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中古商品買取販売専門店
第214回 「動物好き」って色々なタイプがあるなぁ……『ルナーク』
メガドライブ
メーカー名 :
タイトー
タイトル :
ルナーク
ジャンル :
アクション
発売日 :
1991/11/15
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,980
※この価格は2007/12/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
よくあるファイナルファイトタイプのベルトアクションですが、味付けの方向性が何処を向いているのかさっぱり理解不能な逸品です。
元はアーケードゲームからの移植なのですが、メガドライブへの移植に際して更に方向性を失っていて、突っ込み所が手を付けられないほど増殖しています。
20世紀初頭、悪の組織による動物密猟が何たらかんたら、組織を壊滅させる為にどうのこうの……って言うオープニングから始まり、自分は組織壊滅の為に単身敵地に乗り込み、捉えられている「動物」を開放しながら敵を倒していくゲームです。
開始早々、ライオンを虐待しているチンピラがいます。
良く見るとライオンには鎖が無く、普通に放し飼い。
生身の体でライオンを虐待って、チンピラが強いのかライオンが衰弱してるのかよく解らないのですが、チンピラを倒すとライオンが元気に逃げていく所をみるとチンピラが強かったのかもしれませんが、ライオンを「逃がして」どうする?
街中に徘徊する猛獣、これだけで大事件。動物を助けるだけでアフターは眼中にないみたいです。
また、助けた動物が主人公を助けてくれるのですが、1面の鷹は急降下でつつきまくり、2面の鹿は大量の仲間を引き連れて角で敵を串刺しにしてくれます。
問題は3面の象なんですが、戦車に体当たり。
この部分は大きな問題は無いのですが、その後戦車から敵がゾロゾロと10人くらい出てきてカマキリのタマゴを連想しちゃうんですが、どうやって操縦してたんでしょうか?
もっとも出てきた敵は象に踏み殺されちゃうんですが。
そもそも、動物愛護をテーマとしている本作、テーマというより「動物愛護」しか念頭にありません。
ゲーム中には銃やバズーカ、手りゅう弾などがふんだんに登場するのですが、それらを使用して倒された敵は「手足バラバラに爆散」。
1頭の動物を助ける為に数十人の人間を情け容赦なく粉砕するあたり、動物より人命が非常に軽く扱われている点が微妙に気になります。
こんな人にオススメ!
ムツゴロウさん。
掲載日:2007/12/27 本部のジャンカー
第213回 サイケデリック『おそ松くん はちゃめちゃ劇場』
メガドライブ
メーカー名 :
SEGA
タイトル :
おそ松くん はちゃめちゃ劇場
ジャンル :
アクション
発売日 :
1988/12/24
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,280
※この価格は2007/12/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
新製品のゲーム機が発売される場合、ローンチタイトルとして本体の特色を生かしたゲームソフトも同時にリリースされるのが慣例なのですが、メガドライブの場合は本体の特色が違ったベクトルに向かってました。
最初のソフトが「スペースハリアー2」と「スーパーサンダーブレード」3本目に「獣王記」とSEGAの看板ソフトが続いたのですが、4本目が今回紹介の本作。
ひねりすぎです。
当時はスーパーファミコン全盛期で参入ベンダーが少なかったのか、SEGA謹製のソフトしか無く、本作は「兎に角リリースしてタイトル数を稼ごう」臭に満ちており内容も「名は体をあらわす」の通り「お粗末でハチャメチャ」でした。
「間延びしたBGM」「射程が異様に短いパチンコ」「マップに仕掛けられたワープを覚えないと先に勧めないチャチな仕掛け」「サイケな配色」と「アクションなのに全3面」と言うヘレンケラーも真っ青な重い障害を背負っております。
モトローラ68000+ザイログZ80デュアルCPUとYM2612の高品質FMサウンド、当時としては異色なスプライト80枚と豪華なハード性能の一部づつをちょっとだけ浪費して作られた感があり、この文化はその後作られたFM-Townsの店頭デモに引き継がれます。
結局、「いとうせいこう」は「ゲームは16Bitじゃなきゃ面白くない」と連呼してましたが全然関係無かった訳ですが。
更に初期リリース版では特定の場所でフリーズするというバグがあり、あらゆるローンチタイトルの中でも総合評価ではダントツの首位(なんの?)を獲得しています。
メーカー的にローンチでバグは流石にマズイと気が付いたのかバグ改修バージョンも発売されたのですが、本作はリリース以降、90年3月に発売された「ファイナルブロー」にその座を明渡すまで長いことメガドライブソフトの売上ワースト1の位置をキープしていた程の大作、狙いは別ベクトルの方向で広告効果が発揮されました。
原作者の赤塚不二夫があまりの出来に腹を立てて制作会社に討ち入りに行ったと言う噂がありますが、あながち。
こんな人にオススメ!
「本作クリア」はバツゲームには最適かも。
掲載日:2007/12/20 本部のジャンカー
第212回 擬人化ドラマの一つの回答『サラダの国のトマト姫』
ファミコン
メーカー名 :
ハドソン
タイトル :
サラダの国のトマト姫
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
1988/5/27
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/12/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
動物などを擬人化したドラマ、例えば「しまじろう」とか「ドンチャック」とかなんですが、これらは1種族が1つの家庭を構成しており、同属の動物は他には出てきません。
具体的には、トラのキャラクターが居たとして、その両親はトラだけれど友人やその他の登場キャラクターにはあまりトラが出て来ることはありません。
その様な世界では仮にヒロイン(例えばウサギ)が出てきても種族が異なる為に恋愛沙汰になる事は無く、この世界での繁殖ってどうなってるんだろうなぁ……。
なんて素朴に思ったりするんですが考えすぎですか、そうですか。
まぁドンチャックには同属のガールフレンドがいましたが、全体を通して熊やら兎やら虎やらビーバーやら生態系を全く無視した世界が展開し、食物連鎖がどうなっているのかの方が気になるんですがどうでもいいですか、そうですか。
で、今回紹介の本作、そう言った固定概念を覆すメンデルも真っ青な人物相関が組み込まれている異色な作品です。
オニオン王が統治するサラダ王国でクーデターが発生、パンプキンがカボチャ大王を名乗り王国を占拠、オニオン王の娘のトマト姫を幽閉してしまう。
自分はキュウリ戦士となってトマト姫救出の為に旅立つ。
ってイントロなんですが、物語を進めるとトマト姫と異母姉妹の「アップルリサ王女」メークイン四世の子「レタス王子」などが登場し、この部分だけ見てみると「ユリ科の玉葱」から「ナス科のトマト」と「バラ科のリンゴ」、「ナス科のジャガイモ」から「キク科のレタス」が生まれると言う人物相関が出来上がっておりカオスです。
さらにこの世界にはキュウリ/メロン/カボチャ(ウリ科)、バナナ(バショウ科)、桃(バラ科)、柿(カキノキ科)と言った登場人物がおり、トマトばぁさん(ナス科)って言うのがでてきますが、基本的に血族はおろか他人は全て異種族科。
こうなってくると、どの組み合わせでどんな野菜/果物が生まれてくるのかに興味がシフトしてしまうのですが考えすぎですか、そうですか。
そして……アップルリサ王女ってやっぱり「AppleのLisa」が語源なのか気になるんですがどうでもいいですか、そうですか。
こんな人にオススメ!
小学校低学年くらいの子供と一緒に遊ぶのにいいかも。
掲載日:2007/12/13 本部のジャンカー
第211回 この手のイントロって多いけど良く考えないと『イース1』
ファミコン
メーカー名 :
ビクター音楽産業
タイトル :
イース1
ジャンル :
RPG
発売日 :
1988/8/26
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2007/12/6現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★☆☆
PC-88版でリリースされ大ヒットとなったアクションRPGの移植版。
移植に伴いMAP構成やアイテムの変更など若干のアレンジが施されています。
銀の採掘で栄えるエステリア島で、銀鉱山から魔物が出現。
同時に「嵐の結界」が島の周りを囲い近づく船が全て沈没、外部との音信が不通となって半年……。
一人の少年が周囲の制止を振り切ってエステリアを目指して舟を漕ぎ出した。
その途中、やはり嵐に遭い舟は沈没、アドルがエステリアの浜辺に漂着する所から物語は始まります。
「文章は行間を読め」と言う言葉がありますが、この部分だけでも読み取るべき点が幾つも存在します。
銀の輸送船すら沈没させる嵐が発生しており、個人での渡航は自殺行為。
離島への個人での操船を考えた場合、手漕ぎ舟はどう考えても現実的ではなく、小さなヨットを使用した公算が高いです。
そしてヨットが沈没するのは浸水では無く、転覆して浮力を失う事で沈む点を考慮に入れると、沈没する直前アドルは船の外(甲板?)にいた事になります。
(でなければ船に閉じ込められて一緒に沈んでしまいますから)。
一体アドルは嵐の中で何をしていたのでしょうか?
当然、嵐は常に発生しているので突然嵐に見舞われ帆を閉じていた……と言う事は考えられません。
また、船が沈没を始めると沈降流を発生させ周囲の浮遊物を引き込んでしまうので、沈没が始まる前に船からある程度離れていた事になります。
以上の状況で下記の推測が成り立ちます。
ヨットを使用し「嵐の結界」まで風力で前進、以降はエステリア島まで流れる海流に乗り渡航を目指すも「嵐の結界」突入時に船に何らかのアクシデントが発生し甲板に。
通常の輸送船すら沈没させる嵐です。おそらくパーフェクトストーム級の風雨にさらされた事は明白であり、アドルは船の転路を試みたはずです。
勇気ある撤退もまた一流冒険者のタシナミ。
しかし、その際に誤って船から落ちてしまい、幸運にもそのままエステリア島に漂着した。
ちと不自然ではありますが、次の問題は「エステリア島」。
銀の鉱脈がある訳ですが、銅などの産出が語られない点でかなり純度の高い銀鉱石、おそらく輝銀鉱が採掘されている点から浅熱水性銀鉱脈の可能性が非常に高いです。
(現在、銀は基本的に銅の電気精錬により抽出されるのが殆ど)。
その場合、エステリア島は堆積岩を基板とした古い火山島と言う事になります。
砂浜が多い反面、磯や切り立った断崖も多く、嵐で流された場合は海流の淀み(砂浜)に辿り付く前に岩でガリガリに削られてしまいます。
まして、既にその海域は輸送船が沈没を繰り返しているので例え砂浜に打ち上げられたとしても多数の漂着物で浜は危険な状態、その状況で無傷で漂着できたのは奇跡としか。
(劇中では非常に綺麗な砂浜なので、エステリア島の住民は非常に綺麗好きか、ビーチコーミングが趣味かのどちらかかと思われます)。
常人であれば一生分の幸運に匹敵する大冒険が僅か数行の間に詰め込まれている事がご理解頂けたと思います。
イースって壮大だなぁ……(で、ゲームレビューは?)
こんな人にオススメ!
サクサク進められるゲームが好きな人
掲載日:2007/12/6 本部のジャンカー
第210回 きみはホエホエむすめ『アイドル八犬伝』
ファミコン
メーカー名 :
トーワチキ
タイトル :
アイドル八犬伝
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
1989/9/14
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\6,980
※この価格は2007/11/29現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★☆☆
コマンド選択式のアドベンチャーで、ゲームオーバー要素はあるものの、基本的にコマンド総当りでクリアできてしまう一本道ゲーム。
そんな理由でゲームとしては微妙ですが、シナリオ、グラフィク、登場キャラ、BGMにマニアックなネタが散りばめられており、今だに根強いファンがいるカルトソフトです。
西園寺財閥の長老、トミコは死を前にして遺産の相続を3人の娘のうちで一番名前を上げた仕事をした物にすると宣言、天才実業家の長女と博士号を持つ天才の次女を相手に「歌うこと」しかできない主人公をトップアイドルにするのが目的です。
ベッタベタなバックボーンで7人の仲間を探し、トップアイドルを目指す主人公をイロモノタレントにしようと画策する「暗黒イロモノ軍団」とも戦います。
うん、シナリオ詰め込みすぎ。
劇中、かなり早足な感は否めませんが、基本的にコミカルに仕上がっており、単発のギャグやユーモアが散在している為に「こういうもの」と割り切るのが楽しむコツかと。
グラフィックもファミコンにしては頑張っており、登場キャラも今でいうギャルゲーの範疇で仕事が妙に念入り。
劇中には当時の芸能界で活躍していたタレントの名前をモジッたキャラが多数登場するのですが、個人的にキーパーソンは「暗黒イロモノ軍団」の「たじろマサシ」。
2001年の「タイム」誌「パーソン・オブ・ザ・イヤー」がこんなところに。
そして本作をカルトソフトとして昇華させているのがBGM。
ファミコンの容量的に歌は歌いませんが、BGMに合わせて歌詞が画面に表示される場面が数曲ほど要所要所にあるのですが、どの歌も凄まじい「電波っぷり」 を発揮しています。
曲名が「ラッコにくるみ割りを依頼する歌」とか「花火職人と暴走族とのケンカを止める歌」歌詞も「猫のインビテーション(招待)ぎゃふんと私、有頂天」……。
日本語なのに書いてある文章の意味がまったく理解できません。
このあたりが壷な人には堪らない好事家垂涎の逸品です。
こんな人にオススメ!
電波(スカラー波あたり)に敏感な人。
掲載日:2007/11/29 本部のジャンカー
第209回 色んな意味での入門ソフト『マリオペイント』
スーパーファミコン
メーカー名 :
任天堂
タイトル :
マリオペイント
ジャンル :
ETC
発売日 :
1992/7/14
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,680
※この価格は2007/11/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
XBOX360に「Forza Motorsport」と言うレースゲームがあります。
このゲームでは自分の車に○や△、☆など様々な模様で装飾する事ができるのですが、
これらベクターデータを緻密に変形/組み合わせを行いイラスト構築する職人さんがおります。
もともと画像編集の機能が無いにも関わらず、自由度の低さゆえに「あえて挑戦」した
感が伝わってくると共に、どれだけの労力と時間を掛けたのか想像すら出来ません。
今回紹介のソフトですが「スーパーファミコンでお絵かき」をテーマに子供受け
する要素を詰め込んだ戦略商品です。
基本操作は添付のマウスで行うのですが、この商品を足がかりにマウス対応の
ソフトをリリースしようとする魂胆が見え隠れしており、結果的にセールスに失敗
してしまいます。もし本作がヒットしていたなら以降のゲーム市場も違った
物になってたんだろうなぁ……と。
作画能力自体は出来合いのキャラクタをスタンプの様に配置したり、ドットを修正したりと
シンプルな作り。それゆえ複雑なイラストを作ろうとすると労力と時間が無尽蔵に必要になります。
発売当初、やはり職人による気合の入ったイラストがパソ通で話題になったりしました。
時代が変わってもひとは変わらないなぁ……。
また、イラスト以外にも簡単な音楽作製やオマケのゲーム(蝿たたき)があり
「マウス操作その物」を視覚的に説明しており、入門要素が極めて強い作りになっています。
当時のパソコン環境はマウスはそれなりに普及はしていましたが、キーボード操作
が主流の時勢、ゲーム機にマウスというのは衝撃的だった記憶があります。
そもそも、傾きかけたハル研を任天堂が囲い込んだと言う話を聞いた時「なんて
冒険するんだろう」と思いもしましたが、こういった挑戦ができるからこそ任天堂なんだなぁ。
(サテラビューとかバチャボとか64DDも含めた意味で)
ハル研ブランドで一番最初に買ったのって……確かPC-8001のPCGボードだったかな……。
(遠い目)
こんな人にオススメ!
チマチマとした作業が好きな人
掲載日:2007/11/22 本部のジャンカー
第208回 プリンスメーカー(?)『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』
スーパーファミコン
メーカー名 :
エニックス
タイトル :
ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
1994/12/9
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/11/15現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★☆☆☆
イタリアの童話作家カルロ・コロディによる「ピノキオ」をモチーフにした育成ゲームで、
特殊なゲームルールや外観、消極的なCM展開で今ひとつセールスに失敗したものの、
宮崎駿系のノリによるユーモアや感動のストーリーで根強いファンがおります。
主人公である「機械の少年ピーノ」が完成した直後、製作者のジェペット博士は何故か
逮捕されてしまい「心」の成長をプレイヤー(インターフェースロボ・ティンカー)に託す
ところからゲームは始まります。
ゲームのバックボーンは、荒廃した国の再建のために開発された高性能ロボット「ギジン」
が国の復興を遂げた後に人間達に迫害され始め、それを解消する為により人間に近い「ピーノ」
を開発し、人間とギジンの橋渡しをさせるといった物。
プレイヤーの責任は重大です。
ゲーム開始早々ピーノは好奇心のみで何も知りません。
足元に転がっているボールを見ては匂いを嗅いだり食べてしまったり予想外のリアクション
を繰り返します。
プレイヤーはそれぞれの挙動を「正解」か「不正解」かを呈示しピーノを教育していきます。
ピーノは物覚えが良く、最初に教えた事は一発で覚える為に迂闊に間違った対応を
正解にしてしまうと大変な事になります。
特に初見のアイテムは大抵食べてしまうので
「ボール」=「食べる物」とか正解にすると矯正にやたら手間が掛かります。
まぁ……あえて間違いだらけを教えてプレイするのもアリですが。
教育の内容次第で体育会系やインドア、自信過剰、小心者など性格が変わるのですが、
プリンセスメーカー等の育成ゲームとは異なり、性格のパラメーターは視覚的にわからない為に
性格矯正が極めて難しくなっています。
その点が受け入れられている人にはキャラクターに愛着を持たせている要因になっています。
物語終盤、人間らしい心を手に入れたピーノの行動はそれまでプレイしていた人の心を
感動のズンドコに引き込みます。
こんな人にオススメ!
「ピノキオ」はディズニー版より原作、「キカイダー」も特撮版より原作が好きな人。
掲載日:2007/11/15 本部のジャンカー
第207回 竜頭蛇尾『魔天伝説 戦慄のオーパーツ』
スーパーファミコン
メーカー名 :
タカラ
タイトル :
魔天伝説 戦慄のオーパーツ
ジャンル :
RPG
発売日 :
1995/10/27
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/11/08現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
20世紀末、日本列島が地球を離れ宇宙に飛び出した。
そして世界各地の遺跡とモンスターが日本に出現、これらの現象は25億年昔に地球で起きたある事件が原因だった……
支離滅裂です。
物語の後半にこの世界を説明するイベントがあるのですが、非常に淡白で、折角の舞台設定も崩壊し、ラストハルマゲドンな気分。
ゲームシステムは場面によって2D見下ろし(ドラクエタイプ)と3Dダンジョン(ウィザードリー)になり、経験値やレベルといった概念は無く、戦闘で得られたエネルギーを好きなパラメータに割り振り強化していくシステム。
解りやすく説明すると「ヴェイグスの面クリ後の機体強化」です。
全体的な雰囲気(←なぜか変換できた)はメガテンなんですが……劣化コピー感というか、微妙なパチ物感が漂っており、物語も後半に差し掛かる辺りからヤッツケ感というか、突然に打ち切りを告げられた連載漫画の締めくくり感が。
全体的なテンポは悪くないのですが、細かい部分で大量に中途半端な所があるために良い感じで天然物になっている、その筋の好事家一押しの逸品です。
こんな人にオススメ!
とんでもオカルトが好きな人
掲載日:2007/11/08 本部のジャンカー
第206回 「竜ぅ、おまえの運をわしにくれぇー!」……いや、マジで本当にお願いします 『麻雀飛翔伝 哭きの竜』
スーパーファミコン
メーカー名 :
アイ・ジー・エス
タイトル :
麻雀飛翔伝 哭きの竜
ジャンル :
テーブルゲーム
発売日 :
1992/12/25
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2007/11/01現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
能條純一原作劇画を元にした、フリー対局とトーナメントと、原作で「哭き」を完全否定しているライバル(?)雨宮賢となり、893な方々を相手に情報を集め、竜と対戦/勝利を目指すアドベンチャーモードからなる麻雀ゲームです。
なぜかリャンマ。
アドベンチャーモードの「麻雀飛翔伝」では自分が「雨宮賢」となるのですが、相手が哭くたびに「ひとつさらせば自分をさらす……」云々語りかけるのですが、スンマセン、自分も哭きまくりです。
自分の哭きでは何も語らず。
以前、自己中心派のレビュー で、麻雀ゲームにはちゃんと思考する「本格派」と、思考もへったくれもない「エンターテイメント派」があるとしました。
その際に自己中心派は「エンターテイメントではあるが本格派チック」としましたが、本作は「本格派チックではあるが実はエンターテイメント」と、微妙に似てはいるがベクトルが異なる異色作。
フリーでの対局で竜とか選ぶとエンターテイメント炸裂。
カンすれば十中八九それがカンドラになる上に、テンパっていればそのままリンシャンツモ。
安藤満真っ青の亜空間っぷりです。
その代わり面前で組み立てようとしてもクズ牌ばかりな始末で、基本的に哭かないとあがりにくいと言う特殊な思考ルーチンが搭載されている様です。
ヤミテンでリンシャン期待してヤオチューをミンカンしたらカンドラにはなったけどツモれなくてケイテン止まりな時もあり何がなにやら。
よく、将棋のゲームで異なるソフト同士を戦わせて一番強いのはどのソフトか、なんてありますが、ランダム要素が強い麻雀では流石に実現不可能ではありますが……
この手のエンターテイメント系麻雀ゲームで一番強いのって誰なのか?
って考えたんですが「自己中の勝ち過ぎ金蔵」と「P2/P3のショウコ、ミキ、カスミ」あたりが上位かなぁ……テンホーは強いって言う以前の問題だけど。
こんな人にオススメ!
メンゼン打ちが苦手な人
掲載日:2007/11/01 本部のジャンカー
スーパーファミコン
メーカー名 :
セタ
タイトル :
ガデュリン
ジャンル :
RPG
発売日 :
1991/05/28
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/10/25現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
移住可能な星を探す探検家がワープの失敗で、明らかに人工の惑星である星に墜落。
惑星の外観から高度な科学文明が存在する事は明らかで、地球に帰る宇宙船を手に入れる事ができると思われたが、そこはモンスターの徘徊する剣と魔法の世界だった。
支離滅裂です。
物語の後半にこの世界を説明するSF考証があるのですが、イントロ部分だけだと闇鍋感が払拭できずにラストハルマゲドンな気分。
ただしシナリオやゲームに関しては良く作りこまれており、SFC最初のRPGであるにもかかわらず斬新な試みがいくつか盛り込まれております。
例えば戦闘での経験値が、敵1対を倒す事で得られるので戦闘中にもレベルアップがあったり、戦闘からの離脱(にげる)にも種類があり、お金をばら撒いたり目くらましなど、敵に合わせた脱出方法が用意されています。
また、攻撃の際にクリティカルヒットにも4回連続攻撃や威力12倍といった個性があり、それは「敵も使ってくる」親切設計、喰らえば昇天確実。
更に敵に対し「相談」コマンドで「寝返り」をさせる事が可能。
戦闘中に寝返りをさせて味方にでき、死ななければいつの戦闘でも呼び出しが可能に。ポケモンちっく。
初期のゲームだけあり、演出やサウンドなどに未熟な所も多々ありますが、全体を通して中々の秀作かと。
こんな人にオススメ!
作業系RPGが平気な人
掲載日:2007/10/25 本部のジャンカー
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ジャレコ
タイトル :
チョップリフター
ジャンル :
シューティング
発売日 :
1986/06/26
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/10/18現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
Apple IIの定番ソフトとしてリリースされ、ブローダーバンド社がPC/XTに移植、ベストセラーとなったタイトルです。
基本的な流れはヘリを操作し、自軍の基地から敵の捕虜収容所を破壊、捉えられている味方を救出し基地に戻ると言った物。
ヘリ自体に独特の慣性があり、不思議な操作感があります。
オリジナルのApple II版は、テキストプレーン表示のささやかな物ではありましたが、リリース最初の段階でゲームとしての完成度は非常に高く、移植に伴い画像/サウンド等は強化されていきましたが、ゲームその物は大きな変化はありませんでした。
ファミコン版がでるまでは。
オリジナル版では敵の捕虜収容所には対空戦車が配備されているのみなですが、ファミコン版はそれに加え対空銃座が山の様に設置され、鉄壁の布陣を築いています。
よほどの要人を収監しているのか知りませんが、前線補給基地並みの防御力を誇っており、迂闊に進入すると瞬時に撃墜されてしまいます。
更に、オリジナル版では存在しなかった「燃料メーター」が追加、様子を見ながら飛んでいてもやがて燃料切れで墜落と、難易度向上に努めております。
また、オリジナル版では捕虜救出後は単純に自軍の基地への着陸だけでクリアだった物が、ファミコン版では敵ジェット戦闘機の登場で脱出も困難な物に。
っていうか制空権が無い敵基地へのヘリボーン救出作戦って、作戦参謀は何を考えてるんでしょうか?
こんな人にオススメ!
破綻しているゲームバランスに耐性のある人
掲載日:2007/10/18 本部のジャンカー
第203回 タムリンが悪いのっ!『エメラルドドラゴン』
スーパーファミコン
メーカー名 :
メディアワークス
タイトル :
エメラルドドラゴン
ジャンル :
RPG
発売日 :
1995/7/28
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/10/11現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
スーパーファミコン版もプレイした記憶があるんですが、PC-88やX68K版でもクリアしているから記憶がゴッチャゴッチャ。
スーパーファミコン版がどうだったかイマイチ曖昧。
アトルシャンが戦闘中のドーピングで龍になれるんだったかな?確か。
初プレイはPC-88版。サウンドボード2のADPCMバッファをキャッシュにしてDisk読み込み速度の向上に対応しており、ちょうどSRからFAに買い換えた時期にプレイしていたものだから、アクセス速度の向上(と、4MHz→8MHzの速度向上)に感動した覚えが。
謳い文句の一つに「高密度データ圧縮技術採用」みたいなのがあって、事実膨大に広いマップを探索するRPGではありましたが、前作サバッシュ(違います)を自力で解けた人ならばさして問題でも無いかと。
システム的にウルティマタイプのトップビュー/エンカウントタイプのRPGですが、最大の特徴はバウンティーソードの様に戦闘時はプレイヤーキャラのみ操作可能で、ほかのキャラはAIによる自動戦闘。
戦闘はパソコン版ディーヴァの艦隊戦チックです。
よく出来たゲームではあるのですが、シナリオはともかくゲームその物が極めて大味。
無尽蔵に上昇するレベルに広大なマップ、極めつけは前述のAIによる戦闘なのですが、近くの敵に突っ込んで行く者や射撃射線に割り込む者、回復役の癖に死にかけのキャラ放置で攻撃に走るものなど、動作に一貫性や戦略が無く、アホの子のオンパレード。
更に混乱の魔法を覚えた辺りから戦闘が「運」に作用される始末で、ザコ敵はおろか「ボス」にも通用する魔法な物で、ゲームバランスの破綻に彩りを添えております。
ライレーン、テスタメント、サバッシュ、エメドラ等、バショウハウス/GLODIAは「極めて完成度の高いプログラミング技術がありながら、どこかが変」なソフトを作る印象がありました。
こんな人にオススメ!
マッピングが苦じゃない人
掲載日:2007/10/11 本部のジャンカー
第202回 エナジーコンプレッサー3連装『ファランクス』
スーパーファミコン
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
ファランクス
ジャンル :
シューティング
発売日 :
1992/8/7
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/10/04現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
元はX68000のZOOM謹製シューティングゲームで、移植の完成度は今一歩。
X68000版ではマニュアルにイントロ部分の漫画が掲載されていたのですが、この漫画がかなりシュールで、主人公の上司(部下に好かれているナイスガイ)が出撃に悩む主人公を励ます内容なのですが、背景/人物が世界観に沿った物なのに対して上司がNEKO(ドラッキー)そのもので浮きまくっています。
また、オープニングも気合が入っており、スターウォーズのデススターの様な基地からの発進シークエンスはかなり熱く、万人(?)に解りやすく例えるなら「PC-88VA版R-TYPEのオープニングを緻密にした感じ」と言えばご理解頂けると思います。
更に、音源は本体内蔵FM/ADPCMの他にMIDI/LA音源の迫力のBGMが選択できました。
スーパーファミコンへの移植に伴い、容量の問題でビジュアルはカットされ、音源もSPC700としては頑張ってはいますがか細い物に。
なによりゲームのバランス/挙動が変なベクトルに修正されていて、X68000版を「ガンダム」に例えるとスーパーファミコン版は「ガンガル」的な様相を呈しています。
GBAでも若干リファイン(シナリオが各面に導入されるなど)されてリリースされましたが、「ガンガル」が「ガルダン」になった感じの差です。
ゲーム的にはオーソドックスな横スクロールシューティングですが、武装の換装が特徴的で、実装している武装をボムにし切り替え(解りにくい説明……)て各面を攻略していきます。
また、面によっては隠しステージが用意され、アイテム取放題だったり敵が山のようにいたりで、万人(?)に解りやすく例えるなら「PC-88SR版テスタメントの隠し面みたい」と言えばご理解頂けると思います。
ただ、バランス的に最終面のみはワープゾーンが複雑に絡み合っ構成で、正しいルートを辿らないとボスにたどり着けない仕様。
シューティングなのにマッピングが必要な所が頂けない。
スーパーファミコン版もGBA版も雰囲気はそれなりに再現されており、シューティングの完成度としては及第点かと。
ベタ誉めのX68000版ですが、唯一納得できないのが設定で、作戦指揮官の女性(25歳)と主人公パイロット(18歳)が恋人同士って部分が、個人的にドン引き。
こんな人にオススメ!
R-TYPEが好きな人
掲載日:2007/10/04 本部のジャンカー
第201回 デリシャス!『アンダーカバーコップス』
スーパーファミコン
メーカー名 :
バリエ
タイトル :
アンダーカバーコップス
ジャンル :
アクション
発売日 :
1995/3/3
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\3,980
※この価格は2007/09/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
カプコンのファイナルファイトを踏襲したアイレム謹製のベルトアクションゲーム。
時は2043年、荒廃し秩序の乱れた世界の物語。
プレイヤーは街に平和を取り戻すために「雇われシティースイーパー」となって秩序を乱す輩を排斥していきます。
元はアーケードゲームからの移植で、本作はアイレムから直接リリースされる予定でしたが、アイレムの業務縮小で一時は発売中止に。
その後、発売元をバリエに移して発売にこぎつけた曰く付きの逸品で、キャラクターは一回り小さめになってしまっていますが、ゲーム内容や演出はかなり忠実に移植されております。
荒廃した世界観もうまく表現されており、さりげなく埋まっているコンクリブロックや電柱をぶん回して武器にする豪快さや、人間離れした技の数々にファイナルファイトには無い爽快感と大味さが同居しています。
個人的に突っ込み所が満載な本作、特に納得できない点が2点ほどあります。
1点目、「アンダーカバーコップス」……訳すと「潜入捜査官」なんですが、何処にも潜入してないどころか正面強行突破、全然アンダーカバーしてません。
更にコップス(警官)ですら無い。本作のタイトルには矛盾と憤りを感じます。
2点目は、この手のゲームお決まりの「体力回復アイテム」。
通例であれば「何かしらの薬」とか「食料」が基本と言うかお約束なのですが、本作は一味違っています。
ゲーム中、足元にたまに「ヒヨコ」や「カエル」、「ニワトリ」など、舞台に似つかわしくない動物達が登場し殺伐とした世界観に花をそえます。
これらが「回復アイテム」な訳ですが、プレーヤーはそれら動物を掴み上げると一気に丸呑み、開口一番「デリシャス!」って踊り食いでつか。どんだけ殺伐とした世界なんだ、ここは。
こんな人にオススメ!
ひよこ饅頭を頭から一気に行く人。
掲載日:2007/09/27 本部のジャンカー
第200回 シングルファザー(?)『プリンセスメーカー』
スーパーファミコン
メーカー名 :
タカラ
タイトル :
プリンセスメーカー
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
1995/12/15
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/09/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
育成ゲームの元祖にして、今なおシリーズが発売されている定番シミュレーションです。
元はPC-98版で様々な機種に移植されたんですが、極めつけはX68000版。
完全予約生産の通信販売限定で500本だけ発売されました。(閑話休題)
救国の英雄が国の要職を捨ててまで、国家復興の礎となるべく孤児を引き取り育てると言う感動の「オープニング」から始まる本作、10歳から18歳の成人までの育成過程の内容で様々なエンディングを迎えます。
「プリンセス」を目指すのがゲームの目的ではあるのですが、平凡な主婦や冒険家、魔王の妻や王女などなど。
ゲームの流れは養女である娘に仕事を与え、その収入で教育を施す…あれれ?
「プリンセスメーカー」である父親(プレーヤー)は仕事と教育に口を出すだけで娘は「自腹で学費を稼いでいる」スタイル、実はかなりのスパルタです。
また、娘に関するイベントは様々な物が用意されているのですが、救国の英雄たるプレーヤーの「空気っぷり」は見事としか言い様が無く、ごくマレにNPCの台詞で登場するくらいで劇中の存在感は全く皆無に演出されています。
本作は完成度が非常に高いのですが、この仕事を行うと○○が上昇、××が減少と言った様に数値を表示させてしまうので、パラメーター調整が主観で行えてしまうのが難点。
この仕様が以降の育成ゲームのテンプレになってしまったという罪作りなソフトです。
こんな人にオススメ!
うちには息子が二人いるんだけど女の子も欲しかったなーと思う反面、嫁さんには男2人の兄弟がいて、3人目の子供が女の子だったとしても、こんなんなる可能性があると思うとゴメンナサイするしかないと思う今日この頃、プリンセスは絶対に無理。絶対。
掲載日:2007/09/20 本部のジャンカー
第199回 ポケモンってやっぱり愛玩「具」なのね『ポケモンスナップ』
Nintendo64
メーカー名 :
任天堂
タイトル :
ポケモンスナップ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1999/03/21
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/09/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
ポケモンそのものを「狩る」のではなく、写真でのコレクションを目的とした、ポケモンシリーズの中では異色なソフトです。
自動操縦の「自然に害を与えない」謎のビーグルに乗り、画面に現れるポケモンを撮るのですが、被写体の大きさや位置、ポーズなどに得点が設定され気に入った写真は保存できる仕様。
ビーグルは基本的に同じコースしか移動できないが、コースに仕掛けられたギミックを見つける事で新たなコースが出現したり、エサを与える/笛を鳴らす事で特殊なポーズ、進化が促せるなど探索/発見も盛り込んでおり非常にアットホームな作品です。
が。
「ポケモンはネタの宝庫」と呼ばれるだけあり色々と突っ込める要素が満載です。
先ずは本作の舞台「ポケモンアイランド」、元々は人間とポケモンが共存していた島でしたが、火山活動の活性化で人間はすべて移住しポケモンだけの保護区にされている……
って、ポケモン置き去りですか、被災地に。
ポケモン達がどんな食物連鎖で「今を生きてる」のか興味は尽きません。
また、ポケモンにアクションを促すのに「エサ」や「笛」があるのですが、その他に「ポケモンが嫌がるガスボール」と言うのがあり、用途としては「隠れてるポケモンを炙り出す」「ポケモンを爆破(マルマイン)する」「進路にいるポケモンにぶつけてビークルのストッパーにする」など素敵な事ができます。
基本的にポケモンの写真コレクションが目的の本作ですが、目的を外れて特殊なポーズやリアクションを求めるのが面白い本作、ポケットモンスター達をおもちゃ扱いするスタンスはシリーズを通して顕在です。
こんな人にオススメ!
闘鶏とか動物を道具扱いするのが好きな人
掲載日:2007/09/13 本部のジャンカー
第198回 あっぱれ!ボンジュ〜ル『であえ殿様あっぱれ一番』
スーパーファミコン
メーカー名 :
サン電子
タイトル :
であえ殿様あっぱれ一番
ジャンル :
アクション
発売日 :
1995/03/31
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\7,980
※この価格は2007/09/06現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
個人的に、「真面目に製作されたにも関わらず、何処かのネジが外れているためにイカレタ物になった」タイプの天然バカゲーは非常に大好きですが、「ネタに走って受けだけを狙った」養殖バカゲーは大嫌いです。
今回紹介の本作、典型的「養殖バカゲー」で、タイトルの段階で胸焼けしそうな強力な匂いが咽かえっています。
ストーリーも有って無しが如く、没落大名のバカ息子と漂着フランスバカ王子が乱心した時の将軍「Yeah康」を倒すと言った物。日本語なのに意味がまったく理解できません。
舞台は日本はおろかインド、中国、フランスなど世界を股に掛け、そして宇宙に……アホ過ぎる。
が、実はアクションゲームとしての完成度は異様に高く、バカゲーではある物の正統派アクションゲーマーには評価されている「天然物」より「養殖物」の方が脂がのっているウナギの様なソフトだったりします。
難易度的には非常に緩く、コマンド技やアイテム強化をしていればラスボスさえ10秒で倒せるチャグチャなバランスではありますが、それが爽快感につながっており、演出や独特な空気が彩りを添えています。
画面から放出されている独特なオーラはアレですが喰わず嫌いな人はぜひひちど試食される事をオススメします。
こんな人にオススメ!
志村ケンのファン……かな?
掲載日:2007/09/06 本部のジャンカー
第197回 自然の厳しさより業界の厳しさを実感『バードウィーク』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
東芝EMI
タイトル :
バードウィーク
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/06/03
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\180
※この価格は2007/08/30現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
ゲームが社会に与える影響が騒がれ始めた80年代中盤、暴力的な表現のために凶弾されるソフトが多々発生する状況に。
そんな中「おにゃんこタウン」のように、主人公に攻撃の手段が用意されないゲームがぽつぽつリリースされたのですが、ヒットを狙い売上を上げると言うよりも、企業の広告としてつくられた感が全面に押し出されて、どれもこれも微妙なセールスで失速しまくりました。
本作も例外に外れず「ほのぼのとしたファミリー向けゲーム」としてリリースされた感がヒシヒシと伝わってきます。
パッケージとか、いかにも保護者に買わせようという魂胆が見え見えなアットホームなデザインで胡散臭さ抜群です。
しかしながら、内容に関してはビックリするくらい現実社会の縮図をはらんでおり、現在の暴力系18禁ゲームとは違ったベクトルで世間の厳しさを訴えています。
ゲームの内容は、巣にいる雛にえさを与え巣立ちさせるのが目的の本作。
画面にいるのは「天敵」か「エサ」のどちらか。
飛び交う天敵を交わしエサ(虫)を捕獲、雛に与え続ける事で巣立ちさせます。
自分には攻撃の手段は無く(唯一、キノコを拾って敵にぶつければ気絶させられる程度)、エサに対しては一方的に狩猟を続ける親鳥。
つまり強者に対してはひたすら逃げつづけ、弱者から摂取しまくる事をテーマとした本作、弱肉強食の厳しさを体言できます。
ゲームとしては全く面白くないのが欠点ですが。
こんな人にオススメ!
「フリッキー」が好きな人以外
掲載日:2007/08/30 本部のジャンカー
第196回 アドベンチャーホラーゲームの傑作『スウィートホーム』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
カプコン
タイトル :
スウィートホーム
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
1989/12/15
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\2,680
※この価格は2007/08/23現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
1989年に公開された邦画「スウィートホーム」を題材としたソフトで、ファミコンという制約上、映画の導入部などにかなりの「はしょり」はありますが、映画未見の方でも問題なくプレイできます。
30年以上放置された画家の洋館にあるフレスコ画を取材に訪れたテレビクルー5人。
撮影中の突然の地震により洋館に閉じ込められてしまうが、そこは恐怖の建物だった。
そんな感じで脱出生還を目指すのですが、館の中はトラップやモンスターのオンパレード。
5人にはそれぞれ「ライターで火をつけられる」、「掃除機で障害物を除去できる」、「救急箱で状態異常を回復」、「ドアの鍵を開ける」、「カメラのフラッシュで暗号が読める」と言った特色があり、それら能力(?)を駆使してトラップを回避していくのですが、移動できるメンバーは3人まで(3人と2人に手分けして探索しているため)で、要所要所で必要なメンバーを用意する必要があり、挙動の制約に一役買っております。
ファミコンの表現力を上手く使い、演出やギミックが異様に怖く仕上がっており、歴代のホラーゲームの中でも本作が一番怖かったとする向きもあります。
機会がればぜひともプレイして頂きたい一作。
映画はグダグダで、監督と配信会社間のレンタルビデオ著作権に絡んだのゴタゴタの方が面白かったと言う記憶が……
こんな人にオススメ!
バイオハザードのファン
掲載日:2007/08/23 本部のジャンカー
第195回 元祖スパイダーマン『クレイジークライマー』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
日本物産
タイトル :
クレイジークライマー
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/12/26
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\3,980
※この価格は2007/08/09現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
1980年代初頭、画面のスクロールが縦に流れるゲームがレースゲームしかなかった時代にニチブツ からそれまでの常識を覆すゲームとしてアーケードでリリースされました。
ファミコンへの移植に際し、1Pと2P両方のコントローラを使用するスタイルで専用のカバーが添付されましたが、どう考えても専用コントローラを使った方が操作が難しくなる色物で、いい感じで迷走感が漂っています。
また、独自のアレンジとして、各面に鍵を入手しないと入れない隠し面が用意され、全ての隠し面に入らないとゲームがクリアできない素敵仕様。
そもそも、このゲームは突っ込みところが満載でどこから手をつけていいのか解りません。
登頂するビルその物は、台北国際金融大楼もビックリな高層ビルなのに、途中でくびれていたり、変な段差があったりと「建築基準法」を無視したデザイン。
そして、そこの住人は窓からの不法投棄を自然と実施。
植木鉢はおろか鉄アレイを落とすのは如何な物かと。
更にビルその物からか「鉄骨」や「看板」が振ってくるあたり「自壊」してるとしか思えないシュチュエーション。
ビルによっては巨大な「ゴリラ」が住み着いてたり、謎だらけです。
一番解らないのは「昇りきった後にやってくる救出ヘリ」。
プレイヤーが登頂に成功すると、何処からとも無くやってくるのですが、プレーヤーがヘリを掴むのに手間取っていると飛び去ってしまいます。
遠足は家に着くまでが遠足の如く、このゲームは登頂を目指す物ではなく、登頂し無事に脱出するまでが目的だと教えてくれている様です。
その部分でアラン・ロベールはちとツメが甘く、み習う部分かと。
こんな人にオススメ!
アラン・ロベールのファン
掲載日:2007/08/09 本部のジャンカー
第194回 柳京ホ○ルを建てよう『The Tower SP』
GAMEBOY ADVANCE
メーカー名 :
任天堂
タイトル :
The Tower SP
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
2005/4/28
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2007/08/02現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
3DOとSEGAサターンでも発売されておりますが、私、ぶっちゃけてコンシューマ版をプレイした事がありません。
今回レビューにあたり、さわりの部分をGBAで初プレイ。
初プレイはMac版、そしてWindows版。
Mac II Ciに安物8Bitビデオカード2枚刺し、PC-98のモニタを自作変換アダプタで12インチモードとして2台縦に積んでマルチモニタ環境でプレイしてますた。
なので、PC版とGBA版の相違は全く解りません。
基本はシムシティを代表する箱庭ゲームであり、資金を元に宿泊施設やテナントを作り、宿泊/テナント賃貸料をもってビルを更に成長させるのが目的です。
このゲームの肝は「客動線」にあり、人の動きを考えず不用意に増改築を重ねるとどこかで人の滞留が発生し、人が行かない施設は衰退していきます。
客動の主軸であるエレベータの配置が重要で、日中に人が集まる映画館や朝/夜に人が移動するオフィス、昼/夜に人が集中する飲食街など時間帯や施設の相互作用で人の流れが大きく変化するために、それらを考えて移動手段(エレベータ)を設置設定する必要があります。
設置が上手くいかないとエレベータには長蛇の列が発生し、待たされている人は「赤く」そまり不満を備蓄、最終的にその人はタワーからいなくなってしまいます。
シムシティでは地震など突発的なイベントもありましたが、本作でも特徴的な物がいくつかあります。
例えば「VIP」の宿泊。
タワーの規模がある程度大きくなるとVIPがやってくるのですが、この際に清掃が行き届いていないとゴキブリが発生、宿泊評価が酷い物になります。
また、「テロリストが爆発物を仕掛ける」予告状が届いたりしますが、その際の選択肢が「警備員を雇う」か「無視する」の2択で非常にスリリング。
こんな人にオススメ!
ペトロナスタワーの「タワー2」側が気になる人
掲載日:2007/08/02 本部のジャンカー
第193回 エアーマンが倒せない〜『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
カプコン
タイトル :
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
ジャンル :
アクション
発売日 :
1988/12/24
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2007/07/26現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
スーパーマリオブラザーズのヒットに伴い、以降雨後の筍のように同様のスクロールアクションがリリースされましたが、その多くは粗製濫造で失速していきました。
その中でロックマンのシリーズ1作目も、発売序盤はそれほど話題になりませんでしたが、口コミにより人気が沸騰。
スーパーマリオを雛型にしつつも、多様なギミックの追加と独自のルール、多様なアクションで、以降現在に続くカプコンの定番シリーズとなっています。
今回紹介の本作は、シリーズ2作目にして最高傑作(一部最高難易度との声もありますが)の評価が与えられています。
従来のアクションゲームは基本的に一本道で、序盤でつまずくと先の面に進む事ができず、毎回1面からと言った仕様があたりまえでしたが、本シリーズはプレイヤーが自由にどの面からスタートするかが選べるのが特徴でユーザビリティーが非常に高く、各面も個性的で飽きさせない上に、攻略をする上で装備やアイテムをどのようにするかを考えていく奥深さがあります。
また、パスワードの搭載によりクリアした情報を次回プレイに持ち込ませる事ができるため、アクションが苦手な人でもじっくりとプレイすればクリアは可能となっており、初心者からヘビーゲーマーまで幅広いユーザーに支持されています。
アクションゲームのシステムに欠かせない物として「得点」があり、プレイヤー間では「〜まで進んだ」とか「〜点行った」といった評価の基準の一つとなる重要なファクターですが、本作では「得点」は存在せず、純粋にゲーム内容で勝負と言った、開発側のスタンスが感じられる熱い作品です。
こんな人にオススメ!
おくせんまん〜
掲載日:2007/07/26 本部のジャンカー
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
ダウボーイ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1985/12/11
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,380
※この価格は2007/07/19現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
最近のゲームは複雑化の一途を辿り、マニュアルはおろか攻略本がないとプレイすることすらままならない現状。
そのため、若い人達の間ではマニュアルが無くとも直感的に操作できるファミコンソフトが静かなブームになっています。
今回紹介の本作、マニュアルが無いと何していいのか解らない、って言うか、マニュアルが有っても何していいのか解らないケムコの原風景的ソフトです。
ジャンル的にはアクションなのですが戦略要素も含んでおります。
マップに落ちているアイテムを拾い、それらを使って仕掛けを解いていく……例えば爆弾を監視塔にセットして爆破、川を渡る橋にする等ですが、落ちているアイテムの画像が抽象的過ぎて何なのかが解らない上にどこで使えるのかも「感」の世界。
で、アクションの部分。
銃で敵を撃てるのですが、移動中は何故か銃が使えません。
持ってるのはスナイパーライフルか、ひょっとして。
撃つ際には止まってなければいけないので、こちらが攻撃するよりも敵に撃ち殺されるケースが多発、全くもって意味がありません。
しかし、ファミコンの常識を打ち破る仕掛けがココに登場します。
一般的には主人公が敵に触れる=「死」という公式がデファクトスタンダードなファミコンの世界、このゲームにおいては逆で「主人公が体当たりで敵を倒す」仕様となっています。
なんかランボーがナイフ使ってるようなイメージか。
そして最も理解に苦しむのが「2人用プレイ」。
ファミコンの世界の2人用プレイは同じキャラでの同時プレイか、1ミス毎の交代プレイが常識なのですが、本作は2P側は「単なる砲台」を操作します。
この砲台、敵味方関係なく砲撃でき、主に1Pを攻撃するのに使われるケースしか思いつかない辺り、どう考えてもケムコの確信犯かと。
操作系とアイコングラフィックをもう少し「何とか」し、直感的に操作できるゲームであれば非常に秀作になりえたと思える本作ですが、良い意味でケムコ節を貫いているとしか。
こんな人にオススメ!
セガールよりスタローンな人
掲載日:2007/07/19 本部のジャンカー
第191回 北●石景山游来園を作ろう『新テーマパーク』
PlayStation
メーカー名 :
エレクトロニック・アーツ・ビクター
タイトル :
新テーマパーク
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
1997/04/11
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2007/07/12現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
TDLの成功以来、「雨後の筍」の如く乱立しまくった「テーマパーク」も、バブル崩壊以降殆どが姿を消し、経営の難しさを物語っています。
今回紹介の本策、その経営の難しさをテーマにした経営シミュレーションです。
基本的な流れはシムシティよろしくテーマパークを運営する土地を選び、名称を決め、資金を元にアトラクションを設置し、集客・資金を増やしパークの規模を拡大させていく、終わり無きゲームです。
かなり複雑かつギミックが多いソフトゆえ、ゲーム化に伴い現実世界の挙動とは違った倫理観というか世界観が発生しており、この部分が本作の世界観を異次元に引きずり込んでいます。
例えば、メカニックを雇わずに施設を放置しておくと、やがて煙を出し「爆発」したり(爆発した施設は何故か撤去/修理できず放置しかできない……)。
また、施設の設置次第では、入場したお客さんがはまって出られなくなる事があります。
その際にメッセージで「お客様が出られなくなっています」と出て救出を促されるのですが、施設の影で気が付かない事もしばしば。
解釈としてはお客様に対するプレイヤーからのサプライズ。
このゲーム、施設の収入よりメンテナンスなどの経費の方が莫大に大きく、入場料や飲食などで収入を稼ぐ比率が高いのですが、この部分でも思考要素が多大に含まれています。
ポップコーンの塩分を増やせばドリンクの売上が上がる、ドリンクの氷を増やせば利益が上がるなど。
また、単価を下げるとお客さんが並びはじめるのですが、並んだ直後に値上げしても(評価は下がりますが)普通に購入してもらえるので利益が膨らみます。
お客様に満足を与えるのが本来の趣旨であり目的なのですが、経営に行き詰まるとどうしても“ズル”する衝動に駆られます。
しかし、そんなプレイをしてるとだんだん客足が遠のき、メンテしきれない施設が次々と爆発し、戦場のような様相に。
破綻した際のゲームオーバー方法にも余計な演出が仕込まれていたりします。
こんな人にオススメ!
「奈良ドリームランド」ファン
掲載日:2007/07/12 本部のジャンカー
第190回 銀河の歴史がまた1ページ……『銀河英雄伝説 我が征くは星の大海』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
銀河英雄伝説 我が征くは星の大海
ジャンル :
戦略シミュレーション
発売日 :
1988/12/21
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/07/05現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★☆☆☆☆
1970年代末、李家豊(のちの田中芳樹)が幻影城から新書ノベルスとして出版する予定で書き進めていた「銀河のチェス・ゲーム」という作品が、その出版社の倒産によって当時未完のまま作品が中断されていましたが、ある日、徳間書店の編集者がその原稿をたまたま読み、本作を序章より数世紀前のエピソードを膨らませて描くよう勧めました。
それが元となり、1982年11月に徳間書店の徳間ノベルズより小説「銀河英雄伝説」が刊行。
発売当初さほどの売れ行きではなく、この時点では2巻以降を出すかどうかは今後の売れ行き次第でしたが、3巻を皮切りに人気に火がつき、その後増刷と増版が繰り返されるという大ベストセラーとなりました。
小説の爆発的人気を受け、ファンからアニメ化を求める声が高まり、1988年に劇場版映画第一弾『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』を公開。
同じ年の12月に今回のソフト「銀河英雄伝説 我が征くは星の大海」がケムコより発売されました。
劇場版映画の大ヒットに伴ない、1989年にOVAリリースを開始。
当時このOVAを定期購買登録をした顧客へ「1話分収録されたVHSビデオが週1回配達される」という、今で言うデアゴスティーニみたいな、当時としては珍しいリリース形態をとっていました。
最近、筆者が古本屋に立ち寄った際、この1話分のビデオを発見。
当時の販売価格を見たら2,500円。たしか全110話だから……う〜ん、さすがはバブルの時代に作られた産物。
この作品は、当時の大御所声優や、人気若手声優総出演で、役柄がダブらない様に1人2役になっている声優もいましたが、登場人物のほとんどが1人1役でキャスティングされているという絢爛豪華な作り が話題を呼び、巷では「銀河声優伝説」 と異名を取っていました。
ユリアン・ミンツ役の佐々木望さんと、ヤン・ウェンリー役の富山敬さんとが会話を交わすシーンがアニメ本編で何度も流れますが、収録現場で一緒になって、セルフを交わした事があるのは実際4〜5回程度しかなかったと後に語られていることでもわかる通り、回ごとの収録で登場人物全員が収録現場に揃う事がほとんどないという声優業界では異例な事が多かった作品です。
筆者にとってアニメ版の思い出といえば、極端に無口で、沈黙提督のあだ名を持つというアイゼナッハ上級大将が劇中で唯一発したセリフ「チェックメイト」のためだけに津嘉山正種を使った当時の角川書店の漢っぷりですか(笑)
それにしても、総制作費いくらかかったんでしょうね?億単位である事は間違いない……さすがバブル。
さて、発売されたこのファミコンソフトの話に戻りますか。
プレイヤーは帝国軍皇帝ラインハルトとなり、11の艦隊を指揮し、同盟首都ハイネセンの攻略を目指します。
ちなみに、帝国軍側でしかプレイできないので、同盟軍でプレイは不可能。
なので、このゲームを一言で言うなら、強力な帝国軍を率いて、弱い同盟軍をナブリモノにするゲーム。
更に例えて言うなら、三国志の魏でプレイし、蜀を倒すようなゲームです。
陣形による戦闘や、各艦隊の能力も原作に忠実ですが、帝国軍のオーベルシュタインやマリーンドルフが艦隊指令だったり、同盟軍のキャゼルヌやパトリチェフが艦隊指令だったりして 、原作は忠実とは言いがたい。
ゲームシステムはややこしいし、文章はオールカタカナだし、途中でセーブができないし……欠点ばかり目に付きます。
極めつけなのは、ファーレンハイトは何かとっちゃん坊やみたいだし、第11艦隊に謎の艦隊指令がいたり……と、原作ファンにケンカを売ってるのではないかというできに涙が自然と出てきます。
銀河英雄伝説シリーズは主にボーステックが出したパソコン版が有名なんでしょう。
シリーズ最終作となる予定だった「銀河英雄伝説VII」は、シリーズ初の大人数ネットワークRPGになるはずでしたが、ボーステックが無断で商標を登録しようとしたり、外国企業に勝手に版権を許諾したとみられる行為を行なったりといった契約違反をしてしまったがために、 本作の版権を管理している「らいとすたっふ」とボーステックの版権許諾契約が解除されたのを理由に2005年4月に開発が中止されてしまいましたけど……
これら全ての事柄は銀河の歴史の1ページにすぎないんでしょうか(笑)
こんな人にオススメ!
帝王学を学んでいる人、バブリーな人
掲載日:2007/07/05 シカゴ番長
第189回 「しがらきやき」だと!?『ワギャンランド』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
ワギャンランド
ジャンル :
アクション+しりとり・神経衰弱
発売日 :
1989/02/09
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\880
※この価格は2007/06/28現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
「ワギャンランド」はナムコが1989年に発売したファミリーコンピュータ用のアクションゲームで、その主人公には1987年に同社より発表され、全国のゲームセンターに設置されたエレメカの「ワギャン」を採用。
当時、ゲームセンターでワギャンに向かって無駄に大声を張り上げた方もいたのではないでしょうか?
このゲームは、恐竜とロボットを掛け合わせたような外見を持つ緑色の不思議なかわいい生物「ワギャン」を操作し、マッドサイエンティストの「Dr.デビル」に征服された故郷の島「ワギャンランド」を取り戻すため、様々なステージをクリアしていくというアクションゲーム。
横スクロールステージがほとんどですが、たまに縦方向に進むステージがあります。
ワギャンは口から発する「ワッ」「ギャ」「ガー」「ギャー」といった声による音波攻撃(ワギャナイザー)で敵を倒すのではなく、敵を痺れさせることで敵を一定時間動けなくします。その時にワギャンが敵に触れてもミスにはなりません。
ちなみに、ワギャンはライフ制では無いので、しびれていない敵や罠に触れてしまうと1ミス。
その痺れている敵の上に乗ることによって足場にすることができ、普通のジャンプでは越えられないようなところも越えることができます。
音波攻撃にはレベルが4段階あり、ステージ上にあるワギャナイザーを取ることによってパワーアップ。
攻撃できる範囲と敵を痺れさせる事ができる時間が長くなります。
また、4つを取った瞬間に無敵になり、歩くスピード、ジャンプの幅、滞空時間も上がり、体当たりで敵を倒す事もできます。
しかし、一定時間経つとその効果は切れ、今まで取ったものがリセットされてしまい、また0から(最初の「ワッ」に戻る)のスタートに。
そのため、この無敵状態をいつのタイミングで発動させるかでこのゲーム難易度が変わってきます。
とは言っても、ステージ構成もそんなに複雑では無いのでアクションゲームとしての難易度はやや低め。
出てくるキャラクターのかわいらしさ、ゲーム中の明るい雰囲気や音楽、残機が簡単に増える等により、その当時ファミコンをあまりプレイする事のなかった女の子達も好評でした。
このゲーム最大の特徴といえば、ステージ最後のボス戦です。
ロックマンの如く、ボスのライフゲージが現れバトルスタートと思いきや……
「しりとりでしょうぶだ!!」
「しんけいすいじゃくでしょうぶだ!!」
かなり平和的な勝負に突入。
神経衰弱はパネルの配置が全くのランダムではなく、ある程度パターン化されているので慣れれば簡単にクリアできますが、進めて行くと後々退屈になっていく事が多く、その上で負けてしまうとかなり苦痛となります。
逆に、しりとりはゲーム中1番のやりがいを感じる事ができ、並んでいる絵の中からボスと一枚ずつ交互に選んでしりとりをするという至って単純な勝負なわけですが、その絵は読み方が1つだけなのではなく、かなりインチキくさい裏読みが存在するのです。
例えば、「ゴリラ」は「でかいサル」、「たぬき」は「しがらきやき」、「ダチョウ」は「エミュー」と言った感じ。
実際プレイしてて、「う」で始まるものがそこには無く、もうダメかと思った時に灯台の絵を選んだところ、「うみのみちしるべ」と読んでくれてかなり助かった事があります。
筆者の中では家の絵を「ひらやいっこだて」と読むのが一番納得できません(笑)
このように、このしりとりには一発逆転が潜んでいるわけです。
勝負に負けると残機を1つ失いますが、ある程度ノルマを達成している状態で負けると、「その ゆうきを たたえ ないしょで とおしてやろう」とボスが言い、残機を失う事無くクリア扱いとなります。
そして、「神経衰弱でカードを全て取る」「しりとりで絵を残すことなくパーフェクトでクリア」すると、スペシャルボーナスで残機が7機も増える優しさまであります。
先に進めると、分岐に差し掛かり、「ワギャコプター」「スーパーワギャナイザー」「タイムストッパー」の3種類のパワーアップアイテムのどれかを貰える場面に遭遇します。
ワギャコプターを選択すると、音波攻撃ができなくなりますが、空を飛ぶ事ができるので最終ボスステージはかなり楽に進める事ができます。
しかし、それ以外を選択すると忍者龍剣伝並の難易度があなたを待っています。
ワギャコプター無しでクリアする勇者……出てこいやー!!(高田延彦で)
苦労の末辿り着いた最終ステージにはDr.デビルが待ち構えております。
しりとりと神経衰弱の2つで勝負するわけですが、神経衰弱勝負でプレイヤーがめくる番の時、「〇〇←(めくった絵の名前)じゃな……わすれろー!わすれろー!」と言ってプレイヤーを邪魔をするマッドサイエンティストの事を、当時小学生でプレイしていた筆者はかなり大人げないと思いました(笑)
こんな人にオススメ!
ファミスタでナムコスターズを選び、「わぎやん」をスタメンで使っている方
掲載日:2007/06/28 シカゴ番長
第188回 ♪緑の〜大地は〜 は〜る〜かな夢〜『ボンバーキング』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ハドソン
タイトル :
ボンバーキング
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/08/07
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\780
※この価格は2007/06/21現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★★
操作性
★☆☆☆☆
「ボンバーキング」は、1987年にハドソンがファミリーコンピュータ用に発売したアクションゲームで、制御コンピュータが故障し、怪物の住処となってしまった惑星アルタイルを救うため、主人公である戦闘用アンドロイド「ナイト」が爆弾を手に一人惑星に乗り込み、敵と戦っていくというストーリー。
ちなみに、ボンバーキング開発時のコードネームは「笹川2号」。
当時のゲーム誌の発売予定コーナーにこのコードネームのまま掲載されたこともありました。
この作品は「マル超シリーズ」のVol.1作品として登場(ちなみに第2弾は「ファザナドゥ」・第3弾は「桃太郎伝説」)。
翌年にはMSX2にも移植。
1991年にはサンソフトから続編となるゲームボーイ用ソフト「ボンバーキングシナリオ2」も発売されました。
このゲームは1985年に発売された大ヒット作「ボンバーマン」の続編という形ですが、ゲームシステムにかなりの違いがあります。
その違いとは……
・ナイトは敵に攻撃する際、爆弾だけではなく、ビームを発射攻撃する事ができる。
・アイテムを取ると、キャラがパワーアップするのではなく、ストックされて任意で使う事ができる。
・爆風が爆弾を中心とした半径1マスの円状に広がる。
・主人公のナイトはライフ制で、敵の攻撃を喰らう・爆風に当たる・時間が経つなどで減り、0になると死亡。
・爆弾の数に制限があり、初期数は20個。障害物を爆破したり、敵を倒したりして爆弾を補充。
・爆弾を置いてから爆発までの間が異様に短い。
何と言っても特筆なのは、敵の攻撃で死ぬことより自滅して死ぬことの方が圧倒的に多い事。
自分の爆弾の爆風に巻き込まれて死亡したり、爆弾を探して壁を爆破後、爆風に巻き込まれて死亡したり、手持ちの爆弾が無くなって時間切れで死亡したり……爆弾を補充してる内に時間切れで死亡したり………
置いて1秒もしないうちに爆発し、ほんの0.1秒でも逃げるのが遅れたりもすると死が待っています。
まあ、リアルっちゃあリアルなんですが(笑)
キングという位だから、どれだけパワーアップしているかと思いきや、明らかにボンバーマンよりパワーダウンしているのは気のせいですか?
ちなみに、ステージを進めていくと、ナイトの「difence」が上がり、爆風に1回巻き込まれただけでは死ななくなりますが、最初の異常な難易度により、そこまで進む前に挫折して止めてしまうプレイヤー続出という素晴らしい結果に。
これらにより、その当時のファミッ子達の評判は芳しくなく、以降のボンバーマンシリーズでこのゲームのシステムは受け継がれることはありませんでした。
このゲームは、ステージごとに隠しアイテムを発見しなければステージをクリアできません。
隠しアイテムの出現条件は当然ノーヒント。
更に、後半ステージになると、見た感じ壊せないだろう壁を爆弾を何回か爆破させると開くという隠し通路がたくさん出てくるため、ステージ画面を見ているだけでかなり泣きたくなってきます。
何とか根性で1ステージクリアしてタイトル画面に戻ると、「THEME SONG」という項目が追加。
これを選ぶと……ボンバーキングテーマソングのカラオケがスタート!!
このゲームの主題歌の歌詞がメロディーに乗せて表示され、キミも歌う事ができるぞ!
なお、その時に表示される歌詞は1番のみ。2番が歌いたければ説明書に載っているから、それを見て歌ってくれたまえ!
発売当時、ハドソンがボンバーキングのキャラバンイベントを催した際に募集しているものがありました。
その内容というのが……
・キミが主題歌を歌ったそのテープを送ってくれ!
・キミが主題歌に合わせた踊りをビデオに録って送ってくれ!
……当時それを見事に完遂し、送った勇者達の勇気をここに称えます(笑)
こんな人にオススメ!
今にも自滅しそうな方
掲載日:2007/06/21 シカゴ番長
第187回 ♪3、2、1、0、3、2、1、0 Bugってハニ〜『高橋名人のBugってハニー』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ハドソン
タイトル :
高橋名人のBugってハニー
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/06/05
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,280
※この価格は2007/06/14現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★☆☆
ハドソンが1986年に発売したファミリーコンピュータ用ソフト「高橋名人の冒険島」の大ヒットに伴い、オリジナルの登場人物やオリジナルのストーリーを加え、アニメ化されたのがこの「Bugってハニー」。
後に映画化もされ、大ヒットとなりました。
筆者もこの当時アニメを毎週楽しみにしていて、なかなか救出されない高橋原人(CV水島裕お兄さん)にヤキモキしたもんです(笑)
主人公の高橋原人のモデルは、当時の子供たちの間で人気絶頂で、様々なTVのバラエティ番組に出演したり、警察の1日所長になったり、コントローラーのボタンにバネを仕込んだインチキ16連射で警察に逮捕されたというウワサが流れたり もした、当時のファミコン世代なら誰でも知っているファミコン名人の代表的存在「高橋名人」こと高橋利幸氏。
圧倒的なパワーと卓越したテクニックでゲームを攻略し、人々の注目を浴びた今や時の人です。
この作品の主題歌を高橋名人本人が担当。その歌唱力の高さも当時話題となりました。
そんな中、このアニメを元にしたファミコン用ソフト「高橋名人のBugってハニー」が発売が決定。
当時、コロコロコミックで開発発表からこのソフトの情報が毎号流され、「さらわれた高橋原人を助けるため、アニメで登場したワンナップ・みどり・ダルの3人が1〜3面を交代で冒険し、4面で満を持して高橋原人が数々のワナが施された城を巡り、待ち受けるボスを倒す」という設定のゲームになる予定でしたが、当時のファミコンの容量では実現が不可能で開発が遅れてしまい、 その後忘れた頃に発売されました。
発売されたゲームは横スクロールのアクションゲームとなっていて、1面は、さらわれた高橋原人を助けるために登場した妖精の「ハニー」を操作します。
カクカクしながら上昇するハニーを駆使して進めていくうちに、謎のタマゴを発見。そしてそのタマゴに触れると……
アルカノイドに負けを認めたかの様なブロック崩しが突然スタート!!
横スクロールアクションゲームかと思いきや、突然始まったブロック崩しにプレイヤーは面喰らいます。
そこでブロックを崩すと時々アルファベットが落ちてくることがあります。
この時に落ちてくるアルファベットのどれか1つがステージクリアに必要となるので取らなければなりません。
ちなみに、指定外のアルファベットを取った場合はもれなく死亡(1ミス)……かなり嫌がらせです。
取るべき文字を取り、全てのブロックを崩した後に開く出口に向かうと……ようやくブロック崩し面1つクリア。
これを1ステージにつき8回もやらなければいけないナイス仕様に万歳です。
パスワードの文字を全て揃え、アクションステージの奥の扉(ゴール)に行ってようやく1面クリア。
ハニーが高橋原人を救出となるわけです。
2面からは高橋原人操作することになりますが、ここからはやる事が前と同じです。
タマゴを見つけて、ブロック崩しをやって、パスワードを完成させて奥の扉に行って、ボスを倒して……の繰り返し。
ゲーム時間のほとんどを占めるだろうと思われるブロック崩しは、プレイしててかなり苦痛になるはず。
どうやらこのゲーム自体がBugっているようです。
ゲームバランスはそんなに酷くなく、コンティニューもできますし、ステージ数は全4面と非常に少ないでのですが、裏面も存在し、長い時間楽しめるので気軽にやってみるのもいいかと。
筆者としては、高橋名人の冒険島みたく全8ステージでブロック崩し無しでゲーム化して欲しかった感がありますが……
そういえば、おいしんぼパセラ(カラオケ店)に、のじ太くんと一緒に行った時に高橋名人の曲を何曲か発見。
もちろんBugってハニーもあったのでつい歌ってしまいました。
そこで感じた事がひとつ……名人意外とキー高けぇなぁ(笑)
こんな人にオススメ!
ご維新しようと思っている人、わくわくランドで冒険開花な人
掲載日:2007/06/14 シカゴ番長
第186回 ♪汚れ〜ちまっ〜た 悲し〜み〜に(by一世風靡セピア) 『魁!男塾 疾風一号生』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
バンダイ
タイトル :
魁!男塾 疾風一号生
ジャンル :
アクション
発売日 :
1989/03/13
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/06/07現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
「魁!男塾」とは、1985年に週刊少年ジャンプで連載を開始した「宮下あきら」氏原作の漫画で、この当時、黄金期の少年ジャンプが誇っていた「北斗の拳」「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」などで見られた中盤から路線を変更し、バトル物にして行く黄金パターンに乗り、格闘漫画へと変貌していった漫画のひとつ です。
男塾内部の上級生との決闘、ライバル学校との抗争、闇の世界で繰り広げられる破天荒なバトルトーナメントに出場などで人気を博し、単行本全34巻まで続いた人気漫画となりました。
この作品で、作者はキャラの必殺技の名前に当て字をする際、漢和辞典からわざわざ難しい字を探し載せていたため、写植屋を非常に苦労させたとの事。
一般的なスポーツなどの競技の名前も難しい漢字を当て字にしていたので、当時の写植屋や編集部の方々の苦労が想像できます。
そもそも男塾とは、創立300年以上の歴史を持つ東京都にある全寮制で、生徒数三学年でおよそ三百名の私立学校。
暴力沙汰などで幾つもの高校を退学させられ、行き場の無くなった全国の不良少年達が最後に行き着く場所で、男塾塾長の「江田島平八」がまとめて鍛え上げ、次世代のリーダーを育てていくという私塾である。
そこで塾生達は、封建的・軍国的な教育を受け、漢を磨く事となる。
絶対封建主義の男塾では、上級生・教官に逆らう事は決して許されず、一号生から三号生までに分かれた学年を、「奴隷の一号・鬼の二号・閻魔の三号」と通称される。
主人公である一号生の「剣桃太郎」を筆頭とする一号生達が、様々な苦難を乗り越えて男を磨き、日本を背負って立つ真の漢になるまでの物語です。
読者は塾長の江田島平八にいつも度肝を抜かれた事でしょう。
なんせ、太平洋戦争時のアメリカが「EDAJIMAが十人いたら戦争に負けていた」と言わしめた漢ですから(笑)
この漫画も後にアニメ化され、オリジナルのストーリーとキャラが追加するなど試行錯誤しながら話は進んでいったのですが、学生同士の暴力・殺人などという過激過ぎる内容が災いしてPTAから圧力がかかってしまうことに。
大威震八連制覇編真っ最中の飛燕VSセンクウ戦が水をさされ、CMを挟んで残りの試合は全てダイジェストにされてしまい、男塾三号生死天王の羅刹先輩のセリフや雄姿を拝む事無く、いきなり桃VS邪鬼の最終戦に突入してしまい、戦いの後、戦死したかに思えた塾生達が次々に生き返り、そのまま話が終了で打ち切り という伝説を残した不遇の作品としても有名となりました。
筆者としては、天挑五輪大武會編で三号生筆頭大豪院邪鬼先輩が唐突に現れ、彼の登場に気付くのが遅れてか慌てて叫びがちに「全員整列!!」の号令をする羅刹先輩をアニメで拝みたかったものです(笑)
さて、ファミコン版として発売された「疾風一号生」の中身ですが、簡単に言うなら、アニメ進出を果たした勢いだけで作ってしまった感たっぷりのゲームです。
ゲーム自体は横スクロールのアクションで、ザコ敵を撃破しながら先へと進み、ステージ最後に待ち受けるボス戦では1対1のタイマン勝負で闘うという至ってシンプルなゲーム。
ただ、敵の方が攻撃リーチが長かったり、移動スピードが速かったり、桃達にはできないガードを使ったり、飛び道具を使ったり と理不尽炸裂。
もれなくボス戦の1対1のタイマン勝負の時にその効果がフルに発揮されます。
体力が無くなりそうになっても無問題。
ステージのどこかにある隠し部屋に入ることにより、王大人が中国四千年の秘術で体力を全回復してくれます。
そして、残りライフの目盛りが3つになると、桃達の命を表示しているロウソクが消えかかり、それを見た松尾が「火がきえそうじゃあ!」と暑苦しく叫びだす演出が発生。
そんな時は、ニュー画面を呼び出しましょう。すると……
「わしが男塾塾長、江田島平八であ〜る!!」 とあのお方が現れます。
メニューの「エールを送る」を選び、プレイヤーが桃だとして回復量の目盛りを決めると……
「フレー フレー 桃!」
爆音と共に田沢、松尾以下一号生全員の男塾名物大鐘音のエールが炸裂!!
それが聞こえたのか桃は、「ふしぎだ……みんなの声がきこえる……」と言った後、決めた目盛りの量だけ体力が回復するという、これまたアツい演出がプレイヤーを虜にします。
そうこうしているうちに、ステージ最後に待ち受けているボス戦に突入。
使えるキャラが桃・富樫・虎丸・Jの4人という事もあり、驚邏大四凶殺編なのかと思いきや、ボス戦で出て来たのは、原作で男塾学園祭の時に羅倶美偉(ラグビー)で対決した関東豪学連の親衛隊長「森田大器」。
先に進めて行くと、ステージ1-3ボス戦で雷電がようやく登場。
ステージ1-4ボスはこのまま行けば伊達なのか?と思いきや、出て来たのは三号生の卍丸先輩……
驚邏大四凶殺と大威震八連制覇がシャッフルされているという素晴らしい仕様に感涙です。
なお、4人全員死亡すると「いちごうせい ひっとうとしての しかくはないぞ!」と江田島塾長よりお叱りを受けてしまいます。
という事もあるので、原作無視の展開について来れる人だけプレイして下さい(笑)
そういえば、この作品でキャラが物理法則完全無視の必殺技を出した時に、「民明書房」などの架空の出版社から引用した技の解説が当時話題を呼びました。
当時の読者はそのあまりに説得力のある技の由来・解説に完全に騙され、民明書房刊の本を街で捜し歩く人がいたという都市伝説を作りました。
筆者もだまされたうちの1人で、間違ったウンチクを覚えるところでした。
でも、さすがに民明書房の本は探しに行きませんでしたが(笑)
こんな人にオススメ!
アニメ版男塾のOPソングをフリつきで、恥ずかしがる事なく歌える人
掲載日:2007/06/07 シカゴ番長
PC Engine Hu
メーカー名 :
ユニ・ポスト
タイトル :
サーカスライド
ジャンル :
パズル
発売日 :
1991/04/06
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,980
※この価格は2007/05/31現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
ゲームマニアと呼ばれる人たちの中には、ゲームを遊ぶためでなく収集のために購入する人達がおります。
収集内容も、特定キャラクターやメーカー、ジャンル、非売品、一つのタイトルに特化して数を集めるなど、多岐に渡っておりますが、機種全タイトルコンプリートを目指す収集家が代表的ですか。
特にPC Engineはファミコン等に比べてタイトル数が少なく、秀作ゲームが多いのでコレクター人口が多い機種でもあります。
今回紹介の本作、一般ゲームと異なり書店で書籍扱いとしてひっそりと発売されたために、流通量が極端に少なく、知名度が低いためにコンプリートコレクターにとっては長い間、最大の壁として君臨し、ネットオークションでは2000年1月に70万円の値段さえ付いた事のあるレアソフトでした。
しかし、ネットオークションで話題が上がってから1年後、アマゾンにて新品が大量に定価で掲載され、伝説に終止符が打たれました。
1991年の「書籍」にも関わらず、アマゾンのベストセラー3位に食い込む売上を打ち立て、未だに販売されている始末。
どこにこれだけの数がデッドストックされていたのか解りませんが、当に「兵どもが夢の後」。
ゲームその物は固定画面のアクションパズルで、自機である「カメレオン」で敵を飲み込む(敵に応じて特殊効果発動)、敵を吐き出し食虫植物に当て退治すると言った物。
ジャンプはできず、マップの移動や敵の攻略には特殊効果が必要など、戦略パズルの要素を盛り込み、それなりに奥が深いのですが淡白なために中毒性は有りません。
流通形態が特殊なために売れなかったと言われていますが、通常販売されていても売れたかどうか疑問が残ります。
サーカスライド同様に、SCDにも書籍流通したソフトがあります。
「秋山仁の数学ミステリー」と言うソフトですが、これもSCDコンプリートコレクターにとっては今なお「壁」になっており、非常に高いプレミア価格がついています。
サーカスライドの事例があるので危険な匂いが漂っていますが。
こんな人にオススメ!
「ライブドア」とか「ワールドコム」、「エンロン」がなんなのか知らない人。
掲載日:2007/05/31 本部のジャンカー
第184回 真鍋譲治最高傑作(原作漫画の方)『アウトランダーズ』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ビクター音楽産業(ビクターエンタテインメント)
タイトル :
アウトランダーズ
ジャンル :
RPG
発売日 :
1987/12/04
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,980
※この価格は2007/05/24現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★☆☆☆☆
操作性
★☆☆☆☆
近未来、地球人が生まれるはるか以前に、地球に住んでいたと名乗る大銀河帝国「セント・エバスキュレーゼ」は地球を「聖なる星」と呼び、誰も住む事の無い聖地とした。
その聖地に誕生した地球人とエバスキュレーゼは地球をかけて壮絶な戦いを繰り広げていた。
その戦いの中、エバスキュレーゼ王女「カーム」と日本人カメラマン「若槻哲也(ワカツキテツヤ)」は、ひょんな事から知り合い、やがて愛し始めた。
2人が結婚すればこの戦争をやめさせられるかもしれないと考え、カームの父である皇帝にゆるしを得に、エバスキュレーゼにある巨大な迷宮「皇帝城」に向かったが、帝国の反乱を企む裏切り者の神官「マルダーギレ」によって、カームは連れさらわれ、哲也は留置所に捕われてしまう……
元となったこのゲームの原作者は「銀河戦国群雄伝ライ」でも有名な「真鍋譲治」氏。
この作品は、彼が専門学校在学中に作ったアニメの企画書を元にし、漫画家デビューをして一年後にようやくもらえた連載だったため、やる事成す事初めてづくしで大変苦労したそうです。
本来は全10巻位で完結させる予定だったらしいのですが、原作単行本は全8巻で完結。
何故かと言うと、その当時発売されたこの作品のOVAの出来があまりにも悪すぎてやる気が無くなり、後半はしょったとの事。
ヒロインのカーム役を、「ツノが生えている宇宙人で美少女」というだけで、平野文が演じるというナイスチョイス により、世間で、「うる星やつら」のパクリ と言われてしまったため、真鍋先生は怒り心頭だったそうです。
ちなみに、そのOVAに真鍋先生も兵士役で出演しております。
ゲームの内容ですが、まずプレイヤーは主人公である哲也を操作し、留置所から脱出しなければいけません。
最初から持っている武器はナイフのみで、まずそこの門番を倒す事からこのゲームが始まります。
しかし、その戦闘画面が暗く、ショボいBGM、ショボいグラフィック、ひどい操作性、体力ゲージ表示が無いなど、プレイヤーに対してかなりの不親切な設定に驚かされます。
街から出てフィールドを歩いていると、トイレのマークの様なものがウヨウヨしていて、それにぶつかると画面が切り替わり、戦闘アクションになります。
RPGなので敵を倒すとそれに伴いレベルアップと思いきや、色々な街でそこの住人に良い行いをして「にこちゃんばっち」なるものを、レベルが上がる必要数貰わないとないと上がらないという素敵な設定。
そして何と言っても、必要な食料である「パン」を切らしてしまうと体力が減り続け、突然死んでしまうという万歳な設定。
フィールド・街を歩いているとそのパンが消費されますが、なにせ体力ゲージ表示が無いので 、ウィンドウを開いて、残りのパンがどれ位残っているかをいちいち確認しなければなりません。
例えるなら、「シャドウゲイト」のたいまつシステムよりも理不尽。
街もフィールドも変わり映えしないマップと、原作を知らないと全く理解できないストーリーでプレイヤー置いてきぼりです。
何故かゲーム内の通貨の単位が「ガバス」で、ファミコン通信かよとまさにツッコミどころ満載に仕上がってしまいました。
このゲームの出来を真鍋先生は、「世にドラクエ2が流れてた頃出来た、いわゆるクソゲー」 と自ら酷評しており、原作者の身になって考えると、思わず溜息と涙が出てしまいます。
もれなく原作者よりクソゲー認定のお墨付きを頂いたこのソフトをクリアした人はどれ位いたのだろう?
お手軽な裏技で、パスワード画面で「ざ」と1文字だけ入力してスタートすると、レベルの高いデータでプレイ出来ますが、筆者はもちろんクリアしてません……無理だ(笑)
こんなオール1点評価のゲームレビューを何故書いたかのかと思った方がいるかと思いますが、筆者自身、商業誌で単行本として発売された真鍋譲治作品を全て持っている位、彼が好きなだけです(笑)
こんな人にオススメ!
真鍋譲治ファンの人のみオススメ(それでもきついか)
掲載日:2007/05/24 シカゴ番長
第183回 ボス「?→しゃしんとれ→おっと、しゃしんはごかんべんでさ」 『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
アスキー(ログインソフト)
タイトル :
北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ
ジャンル :
推理アドベンチャー
発売日 :
1987/6/27
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,980
※この価格は2007/05/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★☆☆
「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」は、ドラクエシリーズでおなじみのシナリオライター「堀井雄二」氏がシナリオを手がけた推理アドベンチャーゲームで、PC-6001・PC-8801・PC-9801・FM-7・MSX版が発売された後、ファミコン版が発売され、MSX・ファミコンなどで発売された「ポートピア連続殺人事件」と、MSXなどで発売された「軽井沢誘拐案内」合わせて「堀井ミステリー三部作」と呼ばれました。
戦中・戦後の日本を背景とする社会性を重視した、重厚で斬新なシナリオとドラマ性による社会派ミステリーとして有名となり、今でも多くのファンがその次回作を待ち望のぞむという偉大な作品ともなりました。
本作は、堀井雄二氏がプログラムから離れ、シナリオを専門に力を注いだ初のゲームで、1983年ログイン12月号には堀井雄二氏自身が北海道までわざわざ出向き、綿密な取材をしている記事が掲載されている事でもわかる通り、実は、当時既にストーリー構想は完成していました。
しかし、ドラクエ制作の超多忙な毎日と、慣れない分担作業が災いして、開発期間は当時で異例の1年間を要しました。
このソフトの発売後、次回作にあたる推理アドベンチャーゲームで、香港を舞台とした「九龍の牙」と、ソ連(現ロシア)を舞台にした「白夜に消えた目撃者」の2作が予定されていましたが、残念な事に、取材旅行には行ったのですが、いまだにその次回作を製作をしている気配がありません。
天外魔境III・マザー3の制作が凍結していたのなんて目じゃありません(笑)
どうしてもその次回作を生きてるうちにプレイしたいという方は、悟空がみんなの気を分けて貰って魔人ブゥを倒す位の勢いを持って、「たのみこむ」に作るように頼んでみては。
さて、ゲームのあらすじですが、
東京湾の晴海埠頭である男の水死体が発見される。
事件当初は単純な殺人事件として捜査が開始されたが、被害者の足取りを追ううち、事件の真相は北海道にあることが判明。
主人公(ボス)は早速北海道に向かい現地の刑事の猿渡俊介(さるわたりしゅんすけ)と合流し、事件の捜査にあたる事となる。
しかし、捜査の手をすり抜けるかのようにして、北海道の各地で次々と殺人事件が発生してしまう。
謎が謎を呼ぶ中、事件を解明していくうちに捜査の過程で出会ったとある人物に容疑が固まっていく。
そして明らかにされる事件の真相と悲劇……果たして犯人を止めることはできるのか。
そして犯人の真の目的とは……というもの。
ゲーム本編のキャラの作画は、当時ログイン・ファミコン通信(現ファミ通)で連載されていた「べーしっ君」でおなじみの「荒井清和」氏が手がけた事でも有名。
読者だった筆者は愛読していて、今でも単行本を大切にしております(笑)
意味の無い「すぽぽーん」などのセリフなどで、当時のファミコン少年達の流行語にもなったことでしょう(?)
そういえば、後にエニックスから発売となる「いただきストリート」の作画でも有名でしたね。
先に進めずツマッた時はさすがに飽きるかと思いましたが、何と言ってもゲーム中のBGM全てが秀逸。
当時サントラが発売され、それが廃盤になった後もそれを復刻して欲しいファンのあまり多さから、2005年にサウンドトラックの復刻版が発売されたりもしました(たのみこむに依頼で有名に)。
そのBGMはゲヱセン上野(上野利幸)氏が担当。なお、初代パソコン版のメインプログラマーでもありました。
当時筆者は小学生だった事と、ミステリーの面白さがまだまだわからないお子様だったため、クリアにはかなりの時間を要しました。
筆者にとって、ブラックジャックゲームとしての印象が強いのは気のせいですか?
でも、このゲームでそのルールを覚えたので、「ゲンさんありがとう!!」感謝!! (神様はサウスポーで)
そういえばこのソフトが発売されたのが夏前だった事もあり、プレイ後、いとこと学校のプールに行って、オホーツクに消ゆの第4の殺人現場の死体の真似をしながら2人でプカプカと浮かんでいた事を思い出しました。
今思うと、お互いかなりのアホですな(笑)
今は携帯のアプリでもこのゲームを楽しめるんですが、iアプリ版はファミコン版と同じグラフィックなのに対し、EZアプリ版では残念な事にグラフィックがリアルに描写しているため、auの携帯を持つ筆者としては非常に複雑です……
とにかく、ストーリーは深みがあり、出てくる人物も魅力的ですのでぜひプレイしてみて下さい。
プレイ後、北海道旅行に行きたくなるかも?
……え?お前はどうなのかって?
そりゃ行ってみたいですよ。行った事ないし。
でも、「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」の影響じゃなく「水曜どうでしょう?」の影響ですけど(笑)
こんな人にオススメ!
『鮭を喰わえた木彫りの熊』 『水曜どうでしょう?』 『まりもっこり』 が好きな人
掲載日:2007/05/17 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
デービーソフト
タイトル :
レイラ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/12/20
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,280
※この価格は2007/05/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
マッドサイエンティスト「マニトカ博士」が造った遺伝子組替え装置「ジル」を破壊するため、特殊部隊CAT(キマイラン・アタック・チーム)に所属する「レイラ」と「イリス」の2人が敵地に乗り込むが、その途中でイリスがさらわれてしまう。
イリスを救い出し、悪の権化であるマトニカ博士を倒せ!!
……というストーリーの横スクロールアクションゲームで、「頭脳戦艦ガル」「うっでいぽこ」を作ったデービーソフトとは思えぬ快作です。
なんと言っても、ゲームスタート時のグラッフィックで、スペースバイクに乗って敵地に乗り込むシーンが何か期待させてくれます。
ステージは全8面構成となっており、まず洞窟のような所を抜け、敵基地内部へと進みます。
そこは迷路のようになっていて、エレベーターを使う事により各階を移動する事ができます。
後半に行けば行く程マップがとにかく広大で、ひたすら宇宙空間を彷徨うことになりかねません。
ちなみに、自機ライフ制になっていて、それを全て使い果たすと主人公が天使になり神に召されてしまいます(笑)
基地での指令ですが、まずクリアに必要な重要アイテムがある部屋に行き、フロッピー(?)のようなものを取ったその後、別の部屋でステージボスを倒せばステージクリアとなります。
そのアイテムを取らなくても先に進むことはできますが、最終面の8面で必要になりますし、これがないとクリアに必要なパスワードがもらえないため、確実に取らなくてはいけません。
このレイラは、何かふんわりとした操作性と、SF的な宇宙空間演出により面白いゲームになっています。
主人公は、メイン武器のピストルを始めとする数種類の武器を扱う事ができ、ステージ上の敵を倒したりするとその数種類の武器をゲットできます。
敵によって有効なもの、ボスに効くもの等、所々使い分けることが必要となります。
そして、ピストル以外は弾数制限があり、下手な無駄遣いをしてしまうと先に進めなくなりますので注意が必要。
ステージ後半で仲間のイリスを助け出すことができ、その先をかなり楽に進める事ができますが、彼女がいる事でもれなく弾の消費量も2倍になります。
しかし、彼女を助けないと後々後悔するハメになるので、必ず救出してあげて下さい。心の友は大切に(笑)
このゲームの存在を知ったのは、筆者においてかなりのキーワードになりつつある雑誌「わんぱっく」。
前回書いた記事「マドゥーラの翼」も「みなづき由宇(もりたりぬ)」氏が当時漫画を書いていました。
単行本も発売されていて、前半はゲーム攻略漫画で、後半はオリジナル漫画となっており、前半の部分の攻略のヒントが漫画で細かく、かなり楽しく描かれている事でかなりのプレイヤーが助かったものです。
今では、この単行本はプレミアがついていて、裏の某店舗では2,000円近い値がついております。
地方の古本屋でウィザードリィの如く、ダンジョンにレアアイテムを求め、強力な敵がいる中を徘徊し続ければゲットできるかも(笑)
余談ですが、筆者は行った事が無い街に出かけた際、必ず行くところがゲームセンターと古本屋なんですが、ある街のさびれた古本屋に行った際、山積みされた古本の中から「新明解ナム語辞典」というのを発見。
販売価格が800円だったので迷わず購入。
その後、先程説明した某店舗で確認した際、販売価格12,000円・買取価格10,000円となっていてかなりビックリ。
でも、ファミコンを愛する者として絶対ウラナイド(笑)
こんな人にオススメ!
心の友がいる人
掲載日:2007/05/10 シカゴ番長
第181回 難易度易しい→実はワナ『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
コナミ
タイトル :
悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
ジャンル :
アクション
発売日 :
1990/10/19
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,280
※この価格は2007/04/26現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★★☆
「悪魔城伝説」のラスボスのドラキュラ伯爵の息子「ドラキュラくん」が世界を征服した魔王「ガラモス」を倒すため、ドラキュラ城を飛び出し冒険をするというファンシーなアクションゲームです。
ホラー感たっぷりの「悪魔城ドラキュラ」シリーズの本編とは打って変わり、出てくるキャラクターが可愛らしいコミカルでパンチのきいたゲームとなっております。
悪が悪を退治するとはどういう事なのか気にはなりますが。
プレイヤーは、ドラキュラくんが自ら操る「妖気弾」を駆使して進ませます。
妖気弾は単に攻撃だけでは無く、ため撃ちする事ができ、それをためる事によってコウモリになって空を飛んだり、逆さになって進んだりすることができます。
その特殊攻撃はステージを進むごとに1つづつ増えていき、これらを駆使しないと先に進めない箇所があるなどウィットに富んでおります。
ちなみに、妖気弾をため撃ちして敵を倒すとたまにコインを得ることがあります。
ステージクリア時に、このコインを使ってルーレットや福引などに挑戦することができ、ドラキュラくんの残機を増やすことができます。
全部で9つのステージから構成され、ステージの最後に出現するボスキャラクターを倒せばステージクリア。
悪魔城ドラキュラシリーズが苦手でクリアできないと言う方はこれをぜひプレイ。
実は、筆者自身ドラキュラシリーズが苦手で、ステージ10のボスの死神が未だに倒せずクリアできないヘタクソゲーマーですが、このドラキュラくんはサクサク進める事ができます。
そう思っていたら落とし穴発見。
ステージ7の序盤のひたすら上に上がるところが難しい。ここで何度もGAME OVERに。
何度もコンティニューしてクリアした覚えがあります。
ちなみに、コンティニューですが、3文字の簡単な単語をパスワード入力することにより、途中のステージからゲームを始めることができます。
しかし、ステージ8と9はパスワードが無いのでまたステージ7からですが。
個人的には、ステージ5でボスとの対戦がウルトラクイズみたいな3択クイズで勝負するというのが面白くて好きでした。
ファミコン本体、もしくはファミ魂家郎本体を持ってない方は、携帯電話向けサイト「コナミネットDX」にて、『コナミ名作シリーズ』の第4弾としてファミコン版がiアプリへ移植されているらしいですよ。
決してクソゲーでは無いのでいいヒマ潰しにもってこいです。
こんな人にオススメ!
聖水・ニンニク・十字架・ベルモンド一族が嫌いな人
掲載日:2007/04/26 シカゴ番長
第180回 ギャルゲーでクソゲー『スペースハンター』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
スペースハンター
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/9/25
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2007/04/19現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★★☆
第179回 ザッザッザッザッザッザ……『シルフィード』
メガドライブ
メーカー名 :
ゲームアーツ
タイトル :
シルフィード
ジャンル :
シューティング
発売日 :
1993/7/30
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2007/04/12現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★★☆
今となっては非常にシンプルなポリゴンシューティングにみえますが、3D描画されたムービーに仮想マッピングで当たり判定を同期させる力技で、メガCDの表現の限界を超えたソフトとして語り草になっている秀作ゲームです。
移植元は1986年にリリースされたPC-88版「シルフィード」。
ワイヤーフレームによるオープニングと3D描画による奥行きの再現、熱いサウンドで一世を風靡しました。
微妙な演出として、5面毎に表示されるデモシーンに隠しコマンドを入れる事で「月に兎」とか「木星にディスカバリー号&モノリス」とか「基地のスタッフの首が飛ぶ」とかのネタが用意されております。
更に「ザカリテゲーム」と「シルフィード2」と言うN88BASICによる微妙なゲームなんですが、ディスクの空き容量部分に記録されており、彩りを添えています(ヴェイグスにも「タイニーヴェイグス」があったっけ)。
メガCDへの移植ではグラフィックや演出を完全にブラッシュアップ、武器や挙動も大きく変更されましたが、PC-88版のテイストを程よく残し完成度が劇的に向上。
特に演出の部分では味方機からの通信や支援依頼が要所に用意され、単騎掛けではなく部隊で戦闘している雰囲気を醸し出すと共に、緊張感を程よく表現しております。
残念な事に、本作では隠しゲーム(ザカリテゲームとか)が用意されておらず肩透かし感が否めません。
そんな昨今、ゲームアーツとスクエニが組んでXbox360用のシルフィード「プロジェクト シルフィード」が発売されています。
この会社の組み合わせって過去にファミコン版「テグザー」で大失敗してる気がするんですが……
隠しゲームで「ザカリテゲーム2」が実装されていれば絶対に免罪符になると思う。
こんな人にオススメ!
オマエハヨワカッタ
掲載日:2007/04/12 本部のジャンカー
第178回 夢……スターになること……『花のスター街道』
メガドライブ
メーカー名 :
ビクター音楽産業(ビクターエンタテインメント)
タイトル :
花のスター街道
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/3/17
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\2,980
※この価格は2007/04/05現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★☆☆☆☆
操作性
★☆☆☆☆
アイドル歌手になることを夢見て田舎から上京してきた主人公「ハタノ・モエタ」と「トヨタ・ゴロー」の地味な2人を操作し、暴走族や芸能レポーターなどの変な敵を「カリスマ波」という謎の攻撃 で振り切りながら武道館を目指し、スターにするという横スクロールアクションゲームです。
キャッチフレーズは、「1メガの大容量!唸るカリスマ波!! ここに究極のスターが誕生!!??」
その当時では珍しかった「芸能界アクションゲーム」として有名になりましたが、操作性の悪さにより起こった超絶難易度と、アクションゲームのあまりのつまらなさから後世に語り継がれるクソゲーとして有名となってしまいました。
不幸にも当時購入してしまったプレイヤーはトラウマを植え付けられた事でしょう。
欲しいものを我慢し、なけなしの小遣いをはたいて買ったゲームがこれですから(笑)
今でこそ「アイドル育成」というジャンルが確立され、多数発売されていますが、その当時の多くの不幸なプレイヤーは虚しくも自分を慰めるしかないわけで……
自分を納得させながらプレイしたくてもできなかったはずでは(笑)
このゲームの最大の特徴は、アクションでおなじみの1Pプレイヤーが死んだら2Pに交代するというシステムなのでは無く、「画面に2人一緒に現れるため、プレイヤーはひとつのコントローラーで同時に2人の主人公を操作しなければならない」 という点。
この2人の主人公は不気味なほど左右同時に動くため、非常に操作がややこしい。
ちなみに、上を押すと主人公同士が近づく事ができ、下を押すと離れる事ができます。
足場の乏しい場所での連続ジャンプが結構頻繁に存在するので、まず操作に慣れる事が大事となります。
どちらかが敵にぶつかったり、穴に落ちたりすると1ミスとなり、血を吐きながら死んでしまうアクションが衝撃的。
3回ミスするとGAME OVERで、しかもコンティニューが無いのでかなりやってられなくなります。
ステージクリアの方法ですが、カリスマ波で敵の動きを止めた後、2人で挟み撃ちにすると、ビデオテープやゴールドディスクなどのアイテムを敵が落としていきます。
集めるのが面倒で手間がかかる上、これらのアイテムが一定数無いとゴールとなる芸能プロダクションに入る事ができません。
何より問題なのは、目印になる立て札等その類いのものがないので、ゴールが何処なのかわかりづらい事です。
その上で、その中に入ると、かなりやりづらくてしょうがないアスレチックステージが待っていて、更にゲームも後半になると、ニセのプロダクション(入ってもクリアできない)も出てくるなどの、奇妙キテレツな世界観がプレイヤーの頭を悩ませます。
「スタートボタンを押しっぱなしにしたまま歩道橋か地下鉄に入ると、次の画面で得点が0点になる(ポーズを解除で、元の得点に戻る)」という素敵な裏技しかないこのゲームを筆者はもちろんクリアしていません。
誰か全面クリアしたツワモノはいるんですか?
そういえば、わんぱっく(現在廃刊)でこのゲームの記事と漫画を見て買おうと思ってましたが、当時、小学生でお金もあまり待っていなかった事もあり買えませんでした。
大人になって、中古ショップでこのソフトを見つけたので購入し、プレイしましたが、小学生時の自分の判断が間違ってなかった事を誉めてやりたいと思いました(笑)
こんな人にオススメ!
「スターにしきのあきら」が好きな方
掲載日:2007/04/05 シカゴ番長
第177回 愛と魔法と夢の大冒険『マドゥーラの翼』
メガドライブ
メーカー名 :
サン電子(サンソフト)
タイトル :
マドゥーラの翼
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/12/18
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2007/03/29現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★☆☆
その昔、バダムの地に「マドゥーラの翼」と呼ばれる鳥像が伝えられていた。
この世を支配する力を持つ不思議な鳥像マドゥーラの翼を巡り、人々は争い、乱れ、栄枯盛衰を繰り返した……
このマドゥーラの翼は、良き王の時代に洞窟の奥底へと封じられ、その後「ラメール一族」に守らせ、時代は平和な時を迎える事となる。
しかし、数世紀を経て、ラメールの若者「ダルトス」が一族を裏切り、マドゥーラの翼を持ち去ってしまった。
ダルトスはマドゥーラの翼の力を悪用し、魔物達を呼び寄せ、この世を支配しようと企てた。
一族は魔の巣窟と化した「アレクス城」へ、一族の中で唯一魔法を使える戦士「ルシア」を送り込む……
果してルシアはマドゥーラの翼を取り戻すことができるのであろうか!?
簡単に言うと、プレイヤーは戦士ルシアを操作して、ラメール一族の裏切り者ダルトスを倒し、マドゥーラの翼と呼ばれる鳥像を取り返すという女性が主人公のアクションゲームです。
パッケージを見て、当時のメーカーお得意のファミコン少年達をジャケ買いさせるワナ を思い出させますが、このゲームは面白いです。
プレイヤーは、セレクトボタンで剣と魔法を使い分けながら進んで行き、各ステージにいるボスを倒し、クリアに必要な玉を取り、出口の扉に向かうという至ってシンプルなゲーム。
各ステージには、主人公をパワーアップさせる様々なアイテムがあり、それを駆使しながら進めて行きます。
ちょっとしたRPG要素を含んでいるので主人公が女性のドラゴンバスター(ナムコ)みたいなゲーム だと思って下さい。
ちなみに、筆者がこのゲームを知ったのは、今や廃刊になった「わんぱっく」を読んでいた時に紹介されていました。
この事を大人になった今まで覚えていて、つい最近ですがこのゲームを街の中古ショップで手に入れました。
いざプレイしてみると、意外とゲーム中のBGMが素晴らしい事に驚きました。まあ多少耳が痛い所もありましたが……
個人的には、5面で洞窟に入る時のBGMが印象的です。
1面で、まだ全然パワーアップしていない状態で、敵に攻撃してもなかなか死んでくれず、その上、次から次へと沸いて出てくる雑魚敵達に結構苦労したりしました。まあ無視して進めばいいんですが。
忍者龍剣伝(テクモ)程ではないですが、 かなりいやらしいステージ構成と雑魚敵の位置に辛酸をなめたり……
そこでわかった事がひとつ、「このゲームはジョイカード必須」
ヘクター87(ハドソン)のために購入したジョイカードがここで役に立つとは……なんとかクリアできました。
ゲーム自体は全16ステージと長めですが、お手頃なボリュームと難易度でそれを感じないでしょう。
ゲームオーバーになっても、タイトル画面でセレクトボタンを押しながらスタートボタンでコンティニューができますし、ファミコン本体が無い方は、PS「サンソフト メモリアルシリーズVol.4」に収録されていますのでぜひプレイ。
筆者的には、この当時発売された「ナゾラーランド」と同じ位思い出深いゲームです。
地味ながらも名作と迷作を送り続けてきたサンソフトの、思い出深い作品のひとつ とも言えます(笑)
こんな人にオススメ!
ついメーカー名を「サン電子」と言ってしまう人
掲載日:2007/03/29 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
コナミ
タイトル :
激亀忍者伝
ジャンル :
アクション
発売日 :
1989/05/12
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2007/03/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
「TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES (T.M.N.T)」(ティーンエイジミュータントタートルズ)が日本でTVアニメ・映画放映して有名になる前、1989年にコナミから「激亀忍者伝」のタイトルで発売されました。
その後、色々なハードでタートルズ関連のゲームが発売され話題を呼びました。
当時の日本ではまだ「T.M.N.T」が一般的に知られていなかったため、このタイトルになったわけですが、ネーミングセンスが非常にイカします。さすがコナミ。
ご存知の方も多いとは思いますが、突然変異により人間並の知能と身体能力を得た4匹の亀が、シュレッダー率いる悪の組織と戦うというストーリー。
筆者もその当時、BSチャンネルでかぶりつきで見ていました(笑)
しかしファミコンになった本作は、コミカルな表現が一切出て来ず、かなり硬派な作りになっているのが特徴。
4人の仲間をタイミング良く切り替えながら、エリアマップと横スクロールマップをサクサク進んでいきます。
その切替画面では、師匠であるネズミの姿をしたスプリンター先生や、アナウンサーのエイプリル・オニールがアドバイスしてくれたりします。
仲間達はそれぞれ、刀(レオナルド)・サイ(ラファエロ)・ヌンチャク(ミケランジェロ)・棒(ドナテロ)の異なる武器を持っていて、攻撃力・リーチ・速度に違いがあり、その他、手裏剣・ブーメラン・衝撃波といった、弾数制限があるものの威力が高いサブウェポンもあります。
回復アイテムはもちろん「ピザ」。半分サイズや、まるまる1個サイズ等があり、それらは横スクロールステージに落ちています。
最初に言っておきますが、このアクションゲームは非常に難易度が高いです。
ゴリ押しだけではクリアはできず、場面によってキャラを変えたり、武器を変えたりと考えされられます。
なんせ、敵がわんさか出てくる上に、ステージを進めるにつれ、その敵の耐久力と攻撃力もかなり上がっています。
当時プレイしていた筆者は、ステージ2のダムを泳ぎ、仕掛けられた爆弾を取り除いた上、ダムを脱出するというステージが一番難しかったと記憶しています……まあそこから先に進めなかったんですが(笑)
友達がプレイしていたのを横で見ていた時、やたら長い最終ステージ6まで何とか頑張って進めたんですが、甲斐なくやられた際、なんとスタート地点まで戻されるという忍者龍剣伝(テクモ)を沸とさせる超極悪仕様 が今でも忘れられません。
しかも、セーブ・パスワードは一切皆無。その上で、コンティニューは3回まで可能ですが、そこまで行くのに普通は使い切ってしまうはず。
しかしながら、コナミが作ったというのもあり、アクションゲームとしての質は高いし、ゲーム中のサウンドが優れていて、非常に面白い作品となっています。
まあ、それなりの度胸と覚悟が要求されるゲームですが……
しかし、「あえて言おう、さすがコナミであると!!」
こんな人にオススメ!
ピザ好き、カメ好き、下水道好きの方
掲載日:2007/03/22 シカゴ番長
第175回 コンゴトモ ヨロシク……『デジタルデビル物語 女神転生』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
デジタルデビル物語 女神転生
ジャンル :
RPG
発売日 :
1987/09/11
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/03/15現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★☆☆
1986年に徳間書店アニメージュ文庫より西谷史が著した伝奇SF小説『デジタル・デビル・ストーリー』第1巻『女神転生』が発売。
その後、第2巻『魔都の戦士』、第3巻『転生の終焉』が発売。
1987年に日本テレネットよりMSXでこれを元にしたゲームソフトが発売された後、同じ年の9/11にファミコン用ソフトとしてアトラスが開発し、ナムコより発売された3Dダンジョン形式のRPGがこの「デジタルデビル物語 女神転生」です。
当時、設立間もないアトラスの名前はまだ表に出ていませんでした。
ファミコン版のストーリーは、天才的なプログラミング技術を持つ高校生「中島朱実(ナカジマアケミ)」と、日本創造の女神イザナミ神の転生した姿である転校生の「白鷺弓子(シラサギユミコ)」と共に、6つのエリアで構成された飛鳥の大魔宮を探索し、各エリアを支配する魔王達を倒して行き、魔宮に囚われている女神イザナミを救い出し、ラスボスの大魔王ルシファーを倒すというもの。
説明の通り本作は最終ボスを倒し、ハッピーエンドというシナリオなんですが、ファミコン版発売から約半年後の1988年2月に発表されたシリーズ完結編の第3巻『転生の終焉』はゲームとは全く異なる物語で、その物凄く悲劇的な結末に多くの読者に衝撃を与え、涙を誘いました。
まあ、悪魔召喚プログラムを完成させて暴走させてしまった中島の自業自得なんでしょうが。
運命かわかりませんが、転校生の弓子が中島のケツを拭きに来たと言う事で(笑)
そういえば、筆者が小学生の頃、同級生に中島朱美(読み方は同じで最後の実という字だけ違う)さんと言う人がいて、このネタでよくからかったもんです。
それと同時期に、このOVAが発売され、収録時間が短いにも関わらず、かなりのインパクトを覚えました。
気が付いた人もいるかとは思いますが、小説の挿絵、ファミコン版のパッケージイラスト、OVA版のキャラデザインを、Zガンダム等で有名なあの「北爪宏幸」が担当。
全てにおいて非常にクオリティが高い作品でした。
その時見た感想を簡単に説明すると、人というのは大人になるにつれて汚くなるんだな…… と。
筆者の友達で、OVAで中島の声を演じている水島裕お兄さんが大好きな人がいて、いつもこの話題で盛り上がります(笑)
つい最近、DVD化(現在は販売終了)もされ、DVD化した当時にその友達に教えたらすぐ買ってきたのを思い出しました(笑)
当時のRPGは、ドラゴンクエストを筆頭に中世ファンタジー物が多かった中で、学生服を着た現代の高校生の男女が魔宮に挑むというシチュエーションや、当時のファミコンのRPGには珍しい、戦闘で敵悪魔のグラフィックの一部が簡単なアニメーションをするのが衝撃的でした。
また、交渉によって悪魔を仲魔(仲間)にし、邪教の館での合体でより強い仲魔を作成してパーティーを強化する「仲魔システム」・「悪魔合体」などのシステムが斬新で、熱狂的なファンを生み、ご存知の通り今でも続編が多数発売されています。
仲魔にした時にその仲魔が最初に自己紹介する「ワタシハ○○(仲魔の名前)、コンゴトモ ヨロシク……」 はその当時、ファミっ子達の流行語になりました。
現在では、様々なハードにこのシリーズがリメイク・移植され、今作も携帯電話のアプリでもできるみたいですので、ぜひ悪魔好きはプレイして下さい。
え?お前はクリアしたのかって??……お子様だったし、ダンジョンが複雑すぎてわからず途中でサジを投げました(笑)
今はネットの攻略サイトが充実しているから改めてやろうかな?
最後に、このソフトの発売に伴ない、当時TVCMが放映されていましたが、西川のりおが「デジタルデビル物語 女神転生」の質問の電話に怯え、それを見た島田紳助がなだめるというCMを見たことがある人はいますか?
こんな人にオススメ!
新紀元社の本をたくさん持っている人
掲載日:2007/03/15 シカゴ番長
第174回 お母ちゃ〜ん、今日もピザ屋が飛んでくよ〜 『キャッ党忍伝てやんでえ』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
テクモ
タイトル :
キャッ党忍伝てやんでえ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1991/07/19
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\780
※この価格は2007/03/08現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
「キャッ党忍伝てやんでえ」(きゃっとにんでんてやんでえ)とは、
1990年にテレビ東京系列にて放送されていたタツノコプロ制作のテレビアニメ。
1990年2月1日〜1991年2月12日まで全54話放送されたものの、その後ビデオの販売が全54話揃う事無く販売を終了した不遇の作品として有名になりました。
ストーリーは……
人類が住む地球とは別の地球の都市エドロポリス。
アニマロイドが平和に暮らすエドロポリスで徳川幕府の老中コーン守と、カラカラ一族の頭領で手下の幻ナリ斉が幕府転覆し、エドロポリスを自分の物にしようと目論む。
しかし、それを阻止しようと老中ワンコー守が「幕府隠密ニャンキー」を組織する。
果たしてニャンキーはコーンの守の野望を阻止することができるのか!?……というもの。
本作は、お約束的なギャグアクションで、単純なストーリーと時代劇をイメージさせる登場のキメ台詞と必殺技、ロボットアニメでは定番の支援メカとの合体、巨大ロボット同士の戦い等お決まりのパターンが多く詰め込まれていました。
さすがは、その当時ブイブイ言わせていた「あかほりさとる」作品です。
その中でも特に笑えるのが、ウサ姫の言動にツッコミを入れたナレーター(CV 堀内賢雄)を本人の写真付きで島流しにしたり、おミツが喜んだり、興奮したとき時、「おミツ嬉し〜い!」と言って頭頂部からミサイルを発射したり、主人公のヤッ太郎(ニャンキー1号)が最終決戦終盤まで巨大ロボットに乗り込めなかったりと、 他、かなりぶっ飛んだ演出があったせいか現在でも熱烈なファンが多く、筆者も友達と会うとよくこの話題になったりします(笑)
当時、コミックボンボンでも連載が掲載されていて、筆者も当時単行本を持っていました。
しかし現在は持ってはおらず、また手に入れたいところですが、某オークシションサイトで高額で取引されています。
また、去年フジテレビ721では「ボンボン創刊25周年記念番組」の中で放送していました(現在不明)。
地上波アナログでもいいのでぜひ再放送して欲しいです。当時小学生の筆者は東京に住んでいるいとこの家で見た1回きりなので……
千葉テレビあたりが放送してくれないかなぁ(笑) そして、DVD化熱烈希望!!
このゲームの内容は、至って普通のアクションゲームの一言。可も無く不可も無くと言った感じ。
アクションゲームが苦手な方でも充分楽しめ、クリア出来ますのでファンの方以外もプレイをオススメ。
忍術パワーがない状態で忍法を使うと、忍法に失敗し、そのキャラが照れたり等かわいいアクションも満載です。
こんな人にオススメ!
コロコロよりボンボン派な方、島流しにされた方
掲載日:2007/03/08 シカゴ番長
第173回 夢冒険と言えば酒井法子『えりかとさとるの夢冒険』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
えりかとさとるの夢冒険
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
1988/09/27
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\200
※この価格は2007/03/01現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★☆☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
ナムコから1988年に発売されたコマンド選択型アドベンチャーゲーム。
本作の斬新な所は、フィールドマップがある事と、アドベンチャーゲームでありながら2人同時プレイが可能な点。
アドベンチャーは1人でプレイするのが主流な中、その斬新さが当時話題となりました。
そして、このソフトのパッケージのキャラ等がメルヘンタッチに描かれていた事と、メーカー希望販売価格が\4,900だったこともあり、あまりファミコンをプレイしない女の子が購入するソフトとしても有名となりました。
ストーリーは、双子の兄妹「えりか」と「さとる」が「時の冠」を探し求めて不思議な世界を冒険するというもの。
ゲームの内容ですが、メルヘンにもかかわらずシステムが画期的過ぎたこともあり、なんか異質なアドベンチャーゲームとなってしまいました。
一人プレイの場合、セレクトボタンで「えりか」と「さとる」を切替ながら進めて行くのですが、両方を操作しながら物語を進めていく必要があり、どちらかのキャラじゃないと先に進めないなど意外な罠が潜んでおります。
それぞれ別の場所へ移動して探索しているとして、片方が建物に入ると、もう片方は他の建物には入れず、片方が出るまで待たないといけないテンポの悪さが非常にネックだったり、2人一緒にいないと発生しないイベントが多すぎたり、プレイ中のサウンドで耳がキーンと鳴ったり……
ゲームシステムがあまりにも画期的過ぎたため、ほとんどのプレイヤーは路頭に迷う事となりました。
実際、筆者自身も小学生の頃プレイしましたが、一体何をしたらいいのかわからず、思わずソフトを壁にぶつけたくなりました。
その当時、攻略本なしでクリアした人は一体何人いたんでしょうか?
唯一面白かった(我慢できた)のは、シナリオの途中で起こるイベント「クイズ ナゾザンス」ですか(笑)
……とまあオススメできないんですが、それでも頑張ってクリアした方に朗報(?)
エンディングで、あるコマンドを入力すると「ひでむし(本名不明)」という人による隠しメッセージが表示される裏技があります。
「ひでむし」とは、当時ナムコの下請けでこのソフトの開発を担当した、あのアトラスの社員で本作の開発者の一人。
そのコマンドとは……(あるサイトの記事丸写し)
1.エンディング後、BGMが止まるまでコントローラーを放っておく
2.そのまま30分くらい経つと画面がセピア→灰色色の順で変化する
3.Iコンで左+セレクト+スタート+B+Aを同時押しする
4.次にIIコンで右+B+Aを同時押しにするとBGMがNESのカラテキッドに変化
5.Iコンで右+セレクト+BとIIコンで右下+Bを同時に押す
6.スタッフからのメッセージが始まる
7.メッセージの最後にIコンで上+B+Aを同時に押すと更なる隠しメッセージが出る
この裏技が発見されたのはなんと発売から16年たった2004年で、あるROM解析者の手によりその隠しコマンドが判明。
その隠しメッセージの内容ですが、最後までプレイしてくれたプレイヤーに感謝のコメントを言うのではなく、「ひでむし」が本作を開発したアトラスの同僚への愚痴、卑猥な罵倒、過激なメッセージなどが盛り込まれております。
実際、そのメッセージをネットで確認しましたが、とても口には出せません。
一応、メッセージの最後には一部仲間を称えるコメントもしてはいますが……
子供向けのフレンドリーでメルヘンな本作に込められた忌まわしい怨念に、当時騒然となったのでした。
本当にとんだ夢冒険ですよ。これではダルタニヤンが銃士隊に入れません(笑)
子供の時、このゲームは二度とやりたくないと思ってましたが、なんだかやりたくなってきました(笑)
そういう方だけプレイして下さい。
もう一度言いますが、ゲーム本編の内容自体は到底オススメできません。
最後の「ひでむし」悪態だけは評価5点満点ですが(笑)
こんな人にオススメ!
普段はネコをかぶっていて、実は意外と腹黒い方
掲載日:2007/03/01 シカゴ番長
第172回 スポーツ万能くにおくん『熱血高校ドッジボール部』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
テクノスジャパン
タイトル :
熱血高校ドッジボール部
ジャンル :
アクション
発売日 :
1988/07/26
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\3,980
※この価格は2007/02/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
「熱血高校ドッジボール部」とは、テクノスジャパンより1988年に発表されたアーケードゲームのファミコン移植版。
熱血高校のドッジボール部員を操作し、世界の強豪相手にドッジボールで勝負を挑むというゲームです。
1人プレイ専用の「えんせいじあい」、2人プレイの「たいこうじあい」、1〜4人同時プレイの「くらぶかつどう」などがあります。
チーム編成は、6人1チームで、コートの中に3人入り、外野は後ろと左右に1人ずつ。
投げる時にジャンプとダッシュを組み合わせればシュートの威力が強くなったりします。
また、各々の選手に必殺技があり、そのキャラの一定歩数でダッシュシュート、または、ダッシュジャンプシュートを放てば、必殺技が出ます。
ナッツシュート、圧縮シュート、貫通シュート、ワープシュート、かっくんシュートなどがありますが、筆者が個人的に好きなのは、熱血高校のハゲキャラ(いちろう)のモズ落とし(笑)
プレイした事がある方は、それぞれ思い入れのキャラクターがいたのではないでしょうか。
そんなキャラたちを駆使し、相手チームのキャラにボールを投げつけ、ヒットすると体力が減っていきます。
体力が0になると昇天し退場し、相手の内野の3人が全滅すると勝利となります。
ちなみに、体力が減っているキャラがシュートにヒットすると、疲れて一定時間動けなくなったりするのが面白いです。
稀に、シュートを打った後、いきなり疲れた状態が発生することもあります。
1人プレイの「えんせいじあい」は、熱血高校の世界制覇モードで、各国々の強豪と対戦します。
最後のアメリカチームに勝利した時点で、内野の3人が生き残った状態だと、自チームの熱血高校(クローン)と対決となります。
これに勝つと晴れてエンディングで胴上げです。
2人プレイの「たいこうじあい」は、熱血高校を含め、遠征試合で登場する各国代表チームを選択ができます。
またまた筆者個人的ですが、よくアイスランドチームの「へいるまん」が好きだったのでよくこのチームを選択していました。
このキャラ独自の必殺シュート「消えるシュート」を友達にお見舞いしていましたっけ。
でも、アイスランドチームのメンツは体力はあるのに、打たれ弱いので体力がすぐに減っちゃう(笑)
ちなみに、その「へいるまん」は何故か後に発売となる「くにおくんの時代劇だよ全員集合!」にも出ています。
そういえば、このゲームに慣れた上手い人同士でやると、なかなか勝負がつかない事がありました。
そこで、あと1発当てられるとキャラが死亡となる状態にしてプレイしあったり、インドチーム(体力はないが、非常に打たれ強い)を選択し、2時間くらい延々対戦などをして遊んでました(笑)
今考えると、よく飽きずにやったもんだ。
1〜4人同時プレイの「くらぶかつどう」は、熱血高校のドッジボール部員が6人全員でボールをぶつけ合い、自分以外の全員を倒し、最後の一人になるまで戦い続けるデスマッチ戦です。
遠征試合や対抗試合のようなコートが存在せず、内野も外野も無く、熱血高校のグランドが舞台。
難易度によって背景が変化し、「やさしい」だと昼間、「ふつう」だと夕方、「むずかしい」だと夜の戦いになります。
プレイヤーが選択しなかった部員は、コンピューターが操作を担当して参戦します。
友達同士でプレイしましたが、桃鉄並に後でケンカになった事がありました(笑)
今では、色々なハードにこのソフトが移植されていますので、機会があればぜひプレイをオススメ。
ですが、友達同士ケンカしないように(笑)
こんな人にオススメ!
熱血硬派な人、熱血飲料が好きな人
掲載日:2007/02/22 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
新日本企画(SNK)
タイトル :
ゲバラ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1988/12/26
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\5,980
※この価格は2007/02/15現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
新日本企画(SNK)がリリースした縦スクロールアクションシューティングゲーム。
アーケード版が1987年にリリース後、このファミリーコンピューター移植版を1988年に発売。
歴史上実在の人物で、しかもその当時まだ御存命の人物をモチーフとし、異彩を放った伝説のキャラゲーです。
その当時、キューバ政府とかから訴えられて発売差し止めを喰らったりしなかったんですかね?
むしろ、国を救った革命の功労者で英雄と言う事でOKということですか?
このソフトのタイトルにもなっている「ゲバラ」とは、
「チェ・ゲバラ」本名エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(1928年6月14日〜1967年10月9日)は、アルゼンチン生まれのマルクス主義革命家で医学博士。
キューバのゲリラ指導者でゲリラ戦の天才だった。
ちなみに、「チェ」はアルゼンチンのスペイン語で相手に呼びかけるときに使う言葉に由来するあだ名。
その後、カストロと出会い、キューバ革命に大きな役割を果たす。
ラテン・アメリカ全体の革命を目指したが、1967年にボリビアで逮捕、銃殺される。
……と言うキューバ国民なら知らない人はいない物凄く偉大な人だったのです。
ストーリーは……
1956年南米キューバ大統領バティスタは、重い税金と秘密警察を使って、この国を支配していた。
ゲバラはカストロに協力し独裁者バティスタを倒すため、密かにキューバへ上陸した。
しかし、すでに軍隊が彼らを待ちうけていたのであった……というもの。
そういえば、街でよくゲバラのプリントがしてある洋服着てる人や、バッグを持ってる人を見かけるんですが、彼らは、そのプリントされている人が誰で何をした人だかわかってるんでしょうか?(俺はわかるぞ)
そんなこんなでスイッチON!! 社名ロゴの次に出てきたゲバラのグラフィックと共に書かれた言葉が、
「キューバ革命の英雄 チェ・ゲバラに捧ぐ」
……これなのか?キューバ政府が文句言わない訳は。
1Pキャラクターが「ゲバラ」、2Pが「カストロ」。
ちなみに2Pのカストロは、革命軍のリーダーであり、後の大統領フィデル・カストロ氏。
野球に詳しい人なら気付いたかもしれませんが、WBC(ワールドベースボールクラシック)でも話題となったあのカストロ議長です。
バティスタを失脚させた後、今では彼が独裁者に見えるのは気のせいですか?
簡単に説明すると、ほぼ同時期にリリースされた「怒」・「戦場の狼」のようなゲームで、Aボタン→通常弾・Bボタン→手榴弾を使い分けて進んで行きます。
パワーアップアイテムが実に豊富で、火炎放射器をぶっ放して敵を焼き殺したり、戦車に乗り込んで敵を踏み潰したり、トロッコに乗って轢き殺したり……と様々。
思うに、小学生の時、よくもこんな危険なゲームをプレイしていたよな…… それだけ今の日本が平和だと言う事で(笑)
最大の特徴(問題アリ)は、なんと言っても捕虜の存在。
敵兵士に混ざって縛られている捕虜を助けると+1,000点。殺してしまうと-500点。
何が問題かというと、ただ点数がマイナスになるだけで、自機が1機失ったりしない事。
もちろん、捕虜を助けても、アイテムが手に入ったり、1UPしたりなんてしたりしません。
捕虜を助けたいとこですが、敵前線の真っただなかにいるため、大抵は流れ弾や火炎放射に当たって死亡したり、つい反射的に狙撃してしまうこともしばしば。
更に拍車をかけるのが、どんなに死んでも無限にコンティニュー可能な事……もう何でもアリですな。
しかしながら、ゲーム自体としては問題アリなのを置いておいて、シューティングとしてのできはファミコンの中でもかなり上位に位置するソフトで、敵兵士の死亡パターンの凝り具合や、多彩な面構成や展開、味のあるグラフィックも特筆すべき点だと言えます。
今では、こちらのソフトはレアソフトとなってしまったので、なかなかお目にかかれないかも知れませんが、見つけたら是非ゲットしてプレイして下さい……何も考えずに(笑)
なお、裏技があり、
最初の画面でIコンのABを押しながらスタート後、面セレクトでエリア5を選び、IコンのAB上と、IIコンのAB上を押しながらスタートを押すと、SNK往年の名作「サスケVSコマンダー」が楽しめます。
それにしても、もし死後の世界で、このゲームの存在を知ったゲバラは一体何を思うのでしょうか?
こんな人にオススメ!
カーマゲドン・ポスタル・GTAが大好きな方
掲載日:2007/02/15 シカゴ番長
第170回 悪魔絵師 金子一馬の原点『キングオブキングス』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
キングオブキングス
ジャンル :
ウォーシミュレーション
発売日 :
1988/12/09
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\3,480
※この価格は2007/02/08現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
「キングオブキングス」は、様々な能力を持ったユニットを召喚して戦わせ、敵国を攻め落とす(敵の王様を倒す)のが目的の、ゲーム界では馴染み深い「剣と魔法の世界」を舞台としたウォーシミュレーションゲームです。
マップ上に点在する街や城を占領すると生産力が上がり、ユニットの召換や回復の為の資金を得ることができます。
雇えるユニット達には相性があり、例えばゴブリンはエルフに強く、エルフはハーピーに強く、ハーピーはゴブリンに強い……などと言った感じ。
ファミコンソフトにしておくにはもったいない位ゲームバランスがとてもよく、戦術を立てるのがすごく楽しい作品です。
最大4人の多人数プレイも可能で、シミュレーションゲームが得意な友達同士でやれば白熱すること間違いなしですし、多人数シミュレーションゲームの最高峰に今でも位置するゲームと言えます。
そして特筆すべき点が、
・各ユニットにそれぞれRPGのようにレベルがあり、敵を倒すことによって上がって強くなる
・特定のユニットはレベルを最高まで上げるとクラスチェンジし、パワーアップする
・特殊なユニットが存在し、ソーサラー・モンクは通常攻撃の他に攻撃呪文や召還魔法が使える
これらのシステムは今でこそ当たり前ですが、1988年発売当時のシミュレーションゲームには無かった斬新さでした。
1990年にようやく任天堂から「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」が発売されている事でもわかるとおり、このソフトは時代の最先端を突っ走っていました。
私が小学生の頃、近所の幼なじみがこのソフトを持っていて、よく友達と一緒に対戦したものです。
個人的に「ジャイアント」というユニットがお気に入りで、資金を得ては雇って敵の前線を正面突破ばかりしていました(笑)
そんな事ばかりやっていたので、友達に勝利したのは数える程しかありませんでしたが……
そういえば、このソフトの開発元はあの「アトラス」で、1987年に「女神転生」をナムコよりリリースした事でも知られ、今では続編も多数発売されている超有名なメーカー。
前回の記事「カルノフ」と同様、大人の事情で発売元がナムコになりました。
そして、私が大人になってから気付いたんですが、このソフトのユニットのキャラクターデザインはなんとメガテンファンで知らない人はいない「悪魔絵師」と呼ばれる「金子一馬」氏。
そんな事知らずにプレイしていたなんて……おかげで今では色んな事に驚愕する毎日です(笑)
このゲームのシステムに難点を少しあげるとするなら、
・CPUとの対戦で、CPUは同じ所をグルグル回って、結局最初にいた場所に戻って食料を減らすだけの行動が目立つ
・戦駱シミュレーションゲーム特有のHEXのマス目がないので見づらい
・セーブできるが、後半に行けば行くほど攻略に時間がかかりすぎる
と言ったとこです……ですがご安心を。
1998年発売のナムコアンソロジー2(プレステ)にこのゲームが収録されていて、美麗なグラフィックとゲームバランスの調整と若干のユニット増加により、ゲームの面白さを一段と増した最高のゲームに仕上がっています。
両方の絶妙な違いを感じ取りながらプレイしてみるのもいいのではないでしょうか。
裏技として、
・255ターンかかっても勝負がつかない(普通はありえない)場合には、両者引き分けとなりますが、その時の表示されるメッセージが変(誤植)
・シナリオモードでルシファーとの戦いに勝利し、エンディングで「WAR IS OVER」と出たらコントローラーを20分全く触らず放置プレイを。
その後、 メッセージが「PRESENT FOR YOU」になってからスタートを押すと、隠しマップ「独眼竜正宗」をプレイできます。
そう、1988年の同時期にナムコから発売した歴史シミュレーションゲーム「独眼竜正宗」の顔がマップになっています。
ちなみに、最初に必ずセーブしておかないと、またルシファーを倒してからこの技を使わなければならなくなるので注意して下さい。
こんな人にオススメ!
三浦知良・鈴木亜久里・王様(歌手の方)のファンの人
掲載日:2007/02/08 シカゴ番長
第169回 「ボビー」と言えば「オロゴン」・「バレンタイン」では無く「矢野」 『地獄極楽丸』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
パック・イン・ビデオ
タイトル :
地獄極楽丸
ジャンル :
アクション
発売日 :
1990/12/21
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2007/02/01現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
はるか昔、黄金の国ジパングの城を目指した男がいた……その彼の名は地獄極楽丸 。
そして時は流れ西暦2015年……
人類が快適に暮らして行ける全ての都市機能を制御するコンピュータシステムが完成。
しかし、そのシステムが稼働した矢先、何者かがコンピュータに侵入し、メインコンピューターを支配してしまう。
そのため、プログラムは改造され、プロテクトがかかり、コンピューターにアクセス不能となった。
あらゆる対策が考案、実行されたが、全てが失敗に終わり、まだ研究段階のサイ・コンピュータシステムに全ての望みを託す事となる。
サイ・コンピュータシステムとは、人間の意識だけをコンピューターのプログラムエリア内に転送し、自由に行動させるものである。
だが、人間の意識がデータ空間の中で、どのような形をとるのかはまだ不明だった。
数多くの個人データの中からリストアップされた中で、この危険な任務に選ばれたのは、地獄極楽丸 の血をひく「ボビー矢野」という15才の少年 であった。
果たして彼はプロテクトを解除する事ができるのだろうか。そして敵の正体とは……
えー……このゲームの主人公のボビー矢野くんですが、がんばれゴエモンの子孫などではありません。
そして、ゲーム中のデモで見る事ができる彼はとても15歳の少年には見えません。
彼は歌舞伎役者みたいな格好をしてますねぇ……ちょっと前にイカ天ブームがありましたが、彼はカブキロックスの氏神一番ではありません。
敵への攻撃方法ですが、お察しの通り自身の髪の毛で敵を倒します。
シナリオはそんなに悪くないのに、ゲーム中のグラフィックがあまりにもショボ過ぎたため、その当時、パッケージで購入してだまされた人が多数発生した代表的作品となりました。
このゲームですが、その当時山のように発売されたクリア不可能なアクションゲームとは違い、Aボタンでジャンプ、Bボタンで攻撃と至ってシンプルな設定のため、ノーダメージでボスまで結構サクサクと進むことができます。
この時代にそんな良心的なアクションゲームがあったなんて……驚きですよ。
ステージを進めると共に多少難易度が上がりますが、多分上手い人は最終面(6面)のボスまでノーダメージでしょう。
最終的に、敵の正体は、これまたお察しの通り、ロボットとエイリアンといったベタベタな展開で時代を感じます。
……と、とりあえずこんな具合で簡単にエンディングを拝むことができるでしょう。
その当時お決まりの無限ループでエンディング無しでは無く、 ちゃんとエンディングが存在しますから。
エンディング後のおまけで、THE ENDの後にボタンを押すとサウンドテストができます。全18曲あるので是非堪能あれ。
もちろんセーブ機能なんてものは無いので、また聞きたくなったらもう1回クリアする必要がありますがね……
そのサウンドテスト画面で何やら意味深な文字が記載されていますが、続編は未だに出ていませんから!残念!! 地獄なのか極楽なのかよくわからないぞ斬り!!!
こんな人にオススメ!
地獄の黙示録、地獄少女、地獄先生ぬ〜べ〜が好きな方
掲載日:2007/02/01 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
カルノフ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/12/18
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2007/01/25現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
ある日、山や海に囲まれた平和な国クリアミナに恐ろしい悪魔アラカタイが子分の軍団を率いて忍び込んできた。
魔物の軍団は巧妙に町や海などに入り込み、動物や樹木に姿を変え、いつの間にか平和な国を暗黒世界に変えてしまった。
楽しい日々を過ごしていた人々は、暗く辛い生活を送らなければならなくなってしまった。
そんな地上の様子を見ていた天国の神様は、クリアミナ西部の貧しい農家の次男として生まれ、幼少の頃よりケンカ好きで、村一番の怪力として名が通っていたが、悪事ばかりを働き、ある日、神殿に祀られていた神像を壊してしまった為に神の怒りに触れ、神の国の召使いをさせられることになってしまったジンボロフ・カルノフスキー(カルノフ) を呼び寄せ、彼に告げる。
「よいか、カルノフ。悪魔軍団に罪のない人々が苦しめられている。魔物どもを追い払い、地上に平和を取り戻すのだ」
カルノフはアラカタイとその軍団を退治するため、久しぶりに地上に降り立つ。
進め、カルノフ!戦え、カルノフ!魔物達を追い払え!地上に平和を取り戻すのだ!カルノフの戦いの旅が始まる……
……と、まず最初に言っておきますが、このゲームは神様に人間界を救うように命じられたミスターポポの話ではありません。
ハゲでデブでナマズヒゲはモンゴル系を想像させますが、カルノフという名前から考えると彼はロシア系なんですか?
そういえば、カルノフは口から火をふいて攻撃しているんですが、その当時私は手から炎を発生させてぶつけてると勘違いしていました。
発売した当時私はまだ小学生でリアルデブだったので、学校とかで友達とカルノフごっこやって盛り上がってましたね(笑)
最近、いい大人になってからもこの話題で盛り上がりましたけど……今でもそれ位印象深いソフトです。
実を言うと、このゲームの開発元は神宮寺三郎シリーズでおなじみのあのデーターイースト(デコ)。
ビック東海と共に、「変なゲームを作るメーカー」として当時怪しげなテイストを醸け出していた今や伝説のメーカーです(笑)
この「カルノフ」ですが、「ドラゴンニンジャ」と同様、ファミコン版はナムコから発売されました(アーケードはもちろん共にデコ)。
そのせいか、ファミコン版のカルノフはかなりメルヘンタッチに描かれています。
その当時、大人の事情で自社から発売する事ができず、販売をナムコに依頼しました。
そういえば同時期位に、「女神転生」「キングオブキングス」もナムコから発売されていますが、開発元はあのアトラスですよね。
衝撃的なデビューを果たしたカルノフですが、この後、「チェルノブ」では兄にされてしまったり、「ドラゴンニンジャ」「トリオ・ザ・パンチ」「ファイターズヒストリー」などで敵役で登場したりと大活躍し、デコの看板キャラとなりました。
しかし、デブ・ハゲ・中年の3拍子揃ったマッチョなランプの魔人みたいなキャラを主人公にするなんてさすがデコのやる事は違います。
でも、主人公が2枚目の青年で、熱血キャラとかありがちな設定だったら自分の記憶には残ってないでしょう。
クリエイターの腕の見せ所を間違った方向に進めてしまったいいサンプル素材と言えます。
ゲーム自体は、途中に点在しているアイテムを拾い集め、それを駆使して進んでいきます。
各面の最後にはボスが待ち構えており、それぞれのボスキャラを倒し、全9ステージをクリアしたら晴れてエンディングです。
アーケード版では、ただでさえこのゲームは難しいのに、1ミスで死亡する超絶難易度を世に知らしめました が、ファミコン版では2ミスまでOKとなりました。
ちなみに1ミスすると、カルノフの肌の色が青色になり、かなり不健康そうに進んで行きます。
でもそのおかげで、このゲーム独特の浮遊感や、使いたいアイテムがすぐに選択できないという妙な戦略性を我慢できるようになりました。
エンディングは3種類が用意されており、カルノフが戦いの神となる1番良いエンディングを見るにはノーコンテニュークリアが要求されます。
実を言うと私は、カルノフが神様の褒美として人間に戻るヤツしか見た事がありません(友達にクリアしてもらった)。
なお、コンティニューは2回まででき(ゲームオーバー画面で、スタートとセレクトを押し続ける)、ミスした面からやり直すことができます。
更に3回目のGAME OVER画面で同じことをしても、コンティニューできず、神様に「あきらめるのじゃ〜!」と叱咤されてしまいます。
その時のカルノフの怪我をしている姿が珍妙で、これもよく先程も説明したカルノフ遊びでよく真似してやっていました。
私カルノフ、友達が神様で(笑)
1・2・3回目のGAME OVER画面でのカルノフの怪我の具合がそれぞれ違うので、ぜひ一度GAME OVERを確認してみて下さい(?)
その他、面セレクト(タイトル画面でコントローラー1のセレクトと右とAとBを全て押しながら、コントローラー2のAを押す)や、自殺コマンド(ゲーム中にコントローラー2のAとBを同時に押す)など、必要なのかわからない多彩な裏技もありますのでぜひプレイしてみて下さい。そしてカルノフの真似を(笑)
先程も言いましたが、決してけなしてないですよ。このゲーム相当おもしろかったですから(言い訳)。
こんな人にオススメ!
カルノフを見て、サモハン・キン・ポー、ウガンダを思い浮かべた人
掲載日:2007/01/25 シカゴ番長
第167回 お前も蝋人形にしてやるぞ!!『聖飢魔II 悪魔の逆襲!』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
CBSソニーグループ
タイトル :
聖飢魔II 悪魔の逆襲!
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/12/25
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2007/01/18現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
「悪魔教」を人間界に広く布教するために活動していたデスメタルロックバンド聖飢魔II 。
ファンを「信者」、コンサートを「黒ミサ」と称し、その他活動内容が当時話題となりました。
その後、デビュー時の公約で1999年8月で活動を終えるはずだったのが、その事情を知らないマネージャーがその後の予定を入れてしまったために解散を延期するハメとなり 、1999年12月31日に地球征服を完了したとして解散した今や伝説のグループです。
解散後、メンバー達はそれぞれソロ活動を開始。
中でもリーダーのデーモン小暮閣下(悪魔教祖/前地獄副大魔王)は、かねてから自他共に認める相撲マニア が功を奏し、何かとうるさいあのNHKが閣下を認めたのか大相撲中継のゲストとしても呼ばれ、昔、力士として活躍していた親方・解説者達も舌を巻く程の解説ぶりが話題となるというすごい人(悪魔)となりました。
ところで、今も年齢を聞かれると閣下は10万○歳と言ってくれるんでしょうか?
さておき、このゲームのストーリーは、布教するための一環として、ファミコンワールドに出向いた際、にっくき宿敵ゼウスの手によって仲間が捕らえられ、その上、何よりも大切な悪魔経典までもが奪い取られてしまう。
4人の仲間を救出し、経典を取り戻して悪魔寺での大黒ミサを何としても成功させるのだ!……というもの。
ちなみに、デーモン小暮閣下が救出する捕われの仲間というのは、ジェイル大橋代官、ライデン湯沢殿下、エース清水長官、ゼノン石川和尚 の4人。
閣下の初期状態の武器は石で、石→ジャックナイフ→斧→炎弾→コウモリ の順にパワーアップできます。
黄金バット(古いか)もビックリなコウモリです。まさに悪魔教祖の真髄発揮 。
初期状態の武器が石というのも、石なだけにロック(ンロール)ということでいいんですか?
このゲームは、武器をパワーアップさせないと次の面に行った時に敵が一発で倒せないので要パワーアップ。
ちなみに、信者・仲間の首・金袋・貢物のアイテムを全て回収すると、別ステージへの扉が開きます。
面クリア条件が強欲なだけに、まさに地獄の沙汰も金次第 。
閣下のライフはタイム制となっていて、それが0になってしまうとGAME OVER。
ちなみに、牢番に当たってもライフタイムが減らないので気にせず当たっても良いんですが、その牢番の出す光る玉に当たると、かなりライフタイムが減るので注意が必要。
閣下が死んだ時ですが、体が横になってジタバタしながらお空へ飛んで逝きます。
その他、面ごとに変わるBGMが良いです……実に単調で(誉めてない) 。
あとは、ジャンプの操作方法がこれまた微妙で、その操作の難しさは、スーマリ以上アトランチスの謎未満と言ったとこですか 。
ショップでは、武器やライフを購入する事ができます。
その際、「いちからでなおせ」・「おまえも、ろうにんぎょうにしてやるぞ!!」などプレイヤーに対して、脅しのメッセージが表記されます 。
その他、「せいきまつのメンバーをすべておぼえろ」・「あくまがきたりてヘビメタル!!」・「きょうはひとまずねろ」など様々。
何か特殊な条件でメッセージが表示されてるのかと思いきや、単に用意された順番に表示しているだけです 。
そのショップで貢物となるアイテムを購入しておかないと、最終ボスのゼウスを倒してもGAME OVERになってしまうので注意。
ちなみに、最終ボスのゼウスはコウモリ攻撃8発で簡単に倒せます……神なのに 。
この微妙なシステムが売り(?)の聖飢魔IIもク○ゲー界を長きに渡り君臨しております。
「GAME OVER後、タイトル画面でIIコンのABボタン押しながらスタートさせると、GAME OVERになったゾーンの最初から始められる」というコンテニューがあるので、「やる気・元気・井脇」な人だけプレイして下さい。
根気の無い人にはオススメなんてできません。
さすがはその当時、同じソニー系列のレコード会社に所属していた米米CLUB・爆風スランプと合わせて「ソニー三大色物バンド」 と呼ばれていた聖飢魔IIのゲームです(笑)
最後に、ソフマップメールマガジンAKBr18でもおなじみののじ太くんは今でも信者との事DEATH!! (笑)
こんな人にオススメ!
信者の人、年齢が10万○歳の人、実は相撲マニアな人
掲載日:2007/01/18 シカゴ番長
スーパーファミコン
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
ボンバザル
ジャンル :
パズル
発売日 :
1990/12/01
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2007/01/11現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
あ〜、発売日が入社した年だ。だからどうした。
スーパーファミコンの最初のサードメーカー参入作品なのに、初出荷数が極端に少なく、更に洋ゲー移植物と言う事も手伝ってスーパーファミコンの行く末に巨大な影を落とした有名な作品です。
あんまりにも売れなくてスーパーファミコン本体と抱き合わせ販売や、初期の特価として展開されていたがために「スーパーファミコン最初にやったゲームがコレ」と言う被災者な方も大量におられる様で。
爆発力の異なる「大」「中」「小」の爆弾を使用し、マップ上の爆弾と地雷をすべて破壊すれば面クリと言うパズルゲームで、爆風に巻き込まれたり自分のいるパネルが破壊されて落ちる、敵に触れる、時間経過でミスと言った体裁。
ん〜……言葉では説明しにくいのですが、これがもう、びっくりするぐらい「つまらない」。
ネタ的に様々な要素のパネルとか敵がいるのですが、基本的に一筆書きになる様に順路を探せばクリアできるので、パズルなのに作業感満載。
登場キャラクターも……なんか……見ての通り「何これ?」感満載で心の中のダムが決壊寸前です。
ヨーロッパでは大ヒットしたゲームらしいですが、日本国内に限って言えば一部の好事家から人気を博しただけに留まっています。
好事家垂涎部分ですが、全100面のこのゲーム、「普通にクリアできない面は何処か?」と言うキャンペーンが行われ、80面が答えなんですが、なんだそれ?
最後に自分が自爆して強引にクリアは可能なんですが、基本的なゲームシステムはマニュアルが無いとまったく遊び方が解らない上に、わざと嵌り面が存在するあたり、私の心の中のなんかのメーター が振り切れ寸前です。
こんな人にオススメ!
「危険な近道」と「安全な遠回り」で危険な方選んで必ず自滅する人
掲載日:2007/01/11 本部のジャンカー