ECの新たな潮流『ライブコマース』を紹介
【EC業界のマストアイテムと併せご紹介】

新型コロナウィルスの感染拡大によって巣ごもり需要が増えて、EC市場は急速に拡大しました。
通信販売を営む多くの事業者が恩恵を受けた一方で、業界の変化に対応しきれず苦戦を強いられている事業者の方たちもいます。

2021年7月に経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」で、旅行や飲食のリアル空間を提供するサービスは厳しい状況で、物販系分野の市場規模はコロナ前の前年比で21.7%の増加をし、デジタル系分野でも前年比で14.9%増となりました。
その市況の中でもアパレル（衣類・服装雑貨など）や美容業界（主にメイクアップ市場）は苦戦を強いられました。
インターネット通販でも購入はしますが、新作や使用感の分からないものは店頭でお客様とコミュニケーションを取りながら提案をする接客が難しくなったことが要因のひとつにあります。
外出自粛などでお店に行けない分を通販でも購入したいという購買行動が強く動いていますが、コロナ前では商品の返送やキャンセルなど、購入後のお問い合わせが多かったのに対し、現在では商品の素材・サイズ感・色味など、購入前の問い合わせが非常に多くなっています。
各社デジタルツールを導入し、チャット対応や音声誘導などしていますがツール自体を「うまく使いこなせない」「なかなか効果が現れない」といったことも散見し対面接客とのギャップが生まれています。

接客の重要性が露呈されたことで、商品に関する豊富な知識や接客スキル・ノウハウをWebを通じて発信することが重要視されてきました。
日本ではまだ浸透性が低いライブコマースの活用は、この問題点を少なからず解決する糸口になるかと思います。

今後は、リアル・Webといった空間に関係なく「いかにお客様に良い購入体験をしていただくか」の追究がより重要になってきます。
ライブコマースの大きなメリットは、リアルタイム配信で動画内で消費者と会話ができる点です。これにより、これまでECプラットフォームでは困難だった双方向インタラクティブな接客を提供できることが可能になります。
静止画や文字情報だけでは、伝わりにくい商品の使用感がわかりやすく若年層を中心に受け入れられています。
ライブコマースの配信は専用のプラットフォームもしくは自社ECサイトやSNSのアカウントを介しており、視聴者は配信コンテンツ経由でかんたんに商品・サービスを購入することが可能となります。
まだ日本国内の市場は小さいですが、インフラ環境がさらに整備され、5Gの高速通信環境など整備されライブコマースは確実に需要を満たしてきます。必要な機材や配信環境の準備は進めるべきです。

ライブコマースが話題になる以前よりECサイト上で動画コンテンツは注目されていました。ここではライブコマースを行う上での環境設定についてお話します。
パソコン・カメラはECサイトを作成するうえでは必須ですが、ライブコマースではそれ以外に必要なものがあります。
いくつかのカメラ映像を切り替える。また、ワイプ画像、フェードアウトなどのトランジションを使うには、必ずスイッチャーが必要となります。
また、カメラからの動画をパソコンに取り込むにはキャプチャーが必要となります。 マイクや、楽器の音をパソコンに出力するにはオーディオインターフェイスも必要となり、それらの機材からＢＧＭの挿入をする事も可能となります。
動画配信のためには、様々な機材が必要となりますが運営担当者が操作しやすい、扱いやすい商品を選ぶことが重要であり商品の紹介イメージをもって取り扱う機器を選んでいきましょう。

ライブコマースを実現した事例をいくつか紹介します。

・家電業界
└ 専用のプラットフォームを用意、ライブ中に商品へのサインをするなど商品への付加価値を高めて売り上げを上げる手法で顧客へのアプローチを行いました。

・アパレル業界
└ 女性向けアパレルブランドのライブコマースを展開。インフルエンサーを用意することなく身長が違うモデルを数名用意して視聴者が実際に洋服を着た時のイメージを付けやすいように配信。売り上げを伸ばしました。

・小売業界
└ ライブコマース配信中だけ価格を下げて配信したり、ライブコマースでの先行販売など視聴者に見て頂くメリットを多く用意して売り上げを伸ばしました。

他にも参考になる事例や対応策をダウンロード資料にまとめさせていただきました。 ぜひこの機会に一度ご確認いただければ幸いです。