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スペースハンター バイオ戦士DAN 燃えろ!!プロ野球 ファイターズヒストリー 大怪獣デブラス テトリス
第234回 地方ルール『テトリス』
ファミリーコンピュータファミリーコンピュータ
メーカー名 : BPS
タイトル : テトリス
ジャンル : パズルゲーム
発売日 : 1988/12/22
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \380
※この価格は2008/5/29現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆
アレクセイ・パジトノフが教育用ソフトとして発表し、世界中で人気が爆発した「落ち物パズル」と言うジャンルの草分けとなった余りにも有名なソフトです。
シンプルなルール故に熱中しやすいゲームでもあり、このゲームに集中すると脳波が認知症患者の物に似ると言って森昭雄日本大学教授は「ゲーム脳」を提唱しました。
単純作業を継続して行うと脳は同様の状態になる事から「ゲーム脳」を支持していない専門家も多く、脳トレの川島隆太教授は「ゲーム脳」を一貫して否定するスタンスを取っています。
まぁ……川島教授を否定する専門家も多く、この辺りの事情は科学云々というより「親の躾」と「大人の事情」が複雑に絡んでるだけな気が個人的にはします。

ゲームの版権は元々、旧ソビエトの外国貿易協会が所有しており、冷戦下において製造/販売権はハンガリーのアンドロメダ・ソフトウェア社が窓口となり西側諸国に販売される事になります。
ところが、販売権利が孫(ミラー社)、曾孫(アタリ社)、玄孫(テンゲン社)、来孫(セガ、BPS他)と言った形でライセンスが卸されて行ったのですが、アンドロメダ・ソフトウェア社が持っていたのは 実は「PCゲーム版の販売権利」のみであり、1989年に任天堂がコンシューマ(ファミコンなど)向けソフトの独占販売/製造権を外国貿易協会と直接交渉の末に取得した為に来孫のセガ・メガドライブ版テトリスは開発が完了していたにも関わらず販売はされませんでした。
本作は、その著作権に絡む騒動直前に発売されており、ライセンスその物はテンゲンから取得していたが、この騒動の直後に改めて任天堂とライセンス契約を結び販売を継続しました。
セガも任天堂からライセンスを改めて取得していればメガドライブ版テトリスも販売できたであろうに何故に発売中止を決定したのか不思議です。
そして1996年にテトリスに関する版権を管理する会社「テトリス・カンパニー」が設立。
任天堂の独占契約は解除され複数の会社が「テトリス」を販売出来るようになったのですが、テトリスその物がシンプルなルール且つ、動作挙動等に細かい定義がされていない為に微妙に似た名前を付けられたパチ物が市場にあふれる事態に陥りました。
正規ライセンスでさえ、細かい挙動の部分ではメーカーによって細かいアレンジやシュチュエーションの追加など「テトリス」でありながら「全然別なゲーム」と感じられる物も大量にあり、いざプレイしてみると奇妙な違和感が。
なんか久しぶりに会った友人とトランプの「大富豪(大貧民)」やって、「なにそのルール?」みたいな状況(地方ルール)に陥った感覚に似ており、良くも悪くも管理って何事でも重要だなぁと思い知らされます。

こんな人にオススメ!
ルールに縛られないアウトロー。
掲載日:2008/5/29 本部のジャンカー
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第233回 199X年『大怪獣デブラス』
ファミリーコンピュータファミリーコンピュータ
メーカー名 : データイースト
タイトル : 大怪獣デブラス
ジャンル : シミュレーション
発売日 : 1990/12/21
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \680
※この価格は2008/5/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆
今週もデコゲーだったりしますが、デコらしくない淡々としたマイルドなパロディーに満ち溢れたノリの戦略シミュレーションです。
199X年に巨大な隕石が落ち、台風によって謎のタマゴが海岸に打ち上げられる所からゲームスタート。
ゲームの目的は迫り来る宇宙怪獣からタマゴを目的地まで守り運ぶと言った物。
宇宙怪獣は非常に強力で、基本的には怪獣を倒すというよりも攻撃で足止めをし、如何に時間を稼いでタマゴを運ぶかに特化しており、基本的なゲーム内容をわかり易く説明すると「PC-88版OGRE」と言えばどなたにもご理解頂けると思います。

ゲームの肝は「味方の攻撃ユニットを如何に消耗させないか」の一言につきます。
基本的にダメージを受けても全壊さえしなければ回復〜参戦で時間を稼げるのですが、迂闊に攻撃すると反撃で一気に壊滅したり地形的に不利な場所に陣取れば敵の攻撃で1ターン持たない場合が多々あります。
この部分だけを見てみるとちゃんとした戦略シミュレーションなのですが、そこはデコゲー。壷を押さえた「罠」がきちんと用意されています。
肝心の「タマゴ」を運ぶ輸送車の移動が毎回、サイコロの出目で移動量が決まると言う物。
どんなに戦略を駆使しても、出目が低いと輸送車が遅々として進まずクソゲー感に拍車を掛けます。 ゲームの内容はアレですが、シナリオは「ゴジラ」をモチーフにしたギャグで散りばめられており、30代以上の年代の人ならクスリと笑える場面がかなりあります。

こんな人にオススメ!
東宝怪獣映画ファン
掲載日:2008/5/22 本部のジャンカー
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第232回 チェストー!チェストー!チェストー!『ファイターズヒストリー』
スーパーファミコンスーパーファミコン
メーカー名 : データイースト
タイトル : ファイターズヒストリー
ジャンル : アクション
発売日 : 1994/5/27
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \480
※この価格は2008/5/15現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
今は亡きデータイーストコーポレーション(デコ)と言えば灰汁が強い個性的なゲームを作るので有名で、ゲームバランスよりもインパクト、細かい演出を重要視しつつもゲームは大味と言ったイメージがあります。
特にアクションゲームに置いては他社とは違う潔いこだわりがあります。
大抵のゲームでは主人公はイケメンだったり可愛いヒロインを用意し華をそえるのが不文律なのに対し、デコのゲームは中年太りが主人公の「カルノフ」や今では発禁確定の「チェルノブ」、シュール過ぎて手が付けられない「トリオ・ザ・パンチ」など、プレイヤーに媚を売らない姿勢があります。
今回紹介の本作もスタンスは変わらず、登場キャラクターに女性は二人いるのですがルックスは「微妙」の一言に尽きる上に、その他の登場キャラクターも個性派揃い。
その為にフツメン主人公「レイ・マクドガル(27歳の刑事)」が全然目立たず、このシリーズの主人公が「溝口(28歳の高校生)」だと思っている人が大多数と言う下克上が。

ゲームその物はストリートファイターIIの派生ではあるのですが、技が全体的に大味で派手、また各キャラクターには「弱点」が設定され、その部位に攻撃を受けると気絶する等の特徴があります。

対戦格闘全盛時にリリースされたアーケードゲームからの移植であり、十字キー+6ボタン構成から完全にストリートファイターIIのパクリだと言う事は誰の目にも明らかであり、1993年実際にカプコンから訴えられちゃいました。
その際のデコの言い分としては「ファイターズヒストリーは当社製作の空手道からの派生進化であり云々」て言う弁明があったのですが無理がありすぎます。
結局、1994年に和解したのですが、1994年には「ファイターズヒストリーダイナマイト」と言う続編がリリースされており、どう考えても「裁判中に開発していた」様子で物凄い会社です。

こんな人にオススメ!
魁!!男塾のファン
掲載日:2008/5/15 本部のジャンカー
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第231回 ぺぼー!『燃えろ!!プロ野球』
ファミリーコンピュータ
ファミコン
メーカー名 : ジャレコ
タイトル : 燃えろ!!プロ野球
ジャンル : スポーツ
発売日 : 1987/6/26
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \180
※この価格は2008/5/1現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★☆☆☆☆
操作性 ★☆☆☆☆
野球はスポーツゲームのテーマとしてはかなり古い時代から存在し、ファミコン最初のスポーツゲームも野球(ベースボール)でした。

野球はメーカー毎に脚色、解釈が変わり様々な特色があり、例えばナムコの「ファミスタ」はデフォルメされたキャラクターながら、選手/チームそれぞれに個性を持たせ1試合の長さをコンパクトに納めるバランス調整がされベストセラーになりました。

それに対し、今回紹介の本作が取った特徴は「ひたすらリアルに」。
ファミコンと言うハード制約の中、ピッチャーを手前にした表示とリアルな投身のキャラクターが「実際のチーム名/選手名」で登場してました。
日本野球機構に許可を受けている風では無かったので大らかな時代だったかと。
(その後のGBA版「燃えろ!!ジャレココレクション」やWiiのバーチャルコンソール版では名前が改変されてる所に、やっぱダメだったのか感が。)
リアルを追求……ファミコンのスペックでこのテーマを追及するのは限りなく深い挑戦であり、ゲームデザイナー、プログラマーの腕の見せ所な訳ですが、本作の場合は生かさなくちゃ行けない部分を殺し、殺してもいい部分を生かすと言った微妙なプログラミングが施されています。

例えば「殺しちゃいかんだろ」的なところですが選手のパラメータが単純に設定されているらしく、打球は全てフライになります。
「打撃力=飛距離」と単純に設定されているっぽく、打撃力のある4番バッターは「バント」でさえ、バットにボールが当りさえすればそのままホームランになってしまいます。
(一人プレイでのコンピュータ側4番バッターも同じパラメータが採用されているのでホームランを阻止する為に「デッドボール」を狙うのが安全策だったりします。)
その他にも特定のシュチュエーションでは決まった動作しかしない部分があったり、選手交代情報が漏れて同じキャラが何人も画面に発生など奇妙なバグが大量に存在します。
逆に「そこは殺してもいいだろ」的なところですが、ホームランを打たれるとオーロラビジョンにがっくりと項垂れたピッチャーが映し出される演出や、30人もベンチ入り出来たり等、貴重なカセット容量を削ってでも入れるべきシュチュエーションだったのか甚だ疑問を感じます。

ゲーム内容そのもののリアリティーよりも、演出と画面の部分をリアルに追及する方を選んだ結果、瞬間最大ながらもファミコンではベストセラーになった反面、中古市場に流れる量も半端では無く、一挙に暴落、一部愛好家に支持されるも世間一般からは「奇妙なゲーム」と言うレッテルが。

こんな人にオススメ!
初挑戦などは形から入る人。
掲載日:2008/5/1 本部のジャンカー
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第230回 何も考えないでプレイするのがコツ『バイオ戦士DAN』
ファミリーコンピュータ
ファミコン
メーカー名 : ジャレコ
タイトル : バイオ戦士DAN
ジャンル : アクション
発売日 : 1987/9/22
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \680
※この価格は2008/4/24現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
西暦2081年、地球は超増殖生命体に占領され滅亡の危機に。
そこで人類は、バイオ戦士ダンを超増殖生命体が発生した1999年にタイムワープさせ、この危機を回避する作戦を実行した……。

なんか某ターミネーターみたいなシナリオですが、本編開始以降のシナリオがグダグダでかなり強力なスカラー波を放射している為、素人にはオススメ出来ないゲームです。 ゲームは十字キーによる移動とボタンによる攻撃/ジャンプの典型的アクションですが、プレイを始めて暫くすると武器強化のイベントが発生。
ショップにお金を払い改造してもらうのですが、時間逆行の技術を持つ2081年の武器(ヒートナイフ)をアッサリと強化してしまう1999年脅威のテクノロジー。

さらにゲームを進めると満を持してこのゲーム最大の特徴「押し相撲」が発生、いちいち説明するのも面倒くさいので気になる人は勝手にググってください。

バイオ戦士……と言うだけあって、主人公はステージをクリアする毎に様々な物に変身するのですが、変身には何の意味もありません。
このあたりの演出が何の為にあるのかと冷静に考えると「それがジャレコ」って言う結論しか私には思いつきません。

また、シナリオをカオスに導いてるイベントとして、コンピュータ端末で自分の左手が義手で武器が埋め込まれている事を知るシーンがあるのですが、なんでダンが生まれていない時代に「本人も知らない自分の左腕が義手」だという情報を知りえるのか全く謎。いい感じの電波が放出しています、常人なら致死レベル。
他にも体力回復の「たびのやど」キャバ嬢みたいな受付嬢なのに、部屋の中は風鈴&障子の純和室、ダンが浴衣団扇でお酒を一献しています。
なんか色んなゲームの素材を適当に使いまわした感が一杯の本作、完全クリアには電波演出に耐える強靭な精神力か、何も考えない純真な心が必須のゲームです。

こんな人にオススメ!
電波に耐性がある人
掲載日:2008/4/24 本部のジャンカー
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第229回 ケムコ節。『スペースハンター』
ファミリーコンピュータ
ファミコン
メーカー名 : ケムコ
タイトル : スペースハンター
ジャンル : アクション
発売日 : 1986/9/25
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \680
※この価格は2008/4/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆
メーカー名で既にどう料理していいのか解らないってのもすごい話ですが、ケムコです。 パッケージを見れば解る通り「コズミックソルジャー+α÷2(ダーティーペア風味)」みたいなギャルゲーの走りではあるのですが、ゲームの内容はケムコ色に染まり何も知らずにプレイすると致命傷を受ける恐れがあります。

ゲーム開始早々画面に6個の星が表示され、適当な星に移動してからが本番なのですが、一番最初に持っている武器は横方向にしか爆風が広がらない「タイムボム」のみ。 しかもこの爆弾、時限爆弾のはずなのに爆発のタイミングが適当でいつ爆発するか解らない仕様。 プレイヤーの移動量に関係してそうでしてない不可解極まりない武器で、使い勝手が異様に悪くストレスがマッハです。
それに対し敵は障害物を無視して移動してくるのでタチが悪く、アクションというより動きを先読みして爆弾を設置する「パズルゲーム」をやっている感覚に襲われる始末。
敵を倒すとアイテムを落とし、得られるエネルギーで自分の武装を強化し、情報を元に各惑星に潜むボスの撃破を目指すのですが、ボスに有効な武器が決まっているため闇雲に攻め入ってもクリアできないあたりアドベンチャー要素があります。
しかし、得られる情報も内容が希薄というか、無意味な物が多くストレスが更にマッハです。

このゲームの一番恐ろしい所は各面のボスを倒した直後。
ボスを攻略すると何故かその星は「爆発」して消えてしまいます。
「反逆した7人のサイボーグを倒す」と言ったシナリオがあるのですが、惑星まで破壊してしまうのは行き過ぎと思いつつ「最初からボスを倒さずに惑星破壊しちゃえばよくね?」と思うのは私だけでしょうか?

こんな人にオススメ!
ケムコファン
掲載日:2008/4/17 本部のジャンカー
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第228回 良質アクションなんだけど演出が…『忍者COPサイゾウ』
ファミリーコンピュータ
ファミコン
メーカー名 : 九娯貿易
タイトル : 忍者COPサイゾウ
ジャンル : アクション
発売日 : 1989/11/17
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \380
※この価格は2008/4/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆
忍者を題材としたゲームは数多くありますが、その殆どは派手な衣装やアクションなど、「忍者じゃなくてもいいじゃん的」な物ばかりで、全然忍んでいません。
本格的に忍者を取り扱ったゲームではPS2の「忍道 戒」がありますが、こちらは忍びすぎてあんまりセールスに恵まれませんでした。忍者はそもそも地味な物です。
今回紹介の本作は「全然忍んでない」忍者モノではありますが、忍者云々と言うより演出や会話シーンに異様な電波が潜んでおり、その独特な世界観はプレイする者を容赦なく狂気の世界に導いてくれます。

ゲーム開始早々、深夜にサイゾウの部屋に電話が。
電話の音に合わせて受話器が小躍りする描写でいきなり怪しくなる雲行き。
電話を取ると警察から連続誘拐が発生し、どうやらサイゾウの息子までさらわれた様子。
なんでサイゾウの息子がさらわれたのかが解ったかと言うと、本人の置手紙が現場に残されてたからですが、どんな状況でサイゾウの息子がさらわれたのか理解に苦しみます。
その後も捕らえられているはずのサイゾウの息子から手紙や矢文が届けられたりと、さすがは忍者の息子です。
それだけの事が出来るのならとっとと自力で脱出しろと思わずにはいられませんが。

また、1面で赤い敵を捕まえるとビジュアルシーンが発生、誘拐事件について尋問を始めると敵が自爆、羽交い絞めしてたサイゾウが無傷なのはさすが忍者と言った所ですが、理不尽さを感じずにはいられません。
このようなビジュアルが頻繁に挿入されるのですが、崩れたデッサンとイカレタ演出、電波をさそう「オールカタカナ」の文章が激しく精神を蝕みます。

ゲーム内容その物は無尽蔵に使える忍術や安易に入手できる体力回復アイテムなどで大味ではあるのですが、比較的難易度が低く操作性は申し分ありません。
惜しむらくはサイゾウの移動速度がやや遅めで爽快感に欠ける所、ただし本作はアクションゲーム部分は電波なビジュアルを見る為のつなぎと割り切った方が個人的には正解な気がします。

こんな人にオススメ!
ショー・コスギのファン
掲載日:2008/4/10 本部のジャンカー
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第227回 明日の天気は晴れか曇りか雨か雪でしょう。『ナンバーズパラダイス』
スーパーファミコン
スーパーファミコン
メーカー名 : アクレイムジャパン
タイトル : ナンバーズパラダイス
ジャンル : ETC
発売日 : 1986/8/30
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \380
※この価格は2008/4/3現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★☆☆☆☆
操作性 ★☆☆☆☆
ナンバーズと言う宝くじをご存知でしょうか?
通常の宝くじと異なり、抽選番号を自分で決めるタイプの宝くじで、1口200円でナンバーズ4は0から9までの数字を4つ(0000〜9999)選び、当選番号と全く一緒の数字を狙う「ストレート」、当選番号と並びは異なっても同じ数字があれば良い「ボックス」、ストレートとボックスを半々に申し込む「セット」と言った購入方法があります。
当選金額は参加人数と的中した人数により変動し、通常の宝くじに比べ当選金額そのものは大きくないのですが、毎週3回実施される手軽さから人気を博しております。
自分で抽選番号を決めるタイプのクジでは他にロト6がありますが、こちらは当選確率が天文学的に低い為に当選金額も法外に高く、一攫千金向けです。

今回紹介の本作は、「過去の当選番号を元に当選番号を予測する」と言ったもの。
当選数字の出現頻度と桁の位置から次回を推理するらしいのですが、判断材料が「前回」と「前々回」の2回のみ。

うん?なんだそりゃ??

ナンバーズの当選番号は物理的なルーレットに弓矢を当てて決める「超アナログ乱数」で決まります。
コンピュータの乱数で決定されているのであれば傾向と対策は幾らでも出てきますが、そんな物に過去の統計を使っても何の意味も無い上に、過去資料が溜まれば溜まるほど当選番号の偏差が均一化していくだけです。
で、実際に起動させてみると……
過去の出現率がどうのこうのパターンが云々、有力候補はこの数字7890ですが8970、0978、8970、8790の組み合わせもオススメ!0987、0789……も面白いかも!
……って言うような事を言い出して予想になってません。
基本的にこれだけのソフトです。
こんなソフトを発売するメーカーもメーカーですが、このソフトを購入した人に対し涙を禁じ得ません。
個人的にAVのモザイク除去機に通じる気がする本作ですが、本気でナンバーズを攻略したいのであれば10面サイコロ4個振った方がずっと建設的です。

こんな人にオススメ!
決断力の無い人
掲載日:2008/4/3 本部のジャンカー
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第226回 恋する王子の100の冒険『キャッスルエクセレント』
ファミリーコンピュータ
ファミコン
メーカー名 : アスキー
タイトル : キャッスルエクセレント
ジャンル : アクション
発売日 : 1986/11/28
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \580
※この価格は2008/3/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
「捕らえられたお姫様を単身で助けに行く」。ゲームでは掃いて捨てるほど存在する直球ど真ん中のシュチュエーション、シンプル故にゲーム性が問われる題材でもあります。
本作はゲーム性に置いては非常に完成度が高かったPCゲーム「ザ・キャッスル」の高難易度版。例えるなら「ザナドゥ」に対する「ザナドゥ・シナリオII」的な物で、何故かファミコンでは「キャッスルエクセレント」しかリリースされていません。
ネタバレですが、迷宮を抜けて捕らえられた姫に出会ったらエンディングで、城から救出したり姫を捕らえた魔王を退治してる訳でもないので、ストーリーの放り投げっぷりは見事です。

100の物語……とされている通り、全部で100部屋もある城が舞台であり、各部屋の仕掛けを潜り抜け先に進んでいくのですが、面クリ型のゲームではないので100部屋全てをまわる必要はありません。
と言うか、同じ面を何度も行き交う必要があったりするので、実際は100の物語では無く数百の物語になってる気もします。
部屋には6色の色からなる扉があり、それぞれの色に対応した鍵がないと開く事が出来ません。
鍵はその部屋に必ずある訳ではなく、隣の部屋にあったり、扉その物がダミーであったり、開ける必要が無かったりするので迂闊に鍵を消費してしまうと「詰まる」ことがあります。そのため、単純なアクションパズルと違い全体の部屋の構成や罠、アイテムの配置を一通り調べて行く必要があります。

「ザ・キャッスル」はクリアするルートが豊富に存在しアクション色が強かったのですが、「キャッスルエクセレント」は部屋の繋がり方がかなり陰湿に組まれており、「城を構成する(まだ入った事の無い)部屋を確認するだけのプレイ」が延々と続きます。
よく言えば「手ごたえがある」ゲームなのですが、発売当時は「難しいゲーム」=「良いゲーム」と言う悪しき風潮があり、ファミコンでリリースされたのが「ザ・キャッスル」ではなく「キャッスルエクセレント」だったのはその辺が理由かも……

個人的にリリースが「ザ・キャッスル」であったのなら、かなりなセールスが期待できたと思うのですが、早すぎた名作です。


こんな人にオススメ!
Mなパズラー
掲載日:2008/3/27 本部のジャンカー
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第225回 TVで最近あんまり見ないな……『ジグザグキャット ダチョウ倶楽部も大騒ぎダ』
スーパーファミコン
スーパーファミコン
メーカー名 : DEN'Z
タイトル : ジグザグキャット ダチョウ倶楽部も大騒ぎダ
ジャンル : アクション
発売日 : 1994/6/24
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \480
※この価格は2008/3/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
ファミコン全盛の時代、レコード会社がゲーム事業に多数参入しており、自社関連タレントを起用した「タレントゲーム」と言う物が大量にリリースされていました。
タレントの知名度を使ってそのファンを主なターゲットにしている色が強く、ゲームの内容は基本的に一部を除いて、星一徹ならちゃぶ台をひっくり返してもおかしくない物ばかりでした。

今回紹介の本作もタレントゲームではあるのですが、タレントゲームは起用タレントの知名度と人気が肝であるのに何で「ダチョウ倶楽部」なのか微妙に気になります。
個人的に嫌いではないのですが、俗に「リアクション芸人」と呼ばれるタレントで女性誌では嫌われるランキング上位を独占しており、知名度はともかく「ファンだからこのソフトを買う」と言うニーズがどれくらいあったのかが疑問です。

本作はバックボーンに宇宙の平和を取り戻せとか、捕らえられた姫を助けろとかのシナリオがありますが、内容そのものは所持金を使った購入や落下アイテムでバラエティーをもたらしたアルカノイド的な「ブロック崩し」です。
シナリオ本編にダチョウ倶楽部が微妙に理不尽に絡んで来るのですが、登場方法やシナリオの絡み方の脈絡の無さっぷりは、さながら東京タワーの土産物売り場に匹敵します。
脱線しましたが、ゲームとしては及第点……かなぁ……やや単調ではありますが。
面白いのはイントロの部分で長老からプレイヤーに「この星の最大の武器」が渡される点。
ドラクエなどは世界を救う勇者に対しろくな装備も渡さないのにえらい違いです、渡されるのは「単なるボールを弾き返すバリア」なのはこの際置いておいて。

レコード会社のゲーム市場撤退から最近ではリリースが珍しくなった「タレントゲーム」ですが、最近では取って代わって「声優を起用するケース」が目立ち始めました。
タイトルには絡まなくても起用している声優を売りにしている物が多いのですが、なんだか往年のタレントゲームを連想してしまうのは私だけでしょうか?


こんな人にオススメ!
「大山のぶよ」ファン
掲載日:2008/3/20 本部のジャンカー
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第224回 融合失敗『あさめしまえにゃんこ』
スーパーファミコン
スーパーファミコン
メーカー名 : バンプレスト
タイトル : あさめしまえにゃんこ
ジャンル : テーブルゲーム
発売日 : 1994/3/18
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \480
※この価格は2008/3/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★☆☆☆
異なる金属同士を溶融して、元の材料と異なる性質を持たせたものを合金と言います。
例えば鉄にニッケルとクロムを混ぜるとステンレスとなり、水周りで使用する定番の合金になります。
ステン(錆び)レス(無し)と言ってますが、錆びない理由は最初から表面が錆びてるせいなんですが。
また、有名な所ではジャパニウムを精錬して作る合金は格子欠陥が無く、原子結合力そのままの強度となる、とんでもない合金が出来上がります。
架空素材ですけど。

ゲームの世界でも異なるジャンルを掛け合わせ、別なテイストにする手口は昔から存在し、掛け合わせのインフレの末に「パリ・ダカール・ラリースペシャル」なんてとんでもない物までありますが、今回紹介の本作も御多分に漏れず掛け合わせ物で、ベースは「オセロ」なのになぜか「ジャンケン」を融合させています。
コンピューターオセロの「肝」は思考ルーチンの強度と速度にあり、オセロはシンプルなルール故にプログラマーの腕が如実に表れ、弱い思考ルーチンでは商品になりえない難しいジャンルです。

が、本作はオセロとしてのルーチンは「すっとこどっこい」なのですが「ジャンケン」と言うファクターを追加する事でそれを誤魔化し、愛らしいキャラクターを使用する事でものすごくユルユルなテーブルゲームに軟着陸を目論んでいます。
基本的にオセロなのですが、コマを配置した後に任意の敵のコマに対して戦闘を吹っかける事が出来ます。
戦闘はジャンケンで行われ、勝利すると敵のコマが自分のコマに。

うん、思考ルーチンもヘッタクレもありません。

ぶっちゃけ「ジャンケンの勝利=ゲームの勝利」と言う「運」に勝敗を左右されるゲームの中では最底辺な物になっています。
見てくれと単純なルールから、個人的に小学校低学年生くらいまでのお子様には最適な知育ゲームと思えなくも無いですが、明らかに「合金化失敗」感が微妙に漂っています。


こんな人にオススメ!
メルヘンなゲームが好きな人。
掲載日:2008/3/13 本部のジャンカー
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第223回 カオス『ハローキティのおはなばたけ』
ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : キャラクターソフト
タイトル : ハローキティのおはなばたけ
ジャンル : アクション
発売日 : 1992/12/11
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \1,680
※この価格は2008/3/6現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
ここだけの話ですが、私はPC-9801VX2とVX21とかRA2とRA21とかは見た目で区別できるのですが、キティーとムスティーとミッフィーの区別があんまり出来てません。
キティーをググったら「身長:りんご5こ分」「体重:りんご3こ分」「血液型:A型」ってなってます。
そのリンゴがスタークジャンボだとした場合で推定身長75cm、体重5kg。キティーちゃん、サーバルキャット並みの巨躯で現実世界で生活するには「猛獣等の飼養許可」が必要そうです。
身長の割りに体重が異様に軽い気もしますが。
逆に意表を付いてヒメリンゴだった場合は身長10cm、体重45g…ハツカネズミと良い勝負が出来そうです。
血液型がA型になってますが、猫はもともとAとBの2対立遺伝子のみで、しかもBが劣勢なのでほとんどA型な気がして、わざわざプロフィールにする必要性を微塵も感じません。
驚愕するのは交友関係。友達に「ジョーイ:鼠」「ジョディ:犬」「ティッピ:熊」などが存在し、ペットに「チャーミーキティ:ペルシャネコ」「シュガー:ハムスター」が。
もう……何がなんだかわかりません、この世界の食物連鎖が気になって仕方が無い。
そういえば、「何処かの国の黒い鼠」もペットに犬を飼っていますね、奴らのヒエラルキーは研究分析すれば立派な学術論文が完成しそうです。

枕が長くなりましたがゲームについて。
基本ルールは画面上に存在する植木鉢に水をかけて全て花を咲かせられればクリアと言うアクションゲーム。
植木鉢の真上で↓+Bボタンで水を4回掛けると植木鉢が花を咲かせアイテムをドロップ、そして行く手をさえぎる様に障害物や敵「カタツムリとリス」が存在し、これらに触れるとミスとなります。
障害物に関してはジャンプで回避するのですが、敵については「ハンマー」で撲殺(一定時間気絶するだけですが)、キティーちゃんがハンマーで小動物を撲殺する光景は如何な物かと。
そもそも、画面には常に数点の植木鉢が存在するだけで、どう見ても「花畑」じゃないあたり、タイトルに偽り有りですが、牧歌的なBGMとファミコン後期だけあり画面がシンプル且つ丁寧に作りこまれてて秀作です。
奇妙な電波は感じますが。


こんな人にオススメ!
メンヘラなゲームが好きな人。
掲載日:2008/3/6 本部のジャンカー
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第222回 残酷描写をメルヘンで包んで『妖精物語ロッドランド』
ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ジャレコ
タイトル : 妖精物語ロッドランド
ジャンル : アクション
発売日 : 1992/12/11
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \1,980
※この価格は2008/2/28現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
魔物に捕らえられた「ママ」を助けに、魔物の住む塔に向かう兄妹の物語。
タイトルやゲーム画面とポップなBGMはいかにもメルヘンを演出し、ほのぼのとした世界感を醸し出しています。
ゲームは固定1画面のサイドビューで、モンスターを掴む「シーサノモの杖」と、画面の何処にでも常に1つだけ梯子が出せる「にじのくつ」を武器に画面中のモンスター全滅を目指します。
このゲーム、攻撃方法が大変ファンタスティックで、正面にいるモンスターを杖で突付き捕縛、そして真上に持ち上げ一気に後方に叩きつける。
ボタン連打で前後にビタンビタンと3回叩きつける事でモンスターはアイテム(武器)を残し爆死するのですが、でてくる武器が「ミサイル」「ダイナマイト」「分裂弾」などファンシーな世界なのに過激な重火器が登場、画面に生き残っているモンスターをこれらで駆逐します。
数面毎に動物をモチーフとしたボスキャラが登場するのですが、ボス相手には叩きつけは出来ないので「シーサノモの杖」でツンツンと突付いて攻撃します。この挙動は大変ファンシー。
しかし、ボスはザコキャラを吐き出すのでザコキャラを倒すと重火器登場。
再びランボーの世界が繰り広げられます。


こんな人にオススメ!
フェアリーランドストーリーが好きな人。
掲載日:2008/2/28 本部のジャンカー
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第221回 脱がない脱衣麻雀『まじゃべんちゃー麻雀戦記』
ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : 徳間書店
タイトル : まじゃべんちゃー麻雀戦記
ジャンル : テーブルゲーム
発売日 : 1990/10/19
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \980
※この価格は2008/2/21現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
マジャベンチャーの名前の通り、麻雀とアドベンチャーの融合を計りつつRPGの風味を加えたボードゲーム感覚の闇鍋ソフトです。
双六のようなMAPを移動し、遭遇した敵と麻雀勝負を行い勝つとポイントを入手、そのポイントを元に積み込みが使えます。
序盤はサクサクと勝てるのですが、中盤以降は敵もありえない積み込みを行うので、麻雀というよりは後出しじゃんけんをやってる気分で全然面白くありません。
脱衣麻雀のカテゴリに入るのですが、ファミコンなので勝っても水着どまりで、イメージとしては「カオスエンジェルスのバイタリティ切れ勝利」みたいな感じ。
で、このソフト、元々はONION softwareさん謹製のPC-88版同人ソフトが元。
当時はアーケードゲームで脱衣麻雀隆盛の時代、積み込みが出来ると言う画期的なアイデア(今では当たり前の要素ですが)が組み込まれたエンターテイメントバリバリのゲームでした。
開発に携わった面々が個性豊かに対戦相手として登場、タンヤオしか作らなかったりこちらのリーチに合わせて待ち牌を暴露するなどエンターテイメント麻雀の元祖でもありました。
大昔、付き合いでコミケだったかパソケだったかに行った際に、ONION softwareさんのブースに長蛇の列、どうやら持ち込んだ商品が完売してしまい用意していたデモ機のPC-88でデュプリケイトしながら「出来たてホヤホヤです!」と作りつつ販売していた光景が記憶の片隅に。

ファミコン版はテイストがまったくPC版と異なって残念至極なのですが。


こんな人にオススメ!
HSPプログラマーな人
掲載日:2008/2/21 本部のジャンカー
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第220回 どまんせーまん『豪血寺一族』
スーパーファミコン
スーパーファミコン
メーカー名 : アトラス
タイトル : 豪血寺一族
ジャンル : アクション
発売日 : 1994/10/14
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \980
※この価格は2008/2/14現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
ストIIのブレイクで雨後の筍の様に乱造された対戦格闘ゲームも、他との差別化がされていない物はひっそりと姿を消し、秀逸なアイデアや要素を持った物だけが生き残って独自進化を続け、ゲームの1カテゴリを形成するまでに成長しました。

本作はいわゆる一発狙いのイロモノ路線ではあるのですが、ダッシュ攻撃や2段ジャンプなど戦略面において画期的な要素を含ませる事で差別化を計り、シリーズを通してコアなファンの獲得に成功しています。

また、ゲーム本編以外にも特に音楽には意味不明な拘りがあり、対戦ステージに用意されているBGMの殆どには「歌詞」が用意されているのですが、本編のイロモノっぽさ以上に電波が入っています。

特に、アーケードからのPS2移植版「新 豪血寺一族 煩悩解放」ではステージ背景にいるキャラクターをモチーフにしたPV「ときめきオーバークロック」「貧乏人間カネナイジャー」「レッツゴー!陰陽師」の3種が用意され、特に「レッツゴー!陰陽師」は「ニコニコ動画」にて大ブレイクし本編とは全く無縁のサブキャラ「矢部彦麿」が豪血寺一族で一番有名になってしまったと言う下克上が発生。

スーパーファミコンへはアーケード1作目が移植されていますが、アーケード版に比べ全体的な動作は軽く、難易度が格段に下げられています。
格闘ゲームとしては歯ごたえの無い部類にはいるのですが、複数のゲームモードに加え、なぜか「カラオケ」モードが用意されており、色んな意味で「遊べる」仕様になっています。


こんな人にオススメ!
電波ソングが好きな人。
掲載日:2008/2/14 本部のジャンカー
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第219回 ハーレルッヤ『ファーストサムライ』
スーパーファミコン
スーパーファミコン
メーカー名 : ケムコ
タイトル : ファーストサムライ
ジャンル : アクション
発売日 : 1993/7/2
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \1,980
※この価格は2008/2/7現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
ハラキリ、スキヤキ、テンプラ、ゲイシャ。外国人の持つ偏った日本のイメージを表す代表的な単語ですが、それを逆手に取ってネタに走ったかのような、どこまで本気なのかまったく解らない作品です。
ノリとしてはPC-88の「HARAKIRI」に近いのですが、HARAKIRIは確信犯なのに対して本作は天然臭く、先々週書いた「源平討魔伝」が侘・寂(わび・さび)まで踏み込んだ「和」を演出しているのに本作は異常なまでの「バターの匂い」を発散させています。

一応、タイトルを信じるならば主人公は「サムライ」のはずなんですが、パッケージが上半身裸+羽織だったり、プレイキャラも上半身裸で「なんでだ!」と思わずにはいられません。
また、BGMが妙に軽快で異質、アイテムを取ると「ハレルヤ」が流れるなど「和」を微塵も感じさせません。
背景も原色バリバリで、タイガーバームガーデンを彷彿とさせます。

よく解らないのは残りのヒットポイントを表す「腕」。
画面左下の腕はダメージを受けると消えてゆき、全て消えるとゲームオーバー。
なんだこの演出は?

色々と突っ込み所はありますが、タイトルやストーリー、演出を「全く無視」すれば普通のアクションゲームであり普通に遊べてしまうので……
特色を付けるために無理やりな演出とストーリーをこじつけたのか、製作サイドの意思が今ひとつ汲み取りにくい、天然物とも養殖物とも取れる不思議なゲームです。


こんな人にオススメ!
ショー小杉ファン。
掲載日:2008/2/7 本部のジャンカー
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第218回 本末転倒『ハイドライド3』
ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ナムコ
タイトル : ハイドライド3
ジャンル : RPG
発売日 : 1989/2/17
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \580
※この価格は2008/1/31現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
PCゲームの黎明期、RPGゲームといえばウイザードリーの様に複雑な謎解きと多様なアイテム、パーティー編成、魔法の種類などによる情報の増加に加え、それらに伴う操作方法の複雑化などが売りになっていた時代がありました。
最近のゲーム市場もそんな感じなんですが、一般の人からは非常に敷居の高いジャンルでした。
そんな時代、煩わしい作業は極力省き、必要なアイテムは自動、装備もシンプルでシナリオも一本道、演出として経験値とレベルアップを残した、 従来のRPGとは全く違ったゲームとしてハイドライドがリリースされ大ブレイク。現在のRPGの雛型になりました。

操作や基本プレイが非常にシンプルにまとめられており、現在のニンテンドーDSヒットに通じる物があるのですが、ハイドライドのヒットにより似たようなRPGが雨後の筍の様に乱造され、続く「ハイドライドII」ではMAPやアイテムの強化、会話による謎解きや魔法の追加などが実装され、他の作品と差別化を計るように原点回帰、そして今回紹介の「ハイドライド3」では差別化の方向が何処に向かっているのか解らなくなっています。

差別化のポイントは多いので箇条書き

1.所持品はおろか所持金に「重さ」が設定されており、現在のレベルで所持できる重さを超えると動作が鈍くなる。(なぜか自前の両替機で軽くする事ができますが)

2.6時間おきに空腹になり、食料をもっていないとヒットポイントが下がる。

3.夜になると敵が強くなる、自分が眠くなる

4.「業(カルマ)」「心」「魅力」というパラメータが設置され友好的な敵を攻撃すると変化する。職業が増え職業毎に倒すべき敵や行動を間違えると後々困ったことに。

5.暗闇で使用するランプのオイルは消耗品で、ダンジョン内でオイルが切れると真っ暗闇に。

6.「フェアリーランド」が舞台なのに、物語中盤以降の舞台が「宇宙」

7.その他アイテムや魔法の種類増加、MAPが広大かつ複雑、謎解きが理不尽な物に

始まりは難しい要因をすべて取り払ったRPGだった物が、特徴づけを優先するあまり世代を重ねる毎に複雑化しており「東芝のLibretto」を彷彿とさせます。

徹底的な軽量化を突き進めた初代「Libretto 20」が、世代を重ねる毎に多機能巨大化し「Libretto L」で面影が消えちゃいました。
2005年に「Libretto U」で原点回帰に成功して今だに人気を博してるのですが、今のゲーム市場も原点回帰が盛り上がっている現状、時代は繰り返しますね〜。
さらに回帰して「HP200LX」や「オアポケ3」みたいなの、どこか作ってくれないかなぁ……。


こんな人にオススメ!
「NEC mobio NX」とか「CASIO FIVA」が好きな人
掲載日:2008/1/31 本部のジャンカー
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第217回 笑って頼朝『源平討魔伝』
PC Engine Hu
PCエンジン
メーカー名 : ナムコ
タイトル : 源平討魔伝
ジャンル : アクション
発売日 : 1990/3/16
入荷頻度 : 入荷は珍しいあまり入荷しない
中古店頭価格 : \480
※この価格は2008/1/24現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
もう……20年以上昔なのか…………Orz
当時、通っていた高校の近くのゲームセンターに黒山の人だかり。
有りえない大きさの武士のキャラクターが骸骨と戦っているゲームが人だかりの中心に。
アーケード版「源平討魔伝」との出会いは強烈なインパクトがあり、当時稼動していたどのゲームよりも画像/音声のクオリティーは次元を超えたスペックに感じたものです。
この手のアクションゲームは従来、中世ヨーロッパが舞台となるパターンがあたりまえであった時代。
本作は細かな演出(月に兎の陰とか)や数字表記に漢数字を使用、ヒットポイントもロウソクで表示されるなど限りなく「和」に拘っており、独特な雰囲気を醸し出しています。

ストーリーは悪魔に魂を売り渡し、日本を魔族で統一した源頼朝を倒すために、天帝が平家の勇猛な武人平景清を地獄から蘇らせ、壇ノ浦から鎌倉を目指すと言った物。
ゲームは巨大キャラによるサイドビュー横スクロール。
小さなキャラクターのサイドビュー横スクロール/クォータービューの3通りあり、各面の終わりにある鳥居に入る事で次の面にいけるのですが、鳥居が数種類ある場合はそこで行き先が分岐します。
頼朝を倒すためには3種の神器のアイテムを集めなくてはならず、これを持たずに鎌倉に到達してしまった場合は頼朝にダメージが与えられず、時間切れゲームオーバーとなり、アイテムの取得先を考慮にいれた各面の分岐を考慮に入れてプレイせねばなりません。
初見のプレイはおろか、クリアーには相応の回数をこなさなければいけないあたり、良くも悪くもナムコだなぁ……と。

アーケードリリースの翌年、ファミコンでコナミから「月風魔伝」と言うガンガルが発売されました。(ガンガルについてはファーストガンダム世代に聞いてみましょう)
作品その物は非常に秀作なのですが、あきらかに源平討魔伝を意識した作りで世間的にパチモノのレッテルを貼られる形に。
さらに翌年、ナムコからファミコン版の源平討魔伝がリリースされました……・が、実はこれ、なぜかボードゲーム。
たしかに……86年当時にありえないハードウェアスペックでリリースされたゲームがファミコンで再現仕切れるとはだれも思ってはいませんでしたが、待望していた人たちを失意のズンドコに叩き落しました。
そして90年に完全移植としてPCエンジン版がリリース。
キャラクタの挙動やダメージ判定、スプライトのちらつきやサンプリングボイスの減少/劣化などアーケードに比べて省略されている部分はあるものの、移植具合は概ね良好で、PCエンジンでよくぞここまで再現できたものだと思います。

源平討魔伝のエンディングでは、頼朝を倒すという目的を果たした後、景清は崩れ去り花びらとなって散り、プレーヤーを感動と哀愁に引きずり込むのですが、PCエンジン版では続編が作られちゃって感動だいなし。


こんな人にオススメ!
鬼武者ファン
掲載日:2008/1/24 本部のジャンカー
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第216回 旭●の艦隊『鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー』
PlayStation2
PS2
メーカー名 : コーエー
タイトル : 鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー
ジャンル : シューティング
発売日 : 2001/4/5
入荷頻度 : 良く入荷する良く入荷する
中古店頭価格 : \980
※この価格は2008/1/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆
第二次世界大戦の時代背景をベースにした、架空世界での海戦アクションゲームです。
PS2の鋼鉄の咆哮シリーズには、操船を主軸にした「ウォーシップコマンダー」と射撃に特化した「ウォーシップガンナー」がありますが、基本的なゲームの流れは同じで、艦隊で出撃-作戦成功による報酬で艦隊強化を繰り返します。

戦闘は大味で、単艦一騎駆けで敵の艦隊/基地を殲滅させていくのですが、完全にシューティングゲームであり、発売元がコーエーでパッケージのデザインが「提督の決断」のノリの為に、海戦シミュレーションと勘違いして購入してしまった人が大量にいて、賛否両論の嵐が発生しました。
企業としてのパブリックイメージを根底から覆すのは個人的にしちゃいけない事だと私は思います、せめてパッケージをライトな物にするなどしていれば……。

本作の肝は強化による艦隊の構築にあり、戦闘報酬を元に技術向上-船体-兵装を購入し自分で設計していきます。
技術力を強化していくと、第二次世界大戦の時代背景なのに「レールガン」とか「レーザー」、果ては「電磁バリアー」とかが作製可能になり、第二次世界大戦というより宇宙大戦争な雰囲気になってきます。
船体や兵装には「ネタ」にしかならない物も含まれ、これらの設計開発がそのまま「自機」の性能に直結するあたり、普通のシューティングでは味わえない醍醐味になっています。

敵のボスも「超巨大な潜水艦」だったり「光学迷彩な戦艦」だったりと、ありえない物が続々と登場、そりゃ海戦シミュレーションと勘違いした人は怒るよなぁ……。

こんな人にオススメ!
荒巻義雄ファン
掲載日:2008/1/17 本部のジャンカー
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第215回 20世紀最後のクソゲー『バウンサー』
PlayStation2
PS2
メーカー名 : スクウェア
タイトル : バウンサー
ジャンル : アクション
発売日 : 2000/12/23
入荷頻度 : 良く入荷する良く入荷する
中古店頭価格 : \480
※この価格は2008/1/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★☆☆☆
ブレードランナー的な荒廃した近未来。シナリオ的にはよくある、企業の陰謀がどうのこうのといった物で、ゲーム中には所々にバックボーンが語られるものの今ひとつ要領を得ず、シネマティックを謳っている割りにプレイヤーは置き去り。
このゲームはPS2では伝説級のクソゲー判定がされていますが、理由は下記。

1・長いビジュアルシーンがあり、その狭間にゲーム。ゲームのプレイ時間は非常に短く、クリアすると再びビジュアルが始まる為、ゲームなのか映像メディアなのかはっきりしない。
2・ビジュアル-ゲーム間のロード時間が長く中だるみしてしまう。
3・RPG要素の部分で、経験値は「敵にトドメをさしたキャラ」に入るのですが、NPCが勝手にトドメをさしてしまい思うようにレベルが上げにくい。
4・ゲームオーバーになるとタイトルまで戻り、連続してプレイできないのでフラストレーション溜まりまくり。
5・アナログスティックの強弱で攻撃方法が異なるが、判定が微妙で操作が難しく、敵の動きも単調なので自分のプレイが他人のプレイに見える錯覚が発生する。
6・2時間掛からずにゲームクリア可能なボリューム。

まぁ……2000年末発売のソフトなのに、今だに新品が売ってたりするソフトなんで事情はさっしてください的な感じですが、グラフィックはなかなか頑張っており、マルチタップを使用する事で4人で画面入り乱れての豪快な戦闘が出来るなど、値段相応に楽しめる要素はそれなりにあります。

基本的にビジュアルを強化しすぎてゲーム性が損なわれた典型的な作品なので「ゲームと思ってプレイ」しなければ幸せになれる一品です。

こんな人にオススメ!
映画版ファイナルファンタジーが好きな人
掲載日:2008/1/10 本部のジャンカー
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