軽量ワイヤレスマウス

パソコンの操作においてなくてはならないマウス。
ゲーミングシーンではエイミングに使用するため、その精確性や握りやすさ動かしやすさを追求した製品が多数発売されています。

かつてはゲーム用途といえば有線という時代もありましたが、ワイヤレスでもほぼ遅延なしの製品が各種登場し、ゲームでもケーブルに縛られずプレイが可能になりました。
特にローセンシではマウスを動かす範囲も広くワイヤレスの恩恵が大きいでしょう。
さらにそんな広い範囲を左右に大きくエイミングするため、重量も軽いほうが使いやすいということで生まれたのが軽量ワイヤレスマウスというジャンルです。

バッテリーを搭載しつつ重量を抑えるということで、肉抜き穴を設けて軽量化を図ったり、素材にマグネシウム合金を使用したり、ハウジングをなるべく薄くしつつ握ってゆがまないよう構造を工夫したりと、各ゲーミングデバイスメーカーが切磋琢磨し製品を開発しています。

また昨今は自社開発しなくても、最新のセンサー・スイッチ・ワイヤレス送受信チップなどが手に入ります。
かつて第一線で活躍していたプロゲーマーが自信の経験を活かし、新しくデバイスメーカーを起ち上げてそれら最新のパーツを組み込み、自分のベストなマウスを開発したりもしています。
特にセンサーは低消費電力かつ高精度なPixArt社のPAW3395センサーが人気で、最新モデルはだいたいこのセンサーが搭載されています。

そんなこだわりの強い新興メーカーの製品も多数登場し、まさに今は軽量ワイヤレスマウスの戦国時代となっています。

dpiは Dot Per Inch の頭文字をとったものであり、1インチ（2.54cm）あたりの読み取り可能ドット数を表します。
例えば26,000dpi対応の製品で上限値に設定すると、2.54cmの移動で26,000ドットというかなりの高精度で読み取り可能ということです。
ただし実際にそんな高dpiで使用する人はおらず、実用上通常は800dpiあたりで、ローセンシの人は400dpi当たりで使用する人が多いでしょう。
最大dpiはどれだけ高精度なセンサーを搭載しているのかということの指標としてみるのがよいでしょう

ポーリングレートはレポートレートとも言い、1秒間にパソコン本体に何回データを送れるかという回数を表す数字です。
1秒間の振動回数を表すHz（ヘルツ）で表記されます。

多いほうがより細かくなめらかなデータを送れますが、処理するパソコンの性能も必要になります。
ゲームシーンでも1000Hz（1秒間に1000回）あれば基本的に十分といえます。
しかしゲーマーはそれに満足せずより性能を求めた結果、ワイヤレスでも最大8000Hzの製品まで発売しています。

通常マウスのスイッチはメカニカルのマイクロスイッチが搭載されています。
これは金属の板が接触することで電気信号が通るものですが、経年劣化によってチャタリング（接触不良により1回のクリックで複数回反応すること）が起こることがありました。
チャタリングは、接点の物理的な接触でその表面が荒れてしまったり、こすれることによる変色によるものなどが原因であり、長期間の使用ではどうしても避けられない要素でした。

この劣化の原因である金属板の接触自体そもそもないのが光学式マイクロスイッチです。
光学式では発光部からの光を受光部で観測することによってON/OFFが切り替わるため、物理的な接触を信号として利用しないのでチャタリングは起こりにくい構造となっています。
光学式スイッチを搭載した製品はより長くご使用いただけることでしょう。