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第165回 ♪DAN DAN 気になる〜『美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
バンダイ
タイトル :
美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
ファミリーコンピュータ:1989/07/25
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2006/12/28現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
有名料理漫画「美味しんぼ」のファミコンソフトで、プレーヤーは山岡さんとなり、同僚の栗田さん(のちに妻となる)と一緒に「究極のメニュー」作りに邁進します。
原作を読んだ方ならご存知かと思いますが、美味しんぼで重要な部分を占めるのが、会社の金で全国の旨い食材を探す行脚でしたっけ?
今時、こんなバブリーな会社があったらぜひ入社したいものです。
この美味しんぼの漫画家花咲アキラ 氏ですが、実は筆者と出身地が一緒。
美味しんぼで紹介された田舎の小料理屋にも行った事があります。
そういえば、何年か前に日テレの月〜木の朝10時半からこの再放送をしていましたっけ。
筆者は遅番勤務なので、それを見てから出社後、今日のその話題で盛り上がるというのが常でした。
子供の時には、面白くないと思っていたのに、大人になってからかぶりつきです(笑)
このゲーム、料理マンガの原作とはいえ、プレイヤー自身が美食の限りを尽くせるわけではありません。
山岡さんが食べたものに対してダメ出しを連発するところだけが原作に忠実です。
本作は計3部に分かれていますが、一番の難易度を誇るのが1部のアンコウ編でしょう。
山岡さんはアンコウが何処で取れるのかヒントを得るために町を徘徊していると、ある料亭を発見。
そこで中を覗き見ると、「誰だ!覗きをしてるやつは!」といきなり警官が注意してきます。
ここで山岡さん、何故かその警官とのバトルが突然スタート!!
おっと、ここでコマンドが出てきました。
「たたかう」
「にげる」
「呪文」
今までアドベンチャーゲームだったのにも関わらず、いきなりロールプレイングに突入です。
ちなみに、「呪文」を選択すると、「アンキモ!アンキモ!アンキモ!!」 と山岡さんが狂ったように叫びだし、そのまま警察に連行されていまいGAME OVER。
アンコウ漁で、漁師に酒を与えすぎるとこれまたGAME OVER。
「いやあ、参ったよ、取れやしねえ。」
「冬の魚だ、ありゃあ、今は5月じゃもん。」
と弱音を吐く漁師たちに、
「泣きごと言わんで、取れるまでやるんだ!文句ばかり言ってると、海ん中にたたっ込むぞ!」
さすがは海原雄山の息子。言う事が違います。
でも、山岡さんのセリフでGAME OVERにはならないんですか?
苦労して手に入れたアンコウの調理方法を間違えてしまうとまたまたGAME OVER。
そこで山岡さん、懐から何気なく包丁セットを取りだし、馴れた手つきで素早くアンコウを捌きます。
「アンコウってのはグニャグニャして、まな板の上においたんじゃ切れない。
だからこうして吊るして、水で膨らませて切るんだ。」
さすがは海原雄山の息子。経験値が違いすぎます。
原作通りに調理しないとGAME OVERというのが実に「美味しんぼ的」でGoodです。
ちなみに、ここさえ過ぎてしまえば、後はエンディングまで簡単な道程です。
さあ、この記事を読んだ方々は、DAN DAN気になってきたはずです(笑)
自分は食にうるさいと思っている方はぜひプレイしてみては如何でしょうか?
常識と思っていた事を山岡さんに覆される事でしょう。
なんせ、フォアグラよりアンキモの方が旨いと言い切る山岡さんですから……
こんな人にオススメ!
ぐうたらな人
仕事中に競馬を楽しんでいる人
父親と仲が悪い人
掲載日:2006/12/28 シカゴ番長
第164回 こんな面白い仕事辞められるか byユウジ『もっともあぶない刑事』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
東映動画
タイトル :
もっともあぶない刑事
ジャンル :
アクション
発売日 :
ファミリーコンピュータ:1990/02/06
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\180
※この価格は2006/12/21現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
タカ(舘ひろし)・ユウジ(柴田恭平)の刑事コンビが、横浜の港署を舞台に大暴れするドラマ「あぶない刑事」は、軽快なアクションと、シャレたトークがその当時話題となり、大人気をはくしました。
この作品の元となった映画の設定ですが、
暴力団の銀星会を追い詰めるために地道な捜査を続けていたタカは、拳銃の
密売工場を仕切っていた宮坂を追っていた。
しかし、その宮坂がヒットマンの結城に抹殺されてしまう。
その一方で、銀星会の会長と、県警の本多警備局長との密会が目撃され、
警察官僚の腐敗が発覚する事となる。
このソフトは、その映画化された「もっともあぶない刑事」のファミコンソフト化です。
かなりノリと勢いだけで作ったと思われる今作は、違う意味で非常にあぶない作品 となりました。
タカとユージがジャンプすると同時に、何故か飛び跳ねる敵を100人単位でひたすら射殺。
のん気に迎える港署の警官達ですが、このあぶない2人を早く取り押さえたほうがいいのでは……
このゲームも、そのあらすじ通りになってはいますが、途中のエピソードをかなりはしょっているため、タカとユージの殺戮だけが非常に目立ちます。
そして、クリア後に交わされる2人だけが通じると思われるテレパスな会話をひたすら説明抜きで話すタカとユージ。
宮坂と結城がどんな罪を犯したのか、全くゲーム内で語る事無く、2人に処刑されます。
へっぴり腰で銃を構え、変なポーズでジャンプする2人の姿はとても痛々しいです。
キャラのライフの目盛りは10。しかし、敵の弾を喰らってもダメージは1。てことは、10発程度の鉛の弾丸には耐えられるという事ですか?
そして、ジャンプ1回でビルの2階分位は楽々とジャンプ。途中でマシンガンや手榴弾を使うのはご愛嬌ということで……
その当時、リアルでこのゲームをプレイした私は、友達と一緒にその変なポーズの真似をしながら遊んでいたのを思い出しました。
今思うとバカな事していたな(笑)
ドラマと映画版のスリルは全くと言っていい程ありませんが、県道を250kmで飛ばすレースゲームや、本多警備局長を港署内で射殺する3Dシューティングゲーム などが楽しめますので、あぶ刑事ファン以外の方もぜひプレイをオススメします。
ここまで来たらわかっているかと思いますが、キャラ性能差という高尚な概念はこのゲームには存在しません。
今日の気分は舘ひろし(タカ)か柴田恭兵(ユウジ)かでチョイスして遊んで下さい。
こんな人にオススメ!
あぶない人
こんな面白い仕事辞められるかと思っている人
関係ないねと思っている人
掲載日:2006/12/21 シカゴ番長
第163回 どうする?→たばこすう『探偵 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
データイースト
タイトル :
探偵 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
ファミリーコンピュータ:1988/02/26
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,680
※この価格は2006/12/14現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★★
操作性
★★☆☆☆
ある日、新宿淀橋署の熊野参造(くまのさんぞう)のもとに二人の男が訪ねてくる。一人は横浜加賀山署刑事課長の伊勢崎伸(いせざきしん)。
連れの男は、中米航路の貨物船航海士としての半年に及ぶ勤務を終え帰国したばかりの日之出仁(ひのでひとし)。
訪ねて来た日之出の話によると、バラカ共和国横浜領事館に勤務する彼の婚約者エバ・クリスティーナが数日前より行方不明になっているとの事。
更に、彼の心に不安な影を色濃くさせているのが、彼女と同じく領事館に勤務するイリス・ハートが二日前に横浜港で水死体となって発見された事だ。
イリスの死因は溺死という事だが、二人の女性への加賀山署の捜査には、外交官特権 という難問が立ちふさがり、伊勢崎らの捜査は最初から暗礁に乗り上げてしまっていた。
思うにまかせぬ捜査に苛立つ伊勢崎は、警察学校の先輩の熊野に相談を持ちこんだのだった。
警察の力を持ってしても困難な事件……しばらく思いをめぐらした熊野は受話器を取り上げ、神宮寺三郎(じんぐうじさぶろう)の事務所へダイアルを回す……
データイーストより発売された探偵 神宮寺三郎シリーズの第2作目です。
主人公は、タバコは常にマルボロを愛すヘビースモーカー で、頭脳明晰で行動力があり、人情にもろいというハードボイルドな人間です。
そして、裏の世界に住むアウトロー達に信頼が非常に厚い漢です 。
そんな探偵 神宮寺三郎となり、プレイヤーは未解決事件を解き明かします。
コマンド選択方式のアドベンチャーゲームで……というか、ぶっちゃけ説明は不要かと。
推奨年齢は25〜50歳といったところでしょうか。お子ちゃまにはこのハードボイルドがわからないでしょう。
煙草はマルボロ、酒はカミュ、愛車はローバー社のミニクーパー。神宮寺のセンスの良さが炸裂です 。
例えて言うなら、子供の時に美味しんぼのアニメを見てつまらないと感じた人が、大人になって見るとめちゃくちゃ面白いと感じる みたいな(思いっきり私の体験ですが……)。
発売した当時は見向きもしなかったのに、今、無性にプレイしたいと思ったゲームがまさにこの神宮寺三郎シリーズです。
普段吸ってるタバコをマルボロに変えてみたり(普段はラークマイルド)してみたりもしましたが、髪をビシっと決めて前髪を少したらすのだけはどうも真似できません(笑) 。
今思うと、ホント時代を感じさせます。
ところで、神宮寺の敏腕助手の洋子ですが、石野陽子(現いしのようこ)に似ている気がするのは気のせいですか?
探偵物語の松田優作を見て探偵に憧れた人がいるかと思いますが、神宮寺三郎に憧れて探偵になったという人がいたら面白いなあ。
何はともあれ、できる事なら彼のような無頼となって生きたいものです。
こんな人にオススメ!
マルボロを吸っている方
ハードボイルドな方
掲載日:2006/12/14 シカゴ番長
第162回 もえてる、もえてる、かじだにゃ〜『マッピーキッズ』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
マッピーキッズ
ジャンル :
アクション
発売日 :
ファミリーコンピュータ:1989/12/22
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\2,480
※この価格は2006/12/07現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★★☆
マッピーの子供であるハッピー が各ステージ上にあるお金を集めて、父マッピーの実家に向かいながら、そのお金で家を完成させていくアクションゲームです。
無事到着すると、素敵なお嫁さん候補のピッキー を紹介してもらえますが、家がある程度完成していないと、残念ながら結婚は破談となります 。
ちなみに2Pプレイの場合、ラッピー が使うことができ、その際、最も家が完成に近い方が勝者となります。
各ステージの終わりにはスロットがあり、当たるとお金等素敵な賞品がもらえるのですが、スロットでひいていけないものを当ててしまうと、せっかく作った家のある部分が火事で焼けてしまい無くなってしまいます。
終盤で、カベを燃やされた日にはかなりの涙モノとなる でしょう。
スロット終了後、出た景品を賭けてのミニゲームに勝利すると、その景品がもらえます。
ミニゲームは尻相撲・間違い探し・旗上げ の3種類。
対戦相手によってそれぞれ得手不得手があり、そのゲームに得意なキャラと対戦となると勝つのが結構キツかったりします。
正直なところ間違い探しはたいしたことないのですが、旗上げ・尻相撲は得意なキャラと当たってしまうとなかなか手ごわいかったりと、なかなか凝った趣向となっています。
ミニゲーム終了後に家を完成させるための部品を買うことができ、全16ステージ内で完成に近ければ近いほどハッピーエンドとつながります。
その当時、筆者がリアルでプレイしていましたが、カベが無いと振られる可能性が高いので必ず購入して下さい。
ゲーム中のグラフィックもよく描けているし、音楽もとても優れていると言えるでしょう。
マッピーシリーズに共通するベストなバランスとも言えます。
ちなみにこのゲームはAボタンでジャンプですが、Aボタンを何回もたたき続けると、スーマリ3のマリオの如くしっぽを振り 、なんと浮遊する事ができます。
そのアクションが非常にかわいいので、ぜひこのゲームをプレイしてみて下さい。
最後にトリビア。
マッピーシリーズでおなじみのニャームコとマッピーは、ロボット事業に力を入れていたナムコが全日本マイクロマウス大会に出場させた迷路脱出ロボットだった。
こんな人にオススメ!
ミッキーよりマッピーな方
恋人・奥様に尻にしかれている方
掲載日:2006/12/07 シカゴ番長
第161回 子供にはヤバイが、大人にはもっと危険だ 『ディジャブ 悪魔は本当にやってきた』
ファミリーコンピュータ/GAMEBOY COLOR
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
ディジャブ 悪魔は本当にやってきた
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
ファミリーコンピュータ版:1988/11/22 GAMEBOY COLOR:1999/10/15
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
ファミリーコンピュータ版:\280 GAMEBOY COLOE版:\780
※この価格は2006/11/30現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★☆☆☆☆
ケムコ3大即死ゲームで悪名高い このディジャブ は、1941年のシカゴで実際にあった事件を元に作られた(らしい)。
ストーリーですが、記憶を失ったボクサーあがりの無名の私立探偵エース・ハーディングがふと目覚めると、そこは薄暗くて汚いトイレの中だった。
俺は記憶を失ってそこに倒れていたようだ。
しかし、どうして俺はこんな所にいるのだろうか?
意識が朦朧としている中考えているうちに、動かそうとした左腕に鋭い痛みが走る。
左腕には注射の跡が!そして、右手には渇いた血が付いている……見たところ傷は何処にも無いようだ。
あれこれしているうちに、知らない男の死体を発見する。犯人が近くにいるのか?いや、もしかしたら自分が殺ったかもしれない
……わからない!! 何も思い出せない!! 俺は誰だ?ここは何処なんだ?まったく何も思い出せない!!
と、知らぬ間に殺人事件に巻き込まれ、真犯人を突き止めるというもの。
やはりこのゲームは難易度は高く、攻略情報無しでクリアするのは相当キツイ。
ネットが普及してないその当時、クリアできた人は一体何人いたんでしょうかね?
しかも、ソフトの値段が\9,800 と当時としては破格で、ソフトのパッケージが普通の箱ではなく、百科事典の表紙と同じくらいの大きさと厚さでした。
少しでも目立たそうとしたのでしょう。
このゲームは主人公の死に様と妙な文章を楽しむ洋ゲー として未だに君臨しております。
おなじみのセルフコマンドで、よくわからない非常にあやしい薬を自分に注射すると、
「この薬の刺激に俺の弱った身体は耐えられなかったようだ……」 とそのまま死亡したりします。
普通のゲームなら止めているところですが、このゲームだと歯止めがききません(笑)
おまけに主人公がほとんど犯罪者まがいの行動に出る ため、公序良俗を主としている人にはお勧めなんてできません。
まあそこにあるのは、ハードボイルド・過剰なリアリティ・突然来る死の恐怖 の3点だけですから。
この通り、かなり癖の強いゲームなので、とても万人向けとは言い難いです。
しかし、不親切感や、一種の身も蓋もなさに魅力を感じる人なら、たまらないこと間違いなし。
唯一、このゲームの利点をあげるとしたら、途中経過をセーブができる事だけくらい ですか(笑)
このソフトはあいかわらず操作性に難ありです。コマンド選択がもう少しスムーズに行えればいいんですがね……
以上の事を承知の上で「俺がやらなきゃ誰がやる!」と思う方だけプレイして下さい。
ネットで探せば攻略が載っているので、今でしたら安易にクリアできるでしょう。
ちなみに、GAMEBOY COLOR版でもこのソフトは発売されています。
攻略のポイントは裸で外に出ない事 ですかね(笑)
最後にトリビアを。
・ケムコ(KEMKO)は、コトブキシステムの母体であるコトブキ技研工業の英語名
K otobuki E ngineering&M anufacturing Co ., Ltd.の頭文字を取って、ブランド名としたことに由来する。
・悪魔の招待状 では、何故かこのゲームの主人公のエース・ハーディングの墓がゲーム内に存在する。
以上をもちまして、ケムコ即死ゲーム3部作の記事作成は任務完了となります。
……一体何年かかったんだ?
こんな人にオススメ!
スペランカーの主人公並に虚弱体質な人。
探偵神宮寺三郎並にハードボイルドな人。
掲載日:2006/11/30 シカゴ番長
第160回 超本格派ロールプレイングゲーム!!『インドラの光』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
インドラの光
ジャンル :
RPG
発売日 :
1987/10/20
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
ファミリーコンピュータ版:\480
※この価格は2006/11/23現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
時は大宇宙銀河系太陽系第3惑星地球暦1987年10月26日。マイダディが誕生日プレゼントとして私にファミコンソフトを買ってくれるという。
そこで、近所に住んでいる幼なじみにオススメソフトを聞き、それを買おうとダディと一緒におもちゃ屋へ。
ちなみに、その時彼が薦めたのはナムコの女神転生 。しかし、私が買ったのはケムコのインドラの光 。
おもちゃ屋でついジャケ買い。友達からは、「コしかあってねぇ〜よ!」 とゲームの内容と同時にバカにされたのを未だに覚えている。
この事がのちにジャケ買いによる私の失敗の第一歩となる。
そのバカにされたソフトの内容だが、フィールド上の敵の遭遇システムが最も特徴的。
フィールド上を動き回る赤いスライムみたいなヤツ に接触すると戦闘になるのだが、主人公だけでなく、(仲間がいる時は)主人公の後ろを行く仲間に敵が触れても戦闘になる。
この仲間のほとんどが足がすごく遅くて、敵のいない方を選んで進まないとほとんど確実に戦闘になってしまう。
仲間を増やすことがメリットだけなのではなく、デメリットも用意しているというナイスセンスが光っている(誉めてるのか?)。
ちなみにボス戦は、あるアイテムが無いと絶対に倒せません。
しかも、逃げる事が不可能で、そのアイテムが無いと主人公の冒険はそこで終了なので注意。
それと、このゲームでは「うごかす 」という珍しいコマンドがウィンドウの中にある。
フィールド上の岩の部分でこれを使うと隠し階段が現れ、冒険に役立つお金や人、洞窟が出て来るのがポイント。
しかし、序盤は主人公一人では岩を動かせないものもあるため、仲間の力に頼る事となる。
そこで魔術使いから魔法を覚えることができるのだが、魔術使いの言葉を知らないと話が通じない という、昨今の簡単すぎてすぐクリアできるヌルいゲームには無い、非常に迷惑なシステム がポイントです。
このゲーム、バランスは決して良いとは言えません。
敵を倒してもなかなかお金がたまらないので、序盤は銀の剣を買うのが結構至難の技となるでしょう。
覚える魔法も最大でHPが10〜20位しか回復しないという、かなり使えない回復魔法しかなかったり と、その他冒険上で無意味な魔法が満載です。
そして、新参者はある町で売っている(戦闘後、敵が落とす事もある)ヤクソウにだまされるに違いない。
何かこのゲームはデメリットだらけの気がするのはきっと気のせいですから(笑)。これが世に言うケムコクオリティ です。
何?そんなお前はこのインドラの光 をクリアしたのかって?そりゃちゃんとしましたよ、つい最近 。
その当時リアルでクリアできなかったため、ネットの攻略サイトを見てクリアしました。
某裏路地のファミコン満載のお店に攻略本が売ってはいましたが、ありえない値段だったので手が出ず。
エンディングで神バーンの正体に度肝を抜かれますよ……多分。
このソフトがどうしても手に入らないというファミッ子達に朗報(?)。
携帯サイトでインドラの光がなんと3部作になって復活しているとの事。
しかし、ファミコン版で、あの町にいた攻略で必要となるキャラがいなかったりとユーザー達を困惑させているらしい。
さすが伝説の即死ゲーム3部作の悪魔の招待状 ・シャドウゲイト ・ディジャブ を作ったケムコだ(笑)。
こんな人にオススメ!
ナムコよりケムコな人
掲載日:2006/11/23 シカゴ番長
第159回 ファミコン初2Mビットでござる『がんばれゴエモン!からくり道中』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
コナミ
タイトル :
がんばれゴエモン!からくり道中
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/07/30
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
ファミリーコンピュータ版:\1,680 ファミコンミニ版:\1,280
※この価格は2006/11/16現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★★☆
「がんばれゴエモン!からくり道中」 は、安土桃山時代に実在した天下の大義賊の石川五右衛門 をモデルにしたアクションゲームで、1986年にコナミから発売されたファミコン初の2メガビットROMカセット 。
今で言う2メガはしょぼいかもしれないが、その当時のユーザーはその迫力に度肝を抜かれたものだ。
ストーリーは、主人公のゴエモンが大名に苦しめられている庶民を救うために江戸城の殿様のところを目指すというもの。
ステージのクリア方法は、地下通路や3D迷路に落ちている通行手形を拾ったり、店で売られている闇手形を購入して手形を3つ集めて関所に行くとステージクリアとなる。
しかし、ステージはなんと全部で104面あり(無駄になげ〜) 、そのうちの13面で一つの国が形成されている。
2つめの国以降、8つ目の国の最終ステージ江戸まで1〜13面と全く同じ内容の面が繰り返される。つまり、8周もしなければならない。
しかも、ファミリーコンピュータ版はその当時まだセーブ機能が存在していなかったため、エンディングを見るには最初の一面からぶっ通しでプレイしなければならなかった。
ちなみに、MSX2版ではパスワード機能があり、ゲームの途中から再開が可能だった。
しかし、ファミコンミニシリーズで2004年5月21日に発売されたものでは、セーブ機能が搭載 されていて、今ではかなり手軽に遊べるようになった。
筆者もその当時、このソフトを友達の家でみんなでプレイしてエンディングを目指したが、途中で彼のママンが帰ってきてしまい、あえなくクリア手前でコンセントを抜かれてしまった 。
それから数日後、再びそこに集い、彼のママンがいないうちにエンディングを目指したのだが、エンディング手前で見事にバグってハニー 。
今思い返すと、このソフトにいい思い出が全く無い(哀)。
この作品は人気を集め、その後各ハードで続編が多数発売され、未だに多くの支持を得ている。
このゴエモンシリーズはコミックボンボンで連載されていて、単行本にもなっている(作者はガンプラ甲子園でおなじみの帯ひろ志 )。
ちなみに、筆者が以前書いたコナミワイワイワールド でもゴエモンは大活躍している。
このソフトはこれだけ無駄に長いため、コンティニューができる。
コントローラーのAボタンとBボタンを押したままスタートボタンを押すと、アイテムが無く、お金が半分の状態でゲームオーバーになったステージの最初から続きができる。
また、3D迷路で地図を持っていなくても、印籠を持っていればAボタンまたはBボタンを押せば地図が見れるので、頑張ってクリアし、エンディングを目指して欲しい。
最後に忠告しておくが、ファミコンロッキーの裏技 (スピード・ジャンプ力アップのひょっとこを100個取ると、ゴエモンが超スピードに変化し、地下通路に何列も敷き詰めてある岩を軽々と飛び越えるとステージを飛ばして進めるようになる)はウソ技 なので、いくらやっても無駄です(笑)
こんな人にオススメ!
キセル乗車した事がある人
掲載日:2006/11/16 シカゴ番長
第158回 ペンムー第2章 〜ダイエット〜『夢ペンギン物語』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
コナミ
タイトル :
夢ペンギン物語
ジャンル :
アクション+シューティング
発売日 :
1991/01/25
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,680
※この価格は2006/11/09現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
ペン太とペン子は恋人同士。しかし、ペン太のライバルで横恋慕に執念を燃やす伊達ペンギンのギン次 がペン子にちょっかいを出し始めてから、ペン太とペン子の仲はおかしくなるばかり。
ある日、ペン太は思い切ってペン子にプロポーズをしましたが、「私のことが好きならもっとやせて!太った人は嫌いよ」 と言われてしまいます。
ショックのペン太は、やせるために地獄のシェイプアップコース に行くことを心に決めました。
それを聞いたギン次は、ペン子を手に入れるため、そのシェイプアップコースにワナ(食べ物)や部下を配して、ペン太を太らせて、ペン子に嫌われるよう仕組んだのです。
ペン太は食べ物の誘惑に負けずにダイエットに成功するのでしょうか?そして恋の行方は如何に……
MSXの名作、夢大陸アドベンチャーの続編で、パロディウスでもお馴染みのペンギンのペン太が主人公のアクション+シューティングゲーム。
普通、ゲーム中の食べ物を食べると回復するシステムだが、このゲームでは、ペン太が道中に出てくる食べ物を食べると太ってしまう。
このゲームはまさに正反対。つまり、ダメージ=太る 。
基本的にいくら太っても(ダメージを受けても)ペン太は死なない。ひたすら太るのみ 。
ただ、太ると移動速度やジャンプ力が低下し、ステージクリアがしにくくなる。
だから、決して木にたわわに実っている美味しそうな果物などを食べてはいけない。
なおかつ、敵の方も弾の変わりに果物やおにぎりなどを投げてくる。ペン太に当たると、それをペン太が食べて太ってしまう。
だから、くれぐれも食べてしまわないように。ひたすらよけろ!! 普通のゲームとは違うぞ!
そして極めつけが、水に落ちると水を飲んで太ってしまう。何故ペンギンなのに水太りする……
そんな太ってしまったペン太くんに救いの手が!!
ペン太は道中にある「やせ薬」・「スペシャルビン」 を取ることによってやせることができる。
スペシャルビンはギン次直属の部下を倒さないと手に入れることができない。
それ以外の敵は、やせ薬の他に別のアイテムを出したり、または何も出さない場合もある。
ペン太は太りぐあいによって、やせ・ふつう・ひまん の3タイプに分かれ、やせが最も移動時のスピードが速くジャンプ力もあり、ふつう→ひまんに変わるに従ってスピードとジャンプ力が劣ってくる。
ひまんの時に更に太ってしまうとふうせん になり、一定時操作できなくなる。
やせた時は、口から「ポッ」の文字を吐き出して敵を攻撃できる。
やせている方が圧倒的に有利なので、道中のやせ薬は片っ端から取っていくのをオススメする。
各ステージには制限時間があり、ステージが始まる前にペン子から、
「私のことが好きなら、○○へ△△秒以内に来てちょうだい!でないと嫌いになるわよ!」
と言われてしまうので、制限時間内に必死でやせてクリアしなければならない。
ちなみに、制限タイム内にクリアできなかった場合、
「時間内に来れないなんて最低!ペン太なんか大っ嫌い!!!」
とペン子にふられて1機ミスになり、クリアしても太っていた場合は、
「私、太ったペンギンは嫌いなの!さようなら!」
と、ペン子に一蹴されて1機ミスになる。
なんにせよ、時間内にクリアしてもペン太が画面下ゲージの合格ライン(ハートマーク)より太りすぎだとゲームオーバーなので注意!!
ちなみに、制限時間内にクリアすれば残りタイムによって減量されるちょっとしたサービスがある。
なお、コンテニューは、1〜5ステージは何回でもでき、 6ステージのみ2回まで可能。
この夢ペンギン物語 は2週目をクリアすると真のエンディングが見る事ができる。
音楽性も操作性もとてもよく、難易度もやさしめなのでプレイしていて心地いい感じになるはず。
知名度はイマイチかもしれないが、アクションゲームのなかでは間違いなく名作と言えるだろう。
とりあえず、せっかく助けに来たのに、時間制限内にクリアできないとペン太を罵倒し、はき捨てるペン子に怒り(呪い)の念を送ってみては?
この子のワガママぶりに開いた口が塞がらないプレイヤー続出は間違いない。
とりあえず、ダイエットを薬に頼る主人公はどうなの? とか、敵役のギン次の計画が、ばいきんまん並に回りくどい とか多々ツッコミどころ満載のこのゲームをぜひプレイ!!
追伸:このゲームをリアルでプレイしていた筆者は、その当時小学生で校内一のデブで有名でした。
今は何年か前にダイエットに成功したので標準体重に戻っています。しかし、最近少しリバウンドぎみなので、そろそろ地獄のシェイプアップコースに行った方がいいのかなと真剣に考えている今日この頃です。
こんな人にオススメ!
マイクロダイエットを飲んでいる人、ブートキャンプを実践している人、アブで鍛えている人
掲載日:2006/11/09 シカゴ番長
第157回 コナミプロデュース オーシャンズ8『コナミワイワイワールド』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
コナミ
タイトル :
コナミワイワイワールド
ジャンル :
アクション
発売日 :
1988/01/14
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\2,480
※この価格は2006/11/02現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
正義の味方コナミマンとシナモン博士が作ったアンドロイドのコナミレディーが、悪の総裁ワルダーの手によって捕まったコナミのヒーロー達を助け出す事からこの物語が始まる。
登場する囚われのコナミのヒーロー達は、「がんばれゴエモン」からゴエモン、「悪魔城ドラキュラ」からシモン、「グーニーズ」からマイキー、「キングコング」からコング、「月風魔伝」からフウマ、「グラディウス」からモアイの6人。
なぜモアイ?と思った人もいるかと思うが、その後とってつけたようにコナミからモアイが主人公の「モアイくん」が発売された。
ファミコンで発売されたのだが、知ってる人いるのかな?
シナモン博士の研究基地の2番シャッターに入ると、各ステージに行く事のできる転送装置があるが、転送装置を操作しているのは「けっきょく南極大冒険」のあのペンギンくんだったりする。
各ステージのどこかにあるカギを入手し、囚われの身のヒーローの前でそれを使用することによって助けることができる。
カギは主にボスを倒すことで入手できるが、江戸(ゴエモン)ステージと港町(マイキー)ステージではボスを倒さなくてもカギを入手でき、地獄(フウマ)ステージではボスを倒した時点でヒーロー救出となる。
また、入手したカギは別のステージでも使う事もできる。
ステージでの用が済んだら、スタート地点の転送装置まで戻ることで研究所に戻ることが可能だが、実は、各ステージの途中に隠しワープ地点も存在し、その地点から即座に研究所に戻ることもできる。
最初は難易度の低い江戸(ゴエモン)ステージから始めるのをオススメする。
いきなり地獄(フウマ)ステージから始めたら数秒で絶対死ぬから。
各キャラクターそれぞれにライフゲージが設定されていて、ライフが0になるとそのキャラクターは死んでしまう(穴に落ちた場合も死亡)。
ちなみに、↑+セレクト+A+Bを同時に押せば自滅も可能。
死んでしまったキャラクターは、研究所の1番シャッターにいるシナモン博士の弟サイモンでないと生き返らせる事ができない。
生き返らせる際、1キャラにつき、弾丸100個が必要。
全キャラクターが死んでしまうと全滅となり、弾丸のストックが半分となってコナミマンとコナミレディだけ復活し研究所に戻される。
その際、仲間にしたキャラや入手したアイテムなどは全滅時のままの状態で継続。
ちなみに帰還した際、シナモン博士は生存しているキャラ全員のライフを回復してくれる。
ヒーロー達の攻撃方法には通常攻撃のほかに飛び道具があり、飛び道具を使うにはステージ上のどこかにある各キャラクター専用アイテムを手に入れなければならない。
飛び道具を使用する場合は通常攻撃と切り替える操作が必要(飛行中・階段昇降中はできない)。
飛び道具を使う際に必要なこの弾丸は、道中で敵を倒すと落としていくが、ステージ上に固定アイテムとして配置されている場合もある。
また、一部のステージにある丁半賭博場とスロットゲーム屋でも増やす事もできる。プレイヤーはそのゲームにハマりすぎないよう注意。
6人のヒーロー達を救い出したら、研究所では普段は開かない3番シャッターが開くようになる。
部屋に入ると、なんとそこにはビックバイパーとツインビーがあり、どちらかの戦闘機を選ぶと、ここからシューティングステージに突入。ワルダーの本拠地に突入する事となる。
前半はツインビー風の地球上空が舞台で、後半はグラディウスの火山ステージ風な舞台がキミを待っている。
最後に登場するドクロの形をしたボスを倒すと、最終面である内臓ステージに突入する。
最深部にはラストボスのワルダーが待ち構えていて、見事に倒すとなぜか突然カウントダウンが始まる。
カウントが0になる前に入口まで脱出して戦闘機に乗らなければならない。
脱出に成功すれば晴れてエンディング。
そういえば、ゲームセンターCXの有野課長も挑戦してたっけ。
失敗の場合は全キャラクター死亡となり、研究所からやり直しとなる。まさにデッドオアアライブ!!
このコナミワイワイワールドだが、ハズレがほとんど無く、どれも面白いコナミのゲームの主人公が出演している。
筆者はその当時プレイしていて何かオトクな気分になったものだ。
キャラの動きなどもそのまま移植されているし、あるキャラに交代した時、そのゲームの曲が流れるのでそれぞれのゲームをプレイしているような錯覚に陥いるだろう。
筆者個人としては、マイキーの曲は映画グーニーズのメインテーマ(シンディーローパーが歌ってた曲)にして欲しかったと今でも思う。
そこのキミ!! スマッシュブラザーズもいいが、その当時のコナミだからこそ成し得たコナミ歴代人気主人公キャラが集結したこのアクションゲームをぜひプレイしてみてくれ!!
俺は、このキャラ達でぜひスマブラを作ってもらいたいのが……どうでしょうコナミさん?
こんな人にオススメ!
コナミマンを殴った事のある人
掲載日:2006/11/02 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
貝獣物語
ジャンル :
RPG
発売日 :
1988/11/18
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\580
※この価格は2006/10/26現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★☆☆
火の貝の少年リッキー(主人公)と、バラバラにされた「貝獣」のクピクピ、ポヨン、バブの合計4人が力を合わせ、魔王ファットバジャーを倒すために冒険をするという物語。
4人はそれぞれ、左上、左下、右上、右下の島国に住んでいて、「パス」というコマンドで操作するキャラを切り替えながら進めて行く。
貝獣達は一人で冒険するのに適してないため、その弱いキャラをある程度あの所まで移動させて、主人公のレベルを上げて仲間がいるところまで行ったり……など、まず4人集うまでが結構大変(揃うと、強力な合体魔法が使える)。
しかもこのゲーム、キャラのレベルを上げるのが結構ツラい。
戦闘中の貝獣達のアクションがとてもかわいいので、それがせめてもの救いとなるだろう。
その中で、大陸間を結ぶダンジョンなどには「悪魔の罠」と呼ばれるチェスの様な戦闘イベントが用意されていて、8×8のマスの上を、主人公達と敵キャラクターの駒が交互に移動して行き、自軍の駒と敵の駒がぶつかると戦闘(必ず1対1)になるものがある。
ちなみに、盤上の敵をすべて倒せばクリアとなり先に進める。
そして、冒険を進めて行くと「涙の密書」というアイテムを手に入れるイベントがある。
普段、そこでそのアイテムを使うとゲーム上で何らかの効果が現れるのだが、このゲームではパッケージ付録の「涙の密書」を開くことでその代役となっている。
ソフトのパッケージも一風変わった物だったし、その当時のシステムとしては非常に斬新だったなと、今となって思う。
ちなみにその密書の中には、ラストダンジョンの見取り図が書かれたものが入っている。
その密書には、ゲーム内で実際に入手するまで開けないで下さい、と書かれている。
そのラストダンジョンは超鬼ムズで、ありえないことだらけだという事を先に言っておこう。
だから、地図が無いとクリアするのが結構キツいので、持っている人は無くしたりしないように(このご時世、完品を持っている人はなかなかいないとは思うが……)。
まあ、聖剣サイコカリバーじゃないから、頑張れば完品じゃなくてもクリアできるけどね。
やはり何と言っても、ゲーム中に流れる音楽全てが非常に優れている。
街、ダンジョン他、冒険に没頭させる音楽だった。
中でも、起動した時のタイトル音楽が最も優れていて、筆者はその当時よくソフト挿しっぱなしにして、ボタンを全く押さず、そのタイトルの曲をずっと飽きるまで聴いていた。
ちなみに、このゲームの音楽を担当したのは、安全地帯(ボーカル玉置浩二で有名だった)のベース&キーボードの六土開正(ろくどはるよし)氏。
そのサントラCDが欲しくて、それをたまたま某店舗で発見したが、かなりありえない値段で売っていた(買ってない)。
続編がスーパーファミコンに大貝獣物語・大貝獣物語II(共に発売元がハドソン)と出ているが、まずこのファミコン版の貝獣物語をまず最初にプレイして欲しい。
メルヘンタッチなこの作品の原点をぜひプレイしてもらいたいからだ。
こんな人にオススメ!
今月がHAPPY BIRTHDAYな人、ゲームの箱・取説をきちんと保管してる人
掲載日:2006/10/26 シカゴ番長
第155回 カケフくんは今?!『カケフくんのジャンプ天国スピード地獄』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ビック東海
タイトル :
カケフくんのジャンプ天国スピード地獄
ジャンル :
アクション
発売日 :
1988/07/22
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\1,980
※この価格は2006/10/19現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
ポコニョッコリ王国は、アフリカの東のはずれにあり、地図にも載っていないほど小さいが豊かで平和な国。
人々はみな幸福に暮らしていたが、ただ一つの悩みは国王ニョッコリ5世が病の床についていることであった。
王様の病気を治すには、隣国シビレタ連邦共和国にのみ生育する7つの薬草を3日のうちに煎じて飲ませる他は無い。
しかし、シビレタ連邦共和国の道は数知れぬ奇妙な仕掛けがあり、狂暴この上ない怪物もウジャウジャいると言う。
平和な生活に慣れきったポコニョッコリの人々の心は、国王の身を案じて深く沈むのであった。
その時、日本で小学生タレントとして大活躍中のカケフくんが夏休みの特番用のロケのため、アフリカに向かう機内にいた。
しかし、カケフくんの乗った飛行機は爆音とともに急降下、ジャングルの中へ迷いこんでしまう。
気を失ったカケフくんは親切なカバ(カバシオ)に助けられたが、スタッフ達とは離れ離れになってしまった。
その時、カケフくんを助けたカバシオは言った。
「カケフくん、残念だが君はここでは暮らせない。だから王様の宮殿に行きなさい。きっと良くしてくれるハズだから。」
ちょうどその頃、宮殿では王様と侍従長が遠い東の国のスーパー・ボーイが空から舞い降りたと噂していたのであった。
このカケフくんのジャンプ天国 は、あのビック東海から発売された ゲームソフト。
カケフくんとは、「所さんのただものではない」他、その当時、間下このみちゃんと人気を分ける程の子役タレントの事で、阪神の掛布氏に似ていたところから、カケフくんと呼ばれるようになった今や時の人。
トコロで、テレビで大学受験に失敗→浪人→某テレビ局のADとなっていたが、彼は果たして元気なのだろうか?
このゲームは全7ラウンドで構成されていて、1ラウンドにつき3ステージある。
ラウンドの最後にはボスが登場し、倒すと王様を救う事ができる薬草がゲットできる。
時間制限があり、3日間(ゲーム中での時間)でクリアしないといけない。
サブタイトルのスピード地獄の通り、非常にスピード感があって、微妙な感じで結構ハマる。
最初は異様に動きが鈍いが、ちょっとでも加速するとものすごいスピードが出て制御が効かないようになる。
初動時はジャンプ力も全く無いが、スピードが出るにつれてジャンプ力が物凄く上がる。
細かい制御が効かないので、すぐ穴に落ちたり、敵にぶつかったりして死亡するため、結構ムズい。
だからといって、ゆっくり移動しようとすると、ジャンプ力がないので穴を越えられない。
そのため、水切りや空中浮遊など様々な技がクリアに必要となってくる。
水切りは、ある程度ダッシュして水に突っ込むと水面を3回まで跳ねることができる技。
そこから飛距離が稼げるため、ゲームをクリアする上での必須技となってくるので、最初は頑張って覚える事。
空中浮遊は、ダッシュの勢いがついてガケから落ちそうになった時、逆方向にキーを入れるとなんと空中を歩けるという技。
しかし、移動できる距離はわずか。カケフくんがダッシュしすぎて、その下が穴だったりした場合、まず助かる可能性はゼロなので注意。
その時、必死に陸へ戻ろうと頑張ってる姿がかわいかったりする。
ゲームオーバーになると、「かなり、しょっぱいしにかたを、したみたいです。 」と侍従長に言われ、王様からも「しんでしまうとは しょっぱいぞ! 」とダブルでしょっぱいと言われてしまう 。
そんな中、王様が「そりゃーっ!」気合を入れ、天使になっていたカケフくんを生き返らせてくれる。
そんな力があるなら、自力で病気治せよと突っ込みたくなるのだが……
ちなみに、コンテニューは何回でも可能。コンテニューをすると死んだステージの初めから始まる。
このゲームはクリアの時間によってエンディングが変わる(たしか6種類)。
クリア時間が早かった時のエンディングはユニークで、かなり印象的なのでがんばってプレイして欲しい。
果たしてキミは王様を救う事ができるか?
最後にひとつ忠告。このゲームはマリオとかソニックになんか似ている気がするが、Bボタン押しっぱなしにしてもダッシュしたりしないので注意!!
こんな人にオススメ!
このみちゃんが結婚したのを知っている人
掲載日:2006/10/19 シカゴ番長
第154回 WELCOME TO THIS CRAZY ISLAND!『突然!マッチョマン』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ビック東海
タイトル :
突然!マッチョマン
ジャンル :
アクション
発売日 :
1985/04/22
入荷頻度 :
殆ど入荷は無い
中古店頭価格 :
\1,180
※この価格は2006/10/12現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★★
科学者であるジャクソン(主人公)は、新薬「マッチョマックス・ペレー」の開発に成功。
その薬は、服用すれば人間の肉体をマッチョ化できるというシロモノだった。
ある時、ジャクソンは新薬(1ビン3万ドル)1グロス(12ダース)の注文を受け、トロッポアイランドへ飛行機で向かう事に。
しかし、上空で飛行機が故障してしまい、新薬をバラ撒きながらその島へ墜落してしまう。
そこは見たことも無い生物が住みつく島で、うしろで糸を引く黒幕エイリアン軍団 のすみかだった。
機関銃で敵を打ち倒し、マッチョマックスを口にほうりこみ、マッチョマンに変身し、宇宙サイズの破壊力で全ての敵を壊滅し、この島を脱出せよ!!
……というイカシたストーリーがあったのはご存知だっただろうか?
そんな中、ファミコンのスイッチをとりあえずON。
すると、タイトル「突然!マッチョマン」の立看板の横で、何故か主人公は墜落した飛行機と共に記念撮影 (しかも、飛行機で墜落したはずなのに無傷)。
どうやら彼は体に似合わず相当なタフガイである事が判明。
スタートボタンを押すと、島の地図の画面が出ると同時に「WELCOME TO THIS CRAZY ISLAND!」 の文字が!
気付いたマニアもいるかと思うが、実はこれ、北斗の拳2のオープニング曲Tough boy(歌 TOM★CAT) の出だしの「WELCOME TO THIS CRAZY TIME」 を見事にパクッている。
さすがビック東海、油断もスキもあったもんじゃない。
緊張感の無い音楽と共に主人公登場。設定が設定のはずなのに満面の笑みで銃をぶっぱなして進んでいる。
しかしその銃は弾数制限があるため、やたらあちこちに発射しているとすぐに弾切れを起こす。
そんな中、弾が無くなっても、銃を上段に構えて敵まで接近し、敵に剣道のごとく面を喰らわせるアクションが非常にイカす。
そんなポジティブな彼だが、虫(みたいな敵)にカスっただけで死亡する虚弱体質。
そして彼は、悪魔城ドラキュラ並のジャンプ力しかない ため、よく谷や川に転落してしまい、中途半端な位置で生前と全く同じ格好のまま息絶える。
ちなみに、このゲームにコンティニューなど無い。
どんどこ進んでいくと、ステージのボスが出現するが、弾を何発喰らっても死んでくれない。
虚弱体質の彼に成す術なし、あえなく死亡。このままではボスに敵うわけが無い。
そんな彼に救いの手が!それは自ら開発したマッチョマックス・ペレーを飲む事。
何故か敵を倒した時にこの新薬が出現…… ひ弱な彼もこれさえ飲めばマッチョマンに変身!!
そして同時に何故かアゴがシャクレる。
もはや銃など必要の無いマッチョな彼は、敵にアッパーカットを連発しながら敵をなぎ倒していく。
弾を何発当てても倒せなかったボスもアッパーカット2発でお陀仏(アンタ強すぎだよ……)。
更にパワーアップすると、度肝を抜く必殺技マッチョビームを使う事ができる。
そんな彼にもはや敵など存在しない。唯一の敵はマッチョになっても変わらぬジャンプ力の無さ だけだろう。
この愉快痛快なこの突然!マッチョマン は残念な事に世間の認知度はものすごく低い。
だから、このゲームを中古ショップで見つけたら絶対に買いだ。
ビック東海が全盛期の時のこの迷作をぜひ堪能してもらいたい。
伝説のクソゲーとして悪名高いこのソフトに満点の評価をするのは、マッチョなだけに、きっとやりGUY(ガイ) を感じるはずだから……お後がよろしいようで。
こんな人にオススメ!
嵐のマッチョマンな人、マッチョドラゴンな人、THEガッツ!のタカさんLOVEな人
掲載日:2006/10/12 シカゴ番長
第153回 ペンムー(ペンギンゲーム)第1章 〜南極点〜『けっきょく南極大冒険』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
コナミ
タイトル :
けっきょく南極大冒険
ジャンル :
アクション
発売日 :
1985/04/22
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\2,980
※この価格は2006/10/05現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★★
操作性
★★★★☆
筆者が小学生の頃、友達の家に「コントローラーじゃなく、キーボードを使ってプレイできるファミコンがある」と聞いたので、ファミコン少年だった筆者はウキウキしながらその友達の家に行った事がある。
そこで遊んだのが、悪魔城ドラキュラ、ドラクエII、そして、このけっきょく南極大冒険 だった。
その当時、筆者にとってそのマシンにかなりのインパクトを受けた。そして大人になってから、あのハイテクマシンがMSX だった事を知った。
上記の通りこのソフトはMSXからの移植で、オヤジギャグ満載のタイトルの由来は当時、大橋巨泉が出演していたCMで「結局、南極、放送局」と言うセリフからとったとされているらしい。
ゲーム自体はアクションゲームだが、何故かこのソフトは教育ソフト というカテゴリーで、発売時のCFは「I Love 地理」 。
ゴール到着時には各国の国旗が揚がるのは、世界の国々と国旗を覚えて貰うという目的があったため。
この主人公のペンギンは当時名前が無く、後にペン太と名づけられ、MSX版(のちにファミリーコンピュータにも移植)の「パロディウス」に出演でもおなじみ。
ちなみに、ファミリーコンピュータの「パロディウスだ!」以降のシリーズに登場するペンギンは、MSX版の「夢大陸アドベンチャー」に出ているペン子との息子という設定になっている。
ゲームの内容は、ひたすら南極大陸にある各国の観測基地から別の観測基地まで制限時間内にペンギンくんを走らせるというもの。
ゲーム自体はアクションなのだが、制限時間があることもあり、なんかレースゲームの様な感覚になる。
最終的には南極を一周してスタート地点の基地まで戻ってくるのだが、戻って来たからといって何らかのエンディングがある訳では無く、ゲーム自体はひたすら無限ループで続く。
道を走っていると氷が割れている部分があり、ジャンプしてよけないと大幅にタイムロスになる。
そして、クレパスの中からデカいアザラシが満面の笑みで行く先をブロックしてくるので、これも注意。
魚を捕ったりしてドンドン進んで行くと、3色に光る旗を目撃する事になる。
それはファミリーコンピュータ版から追加されたアイテム「ペギコプター」で、これを取ると、ドラ○もんのタケ○プターの如く約4秒間空を飛ぶことができ 、クレパスなどひとっ飛びでかなり爽快。
そして何と言ってもこのゲームの主人公のペンギンは、なんと最高に加速した状態だと秒速18kmを誇るというスーパーペンギン 。
生物学を根本から覆す様なありえないペンギンだったりする。
その代わり加速していない時の初動が遅いので、まるでマリオカートのドンキーかクッパみたいだ 。
クラシックの名曲「スケーターズワルツ」が延々と流れる中、プレーヤーにずっと背を向けたままのラブリーチャーミーなペンギンを操作してひたすら南極を冒険してもらいたい。
この記事を書いている現在、秋葉原1号店の店頭で、このけっきょく南極大冒険 がプレイできるので、まだあったらぜひやるべし。
ちなみに、ステージ5の南極点と最終ステージ日本をクリアすると、基地の前でペンギンくんがナイスポーズを決めてくれる のでぜひ御覧あれ。
最後に、筆者はその当時ファミコン版をプレイし、クリアした時にペンギンくんと一緒に両手、片足を上げナイスポーズをとっていたことを今思い出し、非常にイタい子供だったと少し恥ずかしく思っている(笑)
こんな人にオススメ!
南極物語を見て大号泣した人
掲載日:2006/10/05 シカゴ番長
第152回 空白の一日(?)『プロ野球?殺人事件!』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
カプコン
タイトル :
プロ野球?殺人事件!
ジャンル :
RPG+アクション
発売日 :
1988/12/24
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2006/09/28現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
ある地下駐車場で無理やりにアタッシュケースを押し付けられ、困ったガンアンツ4番でエースの「ほら たつのり」は、相談に乗ってもらうため、元ガンアンツのエースピッチャー「いがわ すぐる」宅を訪れる。
それと同時に臨時ニュースが流れ、その駐車場でアタッシュケースを押し付けた「はらだ」という男が殺されているのが発見されるという報が流れる。
「いがわ」宅でそのケースを開けてみると、なんとそこには大金が詰まっていた。
その時、駐車場で目撃されていたほらを追いかけていた警察が、「いがわ」宅に来てしまう。
その大金を警察に目撃されてしまった「いがわ」は、思わずその場から逃げてしまったため疑いがかかり、警察に追われてしまうハメになる。
彼は真犯人を捜し出し、濡れ衣を晴らす事ができるのだろうか?
ゲーム中のキャラが可愛いく、画面も見やすいし、住人からヒントは出るため取っ付きやすいと思われがちだが、マップがもの凄く広く、向かう場所が分かりづらいこともあり、謎解きが非常に難しい。
それに、「いがわ」を追う警察官がマップ上に数多く配置されていて、見つかると地の果てまで追いかけてくる。
しかも、建物の中にも警察が潜んでいる事があるため、それを振り切るのが大変でストレスが異常にたまる。
捕まると職務質問をされ、「いがわ」である事がバレると(バレない事もある)強制縦スクロールのアクションシューティング画面に変わり、持っているボールを警察に投げつけ振り切らなければならない。
体力が無くなると刑務所に閉じ込められてしまい、持ち物を全て没収されてしまうので注意(脱走できるし、取り返せる)。
なので、最初にデパートでサングラスを購入し、普段かけておくと発見される確率が減るので非常に便利(のちに、女装までするハメになるのだが……)。
中でも、各地の球場でプロ入団テストを受ける事ができるミニゲームが用意されていて、これが結構燃える。
各球団のテストを受けまくり、合格して契約金を荒稼ぎしてみてはどうだろうか?
そういえば、契約金を受け取って入団しないのだから、「いがわ」がやってる事は詐欺なのだが……
所沢、東京、川崎、横浜、名古屋、広島と移動しなければならないし、各地に地下迷宮まであるので非常に長い冒険になるが、その当時発売されたゲームのパロディや、プロ野球を知っている人が見ると思わず笑ってしまうネタが満載なのでぜひプレイしてもらいたい。
その中のネタで結構キワドいものがあるのだが、訴えられたりしなかったのだろうか?
何にせよ、クリスマスイブという日にもかかわらず、このソフトを発売したカプコンのチャレンジャー精神はかってほしい。
最後に、発売当時このソフトのCMをやっていたのをなんとなく覚えているのだが、そのCMナレーションが故山田康雄(旧ルパンの声)だったはず(自信無し)??
ちょっとしたトリビアなのだが、それが栗田貫一(新ルパンの声)じゃない事を祈る。
こんな人にオススメ!
巨人の次期監督は江川だと確信している人、耳を動かせる人
掲載日:2006/09/28 シカゴ番長
第151回 所さんはただものではない?『所さんのまもるもせめるも』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
マイルストーン、EPIC・ソニーレコード
タイトル :
所さんのまもるもせめるも
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/06/27
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\180
※この価格は2006/09/21現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★☆☆☆☆
昔フジテレビで放送していた「所さんのただものではない」という番組を見たことがあるだろうか?
1985年10月〜1991年9月に放送していたクイズ・バラエティ番組で、放送時間は土曜日の19時〜19時半だったはず。
内容は、司会の所ジョージが出題したお題を、子供が出すヒントを手がかりに、大人(解答者)が筆記で回答しする。そして最終問題はジェスチャーゲーム。
番組のエンディングの際、所人形の最も多い解答者に白トコちゃん人形(後に金トコちゃん)、最も少ない解答者にはダメトコちゃん(黒)人形が贈られ、そのダメだった回答者に向かってヒモみたいのが出てくるスプレー(名前なんだったっけ?)を浴びせられるという罰ゲームが待っている。
ちなみに、ダメだった回答者にはヒモスプレーで出たゴミを掃除をするためのホウキとチリトリを持たされる。
筆者はその当時小学生だったが、この番組を毎週楽しみにしていた記憶がある(その後の奇面組とかとんちんかんとかも)。
話が長くなりそうなので、カケフくんとかマーシーとか の話は今回割愛。
話を戻して今回のゲーム紹介を。
ある時、所さんの娘のさやかちゃんが何者かにさらわれてしまう。
愛しい娘を取り戻すために所さんは東京12区と郊外5市を駆け抜け、唯一の武器水鉄砲片手に敵(レプリカント)と戦い、捕われのさやかちゃんのいる所御殿を目指す。
その水鉄砲だが、使っていくごとに水鉄砲の水が無くなり、射程距離が短くなる。
水鉄砲の水を節約しながら進まないとすぐに水が無くなり、ポロポロと水滴が落ちる状態になってしまう。
ちなみに、ステージ上に出ている太陽と雲がタイム替わりになっていて、タイムアウトが近づくと嵐が来て所さんが死んでしまう。
ステージの最後にはボスがいて、これを倒すと次のステージへの扉が何個か出て、その扉に入る事によって次のステージに進める。
しかし意地が悪い事に、その扉の行く先は常にランダムなため、一度クリアしたステージでも再度やり直さなくてはいけない場合があるので、常に火の鳥鳳凰編我王の冒険(コナミ)で体験した運が必要となる 。
俺はその当時、まともにプレイしてもクリアができないので、裏技の無敵コマンド をつかって黙々とプレイしてた記憶がある(タイトル画面で上、下、下、B、右、A、左の順に押し、Aを押しながらスタートすると無敵)。
実は、水鉄砲を使わず、敵を無視してステージクリアを目指した方が早かったりした。
ちなみに、ステージをクリアすると、そのステージは「所」 と表示される。
このソフト、クソゲーの評価がハゲしいが、頑張ってプレイしてエンディングを目指して欲しい。
慣れればなんとかなるさ。にんげんだもの。頑張るがいいさ。
ゲーム中の音楽の不気味さとか、理不尽さとかを体験してみるのもいいのでは?
最後にどんでん返しがあなたを待っているのだから……
やはり、このゲームも所さんもただものではないようだ。
こんな人にオススメ!
ただものではない人、世界まる見えな人、笑ってこらえられる人、目がテンな人
掲載日:2006/09/21 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
カプコン
タイトル :
仮面の忍者花丸
ジャンル :
アクション
発売日 :
1990/03/16
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2006/09/14現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
仮面(なぜ蝶?)をつけた見習い忍者の花丸が、肩に乗っている鷹丸(機械バト)を駆使して活躍するアクションゲーム。
ステージによっては、スケボーを乗りっぱなしで進まなくてはいけない所があるし、鷹丸にずっと捕まって進まなくてはいけない(攻撃できない)所もあり、かなり操作しづらいので非常にムズい。
このゲーム、花丸はライフ制ではないので、敵に当たると一発で即死。
しかも、ゲームオーバー後のコンティニューは3回までという鬼設定。
ステージの最後には忍術合戦(カードバトル)が待っている(奇数面のみ)。
ステージ中で集めた特殊カードを使い相手の体力をゼロにすれば勝ちと言うルール(敵のカードが全部無くなった場合、その時に体力の残りが多いほうが勝ち)。
そのバトルに必要な特殊カードが各ステージ内に隠されていて、そこでカードを探せば探すほど、ボス戦が楽になる。
ちなみに特殊カードの中身は、2と3のカード→ボス戦で手持ちのカードの数字が(2・3)倍になる、!カード→おにぎり(体力回復)か盾(防御)。
しかし、各面は決して楽ではないので、各ステージの特徴をつかみ、アクションに慣れないと特殊カードを探している余裕はそうは無いだろう。
とは言っても、それを取らずにボス戦を迎えるとカードバトルで敗戦は間違いない。
実は、ある特定の面のあるところでジャンプするともぐらたたきゲームが始まるというボーナスステージがあったりする。
その際、紫色のキャラを叩くと時間がマイナスされ、爆弾を叩くと敵に笑われるので注意。
このゲームのノルマを達成するとそのステージがクリア扱いになり、よくできましたのひまわりハンコが貰え、コンティニュー回数が1増える(失敗すると自機が一つ減り、そのステージやりなおし)。
このもぐらたたき、俺は個人的に大好きで、結構燃えた記憶あり。
というわけで、ゲームバランスがしっかりしている作品でやりごたえがある秀逸な作品と言える。
最後に、プレイしててこのゲームなんかワギャンランド(ナムコ)みたいだなと思った人は手を上げろ!!
こんな人にオススメ!
下水道に住んでいて、ピザが大好物な人
掲載日:2006/09/14 シカゴ番長
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
リコーエレメックス
タイトル :
新人類
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/02/10
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2006/09/07現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★★☆
新人類 の発売が決まった当時、あの高橋名人が原始人に扮し、「新人類だ〜!」と言ってCMに出演していたのを記憶している人もいるかと思うが、発売元はハドソンではなく、リコーエレメックスというメーカーなのは余り知られていない。
コピー機・FAX・パソコン周辺機器の大手メーカーとして有名なリコーグループの一角で、時計・空気清浄機・ガスメーター・水道メーター等の精密機械の製造・販売が本業。
その後、次回作のソフトがリリースされず、同社が発売した唯一のファミコンソフトとなった事でもわかるとおり、どうやらこのメーカーはゲーム業界の新人類になれなかったらしい(ある意味新人類?) 。
内容は、縦スクロール(強制スクロール)のシューティングで、プレイヤー(マックス)が原始人、舞台も原始時代という斬新でイカした設定のゲーム。
敵を撃破することより、池や穴にジャンプする事の方が難しいというオモシロ設定もイケている。
中でも印象的なのは、マックスのパワーアップの仕方。
マックスの武器は石→石斧→火の玉の順にパワーアップして原始恐竜達を次々に敵を蹴散らしていく。
なにより圧巻なのが、フィールド上にあるリキマーク のアイテムを取ると、プレイヤーはあの長州力(リキ)に変身(小力ではない) 。
攻撃方法は長州力の必殺技リキラリアット で、プロレスの様に走って敵にブチ当たるのではなく、リキラリアットの分身を飛ばして敵を蹴散らす ので、すごく強烈なインパクトを覚える(ちなみに、トリマークのアイテムを取ると、 背中に羽が生え、空を飛べる)。
それにしても今の世代の人は、小力を知っているけど、力を知らないというのをよく聞くが、果たして長州小力はこのゲームの存在を知っているのだろうか? 深まる謎である。
各ステージのボスを1面より順に紹介すると、プテラノドン、ティラノサウルス、デカいコブラ、かなりデカい蠅(何故ハエ?)。その4面が異常に長いのでハエに行くまで時間がかかる。
ハエ(4面のボス)を倒すと、また1面の画面に戻る(その当時のゲームお得意のエンドレスが発動)。
すると今度は、今までザコは一発で倒せたのが、二発当てないと倒せないという設定になっている。
なので、ファミコンロッキー並にゲーム拳必殺五十連打 を駆使して戦い続ければいつかクリアできるかも?(疲れたら、ファミコン指体操 でもをしてくれぃ)
そんなファミッ子諸君に、長州力(リキ)からワンポイントアドバイス(説明書記載)。
「やあ、みんな、毎日元気に遊んでいるかい?ちゃんと勉強もしてるかな?
遊んでばかりでも、勉強ばかりでもヒーローにはなれないぞ!
じゃあここで、リキがキミだけにゲームがうまくなる方法をちょっとだけ教えてあげよう。
まず第1は、ファミコンも体力だ、ってこと。青っちょろいモヤシっ子は、いくらゲームだけやってもダメ。
まず外に出て、サッカーでもやって体力をつけろ。キャラクターのフットワークも見違えるように軽くなるぞ。
第2は、ファミコンも集中力だ、ってこと。だらだらと何時間もやったってうまくはならない。
1日1時間なら1時間、集中してガッと取り組め。リキは、集中力では誰に負けない。キミもガンバレよ。
そして最後は、ファミコンも頭だ。自分の頭を使って、いろんな攻略法や可能性を見つけ出すんだ。
人に頼ったりしないで、自分で考えて、応用力を身につけていこう。
そうすれば、初めてプレイするゲームだって高得点がマークできるようになるぞ。
このアドバイスをしっかり守って、キミもヒーローめざしてガンバレ!!」
……だそうだ。
こんな人にオススメ!
キレていない人、俺はお前のかませ犬なんかじゃないと思っている人、何かを感じると目の前がピンクか紫になる人
掲載日:2006/09/07 シカゴ番長
第148回 ハドソン第3回全国キャラバン公式認定ソフト『ヘクター87』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ハドソン
タイトル :
ヘクター87
ジャンル :
シューティング
発売日 :
1987/07/16
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2006/08/31現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★★
音楽
★★★★★
操作性
★★★★☆
あの暑い夏の日……このヘクター87 は発売された。
ハドソンの第3回全国キャラバン公式認定ソフトとして、全国津々浦々でキャラバン大会が開催され、多くのチビっ子達が2分間・5分間のタイムアタックに燃えに燃えたあの日……あぁ懐かしい。
奇数面(1・3・5)が縦スクロール、偶数面(2・4・6)が横スクロールという構成。
このソフトは前作の「スターフォース」「スターソルジャー」と違い、パワーアップの概念が存在しない ので、初期装備のまま全6面を闘い抜かねばならないため難易度が異常に高い。
その上、前2作にふんだんに盛り込んであった裏技は今回容赦無く削除(マジかよ……)。
でもありがたいことに、自機はライフ制。敵弾に当たると小ダメージ、敵接触で大ダメージを喰らうという設定。
しかし、2面の後半からわずかなミスで即死モード発動 。
怒涛の攻撃が自機を襲うので、各ステージのボスを拝むのにも運が必要。このゲームはまさに鬼 。
このソフトにおいて、面はSTAGE(ステージ)と呼ばず、HISTORY(ヒストリー)と呼ぶのがこのソフトの特徴。
内容によるものだが、そんな表現が意外とかっこよかったりする。
奇数面では、体当たりを主とする耐久力が異常なザコが次々に涌いてくる。
偶数面ではそれに加え、壁の当たり判定が厳しすぎる有様。
ただ単にボタンを連射・連打していれば何とかなると思っていたら大間違い。そんな甘っちょろい事を思っているプレイヤーは真の地獄に叩き落とされるに違いない 。
なので、ジョイカードが必須アイテム。無いとまずクリア不可能だろう(6面まで32連射位ずっとできるツワモノは別)。
だからあえて予言しよう。ジョイカードを使わずにプレイした新参者は2面で必ず死亡し、ジョイカードを使っても4面で必ず死亡するだろう。
この難易度が異常に高い各ステージの攻略法を自分の手で掴み取り、それを少しづつ繋ぎ合わせるとようやくクリアへの道が開ける。
とりあえず最初は、敵の出てくるパターンを覚える所から始めたらいいだろう(高得点にも繋がる)。
ちなみに、タイトルの「ヘクター」は、最終面(6面)に登場するラスボスの名称。
そのボスの姿は脳味噌に1つ目が付いてる感じで、沙羅曼蛇の1面のボスから触手を取った感じ だと思えばいい。
このヘクター87 に唯一救いがあるとすれば、ゲーム中に流れるなんとなく優しい感じの曲調。
敵をガツガツ破壊しまくるシューティングにはとても似つかわしくない、静かで哀愁を帯びたもの悲しいメロディにプレイヤーは癒されるだろう。
でも、シューティングゲームの中でプレイしてて一番疲れるゲームだな……
しかし、全ステージをクリアした時の喜びはかなり爽快な気分になる事は間違い無しだ。
最後に、頑張って全6ステージをクリアしたキミ達に裏へクター が待っている。
2周目からは、自機があのボンバーキング に変化した上、各ステージの難度がさらに鬼と化しているのでぜひチャレンジしてみて欲しい。
ちなみに、俺はわざわざジョイカード買って来てクリア成功したぞ(2周目も)。
巷ではこのソフトが駄作と言われている様だが、俺はこのヘクター87 が大好きだ!!
こんな人にオススメ!
毛利名人・高橋名人より連射が早い人、川田名人・島田名人を終生のライバルと思っている人
掲載日:2006/08/31 シカゴ番長
第147回 ラファエル王子のグロッケン城100の冒険物語『キャッスルエクセレント』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
アスキー
タイトル :
キャッスルエクセレント
ジャンル :
アクション+パズル
発売日 :
1986/11/28
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2006/08/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
むかしあるところに、マルガリータというとてもかわいらしい姫がいました。
ある日の事、グロッケン城に住む魔王メフィストが、この姫を一目見て好きになり、自分の城に連れ去った後、100ある部屋のどこかに隠してしまいました。
何人もの若者が姫を助けようとしましたが、お城の中は複雑な迷路になっていて、その上、色々なしかけや恐ろしい家来達が待ち構えているため、誰も助ける事ができませんでした。
ある時、この噂を聞いた隣の国の王子ラファエルがグロッケン城にやって来ました。
城の中には、姫の他に2匹の妖精達が捕らえられ、王子の助けを待っています。
妖精達はきっと何かを知っているはず……
果たしてラファエル王子はマルガリータ姫を救い出す事が出来るでしょうか?
これがキャッスルエクセレント 物語。
このゲームはPCからの移植で、ファミコンに移植された際に作者吉田功 氏曰く、「何処まで難易度を上げられるか実験したと言うほどの意気込みで作った」 と言うだけあり、この難しさは相当なもの(なんせキャッスル のエクセレント )。
ルートは無数にあるのに、ただ一本ある正解ルート以外ではクリア不可能と言う、まさにファミコン時代だからこそ製品化できた、プレイヤーの事を一切顧みない超究極難易度のパズルゲーム。
ちなみにキャッチコピーは「恋する王子の100の挑戦(チャレンジ)」(メルヘンだよなぁ。この後プレイヤーが恐怖のどん底に叩き込まれるのも知らないで……)
そういえば俺が小学生だった頃、近所にゲームマニアの兄ちゃんが住んでいて、その当時のゲームの発売日・メーカー・価格全てを暗記しているというツワモノだった。
そんな彼は、私の同級生の3つ上の兄ちゃんでみんなからファミコン○チガイ(略してゲーキ○)と呼ばれていた(子供って残酷だ……)。
でも俺はそんな彼を「我が心の師」と仰いでたし大好きだった。
ある日俺は、このソフトを持って彼の家に遊びに行きプレイさせてみた。
当然クリアしてくれるだろうと思って見ていたが(今みたいにネットが普及してなかったこともあり)、簡単にクリアなんてできやしない。
この城の中は100の部屋に分かれていて、部屋と部屋との間は非常に複雑な迷路になっている。
扉を開くには同じ色の鍵が必要で、赤・青・水色・ピンク・緑・黄の6色。
MAP上にある鍵の個数は全ての扉を開けられる個数設定になってはいるが、実際は絶対取れない鍵や、取るだけ無駄な鍵もあるので、無駄に扉を開けて行くと先に進めず、プレイヤーはこのソフトにゲームセットを言い渡される 。
ちなみに扉を開ける時は、主人公と扉が水平な状態じゃないと開けることができないのでレンガなどを動かしてルートを確保することが必要(考えてみれば、人間がジャンプ中・落下中に鍵を開けることなんて普通不可能だよな)。
それがまた難しくて、無駄にブロックを破壊してしまうとこれまたゲームセットを言い渡される。
エレベーターに挟まれないように素早く移動したり、ブロックなどで足場を作ったりと、パズルとアクションの両方で悩まされる。
王子は短剣を装備しているが、これまた極端にリーチが短い。その上使い勝手が悪く、しかも効かない敵もいるからレンガなどで敵を押し潰した方がまだマシだったりする。
それに加えて、ジャンプの軌道も低すぎ。敵にちょっとでも触れてしまったり(当たり判定厳しすぎ)、水に触ったり、ロウソクの火に当たっただけで死亡。
きっとこの王子は、ファミコン史上5本の指に入ると言われるほどの軟弱者だろう。
しかしこの王子は城の屋上から地上に落ちても死なないので、スペランカーの主人公よりは丈夫と認定。
そしてこのソフトにコンティニューなんて甘い機能は存在しない。しかしセーブ機能 があったとは!!
ただし、アスキースティックターボIIかファミリーベーシックのキーボード+カセットテープレコーダー が必要(知らなかった〜。でも昔そんなもん持ってなかったけど)。
しかも1回その機能を使う事により残機が1つ減る。プレイヤーはセーブするだけなのに命懸け。
あれからGAME OVERを繰り返し、日も暮れ、自分家に帰ろうとした時、彼に「このソフトを貸して欲しい」と懇願されてしまったので、貸してあげたら1週間たった後、その彼から電話がかかってきて「今すぐ俺ん家に来い」と言われたため、ダッシュ四駆郎で遊びに行った。
なんとそこにはキャッスルエクセレントの攻略本、ファミリーベーシックのキーボード、カセットテープレコーダー 、そしてマッピングするための方眼紙 が……!! まさに準備万端。
そう、彼は友達から借りたソフトを攻略するため、攻略本とその周辺機器を買ってクリアする という特殊スキルの持ち主だった。
その彼が俺の目の前で3時間かけてクリアしてくれたのが未だに記憶に残っている。
P.S.しかし兄ちゃんは中学校に入ると同時にゲームを一切やめてしまった……
その後、彼の部屋から連日女の子の声が……女性の魔力というのは恐ろしい……
という訳で、このキャッスルエクセレント をクリアするにはかなりの忍耐力と集中力が必要。
攻略本が無かったらクリアはまず不可能だろう(無しでクリアしたキミは神だ)。
そんなキミ達に忠告を1つ。部屋に入った瞬間に死亡するところが2箇所あるから気をつけろ!
ネットの攻略サイトを参考にしてみるといいだろう。
パズルゲームが得意と豪語するゲームセンターCXの有野課長にぜひともチャレンジさせたい一品だ。
こんな人にオススメ!
ミッチー(及川光博)王子な方、広井王子な方
掲載日:2006/08/17 シカゴ番長
第146回 次々飛び出す不思議な冒険!!『うっでいぽこ』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
dB-SOFT
タイトル :
うっでいぽこ
ジャンル :
アドベンチャー+アクション
発売日 :
1987/06/20
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\1,480
※この価格は2006/08/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★☆☆☆☆
ピノキオがモチーフのほのぼのとした横スクロールのアクションゲームで、ゴールまで辿り着くとステージクリアという、至って単純なゲームです。
しかしその内容がシビアで、多くのプレイヤーを不必要なミステリーに追い込み、伝説的な難易度 と後世に語られたという至極の一品です。
このソフトが発売された同じ日にナムコから「スーパーチャイニーズ」が発売(後に、カルチャーブレインより数々の続編が発売)。
前週(6/13)にはカプコンより「魔界村」、ハドソンより「スターソルジャー」が発売されていることでもわかる通り、このデービーソフトがいかにチャレンジャーなメーカーだったかがわかります。
私がまだ小学生の頃、当時月刊わんぱっく(1986年にファミコンブームにあやかり徳間書店より創刊、漫画を見ながらファミコンを攻略できると言うウリで、当時としては画期的な月刊誌→現在廃刊)の中で、近日発売される新作ソフト紹介欄と連載漫画にこの「うっでいぽこ 」がありました。
漫画も読み終わり、早速プレイ。
しかし、プレイした私も含め、きっと口を揃えて皆こう言うでしょう。
「わけわからん 」と。
・まずスタート時に、主人公をおとこのこ にするかおんなのこ にするか選べます。
その違いは、おとこのこでプレイして入ると、「男は嫌いだ! 」と追い出される家に
おんなのこだと入れます。
しかし、「セレクトボタンでもちものがえらべるよ。 」など無意味な情報だけ
もれなく貰えます。
・あるヒゲ親父の家に入ると、「34ごーるどはらうかね。 」と聞かれます。
払わないと追い出され、払うと「そこのとーさん、ここはとーさん! 」と言う
すばらしいギャグを言ってくれます。
・店で品物を持ってレジへ行かずに外へ出ると「どろぼー! 」と叫ばれ、
泥棒(ほっかむり付)の姿になります。
しかもその後、何処の店に入っても、「どろぼー! 」と追い出されてしまい、
商品が買えなくなります(宿屋と質屋のみ入れる)。
・このゲームには時間縛りがあり、夜7時をすぎると宿屋以外はピンポンが
なるだけで入れず、朝9時になるまで頑として入れてくれません。
しかも、宿屋に泊まると朝になるのでは無く、寝ている間(ボタンを押さないと)
時間がひたすら早く進みます。
・その宿屋ですが、たまに満室で泊まれません。
しかし、何度も入って満室と言われるのを承知で出入りを繰り返すと何故か
部屋が空きます。
・右手は投げる 、左手は持つ 、身につける の3つの装備方法があります
(それ以外はバックに入れてストック)。
クロワッサンを投げてブーメランのように攻撃したり(敵に食べられないか?)、靴を持ってみたりなど、
意味不明なコマンドを炸裂させる事ができます。
ちなみに、左手に洞窟を照らすランプを身につけると、何故か即体力が無くなりゲームオーバーであの世逝き
です。まるでシャドウゲイト(ケムコ)のセルフコマンド(嫌な思い出)を彿とさせてくれます。
・わざと落とし穴に落ちて隠し通路を探さなければならない意地悪な謎解きがあるステージがあり、
まさにここにもアトランチスの謎(サン電子)が存在します (まだまだ序の口ですが、惜しまれつつ割愛)。
さすがは頭脳戦艦ガル を作ったデービーソフトです。
その当時の私も含め、チビッコ達に与えたのは理不尽と絶望だけ でした。
残念な事に、この「うっでいぽこ 」は全ての方にオススメは到底できません。
チビッコ時代に購入して挫折した方や、最近のゲームがヌル過ぎて物足りないと感じている方はぜひとも挑戦してみてはいかがでしょう?(もしクリアできなくてもカセットを投げつけないで下さい)。
最後にウル技(うるてく)を披露(ウソ技じゃないよ)。
パン屋で、お姉さんがいるカウンターに向かってBボタンを200回連打して下さい。なんとお姉さんがビキニ姿になります。ジョイカードを握り締めレッツプレイ!!
こんな人にオススメ!
頭脳戦艦ガルをクリアできる方、ウソをつくと鼻が伸びてしまう方
掲載日:2006/08/10 シカゴ番長
第145回 アレをRPGと言い張るかい『キングスナイト』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
スクウェア
タイトル :
キングスナイト
ジャンル :
RPG(?シューティング?)
発売日 :
1986/09/18
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2006/08/03現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★☆☆
古代マラルリに伝わる「勇者の伝説」とも呼ばれた物語がありました。
マラルリの隣国、オルセア王国の王女“クレア姫”がドラゴンの支配するイザンデ王国に捕われてしまいます。
オルセア王は姫を救い出すためにナイト(レイジャック)、ウィザード(カリバ)、モンスター(バルーサ)、シーフ(トビー)4人の勇者を集めさせました。
彼ら4人はドラゴンを倒し、クレア姫を救い、オルセア王国に再び平和を呼ぶことができるでしょうか……
これがキングスナイト伝説 です。
このゲームですが、ロールプレイングゲーム と銘打っています。
でもこれはシューティングでは?という方も出てくると思います。
じゃあなぜロールプレイングと書いてあるのかと言うと、ゲーム中にパワーアップアイテムがあり、取れば取る程レベルが上がって行くので「ロールプレイングゲーム 」という訳なのです。
これについて、以前ファミ通PSで連載をしていた平野耕太作「進め!! 聖学電脳研究部」(ファミ通PSなのにPSのゲームを一切紹介しない伝説のマンガ)の第14話で、「スクウェアのゲームでイチバン好きなのは?」の問いに寺門部長は、
『んなもんキングスナイトにきまってんだろうが。アレをRPGと言い張るかい』
と言わしめました(ちなみにその弟は水晶の龍(ディスクシステム)と返答)。
まさに日本が誇る二大RPGのひとつ です(もうひとつは頭脳戦艦ガル )。
ちなみに、このソフトが発売された次の日にナムコから「スーパーゼビウス ガンプの謎」が発売。
少しさかのぼってその前週(9/12)に発売されたのはハドソンの「高橋名人の冒険島」など、ヒット作が発売されていることでもわかる通り、まさにファミコン全盛期(名人全盛期)の中でこのソフトは誕生したのです。
私はこのころ小学生で、何かいいゲームが欲しいと親父に泣き付き、おもちゃ屋に連れて行ってもらいこのソフトに出会いました。
田舎に住んでいたので車を使わないとその当時はゲームが買いに行く事ができないため、必死のおねだりな訳です(今でもあまり変わってはいませんが……)。
そこでこのキングスナイト に出会い、カッコいいタイトル名、パッケージの絵に騙され(?)、 (のちにそれがジャケ買い と言われるのを知る)買ったのを今でも鮮明に記憶に残っています。
その頃は小学生ですから、やる前にゲームの説明書なんか読みやしません。
説明書、外箱はいつの間にか無くなって、残るはソフトのみというのが常でした。
ですので、
・各ステージの壁に埋まっているアイテムの数はいつも同じ
・勇者の4人が各ステージをクリア且つ、魔法のパーツを全員が揃えている
・そして、すべてのパーツが揃っていると、ラストステージのある地点で
魔法(Bボタン)を使うことができる
・ラストステージ開始時の体力は、4人がクリアした時の体力の平均値と
なるため、各ステージで体力を十分に残してクリアする事が重要……
(まだかなりありますが割愛)
な〜んてことわかる訳ありません。それがわかったのは少し大人になってからでした。
とまあそんな訳なんですが、このキングスナイト にはレベルアップ、魔法、謎解きがあります。
点数の概念が無いので、各ステージで敵を倒し続けて行っても少し物足りないかも知れません。
ですが、山を連射でガッツリ削って行けるのはある意味爽快な気分にさせてくれます。
玉を当ててもなかなか倒れない敵の強さ、世界観を実際肌で感じてみてはいかがでしょうか。
昔のゲームは今と違いグラフィックが綺麗ではないので脳内妄想してナンボです。
最後に、だ○吉・○お美の裏ワザコ〜ナ〜。
タイトル画面でセレクトボタンを押し、キャラ選択してスタートすると、何度でもコンティニューが可能です。
また、リセットを押してもそれまでのデータが消えたりしないので、失敗したら即リセット→セレクト→キャラ選択でいつでもリプレイ可能です。
是非お試しあれ!!
こんな人にオススメ!
真夜中のナイトウォーカー、やるっきゃ騎士、ナイトガンダム物語好きな方
掲載日:2006/08/03 シカゴ番長
メガドライブ
メーカー名 :
SEGA
タイトル :
ソーサリアンMD
ジャンル :
RPG
発売日 :
1990/02/24
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2006/07/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
PC88で最初に発売されたこのタイトルは、それまでのPC版RPGとは一風変わったシステムで一世を風靡し、今なお根強いファンがいる伝説的なゲームです。
PC版では、最初のパッケージに15本の独立したシナリオが用意され、以降シナリオ部分だけを個別にリリースする体裁で様々な世界観を生み出すと共に長くプレイできる仕様となっています。
キャラクターデータだけの互換と言った意味合いでは「ウィザードリー」や「ブラックオニキス」シリーズでも実装されていましたが、シナリオ部分を独立させる方式に切り替える事で低価格化も実現しています。
本作の魅力は語り尽くせないほどありますが、同時に突込みどころも満載です。
例えばキャラクター。
選択できるのは「ファイター」「ウィザード」「ドワーフ」「エルフ」のそれぞれ男女8種類。
前者2つは人間の職業でファイターとドワーフ、ウィザードとエルフで被ってます。
次に金銭の面。非常に辛い物があります。
昨今のRPGでは身近なモンスターを倒すだけでザクザクのお金が入手でき、最終的に国家予算並に所持金が増えたりしますが本作は違います。
1年間の就労で得られるお金は数ゴールド、冒険の戦利品売却でもスズメの涙程の収入しかありません。
ゲーム開始時はスキルを上げるために、必要な金額を数年かけて稼ぐところから始まります。
で、種族にはそれぞれ寿命があるのですが、本作ではシナリオ1つ参加すると自動的に1年が加算されます。シナリオをクリアしようが途中撤退しようが。
更に修行は2年、アイテムに魔法をかける依頼をすると5年と言った風に、湯水の様に時間を消費します。
ひとしきりスキルを上げ、アイテムを強化していくと難易度の高いシナリオを始められる頃には爺さん婆さんだらけで、バタバタと寿命で死んで行きます(不老不死になるバグがあるのですが、これはワザと残された説が濃厚)。
MDに移植されるにあたり最大の売りの「追加シナリオ」が切り捨てられてしまいました。
PC版ではデフォルトで15(+ドラゴン退治)のシナリオが有ったのに対し、MD版はシナリオが10に減少。
ただし全てMDオリジナルに書き換えられており、救いとなっています。
無尽蔵にある魔法の組み合わせなどのやり込み収集要素、シナリオ毎に難易度のばらつきや嗜好の違いが有るなど、万人受けでなく敷居が高めなのが難点ですが、中毒性の高いゲームに仕上がってます。
こんな人にオススメ!
それいけ怒涛のトライアスロンは酷かったよなぁ……
掲載日:2006/07/27 本部のジャンカー
第143回 ガメラ2ではありません『G2 ジェノサイド』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
G2 ジェノサイド
ジャンル :
アクション
発売日 :
1994/08/05
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2006/07/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
ブレードランナーな世界で繰り広げられるアップルシード(甲殻機動隊風味)。
X68000でベストセラーを記録したジェノサイドの続編をSFCに劣化移植した物で、アクションとしての爽快感がメチャメチャ落ちてます。
冗長でメリハリのないMAP構成で硬いだけのボス、ビジュアルシーンが無いから意味不明なシナリオとグダグダです。
逆にFM-TOWNSで1作目と2作目をまとめたジェノサイド・スクウェアではブラッシュアップがされ、より完成度が上がっているのが救いです。
移植元のX68000版では重厚なストーリに作りこまれたグラフィック、FM音源とシンクロしたMIDI演奏など、引きつけられる要素満載で多くのファンを獲得。
特に男臭いシナリオはプレイヤーのインサイド率を引き上げ、主人公の悲哀に涙した物でした。
SFCの移植ではBGM、画像、ゲームバランス全てに置いて劣化(開始1面がX68版の2面の途中だったりとか)。
忠実に移植はハードの制約上で難しいのは解りますが、ゲームバランスを取ろうと言う努力が感じられません。
ロボットに搭載されているコンピュータのランディが主人公と50年来の付き合いって言う設定が渋くて好きなんですが、私の所有する最古のコンピュータTK-80との付き合いも今年で25年(TK-80自体は1976年発売)、ランディに近い物があり親近感がありま……
ねーよ(そもそも20年くらい起動させてないし)。
こんな人にオススメ!
NECO好きな人
掲載日:2006/07/20 本部のジャンカー
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
日本物産
タイトル :
アルテリオス
ジャンル :
RPG
発売日 :
1987/11/13
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680
※この価格は2006/07/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
突然、意識を失い目が醒めると自分はサイボーグに。
コンピュータが語る所によると、自分がいる場所は太陽系では無く閉鎖宇宙で、自分をこの世界に呼び出した博士の救出と敵の殲滅を一方的に命じられる主人公。
開始早々にも関わらず、あまりの理不尽さと放り投げっぷりにプレイする意欲が根こそぎ削られます。
なんだかんだ言って、この世界の説明と自分のパラメータ設定を終了した段階で外にワープするかしない選択肢が発生。
「ワープしない」を選ぶと開始地点に。この選択に何の意味があるのか全く解りません。
で、覚悟を決めてワープをすると宇宙空間に。
もうね、展開がまったく予想できないんで精神的にヤバイ事になりそうです。
昔、フラッシュゴードンって言う映画がありましたが、キャラ設定と理不尽さはかなり似ている気がします。
MAPを徘徊していると敵出現、戦闘は……ガンシューティング。
単身で敵組織を撃破と言う観点に置いて、何故「タイマンバトル」と言うスタイルなのか理解に苦しみますが、敵は軍隊では無くソロゲリラな様子。
また、戦闘で死んでしまっても幾らでも生き返ることができる設定なのはどうかと思いますが、セーブするのに所持金が徴収されるってのは何故ですか?
この世界、通常の常識は全く通じない独自の倫理観に支配されており、真の敵は実はコレじゃないかと思うことしばし。
ゲームとしてのバランスを考えてみた場合、一般的なRPGの場合は少し道を外れた場所に設置されている敵は異常に強力であり、プレーヤーに「まだそこに行くには早すぎる」と言う事を暗にナビゲートするのがシナリオライターの良心であり、ゲームのメリハリをつける重要な演出なのですが……本作は序盤でいきなり有りえない硬度や武力の敵が普通に登場します。
だからか、何度死んでもOKって言う設定は……
バランスと演出を入れ替えちゃってる感がありますが、そのためにストレス溜まりまくり。
シナリオとバランスさえ煮詰めれば面白いソフトになったのになと思う反面、煮詰めなかったからこそ、独特の風味が醸し出されたクソゲーに昇華した訳ですか。
こんな人にオススメ!
フラッシュ・ゴードンが好きな人なら……
掲載日:2006/07/13 本部のジャンカー
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
Irem
タイトル :
スクーン
ジャンル :
シューティング
発売日 :
1986/06/26
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\980
※この価格は2006/07/06現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
オトト星人により侵略され南極の氷が溶かされた世界が舞台のシューティング。
画面のスットボケ具合を無視した「青の6号」チックなシリアスなゲームです。
ゲームの目的は救出潜水艦「スクーン」を操作し、海底に設置された敵の基地破壊&捕らえられた人の救出……なんですが、微妙におかしな事になっています。
まず、人類の救出。
海底の基地を攻撃すると爆発と共に捕らえられていた人類が海底に飛び散ります。
これを回収するのですが、人間がこの深度で放り出されれば普通に死ねます。
また、回収が遅れると付近を遊泳しているサメがパクパクと人類を捕食。
えげつないと言うか「限界だ」
次にスクーン号の燃費の悪さ。
魚雷やアイスボールは無尽蔵に撃てるのに、燃料だけはガツンガツン減っていきます。
燃料の補給は2通りあって、人類を一人でも救った段階で海底のカニを攻撃、すると通信アイテム(カニ缶)になるので、これをゲットすれば補給船が呼べます。
問題はカニ缶になっている状態が2秒未満で、時間が経つとカニに復活、触ると死ぬので注意が必要。なんだそりゃ?
もう一つの方法は、回収できるMAXの人員(9人)乗せると自動で補給船が登場します。
そう、MAXで9人しか助けられないのに対し、基地には常に5人ほど捕らえられているので心を鬼にして見捨てなくてはいけない場合が多々、多々あります(まぁ、たいていは全員救いきらないうちにサメに食べられちゃうんですが)。
無尽蔵に弾薬が撃てるのに回収人員9人とか、行動時間60秒とかの燃費の悪さ。
この潜水艦を設計した人は目的と手段を履き違えている気がしてなりません。
更に出てくる敵は、恐らくは生体強化されたサメとかクラゲなどの海洋生物ばかりで、地球侵略したオトト星人の嗜好が微妙すぎる点も気にはなりますが、燃料の管理やMAPの攻略など奥が深く、上達に応じて先にすすめる絶妙なバランスになっており(補給の仕方がわからないと単なるクソゲーですが)、ファミコンのシューティングとしては隠れた逸品だと思います。
こんな人にオススメ!
忙しいゲームが好きな人
掲載日:2006/07/06 本部のジャンカー
PlayStation
メーカー名 :
バンダイ
タイトル :
毎日猫曜日
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
1998/09/03
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\480
※この価格は2006/06/29現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
結婚する前、実家で暮らしていた頃は物心付く前から常に何かしらの動物を飼っていたのですが、高校時代に子猫として来た猫がかなり凶悪で、スズメやカエルを食い散らかすわ、発情期になると数日姿を消してドロドロの毛玉だらけキズだらけで帰ってくるわの、凄まじいのがおりました。
周辺の猫のボスみたいな奴で、筋肉隆々。問題なのはそいつが「チンチラ・シルバー」と言う長毛種だったんですが、外猫として飼ってたのが敗因(ちなみに名前は小鉄)。
不思議な事に「マタタビ」には反応薄いのに「ミント、ハミガキ」で恍惚する変な奴だった。
今回紹介の本作、俗に「バーチャルペット」と言う類で、古くは「アクアゾーン」、最近では「ニンテンドッグズ」等があります。
個人的に「ペットを飼う」と言う事は「家族を養う」と言う事と同意と思っており、バーチャルペットの類は「動くおもちゃ」としてしか認識できないんですが、世の中には縫いぐるみやAIBO等の玩具、パソコンの擬似人格等に愛情を注ぐ人もいる訳で、本作の対象はそんな人たち。
ソフトの出来は……猫の動きはそれなりなのですが、妙にポリゴンが荒くて「硬い」ので、なんか猫のロボットを眺めているような錯覚に。
売りの部分として、育てている猫のセーブデータを利用して他のプレーヤーの猫と結婚させる事が出来るのですが、このソフト、それほど売れてないので他のプレーヤーが近くにいない可能性が高く、今ひとつ無意味。
また、リアル志向を狙ったと思われるのが、スタート時にペットショップの猫か野良猫かを選択できる部分と、ほったらかしにすると猫が家出、あるいは寿命以外の死亡(病気)などでゲームオーバーになる部分。
コンテストとか部屋の模様替えとかファンシーな部分があり、全体を通して「女性向き」で「動物を気軽に飼って見たい」人なら楽しめるのかなぁ……と感じる次第。
リアルさが中途半端過ぎて、バーチャルペットと言うよりは環境ソフトみたいな印象です。
なんでこの手のソフトって本格的なのが無いんだろ?
外出から帰ってきたら「大怪我してた」とか、得体の知れない「獲物」を銜えて帰って来るとか、部屋の隅に「毛玉」「習字」があったとか、そういったキャプションってまったく無いのね。
「押入れで出産」してたとか「ノミの大量発生」ほか色々。
そういう事を踏まえて、個人的にニンテンドッグスで「柴/チワワ/ダックス&フレンズ」の続編として、一般家庭で飼うことが難しい犬種に特化した「土佐/ロットワイラー/マスティフ&バトル」のリリース希望。
或いは猫バージョンで「サーバル/オセロット/カラカル&ファイト」でも可。
鍛えて戦わせるの、ポケモンみたいに。
こんな人にオススメ!
ペットロスに耐えられない人
掲載日:2006/06/29 本部のジャンカー
第139回 飛べない鳥『ザ・ニュージーランドストーリー』
PC Engine Hu/メガドライブ
メーカー名 :
タイトー
タイトル :
ザ・ニュージーランドストーリー
ジャンル :
アクション
発売日 :
PC Engine Hu版:1990/02/23 メガドライブ版:1990/03/03
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
PC Engine Hu版: \480 (税込)
メガドライブ版: \1,280 (税込)
※この価格は2006/06/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
「ちゃっくんぽっぷ」の流れを汲むキャラクターアクションで、ニュージーランドの国鳥であるキウイのティキを操作し、囚われの仲間を救出します。
なんか、どうみてもヒヨコにしか見えないんですがキウイだそうです。
基本的にサイドビューの迷路を、弓や様々なアイテム・ギミックを駆使して、敵や障害物を避け、仲間を救出していくゲームであり、パステル調のデザインにも関わらず難易度は高めでマニアックです。
道中、不思議な乗り物(風船)に乗った敵が現れ、これらの敵を弓矢などの飛び道具で射殺。乗り物を強奪して先に進んでいきます。
飛び道具はデフォルトの弓矢の他に「銃」や「爆弾」や「レーザーガン」があって、世界観が台無し。
また、乗り物には耐久力や速度など様々なバリエーションがあり、敵に攻撃されると破壊され、キウイは落下するのですが、ジャンプボタンを連打する事で羽ばたく事ができ、落下速度が低下。
左右のコントロールで安全な着地点が目指せます。
連打が高速なほど落下速度が遅くなるのですが、X68000版では連射するとゆっくりながら(キウイなのに)「空を飛ぶ」事ができ、マップの進路を無視していきなりクリアとか出来る素敵仕様。
ゲームバランスを破綻させていると共に、キウイがハチドリ並みに高速で羽ばたく姿は大笑いできます。
タイトーのこの系列のゲームって、コミカルではあるけれど難易度が高く、物によっては意外と残虐なんで、どの辺りのプレーヤーをターゲットにしているのか解り難いのですが、下手に狙っていない分好感が持てました。
最近のタイトーは何がなにやら解んなくなっちゃってますが。
こんな人にオススメ!
ひよこ饅頭は「喉笛がら喰らいつく」人
掲載日:2006/06/22 本部のジャンカー
PlayStation
メーカー名 :
サンテックジャパン
タイトル :
里見の謎
ジャンル :
RPG
発売日 :
1990/12/11
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\3,480 (税込)
※この価格は2006/06/15現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
PlayStationは廉価/限定版を除いても3,000タイトル以上リリースされており、良作秀作が大変多いのですが、同様に「なんだこれ?」なソフトも大量にあります。
一般に「クソゲー」と呼ばれる類ですが、今回紹介の本作は中でもトップクラスの実力を誇る「なんだこれ?」です。
製作者が新機軸を打ち出すのに失敗してユーザーの支持を得られなかった物や、明らかに手抜きな物、有名タイトルの2番煎じやマニアックに走りすぎた物など多々多々。
しかし、本作は一味違い「純粋にゲーム製作がヘタクソ」な純天然物で、グラフィック一つとってみても丁寧に作ろうとはしてるのですがセンスが最悪と言う、魅力的なコンボが発動しております。
登場キャラは、なんとなくコロコロコミック的な風貌に加え、出てくる敵キャラの脈絡の無さ、RPGツクール的テンプレなユーザビリティーの無い操作感とセンス。
シナリオも物凄いです。
超能力の素質がある主人公面々が、変なカルト教団から世界を救うと言うベタベタな物ですが、ゲーム中に得られる情報が破綻しており、難解な物になっています。
例えば、ゲーム冒頭に主人公が幻聴が聞こえ、超能力者である事を暗に伝えたいのであろうけれど「ぼく、あたまがヘンになっちゃった」の一言。それに対し母親が「疲れているのだから寝なさい」の切り替えし。
翌日置手紙で「あなたはもう大丈夫」とか「運命に逆らわず立ち向かえ(どっちやねん??)」とか、すばらしい電波っぷりを見せて蒸発。
主人公置いてけぼり。
「文章は行間を読め」と言う言葉がありますが、なんか「行間だけ読んでる」気がします。
こんなやり取りが延々と続くので「今の自分の状況ややらなくてはいけない事」が全然理解できない事態が頻繁に発生します。
物凄いオーソドックスで、ある意味「枯れ」ているシナリオ&ゲームシステムなのに、プレイヤーに対しシナリオを上手く伝えようと言う努力が微塵も感じられない、製作サイドの強靭な意志が感じ取れる逸品です。
こんな人にオススメ!
誰にでもわかるボケでは満足できない人
掲載日:2006/06/15 本部のジャンカー
スーパーファミコン
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
メルヘンメイズ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1990/12/11
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,280 (税込)
※この価格は2006/06/08現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
ルイス・ キャロルの「鏡の国のアリス」を題材としたアクションゲームで、ポップな画面とファンシーなBGMでメルヘンチックではありますが、卑怯なまでの難易度に加えて、影に猟奇性を孕んでいます。
アーケードゲームでは斜めスクロールのクォータービューですが、PCエンジンではハードの制約でトップビュー縦スクロールに変更されました。
それでも世界観やゲーム性は損なうことが無く、うまく移植されています。
夜中に突然現れたウサギにより鏡の国に拉致られたアリスが、鏡の国に攻めて来た謎の軍団にストローのみで立ち向かう話、シュールです。
ストローによる「シャボン玉」を敵に当てて、フィールド外に押し出す事が攻撃手段。つまり滑落死させるのが目的な訳で、下手な攻撃より残虐性が高いです。
また、敵の攻撃や体当たりは弾かれるだけでダメージを受ける事は無いのですが、押し出されたら滑落死。幼女滑落死。危険すぎます(こんな事を書いちゃうとWeb掲載担当からまた「没」を喰らっちゃいそうな予感)。
画面上に「?」のマークが付いた箱があり、これを攻撃するとアイテムが登場します。
攻撃が3方向になる3WAYや、落ちても復活できる「風船」は優れものなのですが、「ハイジャンプ」はマップによっては自爆のリスクが高まり、「ウサギバリア」に至っては猟奇以外の何物でもありません。
「ウサギバリア」を取ると、アリスの周りをウサギが高速回転、敵からの攻撃を防いでくれるのですが、傍目からみるとアリスがウサギを紐つないでぶん回してる姿にしか見えず、時間経過と共にウサギが血に染まっていく(時間経過と共に赤くなる)姿が楽しめます。
まるで、寝起きを拉致られた恨みの高さを物語っている様です。
そしてアリスその者も常人離れしています。
連射でシャボン玉を大量発射するのはともかく、ボタンを押しつづける事でシャボン玉が巨大に。
いわゆる溜め撃ちですが、あんな短時間で自分の体に匹敵する巨大なシャボン玉を膨らませられるアリスは、どうやらギネス級の肺活量の持ち主の様です。
もし、彼女がディグダグの主人公であれば、ストローをプーカァに刺して一息で破裂させる事が可能かと、なんかカエルのお尻にストローさして膨らませる遊びみたいで絶対にヒットしなさそうなゲームになっちゃいそうですが。
こんな人にオススメ!
ツインテール幼女が好きな人
掲載日:2006/06/08 本部のジャンカー
第136回 「しりとり」が無い!『ワギャン パラダイス』
PC Engine
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
ワギャン パラダイス
ジャンル :
アクション
発売日 :
1994/12/16
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\480 (税込)
※この価格は2006/06/01現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
「ワギャン」と言うエレメカをご存知でしょうか?
80年代の終わりに、大きめなゲームセンターやデパートの屋上に設置された遊具で、設置された拡声器に向かって大声を叫んでワギャンを倒すゲーム。
声の大きさと長さが攻撃力に変換される仕組み。
一人でのプレイでは、なかなかワギャンを転ばせられない上にかなり恥ずかしいのですが、友達を巻き込んで協力プレイすれば楽にクリアできるし恥ずかしくない。
冷静に考えれば大の大人が複数で、小さなワギャン人形に向けて大声を張り上げる事の方がよっぽどシュールな気もしますが。
コンシューマゲームではアクションゲームとして、ゲームボーイやファミコン、スーパーファミコンでワギャンはリリースされています。
田中政志の「ゴン」をロボットにしたような主人公が声を武器にしたアクションゲームで、解りやすく説明するとエニックスの「紫醜罹 SA-ZI-RI」
本質的にアクションなのですが、要所要所ではミニゲームが展開、アクションその物もゲーム開始時に問われる「年齢」がそのまま難易度になっているため、とっつきやすい物になっています。
ワギャンといったら「シリトリ」と言うほど、シリーズを通して実装されていたミニゲームですが、本作「ワギャン パラダイス」では何故か無くなり、ミニゲームが一新されちゃっています。
シリーズ定番の「しりとり」は、文字ではなく「絵」の持つ意味をつなげていくのですが、例えば「ネコ」の絵の場合は「ニャンコ」「コネコ」「ヤマネコ」に、「ウサギ」ならば「野兎」「白兎」「ラビット」として使用でき、ボスとの戦いで交互にパネルを出し合って詰んだら負けと言ったスタイル。
また、本作での主人公はワギャンの子孫と言った設定で妙に丸くなってしまい、それまでのシリーズ特有の雰囲気が別次元に。
そのために、ゲームその物は非常に良作なのですが従来のファンにとっては「外伝」扱いされちゃっています。
声を武器にすると言うと「某はじめ人間」を思い出すのは私だけ?
こんな人にオススメ!
「はじめ人間」は「ゴン」ではなく「ギャートルズ」な人
掲載日:2006/06/01 本部のジャンカー
第135回 私のパンチを受けてみろ!『ソニックブラストマン』
スーパーファミコン
メーカー名 :
タイトー
タイトル :
ソニックブラストマン
ジャンル :
アクション
発売日 :
1992/09/25
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\480 (税込)
※この価格は2006/05/25現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★☆☆
「パンチングマシーン」をご存知でしょうか?
今ではスッカリ見る事も無くなってしまいましたが、昔のゲームセンターでは定番として設置されていた「パンチ力を測定する、ただ殴るだけ」のゲーム。
基本的にパンチングボールがぶらさがった「ただ殴る」だけの無味乾燥した物ですが、1990年にタイトーから「それまでの常識を覆す」パンチングマシーンがリリースされました。
コインを投入すると5段階設定されている難易度の中から自分がやりたい面を選択、3発殴って合計の威力で面に課せられた問題を解決すると言った仕様。
登場する「ソニックブラストマン」自体のインパクトもさる事ながら、各面の課題も大変な事に。
一番難易度が低い「女性が襲われている!3発なぐって暴漢をKOせよ!」って言うのは理解できるのですが、二番目の難易度で「子供があぶない!3発なぐってトレーラーを止めろ!」ではクリアすると子供は助けられるのですが、トレーラーが原型を留めていないくらい破壊され、運転手は完全放置。
最終難易度では「地球に隕石が接近!3発なぐって隕石を砕け!」。
地表にいて落ちてくる隕石をどうやって殴るのか解りません。
また、物理学に「作用反作用の法則」って言うのがあるのですが、隕石を殴って破壊したとしても、その反作用で地球が。
キャラクタにインパクトとシナリオの豪胆さ、BGMにZuntataを起用などが売りですが、さらに機構的に「パンチ力その物」を計測するのでは無く、パンチされた瞬間からバーが倒れこむまでの時間を計測して威力を算出しているため、力よりスピード重視になっている点。
そのため、女性や子供でも助走すると意外と高得点が出せる低難易度設定(独身の頃、当時つきあってた嫁さんが助走なしでステージ4の怪獣をアッサリ倒してた気もしますが、きっと気のせい)。
枕が長くなってしまいましたが、今回紹介の本作はこのキャラクタを起用したベルトアクションゲーム。
攻撃方法はパンチが基本なのですが、女性に対しても情け無用に連続パンチ。
どうなっているのか解らないのですが、自分の正面で敵を水平方向に大回転させて投げる奇妙な技とか笑える要素はあるのですが、各面が冗長で単調で、アクションなのに眠くなります。
キャラクタのインパクトだけで特にこれといった特徴が無いファイナルファイト、大味過ぎでノリと中身は「UFO仮面 ヤキソバン ケトラーの黒い陰謀」と何が違うのか全く解りません。
こんな人にオススメ!
物事の解決を「腕力」に頼る人
掲載日:2006/05/25 本部のジャンカー
第134回 リブルとラブルで囲もう見つけてバシシ♪『リブルラブル』
スーパーファミコン
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
リブルラブル
ジャンル :
アクション
発売日 :
1994/09/22
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\980 (税込)
※この価格は2006/05/18現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
他人がプレイしているTVゲームは観戦してても面白いものです。
特に達人がプレイしているアクションやシューティングは、ギャラリーからどよめきが起きるほど白熱したりするのですが、今回紹介の本作は「なにが面白いのか解らない」であろう不思議なオーラがあります。
一見さんなら特に。
レバー2本で、紐で繋がれた矢印みたいなのをウネウネ操作し、画面の敵を括っていく不思議なゲーム。
見た目との単純さに比べ異常に奥が深く、面白いと感じた人はドツボに、理解を得られなかった人にはサッパリと。
プレーヤーを選ぶ奇妙なスタイルのアクションゲームです。
左右のレバーがそれぞれ「リブル」と「ラブル」に対応し、画面の杭を使って敵を紐で全て囲むとクリア。
また、画面には見えない宝箱が隠されており、囲んだエリアに宝箱があると6匹の妖精が出現し、その妖精を全て括るとボーナスステージに。
ボーナスステージでは、最初に一瞬だけ宝箱が出現し消えます。
この宝箱の位置を覚えるのは至難の業なのですが、ナムコ直営店の「キャロット」では宝箱の出現位置をマークするアイテム「バシシマーカー」が配られていました。
単なるコイン状の厚紙なんですが。
テーブル筐体であれば非常に有効なこのマーカー、ゲームセンターがライトアップ筐体に移行すると使えなくなり、代わりにプレーヤーは「チョーク」とか「ネリ消し」とか「水性マーカー」とか使うようになって画面がドロドロに。
ゲームの奥深さについてですが、左右のレバーで2つのキャラクターを操作するので、左で操作するキャラクターが右に、右で操作するキャラクターが左にある場合は混乱します。
登場キャラクターの中には左右のキャラクターを入れ替えちゃう物や紐を切断する物があり、操作面での判断力が問われると共に宝箱などの記憶力も試される奥深さ。
しかし……アーケードのリリースから10年以上を経て登場したスーパーファミコン版では、操作はパッドに頼らざるを得なく、1Pパッドの「十字キー」&「ABXYボタン」か、1P/2Pの「十字キー」操作という過酷な仕様。
「SFC版サイバリオン」を彷彿とさせます。
新品では「ABXYボタン」にかぶせ「十字キー」にするアタッチメントがオマケで付いてましたが、つけても操作感が全く変わらず悲しい思いが。
その思いも「専用パッド同梱X68000版リブルラブル」の登場で払拭。
爽快な操作感ではありますが「リブルラブル」専用のため、パッドは使わない時は邪魔以外の何者でもなく「SS版バーチャロン専用ツインスティック」を彷彿とさせます。
こんな人にオススメ!
右手で「○」左手で「□」を同時に描ける人
掲載日:2006/05/18 本部のジャンカー
第133回 僕はマッピー、マイクロマウス♪『マッピー』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ナムコ
タイトル :
マッピー
ジャンル :
アクション
発売日 :
1984/11/14
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,980 (税込)
※この価格は2006/05/11現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★★☆
かつては技術的に難しく実現が困難であった2足歩行ロボットも、近年の技術革新により進化。
個人で製作される方や、ROBO-ONE等の競技から技術フィードバックで市販されるなど、身近になりました。
個人製作ロボットのルーツは、今を遡る30年ほど昔。
プログラマブルICが市場に出回るようになった時期に登場しました。
光を追いかける、音に反応するなど、今の水準から見るとお世辞にも高性能とはいえないシンプルな物ではありますが、これらからフィードバックされた技術の多くは現在の生活の中に溶け込み、欠かせない物となっています。
80年代に入るとロボットも進化し、路面に設置された迷路を自走し記憶、最短ルートを割り出してゴールを目指す「迷路脱出ロボット」の大会が開かれるようになりました。
そんな折、ナムコからアトラクションロボットとして、迷路脱出ロボット「ニャームコ」を、続いてセンサーの改良と小型軽量化されたロボット「マッピー」が発表されました。
今回紹介の本作、ナムコのベストセラー作品であると同時に広く認知されている名作ですが、登場キャラクターの原点は前述のロボットである事は意外と知られていないみたいです。
ゲームメーカーの看板キャラとしてネズミは良く使われるモチーフであり、本作のマッピーは任天堂のピカチュウ、SEGAのソニック、コナミのスパークスターと並び、ゲーム界のネズミ四天王と呼ばれています(私の脳内でだけですが)。
泥棒猫「ニャームコ」に盗まれたアイテムを、建物の階をトランポリンで移動しつつ、警官鼠「マッピー」がニャームコや手下のミューキーズをかわしながら回収するアクションゲーム。
冷静に考えれば警官なんだから盗品回収より先に泥棒を捕まえろよとか思うのですが、さすがに「窮鼠猫を噛む」とは言えネズミの身でネコを捕獲する事は無理な様です。
なんて頼りない警官だ。
捕まえられない以上、盗品回収に行くのはわかりますが、個人的に取り返すアイテムにノスタルジーと違和感を感じます。
どう見ても「チャンネル手動切り替えのテレビ」とか「OKIのif800」にしか見えないパソコン、それらに混じって何故か名画「モナリザの微笑み」があり、カオスってます。
警戒厳重なルーブル美術館からモナリザを盗んだニャームコ、ルパン顔負けの大泥棒に違いありません。
マッピーが素手で太刀打ちできないのも納得です。
こんな人にオススメ!
ネズミフェチ
掲載日:2006/05/11 本部のジャンカー
第132回 俺が法律だ『Law of the West 西部の掟』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ポニーキャニオン
タイトル :
Law of the West 西部の掟
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
1987/03/06
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\580 (税込)
※この価格は2006/04/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
『ときメモ』を代表する対話型アドベンチャーゲームの始祖にして亜種。
本作は、この町を守るシェリフとなり、銀行強盗や善良な市民を狙う悪党を銃で阻止すると共に、銃だけでは無く言葉で悪人を改心させて行くのが目的です。
画面に人が現れプレイヤーに話し掛けてくる所からゲームは始まります。
問いかけに対し、用意された返答の中から「シェリフ」として最適と思われる物を選択し、会話を行います。
選択の中には卑屈な物やお世辞、脅しなどがあり、会話の終了時に相手を改心/シェリフとして最適な対応をすれば高得点となります。
また、会話の途中に背景に隠されたボーナスポイントや市民を狙う悪漢が現れます。
「↑」を押し続けると銃の照準が現れるので、狙いAボタンで発砲する事でさらに得点が得られます。
さらに、会話の内容で相手を怒らせてしまうと攻撃されてしまうので、撃たれる前の反撃の手段としても使用します。
このゲーム、上の説明だけならば「普通のゲーム」なのですが、大問題をはらんでいます。
銀行強盗の発生や会話の相手がいつ怒り出すかの判定を、その場しのぎにされているために「いつでも銃を発砲する事が可能」になっている点。
また、会話の相手を殺傷してもペナルティーが無い(得点が得られないだけ)ために、ちょっとした猟奇ゲームになっています。
会話の相手が現れた瞬間や、笑顔で語りかけてくる人を一方的に銃殺したり、悪漢が改心した途端に発砲したりもアリ。
だれもシェリフを咎めません、彼がこの町の法律の様です。
正直、この仕様は現在では発禁クラスの危険性があるのですが、昔の市場は大らかだったなぁ……
こんな人にオススメ!
クリント・イーストウッドのファン
掲載日:2006/04/27 本部のジャンカー
第131回 世紀末専用ソフト『愛先生のO・SI・E・TEわたしの星』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
アイレム
タイトル :
愛先生のO・SI・E・TEわたしの星
ジャンル :
占い
発売日 :
1993/03/26
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\2,980 (税込)
※この価格は2006/04/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
個人的に、占いや血液型性格判断は全く興味が無いし、信じていないのでどうでもいいのですが……
「コンピューター占い」って言う物は、その中でも格別に理解できません。
何かを占うのであれば、そこには人知を超えたアナログな何か(占い師のインスピレーションも含む)が絶対不可欠だと思います。
コンピュータ占いの場合、どんなに乱数に凝ったプログラムをしても、結局ルーチンで回答が決まる機械的な物でしか無いので、神秘性もヘッタクレもありません。
むしろ、プログラムで完全な乱数が作れたらそちらの方が売りになると言うか、ノイマン博士もびっくりって言うか、現存する全てのコンピュータ(ノイマン型PC)を否定しちゃうし。
もっとも「占いその物は統計学」と割り切ればコンピュータの方が向いている気もしますが……
前提として判断に足る情報の備蓄、膨大な標本調査の存在が前提となります。
今回紹介の本作、占星術にて恋愛運や総体運、相性や未来予測など8種類の占いができます。
占星術と言う部分で、星の位置の計算はコンピュータ向けと言えなくも無いのですが、ファミコンなので情報の備蓄は期待できない所、とりあえず起動してみましょう。
……あれれ??
このソフト、起動時に「現在の時間」を登録する必要があるのですが、「1999/12/31」までしか登録できません。
「完」
まさか、こんな所で2000年問題に直面するとは驚きです。
せっかく同僚や上司でベストカップル(もちろんデフォルトで男同士)が誰と誰なのか調べようと思ったのに。
そもそも発売がファミコン末期の1993年の段階で賞味6年しか使用できない上に、定価\12,800と言う暴挙。敵ながら見事としか言い様がありません。
さらに、開始時に自分の誕生日も入れるのですが、こちらも1999/12/31まで。
現在7歳未満か107歳以上の人は使用できない致命的欠陥が(致命的?)。
と言う訳で以前、マインドシーカー と言う超能力養成ソフトを紹介しましたが、今回のソフトも本質は同じ物です。
コンピュータに持ち込んではいけない素材繋がり。
ちなみに、このソフトを監修した西洋占星学者「マドモアゼル・愛先生」は初老の男性だったりして、大変失礼ではありますがパッケージとのギャップで腹筋が痛くなるくらい笑わせて頂きました。
ご馳走様です。
こんな人にオススメ!
「マドモアゼル・愛先生」ファン
掲載日:2006/04/20 本部のジャンカー
第130回 バイオレンスアクション『ロストワード・オブ・ジェニー 失われたメッセージ』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
タカラ
タイトル :
ロストワード・オブ・ジェニー 失われたメッセージ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/03/25
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\580 (税込)
※この価格は2006/04/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★☆☆☆☆
「ジェニー」人形をご存知でしょうか?
タカラの「リカちゃん」人形に押され、日本での販売不振に陥ったマテルが、タカラと業務提携して日本仕様にされた「バービー」人形のタカラの商標です(この辺りの提携云々の話は、これだけで語ってしまえるボリュームがあるので割愛)。
当時のファミコンゲームは、主に男児を対象とした物が多く、販路拡大の為に女児にターゲットを向けるのは当然の成り行きであり、タカラに取っては(当時)売り出し中の「ジェニー」人形を使ったゲームという事で一石二鳥な戦略だったと思います。
内容が伴っていれば。
女児玩具、特に人形を題材とするならば、常人の場合「着せ替え遊び」「ファンシーなアドベンチャー」と言った内容が普通に思いつきますが、タカラの発想は「アクション」。
ファンシーなタイトルに対し、開始すると襲いくる犬、暴走する車、ピストルを乱射するギャングが徘徊するリリカルな世界が展開。
このゲームでは動くもの全てが「敵」。
最初の面では攻撃の手段が存在せず、次の面に行ける町に点在する家屋のドアをひたすら探索、次の面から攻撃可能となり、今まで逃げ回っていたジェニーに反撃の狼煙が。
攻撃手段は「パンチ」「キック」「波動拳(にしか見えないスプレー)」、ジェニーって言うかもはやララ・クロフト、女児の夢ぶち壊し。
アクションゲームとしてはグズグズ(と言うか挙動がぎこちない)で緩く、難易度は低めで全6面。
各面クリア時に文字が表示され、最終面でいままでの文字を入力すると晴れてエンディングと言う、フェリオスみたいな演出があるのですが、エンディングは一転してファンシーな物に。
世界観や内容がどう考えても男児向けな仕様なんですが、タイトルとエンディングが女児向けで、このソフトはターゲットを何処に向けてリリースされたのかさっぱりわかりません。
こんな人にオススメ!
普通のギャルゲーでは満たされない種類な人
掲載日:2006/04/13 本部のジャンカー
第129回 爆笑も愛も無いけれど『爆笑!愛の劇場』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ココナッツジャパン
タイトル :
爆笑!愛の劇場
ジャンル :
テーブル
発売日 :
1990/12/29
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\580 (税込)
※この価格は2006/04/06現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
誰でも一度は遊んだ事があるであろう「人生ゲーム」。
タカラのロングベストセラーであり、時代と共に内容に微調整を加えつつ進化を続けるも、本質の部分は変わっていない良質なボードゲームです。
ヒットの理由は、人生における他者との競争と杞憂イベントが絶妙であり、イベントその物が基本的にプラスな物が多く(商売に成功や宝くじが当たったなど)、マイナスイベントもプラスイベントを引き立てるレベルにまで抑えられている点がパーティーゲームとして広く迎え入れられた要因だと思います。
今回紹介の本作、カレンダーの日付を移動しつづける「大学生活」に焦点を当てた人生ゲームなのですが、競争部分はともかくイベントに関しては「人生ゲーム」と正負が逆転しており、「負のオーラ」に満ちています。
ゲームはキャラクターメイクからはじまります。
名前と性別を入力すると、左右に伏せられている男女のカードを選び(両親)、顔が融合。
結果、プレーヤーの顔やスペックが生成されます。
そして大学入試試験、内容は小学校の算数レベルですが、回答の入力方法に難があるために別の意味で難易度が高いのは如何な物かと。
基本的にパーティーゲームのため、4人までプレイ可能。
4人未満の場合はNPCが担当しますが、先述のとおりイベントの内容が「負」に満ちており、一人でプレイしていると鬱入ります。
例えば、最初のイベントはサークル参加。
どの部に行くかは運次第。しかも申し込んでも「顔が悪いから」「頭が悪いから」などで断られる事が多々あります。
この後に続く他のイベントも概ねこんな感じで、殆どが当たり前のように失敗し、その際に投げかけられる言葉は身も蓋も無い罵詈雑言。
このゲーム、キャラクターに知性や好感度と言ったパラメータが存在するのですが、失敗するとどんどん減っていく上に、部活やアルバイトの内容次第で成功してもパラメータが減っていく物もあり、「負」のオーラに満ちています。
その他にも突然風邪をひいたり事故にあったり、実家が破産したりとダメダメなイベントが盛りだくさん。
タイトル冠の「爆笑」って、こんなイベントで笑える神経は常人には有りません。
あえてこんなタイトルで敢行したココナッツジャパン営業サイドの強い意志が感じられる、魅惑の逸品です。
こんな人にオススメ!
他人の不幸がたまらなく楽しい人
掲載日:2006/04/06 本部のジャンカー
第128回 ケムコのセンスはものすごい『時空の旅人』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
ケムコ
タイトル :
時空の旅人
ジャンル :
アドベンチャー
発売日 :
1986/12/26
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\580 (税込)
※この価格は2006/03/30現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★★☆☆
第127回 一般人お断り『伝染るんです。カワウソハワイへ行く』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
タカラ
タイトル :
伝染るんです。カワウソハワイへ行く
ジャンル :
アクション
発売日 :
1992/03/06
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\980 (税込)
※この価格は2006/03/23現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★☆☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
吉田戦車の原作まんが「伝染るんです。」を忠実にゲーム化。
原作は漫画の手法を無視した「不条理」が売りであり、そのノリを直接持ってきているために内容はグダグダ。
開始早々にタイトル画面がずれていく部分に不安を感じます。
初見の人なら不条理な世界観に「普通にクソゲー」の評価が下されること必至。
原作が好きな人に絞ったカルトなゲームです。
そもそも、原作が青年誌に連載されていた上に、4コママンガという一般知名度の低さ、ファミコンユーザーにどれだけ原作ファンがいたのかは知りませんがニッチ狙いすぎ。
発売を敢行したタカラ営業部の判断は私の理解を超えています。
基本的には横スクロールベルトアクションで、ジャンプ/攻撃のシンプル操作、「溜め攻撃」が可能。
溜めの長さで画面上部のアイコンが変わり、ボタンを離した時のアイコンにあわせた攻撃が出現。
「音符(踊り)」「ビーム」「炎」「盆栽(硬直)」など。
炎は強力ではあるが、タイミングがシビアな上に時間がかかるので使いこなすのはなかなか至難。
そして敵を倒すと「よしだのこころ」と言う通貨が得られ、これで買い物ができるのですが、ショップにあるアイテムが名称と効果になんの関連も無い物ばかり。
「ほんもの」「にせもの」ってどんなアイテムだ?
基本的に攻撃アイテムか体力回復アイテムなんだけど、悪乗りが激しすぎます。
ダラダラと続くメリハリのない画面に、原作を知なければ訳がわからない登場人物と世界観。
一般の方の場合、楽しむためには何も考えないでプレイするのがコツかと。
いえ、楽しめる要素は全然ないんですが。
こんな人にオススメ!
原作ファン
掲載日:2006/03/23 本部のジャンカー
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
東映動画
タイトル :
北斗の拳
ジャンル :
アクション
発売日 :
1986/08/10
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\2,480 (税込)
※この価格は2006/03/16現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
昔のドラマや映画の「未来のシーン」を今日見ると感じる「なんだそりゃ」感。
ピコピコとランプが光るコンピュータから吐き出されるパンチテープを「直接読み取る司令官」とか、「ケバケバしい衣装」に「ドクドクしい飲食品」、「ありえない建築物」などなど。
そういえば「ドラえもん」に「親友テレカ」って言う道具があったけど、22世紀にもテレカが残ってるのかな?
「北斗の拳」も名作ではありますが「かなり昔の作品」で、第一話で舞い散る札束が聖徳太子だったりして、いい具合に「なんだそりゃ」感があります。
で、ファミコン版の「北斗の拳」、全5面からなるアクションゲームであり、同時期に発売されたセガMk-III版との比較でコキおろされた可愛そうなゲームです。
今回紹介の本作、基本は単純なアクションゲームなんですが、道中に存在するドアを正しい順に通過しないとボスに出会えません。
ドアを間違えると引き戻される謎仕様。まさにドラえもんの「どこでもドア」。まだ20世紀(末)なのに。
アクションよりも実際は迷路脱出がメインであり、要所要所でリンとバットが正しい道をナビゲートしてくれるのですが、ほとんど「嘘」です。
最初にだまされた時はYouはShockって言うかMeがShock。
ボスを求めさまよい続け、心が一気に冷めると同時に顔が微笑みを忘れます。
迷いつづけ到達した1面ボスはハート様。
原作同様に蹴りを当て続けると贅肉が持ち上がりますので、いい具合になったところでパンチで奥義が発動、クリアとなります。
そして2面は何故かキングの「シン」、道中かなり端折ってます。
面が進むほど複雑になるマップ&ザコの群れとケンシロウを惑わすリンとバットの存在に、やってて辛くなる事請け合いです。
ふと思ったんですが、北斗の拳の主要登場キャラがほとんど例外なく「ショルダーパッド」をつけてるんですけど、20世紀末はアメフトとかアイスホッケーとかがブレイクしてたんでしょうか?
こんな人にオススメ!
「我が生涯に悔い沢山」な人
掲載日:2006/03/16 本部のジャンカー
第125回 (後編)過酷なラリーなんです。『パリ・ダカール・ラリースペシャル』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
CBSソニーグループ
タイトル :
パリ・ダカール・ラリースペシャル
ジャンル :
レーシング
発売日 :
1988/02/01
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680 (税込)
※この価格は2006/03/09現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
3面(エリア2)はナムコの「ラリーX」。
ボタンを押すと障害物を道に置けるので、それで敵の車を妨害しゴールを目指すのですが、どこがラリーなんだ?って思ったけど「ラリーX」だからいいのか。
4面(エリア3)は突然横スクロールに、ジャンプができないセガ「ジャンプバグ」。
何故かAボタンで「武器が発射」でき、落石の破壊や攻撃してくる敵を撃退できます。
また、途中に障害物があり、これの撤去のためにドライバー/ナビが車を降りて「地下」に潜入し任天堂の「マリオブラザーズ」風なパズルアクションが発生します。
5面(エリア4)はアタリの「シャークジョーズ」……って水中??
敵が鮫とか蛸なんで海、地理的にジブラルタル海峡をアフリカ方面に横断中と思うのですが、途中に海底火山……ジブラルタル海峡に海底火山???
6面(エリア5)は縦スクロールに戻ってのベーシックスタイルなシューティングに。
もはやラリーもへったくれもありません。
サハラ砂漠(多分)に突入、面後半はイカダに乗っての河渡り、海峡を水中横断できたのにも関わらず河に落ちると死亡……何故????
考えられる理由は下記の通り
1)海峡よりこの河の水深が深いので車が耐えられない(ジブラルタル海峡の水深は300mだそうで)
2)河が洒落になってないくらい汚染されてる
3)車が海水は平気だが淡水に弱い素材で作られている
きっと、この車を作ったのは技師長「真田志郎」に違いありません。
7面(エリア6)、シューティングですがスクロール速度は固定に、舞台は戦場。
登場する敵に戦闘機とか戦車が出てきますが、Bボタンによる対空攻撃が追加されます。
きっと「こんなこともあろうか」と真田さんが用意してくれてたんでしょう。
問題はAボタンのショットが戦車を破壊できるほど強力だったり、戦闘機を簡単に撃破できるラリーカーって部分。実は兵器?
8面(エリア7)最終面、あれ?攻撃がなにもできない???
出てくるのは変な車だけだし、自分は移動しかできない。これじゃ単なるレースゲームじゃん……って、いいのかそれで。
すっかり忘れてた、このゲームは「ラリー」ゲームです、ここまでのプレイで完全に何かが麻痺してました。
ラリーとしてみるならば、この面が一番完成度が高く、この部分だけでゲームが構成されてるだけで十分過ぎるのに一体なんなんでしょうか、このゲームのごった煮具合は?
エリア7を完走して順位発表、ゲームクリアとなるのですが、全編に渡って様々なテイストに満ち溢れたゲームの「異種格闘技戦」が疲労感の増幅に拍車を掛けています。
「スペシャル」って言葉の意味、拡大解釈のし過ぎにも程があります。
こんな人にオススメ!
飽きっぽくて色々なゲームをつまみ食いしたい人
掲載日:2006/03/09 本部のジャンカー
3面(エリア2)
4面(エリア3)
5面(エリア4)
6面(エリア5)
7面(エリア6)
8面(エリア7)
エンディング
エンディング
エンディング
エンディング
第124回 (前編)スペシャルなんです。『パリ・ダカール・ラリースペシャル』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
CBSソニーグループ
タイトル :
パリ・ダカール・ラリースペシャル
ジャンル :
レーシング
発売日 :
1988/02/01
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680 (税込)
※この価格は2006/03/02現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
「パリ・ダカールラリー」通称「パリダカ」。
ラリー競技大会の一つで、コースにサハラ砂漠や政治的に不安定な国があり死者/負傷者が頻繁に出る「世界一過酷なモータースポーツ競技」と言われています。
4輪部門の優勝車はこの数年、三菱の独壇場であり、過酷なコースを席巻する三菱自動車の耐久力と技術力の高さを知らしめています。
「関●宏の東京フ●ンド●ーク2」から賞品のパジェロが無くなった理由については、僕、子供だから解んない。
で、今回紹介の本作ですが、タイトルの通り「スペシャル」な「パリダカ」。
ゲーム起動時に名前を登録していよいよスタート……って、何故かトップビューの町が表示、ラリーゲームのはずなのに「アドベンチャーゲーム」が始まります。
開始早々、自分は裸一貫。
このパートではタイトル画面で説明があり、ラリー出場に必要な「いろいろなじゅんび」をすることが目的の様です。
様々な建物に入り、ラリーの情報を聞き出して紹介状を入手、紹介状があればスポンサー獲得、しかし渡されるのは銀行のカードのみ。
暗証番号は「課長」が知っているとの事なので、町を高速移動する人の中から目的の課長を探すのですが、移動が早いので移動先を予測し先回りしてひたすら探し続ける謎のパズルが発動。
無事に課長が見つかれば暗証番号が聞きだせ、銀行で500万円入手できるのですが、課長権限決済で500万円ってバブリーな会社だなぁ……
お金が手に入ればいよいよラリーカーの購入。選べるのは「4WDカー」と「スポーツカー」の2択。
ラリーに出場するのに「スポーツカー」って何だ?
結局性能差は無く、車のデザインが変わるだけってのも何だ?
最後にナビゲーターを雇うのですが、その際にAボタンかBボタンを瞬時に判断して押す謎の反射神経ゲームが発動。
成績に応じてナビのパラメータが変わるのですが、今一パラメーターがゲーム本編に影響する度合いが体感できないような……
反射神経ゲームもABボタン連打してれば良いだけだし「謎」です。
とりあえずこれで準備は完了。紹介状ひとつでラリー参加できるなんて「わらしべ長者」も真っ青な展開ですが、いよいよラリーに挑戦です。
訓練期間が12日って部分に不安を感じますが。
2面では昔懐かしのトップビュータイプレースゲーム、ここからが本番です。
使用するのは十字キーのみで、前で加速、後ろでブレーキの簡単操作。
並走する他の車や障害物をよけつつゴールを目指します。
どう見てもラリーに関係のない車や、道に設置してある(突然落ちてくる)謎の障害物が気になりますが、納得いかないのは他車や障害物に僅かでも接触したら爆発する自分の車。
「世界一過酷なモータースポーツ競技」に参加してる割に華奢すぎます。
スピードを落とせばカマを掘られるし反射神経云々よりもコースを覚えないとクリア不能。
レースというより疾風魔法大作戦からシューティングを取り去ったような、すごい微妙な台無し感が漂っています。
で、無事にゴール(チェックポイント)を通過するとタイム発表があり「ボーナスステージ」に。
ボーナスステージは昔懐かしタイトーの「アクロバット」みたいな風船割りゲーム。
空中に浮いている文字、Gでガソリン補給、Tで時間延長の効果があります。
このボーナスはエリアクリア毎に登場しますが、ラリーとの関係無さっぷりにびっくりです。
そしてこの段階でまだまだ序盤って部分が更にびっくりです。
こんな人にオススメ!
後編に続く
掲載日:2006/03/02 本部のジャンカー
第123回 え?……『タッチ 〜ミステリー・オブ・トライアングル〜』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
東宝
タイトル :
タッチ 〜ミステリー・オブ・トライアングル〜
ジャンル :
アクション
発売日 :
1987/03/14
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\1,380 (税込)
※この価格は2006/02/23現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
あだち充原作マンガ「タッチ」を題材とした……のか?
マニュアルには「異世界にまよいこんでしまった10匹の子犬を救い出せ」とか、不思議な事が書いてあるんですけど。
常人には「野球」か「恋愛シミュレーション」以外に思いつかない題材ですが、クォータービューのアクションに仕上げるあたり、東宝のプロデュース能力には驚かされるばかりです。
ゲーム開始早々に画面中央の建物に進入、アイテム「ボール」をもらいます。
アイテムって言うか「武器」。
この弾数制限のない投擲武器で町を徘徊する「敵」すなわちピエロやら車、風、飛行機、謎のドリルなど「動くもの全て」を破壊し、子犬を探索します。
一体、なんですかこの世界は?あまりの理不尽さに妊娠しそう……
舞台を無視してアクションゲームとして割り切ってみれば……ん〜微妙。
唯一斬新的なのは「得点」=「ヒットポイント」=「お金」な点。
言い換えれば、買い物は自らの命で払っているって事ですが、バカスカ得点が入るのでめったに死にません。
例え飛行機の体当たりにあっても無問題、原作で和也は車に轢かれてあっさり死んでた気がしますが。
なんか、別な企画で作られたソフトが、「タッチ」の版権が取れてしまったがために無理やり修正された感が漂う微妙なソフト、原作ファンの人は立ち入り厳禁です。
こんな人にオススメ!
バッチリです(何が)。
掲載日:2006/02/23 本部のジャンカー
第122回 映画は4作あるらしい……『キラートマト』
GAMEBOY
メーカー名 :
アルトロン
タイトル :
キラートマト
ジャンル :
アクション
発売日 :
1993/03/19
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\480 (税込)
※この価格は2006/02/16現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
大作映画公開前後に、メディアミックス展開の一環として同一タイトルのゲームソフトが発売されるのは良くあります。
一部例外を除き、映画がヒットしている間はそれなりに売れるのですが、その様なソフトの多くは内容を映画に喰われてしまって短命に終わちがちです。
今回紹介の本作も映画のゲーム化ですが、映画が超B級カルト物と言う部分で同一ジャンルの中でも異質であり、案の定「発売直後から失速」と言う現実に。
そして映画版同様に、一部の好事家の間で微妙な評価がされてたりします。
シナリオは、マッドサイエンティストにより作り出されたキラートマトによって占領された町をトマトウォーズのベテランである主人公が一人でキラートマト達に戦いを挑む……
ごめんなさい、カンベンしてください、ぼくがわるかったです。
突っ込む気が全然沸きません、無条件降伏します。
十字キーの移動とボタンによるジャンプ/攻撃といった操作なのですが、十字キーとボタンの組み合わせで攻撃方法が変化、上+Bで前にパンチとかスタートボタンでナイフを十字キーの方向に投げるとか、感覚的に判り難くてクソゲー感を盛り上げています。
また、フリースクロールなのですが、スクロールより主人公の動きが早いために画面に引っかかりストレスを増大。
敵であるキラートマトの動きは植物の癖にやたら敏捷な上、石などに化けて隠れている奴が突然襲ってきたりで通常の攻撃(キック)は中々あたらず、アクションなのに爽快感が全くありません。
ゲームの目的はトマトジュースの缶を見つけてゴールを目指すと言った物。
そう、わざわざ雑魚のキラートマトを相手にする必要は無し。
この段階で「トマトウォーズのベテラン」と言う主人公の設定を無視しており、大変素敵。
正直、原題である映画版と切り離して、もう少しまともなシナリオをつけてやれば普通のクソゲーになれたと思う反面、原作付きだからこそ一際輝くクソゲーに昇華なのかも。
結局クソゲーなんですが。
こんな人にオススメ!
デビルマンが許せる程度のカルト映画ファン
掲載日:2006/02/16 本部のジャンカー
第121回 ドクターモローの島 Part2『46億年物語 はるかなるエデンへ』
スーパーファミコン
メーカー名 :
ENIX
タイトル :
46億年物語 はるかなるエデンへ
ジャンル :
アクション
発売日 :
1992/12/21
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\1,980 (税込)
※この価格は2006/02/09現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★☆☆☆
操作性
★★☆☆☆
地球上における生物進化の歴史46億年を題材としたゲーム。
同名のPC-98版が生物に降りかかるさまざまな困難を乗り越えるRPGだったのに対し、SFC版ではシンプルにアクションゲーム要素を強化する形へと仕様変更がされています。
ゲーム開始早々、自分は「魚」からスタートします。
この段階で生物の歴史が30億年ほど経過してる気もしますが、バクテリアの状態で数十億年も時間を稼ぐのはゲーム的にアレなので目を瞑りましょう。
アクションゲームメインとは言え、基本はRPGでもあり、ゲームの基本スタイルはひたすら弱いものを食べ続け、得られた新化ポイントと引き換えに強い「部品」、例えば強力なアゴやツノ、胴や尾を装備しつづけ自分を「進化(?)」させていきます。
で、進化ですが、最終的に進化させられる部位は非常に多岐に渡っているためか、どれもこれも微妙。
「シューティングゲームであればパワーアップ=爽快感の向上」の図式があるのに、本作は非常に地味。しかも進化をするとHPが全回復。
そのためにバランスが崩壊しており、グダグダで単調です。
BGMもドラクエチックなスローな物で、アクションなのに眠気をさそいますし。
そしてシナリオにも問題がはらんでおります。
進化を司る女神ガイア。世界には何者かの手により進化の道を踏み外した生き物が満ちており、正しい進化をするように主人公であるプレイヤーに命じます。
プレイヤーはひたすら「できそこない」の生き物を食べまくっていく訳ですが、要するに失敗作な生物の処分をプレイヤーに託してる訳で、お前本当に女神か?
さらに「正しい進化」の部分ですが、なんか歴史その物が無視されてるんで説得力がありません。
序盤、世界を「鮫」が支配しているので「ラン藻」が繁栄せず地上に酸素が無い。
と言うとんでもない状況があり、無視して陸上生物に進化すると酸欠で死んじゃいます。
鮫のボスを倒すと酸素が発生、地上に進出できるようになるのですが、その際に今までの進化/パワーアップは無視されて、地上生物の初期段階から再度仕切りなおし。
中盤以降鳥人間やらなにやら理不尽な敵が出現し、駆逐しながら人間を目指すのですが、途中経過の進化が「デーモン」にしか見えず、はたしてこれが正しい進化なのかと小一時間(ry……
こんな人にオススメ!
パペットズーピロミイに抵抗が無い人
掲載日:2006/02/09 本部のジャンカー
PlayStation
メーカー名 :
バンプレスト
タイトル :
アジト3
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
2000/02/17
入荷頻度 :
時々入荷する
中古店頭価格 :
\3,980 (税込)
※この価格は2006/02/02現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★★☆☆
子供の頃、空き地や路地裏などに「秘密基地」を作って遊んだ経験はないでしょうか?
このソフトは、その遊びをかなりディープに掘り下げております。
資金を元に地下に格納庫や開発室、居住空間や工場/生産ラインを作りつつ開発したアイテムをデパート等で資金化、軍備を整えつつ敵の襲撃に備えます。
基本的に地下を対象にしたシムシティーのイメージですが、本作は更に開発したロボットやヒーロー(悪でのプレイの場合は怪人)が敵のアジトで戦闘を行う事でレベルアップをするなど、スーパーロボット大戦の風味も内包し非常にボリュームがあります。
プレイするにあたり、基地の建造がメインではあるのですが、ゲームクリアが「敵のアジト破壊」にあり、単純に基地の増強だけではラチがあかず、兵器の生産や戦闘シミュレーションもこなさなければならない上に資金も確保が重要、やることが多すぎるためにセーブ/ロードが非常に遅いのが欠点といえば欠点なのですが、操作その物は非常にシンプルにまとまっており良作です。
また、「最大の売り」が登場キャラクター。
プレイ開始時に「善」か「悪」かが選べるのですが、「善」では「ゴレンジャー」や「仮面ライダー」といった有名所から「ダイヤモンドアイ」「コンドールマン」「タイガーセブン」などマイナー多数。
「悪」ではそれぞれのヒーローが戦った敵組織が登場し、マニアック過ぎます。
「開発」の部分について、諜報でキャラクターを発見した際にヒーローが開発できるようになるのは納得がいきませんが、病院に博士を配置する事で運び込まれた急患を「改造」してヒーロー/怪人を作ることができるのはどうかと。
基地建造で地面を堀り返してると時々「発掘」でアイテムが出てくるのもどうかと。
懐かしのロボットアニメは結構マイナーな物も、スーパーロボット大戦のヒットで低年齢層にも認知がありますが、本作で登場するヒーローは正直20代後半以降でも「通じない」恐れがあるキャラクターが満載。
特撮に抵抗が無い人はドン引き必至ですが、シムシリーズが好きな人ならハマれると思います。
こんな人にオススメ!
拷問好き
掲載日:2006/02/02 本部のジャンカー
第119回 なにいっテンダス『フロントミッション ザ・ファースト』
PlayStation
メーカー名 :
スクウェア
タイトル :
フロントミッション ザ・ファースト
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
2003/10/23
入荷頻度 :
良く入荷する
中古店頭価格 :
\1,480 (税込)
※この価格は2006/01/26現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★★★☆
音楽
★★★★☆
操作性
★★☆☆☆
今回は随所にオンライン版(FMO)との比較が出てきますが、いちいち解説しませんので付いて来れない人は置いていきます。
スーパーファミコンで大ヒットした「フロントミッション」のPS1移植作です。
移植に伴い敵側USNサイドのストーリもコンバージョンし、ボリュームアップされています。
舞台はFMOと同じ時代のハフマン島、主人公ロイド率いる偵察部隊が第二次ハフマン紛争の引き金を引く所から開始されます。
ゲームシステムその物は「タクティクスオウガ」タイプのシミュレーションですが、最大の特徴はキャラクターが搭乗するロボット「WAP」のセッティングにあります。
ボディー、左右の腕、脚、バックパック、コンピュータ、武装から構成される機体は「アーマードコア」の様にかなり自由にセッティングが可能で、特にコンピュータは格闘/近距離/遠距離/回避にそれぞれ特徴があり、同じボディーでも特色が付けられる反面、搭乗パイロットの特性と合ってないとチグハグになってしまう絶妙なバランスです。
FMOではコンピュータにあたる部分をバックパックとジョブレベルに切り替え、バランスを崩壊させてしまってますが、イベントでBD(人間の脳を使ったコンピュータ)の話がちらほら出てくるので、そのうち無理やりな帳尻合わせが発生しそうで嫌です。
シナリオは東西陣営の紛争……と言うか、武器の試験&BDの素材探索を行う両陣営/軍需産業と第三勢力の思惑等が複雑に絡み合っており、スクウェアにしては年齢層高めをターゲットにした物になっています。
OCUサイドでプレイしていると、時々登場(ラスボス)するUSN大尉ドリスコル。
マ・クベとシャアを足して2で割ったような素敵キャラ、乗ってるWAPが非常に凶悪。
重WAP「レイブン」、この時代に8機存在するその機体は格闘が鬼のようで、FMOのLV50イベント登場の際は1撃でHP1,000以上をもぎ取る威力を発揮。
レベルカンストした猛者でさえクリアは一筋縄に行きませんでした。
しかし、シミュレーションではミサイラをぶつければアッサリ撃破可能、バランスグチャグチャ。
レイブン、8機いるんだよな……ロイドが倒した(倒す)1機とFMOイベントで倒す1機を含め、ハフマン紛争で7機破壊されるシナリオだけど、後1機はどこに?
こんな人にオススメ!
タクティクスオウガにはまった人
掲載日:2006/01/26 本部のジャンカー
第118回 壮大なんだか矮小なんだか『ディーヴァ〜ナーサティアの玉座〜』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
東芝EMI
タイトル :
ディーヴァ〜ナーサティアの玉座〜
ジャンル :
シミュレーション
発売日 :
1986/12/05
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\680 (税込)
※この価格は2006/01/19現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★★☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★☆☆☆
今をさかのぼる20年ほど昔、NECの一人勝ちな嫌いはある物の、日本のパソコン界は規格が乱立するメーカー間シェア争いな戦国時代のまっただなかでした。
BASICと言うインタプリタ言語の搭載により普及の始まったパソコン界の黎明期は、異機種間でも些細なプログラム修正で互換性は取れ、「パソコンを使う=BASICでプログラムを書く時代」は問題は有りませんでした。
しかしパソコンその物に他社との差別化や、直接ハードを叩くプログラムの普及、BASICその物の機能拡張等によりメーカー/機種毎の独自路線化が始まりました。
その戦国時代においては、ある機種のソフトが発売されても異機種のユーザーは使用する事ができずに移植されるのを待つか、移植されなければ諦めるしかない状況。
一見、理不尽に思える時代ではありますが、今も冷静に考えればWindowsのソフトでも要求スペックを機能拡張ができないため満たせないPCユーザーがいるケースが多々有るので、本質的にはあまり変わってないのかも知れません。
むしろ、固有機種に限定したソフトの方が動作バランスや安定面で優れていたのかもしれません、いい時代だ。
そんな戦国時代において実験的とも言えるリリース体系を取った今回紹介の本作、PC-88SR/FM-77AV/CZ-800C/MSX1/MSX2/ファミコン/PC-98VMにてシナリオやゲームシステムの差異はある物の、当時としては異例と言える機種でラインナップされました。
うたい文句としては、全機種で1本の壮大なストーリーで、作った艦隊を異機種間でパスワードを通して援軍に送れると言った仕様、PC-98版で最終的な「落ち」が判る超実験的展開。
PC-98以外は基本的に「領地となる惑星の税率管理-艦隊製造-ドライビングアーマーによる敵占領惑星の攻略アクション」の繰り返し。
冷静に考えると「惑星間の政治トップ」と「艦隊指令」と「局地戦の末端一平卒」を兼任するとんでもないゲームです。
また、壮大なシナリオな割にプレイ中に得られる情報は殆ど無く、肩透かしな上、艦隊が特定航路から離れるとパスワードが発行されて異なるパソコンで「援軍」として登場させられる「売り」な部分が、実は「自分のPCでもパスワードは有効」なためにクローン艦隊がいくらでも発生可能な片手落ちでゲームバランス破綻させてます。
セールス展開/ゲームシナリオ共に壮大な風呂敷が広げられたにも関わらず放置。
ユーザー放りっぱなしなスタンスに古き良き戦国時代テイストが凝縮されています。
こんな人にオススメ!
「アクションが得意なシミュレーションファン」か「シミュレーションが好きなアクションゲーマー」
掲載日:2006/01/19 本部のジャンカー
第117回 戌年にちなんで……『チキチキマシン猛レース』
ファミリーコンピュータ
メーカー名 :
アトラス
タイトル :
チキチキマシン猛レース
ジャンル :
アクション
発売日 :
1991/12/25
入荷頻度 :
入荷は珍しい
中古店頭価格 :
\980 (税込)
※この価格は2006/01/12現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ
★☆☆☆☆
音楽
★★★☆☆
操作性
★★★★☆
ハンナ・バーバラの有名アニメ「チキチキマシン猛レース」を題材としたゲームです。
有名……といっても通用するのは30台後半以降な気もしますが。
1番ガンセキオープン/2番ヒュードロクーペ/3番マジックスリー/4番クロイツェルスポーツ/5番プシーキャット/6番タンクGT/7番ギャングセブン/8番ポッポSL/9番ハンサムV9/10番トロッコスペシャル/0番ゼロゼロマシン……
ゲームの題材としてはこれ以上無い程の、魅力的かつ突込みどころ満載なキャラクター。
実際に劇中でも、予想外の展開で「なんでもアリ」とか「やりたい放題」なレースが繰り広げられるのですが……
今回紹介の本作はブラック魔王のナビゲーター、犬の「ケンケン」が主人公のベルトアクション です。
劇中ではナビゲーターの役割をまったく果たしていない所か、ブラック魔王最大の「敵」として活躍。憎めないキャラクターとして絶妙なポジションに位置します。
「チキチキマシン猛レース」を知らなくても「ケンケン(の笑い方) 」を知っている人が多い事からも、相当な人気キャラではあります。
ゲーム本編に関しては、至って普通のスーパーマリオ系ベルトアクションであり、ファミコン後期の作品のためかゲームバランス/操作性/音楽やグラフィックはかなり優秀ではあるのですが、逆に欠点の無い「極々平凡なアクション」に。
ゲームとしては非常にまとまっていて良作ではあるのですが、素材をまったく活かしきれていません。
例えるなら「マツタケ」という食材で「カレー」を作っちゃった様な微妙な感覚。
極上の素材なのに加工方法を間違える、すごい微妙な台無し感が本作の売りなのかも知れないです。
(余談:レースゲームとして「チキチキマシン猛レース」が3DO/PS1でリリースされています)
こんな人にオススメ!
年男(今年3回目な人あたり)
掲載日:2006/01/12 本部のジャンカー