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建設機械シミュレーター「KENKI」いっぱい! アタックアニマル学園 シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件
悪魔の招待状 いっき スーパーマン ZERO DIVIDE R-TYPE1 ドラゴンスピリット
ラサール石井のチャイルズクエスト スペースハリアー タントアール ボンバーマン タイトーメモリーズ 下巻
ウイザードリィ2 リルガミンの遺産 おにゃんこTOWN アトランチスの謎

第116回 「謎」って便利な言葉だなぁ……『アトランチスの謎』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : サンソフト
タイトル : アトランチスの謎
ジャンル : アクション
発売日 : 1986/04/17
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \1,980(税込)
※この価格は2005/12/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

突然の地殻変動により、南大西洋上に巨大な島(アトランチス)が姿を現わしてからすでに数年。
何人もの探険家や冒険家が調査のためにこの島を訪れたが、誰ひとりとして帰るものはいなかった。
半年前に島へ調査に挑み、行方不明になった師匠を探すため、主人公ウィンは単身アトランチスへ旅立つのであった。

え〜……突っ込み所満載です。
ゲーム開始早々、気球から飛び降りアトランチスに到着するウィン。
何年ものあいだ帰ってきた者がいない島に単身で乗り込んで行くのはいいのですが、気球が主人公を下ろしたとたんに飛んでいってしまいます。
どうやって帰るんでしょうか?
そもそも単身で探索を行なうにしては軽装すぎ。
武器は『ポン』と言う物を持っていますが、この武器が通用する敵が少ない上に、主人公は蝙蝠のフンに当たっただけで死んでしまう軟弱さで「師匠って実はスペランカー先生?」と思えること請け合いです。
また、このゲームには制限時間があり、時間内に別のステージに移動しないと主人公が石化してミスとなります。
なんで石化するのかは「謎」です。
100のゾーンからなるこのゲーム、基本的に面クリ型のアクションでは無く、ゾーンの何処かにある「扉」を抜けると違うゾーンにワープする体裁で、判りやすく説明すると「ファランクスの最終面」みたいな仕様になっています。
ファランクスの攻略と同様に、どの扉がどのゾーンに続いているのかをしっかりとマッピングしないと、遠回りや「罠としか思えないゾーンに突入」する事になります。
ゾーンは無理やり100そろえた感がヒシヒシと伝わってきており、例えば入った瞬間にかならず「死ぬ→ゲームオーバー」になるゾーンや、「隠しボーナスで400万点入る」ゾーンなど、「上ボタンを押すと3点入る」アイテムがあるにも関わらず、得点システムすら破綻させる強引な作り、謎に満ちています。

攻略サイトの情報ですと、このゲームは目的である師匠を見つけてもエンディングにはならず、ゲームは継続しつづける様です。
プレイヤー置き去りというか、放りっぱなしのスタンスに、このゲームのディレクターは何を考えてリリースしたのかはまったく謎です。

こんな人にオススメ!
「スペランカー先生」ファン

掲載日:2005/12/22 本部のジャンカー

第115回 桜っ子クラブとか乙女塾とかモニ娘とか。『おにゃんこTOWN』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ポニーキャニオン
タイトル : おにゃんこTOWN
ジャンル : アクション
発売日 : 1985/11/21
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \180(税込)
※この価格は2005/12/08現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★☆☆☆

「柳の下の二匹目のドジョウ」。
何かヒットした物があれば、それに追従する類似品の例えですが、TVゲームの世界でも大量に存在します。
有名な所では「テトリス」のヒット後に続々とリリースされたパズルゲーム。
良作も多々あり「落ち物パズル」と言うジャンルまで形成されました。
また「ストリートファイター」以降の「対戦格闘」や、最近では「脳を鍛える」系ソフトも同様で「玉石混合」「枯葉も山の賑わい」、良くも悪くも市場を盛り上げてくれます。
しかしながら内容で「二匹目のドジョウ」では無く「間違や勘違いで購入」を狙っているとしか思えない名前だけ「パクる」最悪なケースもあります。

今回紹介の本作、当時隆盛を誇った「おニャン子クラブ」 と言うアイドル団体がおりまして、関連会社であるポニーキャニオンリリースのFC参入第一弾ソフトと言う部分でどれだけのクマが釣られたのか非常に気になります。
もちろん内容は「おニャン子クラブ」とはビタ一文関係ありません。

ゲーム内容は迷子の子猫(マイケル)を見つけて家まで連れ帰る猫版フリッキー。
Mapの何処かにいるマイケルを探し捕まえ、家に連れてけば1面クリア。

街を徘徊する「犬」をマンホールの蓋を空けて落とす(落ちない犬もあり)か、ジャンプで避けつつマイケルを探します。
途中に指輪や車、ドレスやドル袋などのボーナスアイテムが落ちており、拾う事で得点。まさに「猫に小判」。

このゲーム、マイケルを捕まえてからが真骨頂。
ただでさえ動きが遅い自キャラの動きがさらに遅くなり、かつジャンプができなくなるために難易度が第一次大戦終了直後のドイツマルクの如く、一気にインフレします。
ユルユルの難易度で始まる序盤とガチガチの難易度の後半のコントラストがいい感じで、クソゲー感を演出。
単調この上ないBGMと異常に広すぎて「プレイしている自分が迷子になる」Mapも彩りに花をそえています。
「レンテンマルク」として取ることで犬の動きが止められるアイテム、魚屋の「魚」がありますが、「魚」を取ると魚屋の主人が包丁を持っていつまでも追いかけてくる「シャイニング」が始まってしまい、さらに難易度を引き上げる大変素敵なゲームです。

こんな人にオススメ!
「おニャン子」ファン

掲載日:2005/12/08 本部のジャンカー

第114回 最悪の敵はクリーピングコインとヒューズボール
『ウイザードリィ2 リルガミンの遺産』

ファミリーコンピュータ  GAMEBOY
ファミリーコンピュータ/GAMEBOY
メーカー名 : アスキー
タイトル : ウイザードリィ2 リルガミンの遺産
ジャンル : RPG
発売日 : ファミリーコンピュータ版:1989/02/21
GAMEBOY版:2001/02/23
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ版:\380(税込)
GAMEBOY版:\980(税込)
※この価格は2005/12/01現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ☆☆☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

以前、仲間内とウィザードリーの話で盛り上がった時に、妙に話がかみ合わない点がちらほら……
よくよく聞いてみるとウィズ3(レガシー オブ リルガミン)ってGBとFCではウィズ2だとか。
ウィズ自体はすでに2年前にこのコーナーで
別な人によりレビュー済みですが、今回はあえて『レガシー オブ リルガミン』をレビュー。
FCとGB版はどうだか知りませんが(おい)、リルガミンはトレボー/ナイトダイヤモンドとは別の時代設定のため、PC版では開始時のデュプリケイトディスクのキャラ転送で初期レベルに引き戻される素敵仕様。
しかも最初の敵は従来のウィズではLV5位でやっと倒せるくらいのツワモノぞろい。かなり開始難易度が違います。
トレボーではマーフィーズゴーストまで辿り着けば、ボタンを一晩押しつづけるだけで楽に経験値が稼げたのに話が違います(>これは楽すぎなだけだけど)。

また、ウィズ定番の「キャラ作成」-「俺たち仲間だよな(金品回収)」-「やっぱ、さようなら(キャラデリート)」を繰り返し、金をかき集めて店頭で買える最強装備を用意(ジャイアニズム作戦)してから開始という作業ですが、店頭在庫が非常にしょっぱい。

で、謎解きの面でもこすい。
このゲーム、キャラクタに「善」「中立」「悪」の属性が設定されており、「善」と「悪」ではパーティが組めません。
攻略には「善」と「悪」2つの属性が必要なので、 わざわざ善だけのパーティーでダンジョン進入、続いて悪だけのパーティで途中合流といった手間が必要。
後半面倒くさくなって「ニンジャ」や「ロード」をひたすら「鍛えて」なんとか「中立」だけのメンバーに矯正しました。
結局、この作業が一番面倒くさかったんですが。

他にもPC版RPG黎明期のこのシリーズ、素敵な突っ込み所が満載です。
HPやMPの回復に「宿屋」があるのですが、MPを必要としない職業(ファイターなど)は回復魔法で回復できるので、魔法使いばかり宿屋に泊めることになるのですが、気が付くと魔法使いの年齢だけが重んで行きます。
特に馬小屋を利用しつづけると。
正体不明のアイテムも、ボルタックに鑑定依頼を行うと見積もり金額だけでそのアイテムの名前が予想できたり 「ハマン」と「マハマン」の違いが微妙だったり色々。

ワイヤーフレームによるシンプル画面な本作、ファミコン版では変にグラフィック化されて逆に陳腐になり、テンション下がりまくり。
プレイヤーの脳内補完を阻害されまくりのために想像力が別ベクトルに向かう事この上ありません。

余談ではありますが、PC版RPGの古典である本作の作者、ブラドレイ氏による最新RPG「ダンジョンロード 日本語版」が2005/12/16(金)に発売されます。
ウィズに比べ進化に隔世の感がありますが、バタ臭さは健在です。


こんな人にオススメ!
壁の中に埋もれたい人

掲載日:2005/12/01 本部のジャンカー

第113回 「どうだね調子は?」「簡単よ」『タイトーメモリーズ 下巻』

PlayStation2
PlayStation2
メーカー名 : タイトー
タイトル : タイトーメモリーズ 下巻
ジャンル :  
発売日 : 2005/08/25
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : \3,980(税込)
※この価格は2005/11/24現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆

タイトル自体はPlayStation2の準新作ですが、内容でチョイス。
昨今のゲーム市場の冷え込み打開策として、アンソロジーとか冠をつけて各社より過去の作品のベタ移植がバッコンバッコン、PlayStation2やGAMEBOY ADVANCEなど各プラットフォームからリリースされています。
しかしながら、その多くは1タイトルにも関わらず法外な定価が設定されて「なんだかなぁ」感がありまくり。
しかしタイトーは一味違うと言わんばかりの良心タイトル。

隠しタイトルをあわせ全25にも及ぶ往年のアーケードゲームが納められた、魂の吸引力が半端ではないファン垂涎の一本です。
個人的フェバリットは「レイメイズ」(上巻の方はサイバリオンとフェアリーランドストーリー)。

アルカノイドが「ブロック崩し」のリファイン作に対し、レイメイズは「ヘッドオン」のインスパイア(ヘッドオンはセガです)作品で、ダライアスの様な生物(昆虫)をモチーフにした巨大ボスの登場や、様々なタイトーゲー ムのシナリオにちょくちょく登場する「緑川理香」「Drモルト」が主役且つビジュアルで登場。タイトーファンの中のちょっと変な位置にいるユーザーの心を鷲づかみにしました。
比較的シンプルなゲームにも関わらず、コンシューマへの移植はFCディスクシステムの「遊メイズ」だけ、しかもヘッポコ移植と言う事からも一般受けはしなかった事がヒシヒシと伝わってきます。

ゲーム内容は完全なドットイート、画面中のドットを取り尽くせば画面4方に出口が出現、次の面に。
途中にアイテムやDrモルトの嫌がらせで巨大ボスとのシューティング対決があります。
また、ビジュアルシーンでガムカンと言う謎の獣人が登場し、訳の判らない事を言ってきますが、何回目かに「光の鏡」と言うアイテムを渡してくれます。
このゲームの登場時期にダライアスと言う「マルチエンディング」なゲームがありましたが、 レイメイズは「マルチファイナルステージ」の体裁を取っており、最終32面クリア後にファイナルステージとしてDrモルトにレーザー銃を突きつけられるシーンが発生します。
「光の鏡」が無かったら弟が身代わりに撃たれてエンディング、鏡を持っている場合、銃の発射タイミングで鏡を使用すればDrモルト自爆のエンディング、失敗すれば主人公死亡のエンディングへと。
アルカノイドよりゲーム性は高かく、受け狙いの要素もあったのですが、サイバリオン(やダライアス)と微妙にシナリオが被っているなど細かい部分で非常にマニアックであり、一般受けせずマイナー落ち。

ところで「ダライアス」と「ニンウォ」と「ウォリアーブレード」はどこですか?
激しく「中巻」の登場を希望、あと「ナイスト」も。

こんな人にオススメ!
「それでは面白くしてやろう」

掲載日:2005/11/24 本部のジャンカー

第112回 ボンバーキングは無かった事にされてますが……『ボンバーマン』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ハドソン
タイトル : ボンバーマン
ジャンル : アクション
発売日 : 1985/12/19
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \980(税込)
※この価格は2005/11/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

ハドソン移植版ロードランナーの『敵ロボット』を主人公に据えたアクションゲームで、以降のシリーズに絶妙な追加要素を加えつづける事で定番ゲームの地位まで昇り詰めた古典的名作です。
バックボーンは地下爆弾製造工場で作業するロボットが、人間になるために地上を目指すと言ったメルヘンチックな物。
良い子でいられれば人間になれるピノキオと異なり、敵を爆殺し続ける所がちょびっと違う部分ではありますが。

全50面からなるこのゲーム、エンディングで主人公がロードランナーに変身します。
シナリオ的に前作のロードランナーと関連をつけさせるセールス的な狙いがあったそうですが、これで長年の疑問が氷解しました。
ロードランナー、持ち前の銃で地面に穴を空け敵を閉じ込め、金塊を回収するゲーム。
「最初から銃で敵を撃てよ」……誰しもが思ったであろうこの疑問。
つまり、アレは敵ではあるが元同胞、昔の自分の姿な訳で無下に攻撃する事は彼にはできないのでしょう。
銃での直接攻撃よりも「生き埋め」の方が残酷な気がしますが。

ゲーム本編の内容はいたってシンプル。Aボタンで爆弾設置、爆発によりブロックや敵を破壊しつつ出現したアイテムで自分を強化。
最大の敵は自分の仕掛けた「爆弾」で、迂闊に袋小路に置いた場合はなすすべも無く死を待つのみ……
持ち歩いていた筈の爆弾が設置した瞬間に固定される理不尽な謎についてですが、アイテム強化による「Bボタンでのリモコン爆破」の機能からも判るとおり、実は振動感知する高性能爆弾だから設置したが最後、動かす事はできないのです。
リモコン爆破のくせに「導火線」があるのは見なかった方向で。

それにしても……パッケージのロボットって誰ですか?ボンバーマンだとしたら違い過ぎ。




こんな人にオススメ!
「はやく人間になりたい」人

掲載日:2005/11/17 本部のジャンカー

第111回 ミニゲームがたくさんあるから『タントアール』

メガドライブ  GAME GEAR 
メガドライブ、GAME GEAR
メーカー名 : SEGA
タイトル : タントアール
ジャンル : テーブル
発売日 : メガドライブ版:1994/04/01
GAME GEAR版:1994/04/29
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : メガドライブ版:\980(税込)
GAME GEAR版:\380(税込)
※この価格は2005/11/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

探偵・ボナンザブラザーズ(おまえら元泥棒だろ)が脱獄囚を捕まえるために、ミニゲームをクリアし続け、追いかけると言ったバックストーリーがありますが、ストーリーとゲーム本編には一切の関連性はありません。

ゲームの内容は、最近流行の「脳」を駆使するタイプのミニゲーム集。
登場するゲームは反射神経/記憶/判断力/観察力などに特化した16種、面クリア。
時にランダムで4種登場し、好きな物を選ぶ体裁で、二人協力プレイの場合はどちらかがクリアさえすれば良いので接待に最適です。
しかし次の面の選択権はクリアした方、よりスコアが高い方に決定権があるため、相手の不得意なゲームを選ぶ事である種の「対戦感」が有ったりします。

ゲームそれぞれの操作は非常にシンプルでIQテストのノリ。記憶や反射神経など自分の得意分野を選択していけば割とサクサク先に進めます。
例えば反射神経だと、カメラのフレームに被写体が入った瞬間にボタンを押す「フォトショック」や、指定された秒でストップウォッチを止める「ハートウオッチャブル」、判断力では積まれているブロックの数を当てる「スタンリーキューブいくつ」や、 サンプルのロボットと同じ部品を探す「わくわくロボット工場」など、「思考」に疲れたら「反射」、「反射」につかれたら「判断」と言った風に気分を切り替えながらプレイができますし、協力プレイならひたすら「記憶」といった嫌がらせも可能な素敵接待ゲームです。

かつて、ゲームセンター登場時には1コインクリアーできたんですが……
久々にMD版やってみたら「ハットしてフラワー」と「アニマルサウンドシャワー」が全然だめぽ、齢とったなぁ……

こんな人にオススメ!
ダジャレが好きな人(「ビリージュエル」とか「スロットなヴキにしてくれ」は流石に古いが)

掲載日:2005/11/10 本部のジャンカー

第110回 ドムはどう考えても余計だよなぁ……『スペースハリアー』

PC Engine Hu  ファミリーコンピュータ  GAME GEAR  メガドライブ  SEGA SATURN  PlayStation2
PC Engine Hu、ファミリーコンピュータ、GAME GEAR
メガドライブ、SEGA SATURN、PlayStation2
メーカー名 : SEGA
タイトル : スペースハリアー
ジャンル : シューティング
発売日 : PCE版:1988/12/16 FC版:1989/01/06
GG版:1991/12/28 MD版:1994/12/03
SS版:1996/08/09 PS2版:2003/09/25
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : \380〜\780(税込)
※この価格は2005/11/03現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆

Welcome to the Fantazy Zone Get Ready!
……どう考えても、このファンタジーゾーンはハリアーを歓迎してない。

ストーリー
突如正体不明の凶悪な魔生物により襲撃されたドラゴンランド。
正義のドラゴン「ユーライア」は平和を取り戻すために、地球人の超能力戦士「ハリアー」に救助を要請した。

ユーライア(ボーナス面で暴れまくる白竜)おればハリアーいらんような気もしますが、シューティングのシナリオはそんな物ですか、そうですか。
自機(ハリアー)の動きに合わせ「グイングイン」 動くセガの大型筐体ハシリのゲームで、後発のアウトランと並びゲームセンターの主役を張った古典的名作です。

当時……もう20年ほど昔になっちゃうんですね、行きつけのゲームセンターでは常に列ができるほどの人気機種で、プレイの際には後ろのギャラリーが気になってえらいプレッシャーでした。
しかし、その後にリリースされたアウトランやタイトーのダライアスなど、さらに派手なゲームの登場によりインカムは減少、ゲームセンターの片隅に追いやられ、あまつさえ駆動系の故障にも関わらず修理されないまま。
筐体が傾いたまま怪しい振動しかしないスペハリがそこに。
しかも夜遅い時間だとヨッパライが中で寝てたりしてとんでもない事に。

アーケードでは衰退が激しかったスペハリですが、作品自体の人気は高く、非常に多くの機種(ゲーム機/PC)に移植されました。
多少のアレンジはある物の忠実な移植のX68K版、無理やり感漂うファミコン版、ある種驚愕のPC6001版、ATARI EX(CPU:6502だったかな?)で、個人による移植も未完成ながらされてたりなど、今なお愛されているゲームです。

こんな人にオススメ!
ネバーエンディングストーリーファン

掲載日:2005/11/03 本部のジャンカー

第109回 磯野貴理子40前で結婚。『ラサール石井のチャイルズクエスト』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ナムコ
タイトル : ラサール石井のチャイルズクエスト
ジャンル : RPG
発売日 : ファミリーコンピュータ版:1989/06/23
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \480(税込)
※この価格は2005/10/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

ナムコが「さんまの名探偵」に続きリリースした芸人RPG。
当時は押しも押されぬ漫才ブーム、「さんまの名探偵」は吉本芸人を中心に、タイトルの「さんま」が売りになっているだけでなく、登場キャラクタの掛け合いの面白さを前面に出しヒットしたアドベンチャーゲームでした。
それ対し今回紹介の本作、「ラサール石井」って売りになるのか非常に微妙……
タイトルで有名人の名前を持ち出すのは、正直「それしか売りが無い」気がしないでもないのですが、ものすごい変化球です。
他にも「糸井重里のバス釣りNO.1」とか「松方弘樹のSUPER トローリング」みたいな本職の釣り人さしおいて微妙な人を持ち出すのに通じる物が。

もっとも「旬」な人材を使用したために 「田●まさしのプリンセスがいっぱい」とか「宮●社長のパチンコファン勝利宣言2」みたいに、あとあと大変な事になっちゃう危険性もあります。

で、今回紹介の本作、基本はドラクエタイプのRPGですが、目的はアイドルをプロデュースし有名(「ときおホール」でのコンサート成功)にする事。
敵(売り込み先)との戦闘は「営業」、こちらからの攻撃を「よいしょ」と呼び、勝つ事で知名度をあげていきます。
システム上でドラクエと違うのは「戦うのは常に一人」と言う部分。
3人組みのアイドルを従えていますが、彼女らは戦闘には関わりません。それどころかストレスが溜まると勝手に事務所に帰ってしまします。
足手まといな事この上ないのですが、さらに彼女たちに「尿意」と言うパラメータが設定されており、これが限界に達するとやはり帰ってしまいます。
これの回避ですが「デパートのトイレ」を使用するか、「紙おむつ」「ここでする(※マ法)」と言うとんでもない方法を用いる必要があります、アイドル相手に。

もっとも、マネージする相手がチャイルズ(磯野貴理子/久留龍子/茂原裕子によって結成された色物アイドル)なんで、ある意味OKか?

こんな人にオススメ!
35〜40台独身な人

掲載日:2005/10/27 本部のジャンカー

第108回 モニタ壊れたよ。『ドラゴンスピリット』

ファミリーコンピュータ  PC Engine Hu
ファミリーコンピュータ PC Engine (Hu Card)
メーカー名 : ナムコ
タイトル : ドラゴンスピリット
ジャンル : シューティング
発売日 : ファミリーコンピュータ版:1989/04/14
PC Engine (Hu Card)版:1988/12/16
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ版:\980(税込)
PC Engine (Hu Card)版:\280(税込)
※この価格は2005/10/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★★★
操作性 ★★★★☆

「ゼビウスのノウハウ」と「お姫様助ける勇者」と言うナムコの真骨頂を組み合わせた秀作シューティング。
ザウエルに捕らえられたアリーシャ姫を、太陽神アーリアの力でドラゴンに変身した勇者アムルが救う、とかいうベタベタなシナリオ。
ゼビウスのファードラウトに比べれば数百倍直球なバックボーンです。

人間がドラゴンに変身して飛んでいくオープニングで始まる本作、基本的にゼビウスと同様に対空/対地の攻撃で敵を撃破していきます。
途中、地面に落ちている卵や光っている敵を倒す事でパワーアップアイテムが出現。
赤い弾は火力アップ、青い弾は「首が増え」攻撃力アップ。
首が2〜3本になると対空/対地両方攻撃ができる様になるんですが、すべての頭が「自我」をもっていたらえらい事に。魔法って便利だなぁ……
最終面で人間に戻り、鏡に閉じ込められてたお姫様救出。感動のエンディングなんですが、3つ首で人間に戻ったら面白かったのに。
って言うか、あんな敵地の奥深くで人間に戻ったら生きて帰って来れない気がするんですが、どんなんでしょ?
(ヒント:イシターの復活)

FCでは「0面:ドラスピ最終面」の追加と、新たなシナリオ(アムルとアリーシャの子供が主人公)が用意され、スペック不足をごまかしています。
また、PCEでは全体的なバランスがオカシイのと、2面ほどハショられてるんで正直、どちらもアーケードを小馬鹿にしています。

やっぱりドラスピはX68K。

電波新聞社により完璧な移植がされたX68版ドラスピは、モニタ縦置きフルスクリーンに対応した優れ物。
当時所有のモニタはCZ-613D(耳つき)、めんどくさくて耳ついたまま何度もモニタを縦にしたり横にしたり……してたら、「ガコン」と倒れて耳もげた。

こんな人にオススメ!
ゼビウスマスター

掲載日:2005/10/20 本部のジャンカー

第107回 グロいっていうか卑猥?『R-TYPE1』

PC Engine Hu
PC Engine (Hu Card)
メーカー名 : ハドソン
タイトル : R-TYPE1
ジャンル : シューティング
発売日 : 1988/3/25
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : PlayStation:\680(税込)
※この価格は2005/10/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★★☆

グラディウスの登場で、劇的進化が始まったシューティングと言うジャンル。
それに引き続き、今回紹介の本作は進化の方向性を決めた歴史的作品です。
特筆すべきは「溜め撃ち」と「演出」。
一定時間ボタンを押し続けることにより、より強力な攻撃になると言う手法は、この後に続く様々なジャンルのゲームにも取り入れられています(1秒の溜めで通常弾16発分の威力+貫通属性は往年の高橋名人が元ネタか?)

演出の部分では、敵その物が1隻の巨大戦艦になっている面。
1画面で収まりきらない巨大な敵を部分的に表示し表現しており、このゲームのインパクトを引き上げています。

アーケードで爆発的ヒットとなったR-TYPE、本作のリリースはPCエンジン本体の販売台数を底上げするキラータイトルとして人気を博しました。

PCエンジンへの移植についてですが、Huカードの容量の問題で当初、今回紹介の前半4面のみの「R-TYPE1」と、後日、後半4面部分を納めた「R-TYPE2」、 そしてCD-ROMで1本にまとめられた「R-TYPE COMPLETE」と変則的な体裁。
後半部分「R-TYPE2」においては、「R-TYPE1」クリア時のパスワードを使用することでパワーアップ状態が引き継がれる設計。
6面のボスがアーケードと異なるアレンジが加えられています。

個人的に、R-TYPEの想い出で一番強力なのは「N-TYPE」。
ソルフィースなどのゲームを手がけられたバグ太郎氏によるPC-8001版R-TYPE。
ベーマガに掲載されたアスキーキャラクターによって完璧に再現されたその作品は、 掲載項が後半ごっそり抜け落ちており、期待に胸を膨らませて打ち込みを行ったN-BASICユーザーを失意と失望を与えたと共に、次月公開された完全版リストでN-BASICの無限の可能性を誇示しました。

ちなみにN-TYPE…

    
    
こんな人にオススメ!
ギーガーファン

掲載日:2005/10/13 本部のジャンカー

第106回 バーチャファイターなプラジェータ『ZERO DIVIDE』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : ZOOM
タイトル : ZERO DIVIDE
ジャンル : アクション
発売日 : 1995/8/25
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : PlayStation:\180(税込)
※この価格は2005/10/06現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆

Divide by Zero、「0での割り算」の事ですが遥か太古、メモリリソースが少ないがためにZ8ニーモックなセンブラをハンドアセンブルしてシコシコプログラムってた時代がありまして、悩まされたのが「0除算」。
今と違って「動作の挙動」でデバックをする職人芸(ハンドアセンブル自体職人芸だけど)が必要なのですが、この「0除算」に関しては発見が異様に難しいバグなため、未だにトラウマっています(要は迂闊な変数処理が原因なんですが)。

閑話休題。

80年代後半、エニックスがPC-88シリーズ用に「プラジェータ」と言うソフトの発売告知を行ないました。
内容はロボクラッシュ(PC-98版)をアクションでプレイする様なスタイルで、当時の88ユーザーの注目を一身に浴びました。
ところが、発売が延期に継ぐ延期……やっと発売された物は単なる格闘ゲームに変貌。
キャラは確かに大きいけれど、88の限界性能を上回っており動作は非常にもっさり。
ヴェイグスではローガスに対する仕様変更と言う意味で納得できますが、プラジェータは何がしたかったのかまったくわかりません(いっそ発売されなかった方が)。

で、今回紹介の本作。設定や登場機体のデザインは「発売版のプラジェータ」その物で、スタイルは「バーチャファイター」。
PS1初期のゲームとしては非常に高いクォリティーではありますが、バーチャファイターの劣化コピー感が強く、正直今ひとつ物足りません。

しかしながら、本作の目玉は「隠しキャラ/機能」。

「全キャラクタでクリア」をすると新キャラが 続々追加。最後にZOOMのマスコットキャラ「ドラッキー(NECO)」が現れます。
ただでさえインパクトのあるこのキャラクター、技の名前もすさまじく「おまえにキツイ一発をお見舞いするこの俺のキック」とか「時には猫のようにかわいい俺とツメ 」とか「この肘でおまえを今夜落としてみせるこの俺」など、このキャラの登場こそが本作の真骨頂と言えます。

また、起動時の隠しコマンドでZOOMの名作「ファランクス」がタイニー版(面が少ない)ながら登場。一本で二度おいしい作りとなっています。

発売当初はかなり売れた本作、中古市場でも安価で潤沢に出回っております。
価格分以上に楽しめること請け合いな一作です。

こんな人にオススメ!
ドラッキーファン

掲載日:2005/10/06 本部のジャンカー

第105回 クリストファー・リーブ一周忌『スーパーマン』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ケムコ
タイトル : スーパーマン
ジャンル : アクションアドベンチャー
発売日 : 1987/12/26
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ:\680(税込)
※この価格は2005/09/29現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

俳優クリストファー・リーブ、かつて劇場映画「スーパーマン」において主人公クラーク・ケント/スーパーマンを演じた名優ですが、落馬による事故で脊髄を損傷し半身不随に。
「不幸な事故」……普通の人であれば誰しもそう思うできごとでしたが、彼はその後に自ら厳しいリハビリを科すと共に神経再生医療に多額の寄付を行ない、この分野の医療技術を飛躍的に進歩させました。
名実共に「スーパーマン」であった彼ですが、再生医療の完成を待たず、ちょうど1年前の2004年10月10日に惜しくもこの世を去りました。
彼のご冥福を心よりよりお祈り致します。

スーパーマン、アメリカのヒーローを代表するスーパースターであり、ゲームのモチーフとしては十分魅力的なキャラですが意外なほどゲーム化されていません。
って言うか国産ゲームでは唯一、このファミコン版があるくらい。どんな大人の事情があるのか気になる所です。
んで、本作はアクションゲームではありますが、本質は何故かアドベンチャーゲーム。
ベクトルは「シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件」とまったく同じ。スーパーマンなのに。

前置きが長くなりすぎましたが、ファミコン版スーパーマン。スタートすると名前の登録と何故か血液型の入力があります。
スタート時の「誓約書」でそれらが表示されるのみで深い意味はまったくありません。
ゲームが始まり、編集長に話しかけると「取材をしてこい」との命令が。
他にも「ドコドコで大事件が」とかの情報もありますが、とりあえず外出。

外出して早々、クラークケント、謎の男に銃撃されます。

「白昼の凶弾!本誌記者襲撃される!!」日本なら一面トップ間違いなしの大事件発生。
しかしながらデイリープラネット的にこの程度の事件は日常茶飯事の様子で、クラークケントは記事にしようとしません。どうなってるんだこの国の治安は?
さらに銃撃を受けるとダメージを受けるクラークケント。
確かスーパーマンは「変身」ではなく 「着替え」ているだけで強さは変わらなかったはず……
って言うか素手で銃弾掴んでた記憶がありますが思い違いか?
まぁしかたが無いんで公衆電話で早速変身……って公衆電話、ガラス張りなんですが!
気を取り直してスーパーマンに変身……ってやっぱり銃弾でダメージ受けるし、なにより2頭身だからスッパマンにしか見えないし……
そしてダメージを受けすぎるとクラークケントに逆戻り、完全にスーパーマンの設定を無視しています。
考えてみればスーパーマンはゲームの題材とした場合、「異常に強すぎる」のである程度のディフォルメは確かに必要だとは思います……が、もう少し工夫が欲しかったのではないかと。

こんな人にオススメ!
「伯爵令嬢誘拐事件」が楽しめた人

掲載日:2005/09/29 本部のジャンカー

第104回 ハデなアクションきめりゃ怒涛の嵐がまき起こるぜ!『いっき』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : サン電子
タイトル : いっき
ジャンル : アクション
発売日 : 1985/11/28
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ:\1,480(税込)
※この価格は2005/09/22現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★☆☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

「物を売る」と言う事を考える場合、その商品の本質に基づいたネーミングは絶対条件の一つに挙げられます。
今回紹介の本作、ネーミングから受ける印象と登場人物より、おそらくは「一揆」である事が明白ではありますが、府に落ちない点が多々あります。

「一揆」……中世以降,農民などが主体となって支配者に反抗した共同行動

つまり、一揆を起こすバックボーンに領主の悪政などがあるはずです。
例えば過剰な年貢の取立てや作物の不作に対する対処不足などが主要因となるのですが、画面では「青々と茂った野菜畑」「Map上に無造作にちらばる小判」 「おにぎりを大量無造作に投げるなぞの仙人」などから豊作どころか非常に裕福な村だという事が窺えます。
そもそも「反抗した共同行動」の定義の部分、基本的に行動を起こすの一人だけ。
つまりその事から「いっき」は実は「一騎」と推測できます。
二人同時プレイができる部分については見なかった方向で。

時にこのゲーム、従来の常識を覆す新発想が2点組み込まれております。
1つめはMapに「竹槍」と言う武器が落ちており、初期装備の鎌は8方向に投擲できる優れ物なのに対し、この竹槍は前にしか攻撃できず射程も短いトンデモ品。
アイテム武器は「強い」「便利」と言う要素が絶対に含まれてしかるべきと言う従来の 認識をひっくり返しております。

2つめは取ると無敵になる「葉」がありますが、この無敵時間が適当で突然切れます。
こちらも従来の無敵効果は「切れる前に予兆がある」と言う従来の認識を完全無視しています。

さらに取ると制御不能なほど急激に脚が早くなる「大根」の存在。
このゲームのアイテムはトラップばっかりか。

そして二人同時プレイの場合、本作はフリースクロールのため、相手側プレイヤーの 挙動如何によっては移動不可能な場所に引っかかったり、背景にめり込んだりしてファイナルゾーン状態。
やはり「一騎」でのプレイが正解です。

こんな人にオススメ!
アーケード版「いっき」を知らない人

掲載日:2005/09/22 本部のジャンカー

第103回 つかう→セルフ『悪魔の招待状』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ケムコ
タイトル : 悪魔の招待状
ジャンル : アドベンチャー
発売日 : 1989/09/29
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ:\2,980(税込)
※この価格は2005/09/15現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

スペランカー先生並みの耐久力を誇る主人公でおなじみの「シャドウゲイト」の血を100%引き継ぐホラーアドベンチャーです。

姉とドライブ中に交通事故を起こす主人公、気がつくと姉の姿は無く、目の前には怪しげな館が聳え、ポストには謎のメッセージとペンダントが……

思わせぶりな前フリと暗いBGM、ありえないトラップとシュチュエーション、主人公の淡白な死に方などまったく「シャドウゲイト」と同じ手口です。

序盤の図書室で4つの魔法が覚えられるのですが、その呪文がすさまじく
「オフロデブクブク」
「マケマケシッポポ」
「イトマキマキマキ」
「アナデオネムネム」
と言った、ドラクエ並みに直球な呪文に卒倒しつつ館を探索します。

館の中ではいくつかのアイテムが入手できるのですが「幽霊退治の薬(ノーゴースト)」とか謎アイテムが普通に置いてあってシュールです。
そして館の中は幽霊やモンスター、謎のトラップが満載で、雰囲気はまさに中世。
「シャドウゲイト」の世界です。

しかしながら、オープニングで「ドライブ」をしている主人公がいるとおり、 舞台設定はあくまで「現代」。
雰囲気を万人に判りやすく説明すると「ビクター音楽産業のデウリング」みたいな世界観と言うことで。

相変わらず理不尽なゲームではありますが、シャドウゲイトに比べインパクトは弱くなっている分、難易度が低くなっているので古きよき時代のアドベンチャーゲームに興味がある方には最適な入門ソフトかと。

こんな人にオススメ!
ホラーADVファン

掲載日:2005/09/15 本部のジャンカー

第102回 主役選択ミス『シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : トーワチキ
タイトル : シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件
ジャンル : アクション
発売日 : 1986/12/11
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ:\480(税込)
※この価格は2005/09/08現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

ファミコン版「ポートピア連続殺人事件(1985/11/29)」の発売により、推理を題材にしたアドベンチャーゲームが認知され、推理系アドベンチャーブームの兆しが見えかけた頃にブームその物を否定する3本のゲームが発売されました。
アドベンチャーゲームの何たるかを曲解した「たけしの挑戦状(1986/12/10)」、
アドベンチャーにアクション要素を取り入れて破綻した「ミシシッピー殺人事件(1986/10/31)」。
そして今回紹介の本作。
ジャンルは「アクションアドベンチャー」となっていますが、まるっきりアクションゲームです。シャーロックホームズ なのに

タイトル通り、誘拐された伯爵令嬢を救い出すのが目的の本作です。
シャーロックホームズのイメージ先行ならば、町の人などに聞き込みを行ない、証拠を探し、推理の上で令嬢を見つける……と言うのがスタンダードですが、本作は四味ほど違います。
町に降り立ったホームズ、情報を集めようと道行く一般人に接触すると何故かダメージを受けます。
そう、このゲームに登場する「人物」はすべて攻撃対象であり「敵」
自らのHPに注意しつつ捜査のためのアイテム購入代価や旅費は、町を歩く一般人を蹴り殺す事で入手。
また、捜査のためとは言え勝手に他人の家に侵入/物色/家主の暗殺を繰り返し、情報を集めるホームズ。
あなた本当に探偵ですか?

最終的に「伯爵令嬢を救い出す」目的のために「誘拐組織を壊滅」させるのですが、「被害者救出」と「組織の壊滅」、どちらが本来の探偵の仕事かは明白なんですが手段が目的と入れ違ってます。

って言うかゲーム内容に対し、主人公、明らかにそぐってないって言うか、シャーロックホームズにこんな事させちゃだめです。

パッケージのイラストは「直球」ですが、「名探偵シャーロックホームズ」と同姓同名な凄腕暗殺者が主役の「Grand Theft Auto」という事で一つ。

こんな人にオススメ!
「たけしの挑戦状」を受け入れられる人

掲載日:2005/09/08 本部のジャンカー

第101回 Welcome to the Fantazy Zone Get Ready!『アタックアニマル学園』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ポニーキャニオン
タイトル : アタックアニマル学園
ジャンル : シューティング
発売日 : 1987/12/26
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : ファミリーコンピュータ:\1,280(税込)
※この価格は2005/09/01現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

「物を売る」と言う事を考える場合、その商品の本質に基づいたネーミングは絶対条件の一つに上げられます。
今回紹介の本作、ネーミングから受ける印象と作品の内容が180度違うにも関わらず、確かに「アタックアニマル」な「学園」で軽いゲシュタルト崩壊感を漂わせております。

登場する敵は「基本的に動物」なので「アタックアニマル」、主人公が女子高生なんで「学園」と、無理やりなネーミングですが、敵に「スケルトン」やら「栗」やらアニマルじゃない物も登場するためにゲシュタルっています。

ベースは某有名シューティングをオマージュ「ってかパクリ」した後方視点シューティングで、主人公が女子高生な部分がまんまX68Kのルーミックハリアーです。
発売元はポニーキャニオン。これがキティーならまさに「セーラー服と機関銃」。
某有名シューティングと異なり連射はできず、単発なんで(画面上に2発まで)機関銃と言うよりは狙撃銃、さながら「セーラー服と狙撃銃」。

「ファミコンとしては良くやった感」はあるのですが、遠近感に乏しく弾も連射できないために爽快感に欠けます。
難易度は「回ってれば死ににくい」のでそれほど高くは無いのですが、遠近感の部分で敵の体当たりが非常に卑怯。
遠近感に関してはFC用周辺機器「3Dシステム」に対応しているため、これを持っていれば解決しますがかなりマニアック。

1面はなんだか良くわからない「機雷」みたいなのを淡白に撃破しつつ、ボスのコアラ(の周りを回ってるザコ)を破壊してクリア、2面に続きます。
2面ではいきなり「スケルトン」の登場ですが、驚くのはそこではなく「自機」。
女子高生が何気に「ミニスカート」になってます。
そして驚愕の3面、「自機」は「体操着」となり、4面「スクール水着」5面「サンタのコスプレ」と変化。
ゲームの方向が明後日の方向って向かっています (ひょっとして「夢幻戦士ヴァリス2」はこの作品をオマージュしたのか??)。

しかしながら……本家FC版「スペースハリアー」よりゲーム性が高いと感じるのは私の気のせいでしょうか?
(ってかFC版スペハリはパピコン/PC88版スペハリよりも下な気が……)

こんな人にオススメ!
夢幻戦士ファン

掲載日:2005/09/01 本部のジャンカー

第100回 正義のハンマー ユンボをかざせ!!
『建設機械シミュレーター「KENKI」いっぱい!』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : ファブコミュニケーションズ
タイトル : 建設機械シミュレーター「KENKI」いっぱい!
ジャンル : シミュレーション
発売日 : 2000/02/24
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : PlayStation:\980(税込)
※この価格は2005/08/18現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★★☆

「ユンボ」……パワーショベルを始め、建設に関わる重機全般を指す俗称で、もともとはパワーショベルの機種名が広まった物です。
似たような物に「味の素」があり、通称としては「化学調味料」なのですが、味の素社の「味の素」が広く浸透したために他社の化学調味料も「味の素」と呼ばれていたりします。
また、年配諸氏がTVゲーム全般を「ファミコン」と呼ぶのにも似ているかも……
そもそも週間ファミ通なんか、既にファミコンの記事なんか一切載ってないのにファミコン通信だし。

身近にあるにも関わらず縁遠い乗り物を題材とした本作ですが、実はリリース前にタイトーより「パワーショベルに乗ろう!」と言う本格的な大型筐体ゲームがでており、2番煎じなのが少々残念。
コンセプトの部分で違いがあるのでその点は評価。

例えば、「パワーショベルに乗ろう!」は運転シミュレーションよりも遊びの部分を強調しており、現実的にはありえない操作を主軸においてあります。
パワーショベルで「プールで泳いでいる海亀をすくう亀すくい」甘口/中辛/辛口を判断しカレールーをすくう「カレー作り」など、エンターテイメント重視に仕上がっています。
それに対し「KENKIいっぱい!」では基本的な運転技術に重点を置き、そのほかの部分は単なるオマケといった潔さ。
「ビルを建てよう」はその名の通り重機を駆使して建設を進めるのですが、登場5種の重機の免許が必要で、それぞれの教習すべてに90点以上の得点が必要なシビアな作り。
重機の基本操作の完全マスターが条件になっており、「自由に遊ぼう」では何もない空き地に重機だけあり、「好きにして」状態。
淡白すぎ。

操作できる重機が複数あり、後方視点だと何してんのかまったく判らないクレーン車が一番鬼門で(視点切り替えは後方/全体の2種のみ)、罠以外の何物でもない微妙な物ですが、挙動に関しては十分運転シミュレータとして成り立っていると思います。

ゲームとしては微妙ですが。

こんな人にオススメ!
解体より建築が好きなユンボマスター

掲載日:2005/08/18 本部のジャンカー

第99回 ちゃっくんぽっぷ3D『攻殻機動隊-GHOST IN THE SHELL-』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : SCE
タイトル : 攻殻機動隊-GHOST IN THE SHELL-
ジャンル : アクション
発売日 : 1997/07/17
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : PlayStation:-->\1,280(税込)
※この価格は2005/08/04現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆

士郎正宗原作の同名コミックをマルチメディア展開でリリースされたゲーム。
このゲーム、未確認ですがゲーム本編よりも音楽CDの方が売れたと言う逸話があります。

キャラゲーではありますが、原作の雰囲気を重視し、劇場版よりクォリティの高いオリジナルのアニメやジュアルシーンを組み込み、やたら気合が入っています。
製作はナイアスやアクアレスで有名なエグザクトで、ゲーム本編も3Dバリバリでいい感じにインサイドさせてくれます。

基本的に3Dで描画された市街に散在する敵を小型戦車(フチコマ)で撃破していくゲームです。
従来のこの手のゲームの場合、MAPは3Dでも移動手段が平面重視で「別に2DMAPでもいいやん」的な物が多かったのですが、本作では描画オブジェクトの側面などに「水平に張り付いて移動」と言うフューチャーが加えられ、MAPの特徴を最大限に引き出す事に成功。

昔SFCであった「ジェリーボーイ」とかタイトーの「ちゃっくんぽっぷ」みたいに、壁に対して突き進むと「当たり前のように壁を登っていく」フチコマ。
自機の後方視点固定の本作、壁にはりついた瞬間に世界が反転、空間認識の部分で「新手の船酔い感」にトリップさせてくれます。

基本的な操作の部分でも、ダッシュやジャンプ、特殊攻撃などアナログコントローラ未対応の本作、アーマードコア並みのボタン操作が必要ではありますがレスポンスは良く、感覚的に操作できます。
ゲーム本編もスピード感があり非常に秀作です。
アナログコントローラに対応していないのが惜しい所ですが、8年も前のソフトなんですね……

こんな人にオススメ!
ヤモリな気分を味わいたい人

掲載日:2005/08/04 本部のジャンカー

第98回 バック・トゥ・ザ・フューチャー?『EMIT VOL.1 時の迷子』

3DO Real  スーパーファミコン  SEGA SATURN
3DO Real/スーパーファミコン/SEGA SATURN
メーカー名 : KOEI
タイトル : EMIT VOL.1 時の迷子
ジャンル : アドベンチャー
発売日 : 1995/03/25
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : 3DO Real版:-->\480(税込)
スーパーファミコン版:\680(税込)
  Withボイサー君:\1,280(税込)
SEGA SATURN版:\480(税込)
※この価格は2005/07/28現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

え〜と……どこから切り出そう……
まず、このソフトはゲームではありません。
英語学習を目的としたビジュアルノベルで、原作に「赤川次郎」、音楽に「小室哲哉/篠原涼子」を配し、一般ユースを狙いつつ、キャラクタデザインに「いのまたむつみ」と声優に「林原めぐみ」と言った大きなお兄さんをもターゲットに入れた狙いすぎなソフトです。
さらに穿った見方をするならば、ゲームばかりする子供に「英語教育」の大義名分で購入に踏み切らせる保護者の皆様も狙った感すらあります。

全三部作からなる本作は、コンシューマゲーム機以外にもPC-9821、Towns、Mac、 Windowsなど、様々なプラットホームでリリースされています。
これだけ見ると「うわ!ひょっとして定番人気ソフトだからこんなにリリースされてるんだ〜」みたいな錯角に陥りますが、実は錯覚です。
基本的には中学生レベルの英単語をベースに、VOL.1では日常会話、VOL.2で形容表現、VOL.3で感情表現を学習します。
学習のスタンスは、物語その物に興味を持たせ付加的に英語を学習させると言ったスタンス。
まんまシドニー・シェルダンのイングリッシュアドベンチャーの手法。

見知らぬ老人に時間を聞かれる主人公、老人は謎の言葉を残し去っていく……
この手の教育ソフトで一番肝心なツカミの部分が「この後どうなるんだろう?」 「このキャラクターはなんと言っているんだろう??」と言った引き付ける要素が全編を通して非常に弱く、他のエデュテイメントソフトに比べて作りやコンセプトはしっかりしているのですが「面白く」ありません。

しかもこのソフト、シナリオに魅かれた人がいても「日本語モード」があるために英語学習へのナビゲートに失敗する素敵仕様。
「時間」をテーマにした本作、人物相関が異世界と時間(時代?)に対し複雑に絡まり訳が判らなくなっている上に、時間冒険物特有の伏線が希薄。

時間をテーマにした3部作物なら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をエデュテイメント化した方が遥かに面白い物ができたんじゃないかと小一時間……

こんな人にオススメ!
がんばれマイケルJフォックス

掲載日:2005/07/28 本部のジャンカー

第97回 199X年の一万円札は聖徳太子。『北斗の拳 世紀末救世主伝説』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : バンダイ
タイトル : 北斗の拳 世紀末救世主伝説
ジャンル : アクション
発売日 : 2000/10/26
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \2,480(税込)
※この価格は2005/07/21現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆

私はパチスロはやらないので良く分かりませんが、同僚数名「パチスロ北斗の拳」ファン。
また、名作の誉れ高いSEGAマークIII版の「北斗の拳」も最近PS2でリメイク移植され、地味ながらも近年ブームになっております。
北斗の拳は、PS1では2タイトルほどゲーム化されておりますが、今回紹介の本作は「バンダイ」版の方。
実は1996年に「バンプレスト版」が先にリリースされており、突っ込み所はこちらの方が遥かに高いのですが、ゲームとしてどうかと思うので先に「バンダイ版」をレビュー。
「バンダイ版」はフルポリゴンのクオータービュー型ファイナルファイトで、 原作の1話からラオウまでを忠実に再現。
アニメのオープニングをフルポリゴンで強引に再現している部分は腹筋が筋肉痛になるほど笑えます。
流石に原作のボリュームをかなりアレンジ/ダイジェストしており、ポリゴン自体もお世辞にも綺麗とは言いにくいできではありますが、基本的に十字キー操作&ジャンプとパンチ、キックのカンタン操作でレスポンスも良く、フルポリゴンながら画面全体が見渡せるため操作感も抜群。
対中ボス/ボス戦に置いては、ある程度攻撃を与えると「→↓←↑→↓←」こんな画面に突入。矢印(正しくは拳の向き)に合わせたボタン操作を一定時間内に押せば奥義が発動し面クリとなります。ただし失敗すると再度戦闘開始。
成功するまで敵はどんなに攻撃を与えても死んでくれません。
高いゲーム性と完成度からマークIII版と合わせて非常に高評価な本作ですが、
「オマケ」として実装されている「世紀末シアター」が、このゲームの評価を別次元に
持ち込んでいます。

「世紀末シアター」……
ストーリーモードを進めて行くうちに観ることができたビジュアルシーンの画面とセリフを、ユーザーが任意に編集し独自のビジュアルシーンが作れるモード。
つまり、ありえないシュチュエーション、登場キャラにそぐわない(別人の)セリフなどが自由に配置できる簡易MADアニメ作成機能が本作最大の特徴かつ「売り」。
悪人の卑怯極まりないセリフやシーンが満載なのでやりたい放題が可能。
ここで言葉で説明するよりも、Googleにて「世紀末シアター」を検索してその全貌をご確認していただく方がより確かなので、興味のある方はそちらにて。
こんな人にオススメ!
MAD画像コレクター

掲載日:2005/07/21 本部のジャンカー

第96回 がんばりゅ!『BRAVE FENCER 武蔵伝』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : スクウェア
タイトル : BRAVE FENCER 武蔵伝
ジャンル : アクションRPG
発売日 : 1998/07/16
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \480(税込)
※この価格は2005/07/14現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

スクウェアがFF7と8の狭間に『FFに続く大作シリーズ開始!』みたいな大々的キャッチと共に発売された割に、ユーザーにはツナギソフトの印象しか与えず、実はその通りなアクションRPGで最近になって(忘れたころになんとやら)PS2にて続編が発売された可愛そうなソフトです。
ゲームは、解り易く説明するとエトワールプリンセスをクォータービューにして、近接武器メインにした感じなアクションRPG。

シナリオはシリアスな流れの中にコメディーをちりばめ、主人公に親近感を与えると共に、面倒なお使いイベントも主人公の人柄が プレイヤーにフォローを与えている点はそれなりに合格。
しかし……根本的な部分でイカレポンチ入ってます。

とある王国のお姫様が、他国の侵略に対する助っ人として「巌流島に向かう途中だった宮本武蔵」を強制召還。
召還が未熟なために武蔵は子供の姿に……
一方的に呼び出された武蔵に対し、敵の帝国を殲滅する事を高飛車に命じ、ゲームスタート。
このお姫様、ゲーム中ことある毎に余計な手間をかけさせるイベントに登場。
シナリオが進むにつれ「最大の敵は実はコイツ」と感じずにはいられません。
また、目的が帝国の殲滅と言う大それた物なのに対し、登場するイベントは無意味なお使いイベントのオンパレード。

ゲーム序盤は難易度も低くサクサク進み、シナリオも解りやすいために低年齢層でも楽しめそうですが、中盤以降は「解りづらいMAP」に加え「卑怯なカメラアングル」と、この手のアクションに定番の「落ちたら死ぬジャンプで進んでく理不尽な地形」など、嫌がらせのように難易度が高騰します。

また、他のゲームとの差別化のためか、ゲームシステムの部分で「敵の技を吸収するゲットインシステム」と言う物がありますが、基本的に「目の前のトラップを回避する事だけに使う」だけの微妙なシステムで、ほとんど活用する事はありません。

折角のゲームシステムがグダグダなMAP構成&シナリオのために不運に見舞われたこの本作、ある種精神修行には最適な一品に変貌しております。

こんな人にオススメ!
ジャンプアクションが得意で、破綻したシナリオに耐えられる人

掲載日:2005/07/14 本部のジャンカー

第95回 ホームアローン『影牢-刻命館 真章-』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : TECMO
タイトル : 影牢-刻命館 真章-
ジャンル : シミュレーション
発売日 : 1998/07/23
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : \1,480(税込)
※この価格は2005/07/07現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

シナリオ/ゲーム内容共にかなりえげつなく、人を殺す事が使命だと教育された主人公が館に訪れた無辜の民(ただ呼び出された村人、不治の病の子供を助けるために来た夫婦など、基本的に善良な人々)を機械的に、映画「ホームアローン」的なトラップで殺していく、ジャンルとしてはシミュレーションと言うよりはトラップの構成を考えていくパズルゲーム。

最初から館に設置されているトラップに加え、後から設置できるトラップを天井/壁/床に設置し組み合わせる事で「罠のコンボ」を作り、「敵」を殲滅させるのが目的のゲームで、PlayStation2の「悪代官」をより凶悪にした感じか……
コンボが決まると奇妙な爽快感があります。
面を進めていくと使用できるトラップの種類が増え、一つの面のクリアにも正解は無く、様々な組み合わせが可能となっているため、繰り返しのプレイでも飽きることはありません。
また、プレイヤーの趣向で好きなトラップ/コンボが如実に代わり、他人のプレイを見るのも面白いゲームです。

登場する罠は「吊天井」や「毒ガス」「飛び出る槍」「電気椅子」など極悪な物が多数登場。
これら大掛かりな罠に「スプリング」や「爆風」などで敵を誘導するのですが、かなり陰惨。

誘導系の罠の中に、頭上から落ち敵にヒットすると怒って主人公に向かってくる究極トラップ、ドリフコントで定番の「タライ」と言う物が有ります。
影牢シリーズ定番の罠で、本来は敵と主人公の間に仕掛けられた罠に誘導するための物ですが、コンボの最後に「落ち」として用意するのがデフォルトの使い方です(PS2「影牢2」では「バナナの皮」も実装、よりドリフチックに)。

主人公自らは攻撃できず、もっぱら「オトリ」として作中に登場。
操作を誤って「自分で設置した罠にかかる」事もしばしばありますが、意外とタフなのにも笑えます。

シナリオ/ゲーム内容共に殺伐とした本作、内容が内容だけにシリアスな反面、お腹を抱えて笑えるプレイができるのが特徴です。

こんな人にオススメ!
「ひょうきん族」より「全員集合」が好きな人

掲載日:2005/07/07 本部のジャンカー

第94回 バイオハザード+ファイナルファイト『デビルマン』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : バンダイ
タイトル : デビルマン
ジャンル : アクションアドベンチャー
発売日 : 2000/04/13
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \1,980(税込)
※この価格は2005/06/30現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★☆☆☆

最近、東映が懐かしのアニメを劇場映画化し、いろいろな意味で話題を提供しております。
設定を変更し、何が何やらわからなくなた「キャシャーン」。
原作に比べ淡白かつ華がない「キューティーハニー」。
そして見るものすべてをデーモンに変貌させる話題作「デビルマン」。
劇場版「デビルマン」の破壊力については、サイト検索で鬼の様な数量発見できますので未見の方はぜひ。

今回紹介の本作、原作のデビルマンを「比較的」忠実かつ微妙なアレンジで再現。
原作ではバリバリだったスプラッターシーンはオブラートに包まれた演出に変更され、やや物足りなさを感じますが上手くまとまっております。
基本的な流れは不動明がデビルマンになるまでの第一部と、人面までの第二部、そして特殊な条件で発生する第三部シレーヌ編の構成となっており、完結していません。

第一部は広大な屋敷を進入してきているデーモンから、ただひたすら逃げるだけの「攻撃できないバイオハザード」。
攻撃できない上に、屋敷には(何故か)様々な仕掛けが施されており、 目的地への到達を阻害。
奇怪なカメラアングルと暗い画面構成、理不尽な家具などの配置でイライラする事この上ありません。

第二部では、逆にデビルマンでのファイナルファイトが発動。
常時デビルマンと言う訳では無く、精神力の補充やギミックの発動で人間モードに切り替えられる、ややアドベンチャー要素のあるアクションに転換。
登場する敵はザコはいるにはいるのですが、ザコとは思えない強力な者もいて、爽快感が欠けると共にボスの強さは半端ありません。

オマケの第三部はセーブ回数やクリアタイムなどの条件をクリアすれば出現。
この第三部にでてくるシレーヌのCGについては、過去にファンサイトで「それはないだろ」的な意見が多数ありましたが、私は未見なのでスルー。
また「ノーマルモード以上でクリア」する事でもう一つのオマケが発生します。
不動明/デビルマンが「アニメ版」になると言う事。
原作では学ラン姿の不動明。これが黄色いTシャツで原作の世界に登場。
違和感ありまくりで非常にシュール。デビルマンモードも攻撃がアニメ版同様デビルカッターやらウィングやらに変更されます。
原作が大作だっただけに、ゲーム化による制約やアレンジはしょうがない部分もありますが、全体を通じて微妙すぎる作り。
但し劇場版「デビルマン」を観た後では完成度が飛躍的に高く感じる奇妙なソフトです。

こんな人にオススメ!
ホラーアドベンチャー好きな人

掲載日:2005/06/30 本部のジャンカー

第93回 レィディ〜ス エ〜ンド ジェントルマ〜ン『サイバースレッド』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : ナムコ
タイトル : サイバースレッド
ジャンル : シューティング
発売日 : 1995/01/27
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : \280(税込)
※この価格は2005/06/23現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★☆☆☆

ストリートファイター2の爆発的ヒットに伴い、あらゆるゲーセンが対戦格闘一色にそまる1993年台。
「対戦」をナムコなりに解釈した異色なゲームが2種リリースされました。

一つは「ニューマンアスレチック」。
パックランド宜しく3ボタンだけで操作、4人同時に競技できる新手のハイパーオリンピック。
シンプルな操作方法にも関わらず、シビアなタイミングと体力を異常に必要とするゲームである意味、 本当の意味でのスポーツゲームに仕上がる絶妙な逸品(ノンストップロックチョップ辺りで腕がパンパンになり翌日筋肉痛必至)。

そしてもう一つが今回紹介の本作「サイバースレッド」です。
ツインスティック操作の大型筐体、過去にリリースされた「アサルト」に通じる操作感で、奇抜では有りながら比較的敷居が低く、3Dポリゴンによる(当時は)迫力のビジュアルで比較的ヒット作品になりました。
しかし、セガの「バーチャロン」の登場により終息、続編の「サイバーコマンド」は変にルールを追加し難易度を上げたのが仇となり、泣かず飛ばずのまま「完」。
シンプルなルールで続編が出ていれば、 それなりに面白いシリーズになったと思うのですが。
個人的に好きなゲームではあっただけに残念です。

で、PlayStationへの移植。
選択できるビーグルの種類を増やし、MAPを拡張……したのは良いのですが、挙動が信じられないくらいに「荒い」。
PlayStationでは結局ツインスティックがリリースされなかったので、パッドでの操作って言う部分でも大問題(以前、SEGA SATURNのツインスティックを改造してPlayStation対応させた物を使用してなんとかゲームになるレベル)。
クソゲーでは無いのだけれど、あんまりな移植にアーケードを知っている身には辛すぎる一品です。

追伸:そういえば……ニューマンとかマッハブレイカーとかコンシューマ移植されてませんね。
ぜひともマルチタップ/ネット対戦対応でリリースして欲しい所です。

こんな人にオススメ!
黎明期3Dポリゴンゲームファン

掲載日:2005/06/23 本部のジャンカー

第92回 今年でシリーズ30周年だって。
『タイムボカンシリーズ ボカンと一発!ドロンボー』

PlayStation  SEGA SATURN 
PlayStation/SEGA SATURN
メーカー名 : バンプレスト
タイトル : タイムボカンシリーズ ボカンと一発!ドロンボー
ジャンル : シューティング
発売日 : PS版:1996/11/29 SS版:1997/09/25
入荷頻度 : 良く入荷する PlayStation版は良く入荷する
中古店頭価格 : PlayStation版:\1,280(税込)
SEGA SATURN版:\2,280(税込)
※この価格は2005/06/16現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

ヤッターマンの敵役であるドロンボー(ドロンジョ/トンズラ/ボヤッキー)が主人公のシューティング。
SEGA SATURN版では「完璧版」とルビが振られているように、オープニングの追加やビジュアル面の強化などが施されています。

シューティングゲームではありますが、やはりキャラゲーの業を背負っており突っ込み所満載。
ビジュアルシーンとBGM、ボイスの同期が取れていなかったり、シューティングとしてのバランスがメチャクチャだったりなど、 色んな部分が「これってβバージョン?」と思わずにはいられないトンデモ品。
但しキャラゲーと割り切ってしまえば、3悪のやり取りやシリーズ往年の登場メカ/キャラクターに「これでもか!」と言われてるくらいファンサービスが組み込まれ、特にBGMはシリーズのエンディングテーマが、ボス戦ではオープニングが使われており、気分を盛り上げてくれます。

残念な事に主役(3悪)はしゃべりまくるのに、受け答えをする敵(シリーズ主役の面々)は字幕などチグハグな点もあり残念な所。
次作「PS版タイムボカンシリーズ ボカンですよ」ではそれら 不満点が概ねリファインされていますので、購入するならこちらがオススメかも。

基本的な流れは、ゲームスタート時にスペックの異なる歴代悪役メカから出撃する機体を選択。
2面続けて同じ機体が使えないので、ある程度の戦略が必要になります。
ネタ的に各面の敵に合わせたメカで出撃したい所ですが、1、2面がヤッターマンのため続けてシャレコウベメカが使えないのがチト不満。
しかも最終面、タイムボカンは鬼の様な攻撃をしてくるのに対し、タイムガイコッツは一番使えない機体だったりと、狙ってんのか天然なのか判断に苦しむ所。

新しい試みとしてシューティング定番の「ボンバー」が使い放題な点。
ただしリスクがあり、発射準備中に攻撃を受けるとメカ自爆。自機が3人乗り自転車となり、厳しい展開となります。
耐えてアイテムを取り続けられれば復活もあるのですが、気分はダーウィン4078でブラックディームからピスターに戻ったと言うか、メタルマックス2で車が壊れた状態と言うか。
往年のファンにはオススメの逸品ではあるのですが、このシリーズをタイムリーで観てた人たち(含む筆者)って 既に30台中盤前後なんですよね……思えば遠くに来たものだ……

こんな人にオススメ!
おっさん

掲載日:2005/06/16 本部のジャンカー

第91回 スペースチャンネル5 番外編(?)『マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー』

メガドライブ
メガドライブ
メーカー名 : セガ・エンタープライゼス
タイトル : マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー
ジャンル : アクション
発売日 : 1990/08/25
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \3,480(税込)
※この価格は2005/06/09現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

マイケル全面協力の下、セガからリリースされた色物アクション。
色んな意味で突っ込みどころ満載の本作は、メガドライバーからも「定番」ソフトのお墨付きをいただいている問題作です。
基本的な設定は「世界征服を企む悪の組織によって誘拐されたた子供たちを、宇宙の愛の使者であるマイケルジャクソンが救出し、組織に立ち向かう」と言うベタベタな物で、映画「ムーンウォーカー」を忠実に再現しております。

主人公マイケルジャクソン、彼は世界中の誰もが認める大スター。
しかし、彼の本当の正体は平和を守るために地球にやってきた
「宇宙からの愛の使者」で、ミュージシャンはあくまでも仮の姿。

すみません、ゲーム本編の紹介に辿り着いていないのに
設定だけで既にお腹一杯です。

基本的に横スクロースのベルトアクションで、操作は十字キーによる移動とAボタン
(溜め攻撃/マジック)、Bボタン(十字キーとの組み合わせによる特殊機能/攻撃)、
Cボタン(ジャンプ)で行ないます。

まず……Aボタンのマジック攻撃。
溜めにより帽子を投げる、回転攻撃を行なうと言った攻撃の他に「画面上にいる
敵すべてをダンスさせ殺す(含む犬)」といった理不尽な物がありシュール。
Bボタンは方向キー左右との組み合わせで高速移動等を行ないますが、
高速移動の手段が「ムーンウォーク」
走った方が速いと言うか、本来は歩いた方が速い気がしますが高速移動。

ゲーム本来の目的である「子供の救出」においてもおかしな所があります。
子供は自動車や箱などに閉じ込められており、それらをあける事によって救出
できるのですが、救出すると「愛のパワー」を出す子供がいて、マイケルは
そのパワーで無敵の「ロボット」に変身します
実際のマイケルも日々改造手術が進行しておりますので、現在においては
驚くべき所では無いかもしれませんが、救出が目的なのか愛のパワー
(変身のエネルギー原)回収が必要なダケなのか、見ている限り判断に悩みます。

根本的に子供の救出のためには手段を厭わないマイケル。
向かってくる悪漢はもちろん情け容赦なく虐殺、蜘蛛はもちろん犬も平気で
蹴り殺します。
ひたすら子供にのみ「愛」を施すマイケルジャクソン、「宇宙の愛の使者」
である彼の愛は現実世界の連邦議会法においては「やっちゃいけないこと」
にされており、今現在マイケル少しだけピンチに陥っちゃっていますが、
それは見なかった方向で。

ゲームその物は動作にシャープ感・爽快感に欠け、アクションとしてはB級もいい所ですが、BGMにマイケル往年の
ヒットナンバー(死語)が流れるのでファンならば持っていても良いかも。
余談ですが、音ゲー「スペースチャンネル5」にて「スペースマイケル(マイケル本人)」と言うキャラクターが登場。
マニュアルには彼は過去に地球を救ったとされていますが、それが今回紹介の本作の事だとしたら
勘違いも甚だしいと言う物です。

こんな人にオススメ!
「ミーとケイ」なら「ケイ」の方、な人

掲載日:2005/06/09 本部のジャンカー

第90回 DVD-Gの神祖、結局「電子モグラ叩き」なんですが『タイムギャル』

メガドライブ
メガドライブ
メーカー名 : ウルフチーム
タイトル : タイムギャル
ジャンル : アクションアドベンチャー(?)
発売日 : 1992/11/13
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,480(税込)
※この価格は2005/06/02現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★☆☆☆

今でこそCDやDVD、ハードディスクといった大容量ストレージの普及により、ゲームも映像や音楽などがふんだんに使われておりますが、記録媒体がMASK-ROMの時代は音声が出るだけでも驚きで、SFCのテイルズオブファンタジアなど「歌が再生される」だけで脅威的でした。

ファミコン登場の間もない80年代中盤、アーケードゲームにおいても数百KB、1MBの容量を使っていれば大作だった時代にLDを使い、映像/音声に特化したゲームが登場しました。
LDゲームと呼ばれる一連の作品は、 当時のアーケードゲームの中では一際異彩を放っており、ゲームセンターの中でもフルアニメーションフルボイスで存在感をアピールしていました。

LDゲーム自体、基本的に用意された映像を場面に用意されたコマンド(基本的にこのシーンでレバーを上、このシーンでボタンなど)を正確に入力されたかどうかを判定して映像をつなげて行くだけのシンプル設計のために、ゲーム性よりもAV面だけで売っている感があるのですが、そのAV部分においてただでさえ異彩を放つ
LDゲームの中でも、特に異色なのが今回紹介の本作「タイムギャル」です。
見ての通りプレイするにはある種の「覚悟」が必要な特殊なゲームで、目立つ大型
LDゲーム筐体で衆人環視の上での一人プレイは罰ゲームに最適でした。

ゲーム内容ですが、シナリオはマサに80年代アニメその物。
様々な時代に時空捜査官である主人公が歴史の修正を企む悪者を退治すると言った、ベタベタな物で「深く考えると負け」的な物。
操作方法についても前述の通り、ある場面でキー入力を求められるのでそれに従いキー操作、失敗すればミスで成功すれば次のシーンへと。
このキー入力が非常にシビアな上、本作の場合は失敗した場合の場面も「特殊」なため残機が残っている状態では「ワザとミス」したりするプレーヤーが存在。
罰ゲームに最適と紹介しましたが「覚悟完了」している「勇者のプレイ」は異様に人を惹きつけてました。

このゲームは一般向けに当初VHDゲームとして発売されました。
と、言ってもVHD制御できるパソコン環境+対応VHDプレーヤーが必要なため、いったいどれだけの人がプレイできたか定かではありません。
次の本作、MEGA-CD版の発売に伴いそれなりに身近にはなりました。
オープニングの追加やパスワードによる継続プレイなど、サービス面に特化してはいますが映像部分が粗くなり、「マニア」は納得せず次に発売されたLD-ROM版にシフト。
メガLDその他諸々を用意するには10数万の設備投資が必要な事を考えると「勇者」以外の何者でもありません。

いろんな意味で伝説を残した本作、ゲームの黒歴史を実感する意味で見かけたら即ゲットの逸品と言えましょう。
こんな人にオススメ!
DVD-Gがすきな人

掲載日:2005/06/02 本部のジャンカー

第89回 ボーイズラブ『私立ジャスティス学園 熱血青春日記2』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : カプコン
タイトル : 私立ジャスティス学園 熱血青春日記2
ジャンル : アクション
発売日 : 1999/06/24
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,480(税込)
※この価格は2005/05/26現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆

対戦格闘で迷走を始めたカプコンが送る微妙な格闘ゲーム「私立ジャスティス学園」のPS移植第2弾。
ジャスティス学園自体、サイコなシナリオと1対2の卑怯極まりない戦法を「ツープラトン攻撃」と言う言葉のオブラートに包んで正当化するアンニュイなゲームでしたが、PlayStationの移植に伴い異色なモードが追加されました。
そして今回紹介の本作、異色な部分をさらにグレードアップし、迷走に拍車を駆けております。
異色な部分……本作では登場キャラクター以外にもプレーヤーがエディットしたオリジナルキャラクターでの参戦が可能となっています。
但し、このキャラクターを使用するにはゲームに含まれる「ときメモ風学園シミュレーション」にて1年間育成する必要があります。

最初に顔のパターンを決定、名前と生年月日、好きな言葉や教科を入力した後、入学試験と銘打ったジャス学にちなんだクイズを実施し、その結果で初期パラメータが決定。
その後、選んだクラブ活動やイベント、ミニゲームでパラメータが増減していきます。
1プレイが3時間ほどで終わるのですが、パラメータの増減が理不尽で脈絡が薄く、強化したい部分が狙って強化しにくい問題があるのですが、些細な問題に過ぎません。

根本的にシナリオが大問題で、うたい文句に「恋愛と友情」が掲げられていますが、恋愛部分に関しては主に「同姓」が対象だったりします。
イベントでは誕生日や学園祭、遠足など「パラメータ強化」のために特定の同姓キャラクターを追っかけてると、どんどんと「薔薇の花園」に近づいていきます。

気が付くとキャラクタメイキングより「シナリオが面白い方向」に突き進む自分がいたり。
学園シミュレーション単体としての完成度はそれなりに高く、シナリオもギャグ路線で飽きさせず、主役の格闘ゲーム部分を喰っちゃってる感はあります……って言うか実は学園シミュレーション部分がメインかも。

適当にエディットしたキャラクターと違い、1年間(実質3時間)手塩にかけて育てた(間違った方向に誘導した)キャラクターで参戦する醍醐味は(例えヘボヘボキャラだったとしても)中々面白い物です。
こんな人にオススメ!
男同士の熱い友情が耐えられる好きな人

掲載日:2005/05/26 本部のジャンカー

第88回 赤城山ミサイル『チェルノブ』

メガドライブ
メガドライブ
メーカー名 : データイースト
タイトル : チェルノブ
ジャンル : アクション
発売日 : 1992/10/16
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \3,480(税込)
※この価格は2005/05/19現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

ゲームが社会に及ぼす影響力は非常に大きく、中には社会問題に発展する物も多々あります。
そのため、社会で何か大きな事件や事故があった場合、ゲームにおいては販売の自粛や内容の修正など、謙虚な対応が求められます。

今を遡る20年ほど前に、旧ソ連ウクライナ共和国において最悪な事故が発生しました。
チェルノブイリ原発事故で、 当時情報公開されていなかったソビエト連邦でさえ公表を余儀なくされたこの大惨事は、全世界の注目を集め、今なお深い傷跡を残しています。

そんな凄惨な事故から2年後、アーケードゲームにて「戦う人間発電所チェルノブ」がリリース、設定も「放射能によりミューテーション化した超人(炭鉱夫)」
洒落になっていません、直球ど真ん中、剛速球です。
不謹慎極まりないこのゲーム、初めて見た時「どんなにクソゲーだろうとオレは100円玉を投入してやるぜ!」と思わずにはいられませんでした。

さすがにヤリスギに気が付いたのか、MDの移植にともない設定が変更されました。
主人公は父親の開発した強化服で、囚われの妹を助けるために戦うと言った物に変わり、なんとなく「ズバット」と「V3」を足して3で割ったような宮内洋テイストに。
根本的に「ネーミング」が一番問題な気がするのですが、それは未修正。

基本的なゲーム内容は強制横スクロールアクションで、 ショット/ジャンプ/振り向きの3ボタン構成。
後ろに戻れない代わりに背後の敵はいちいちボタンで振り向かなくてはいけません。
キャラクタ表示は異様に滑らかで、解りやすく説明するとメトロイドがプリンスオブペルシャ(PC98版)をやってる雰囲気。
アーケードからの移植に伴いマップと武器の挙動、エンディングが修正されました。
連射があまり効かなくなったため、アーケードではトラップとして用意されていた伝説の「赤城山ミサイル(誘導ミサイル)」が何気に使える物に進化。
話題性だけのクソゲーが普通のクソゲーに成り下がりやがりました。

現在では絶対に発売できないであろうこのゲーム、あえて敢行した今は亡きデータイーストに合掌。

こんな人にオススメ!
クソゲー資格3級以上

掲載日:2005/05/19 本部のジャンカー

第87回 ホモゲー『フロントミッション オルタナティブ』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : スクウェア
タイトル : フロントミッション オルタナティブ
ジャンル : シミュレーション
発売日 : 1997/12/18
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \680(税込)
※この価格は2005/05/12現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆

今週、ついにフロントミッションオンラインがリリースされ、かねてより「自分でヴァンツァーを操作したい」衝動に駆られていたファンの夢が実現されますが、それと言うのも今回紹介の本作が起因する物と。

基本的なゲームの流れは「ブリーフィング」-「WAW(バンツァーの前身)のセットアップ」-「実戦」のシミュレーションで、PS2のジオニックフロントからアクションを取り除いたようなゲームです。
WAW 3機からなる小隊を最大で3部隊行軍指示し、攻撃目標を指定すればあとは見てるだけのシンプルゲームですが、AIがタコで「攻撃重視」だと防御をしないし「防御重視」だと攻撃しない素敵仕様。
さらに行軍中に地形の段差や障害物にぶつかると立ち往生。
他にも挙動に関しては突っ込み所満載で、「自分で操作したい」感がいやおう無しに膨れ上がります。

ゲームの雰囲気は良くも悪くもスクウェア的。
異常にビジュアルが凝っており、雰囲気を盛り上げるだけ盛り上げてプレイヤー放置。
一番最初の面が密林からの潜入と言う作戦なのですが、チュートリアル無しに実戦投入。
画面が暗くてナニがどうなってるか見えにくい上に、行動指示した後は見てるだけ。微妙。
シナリオの方もプレイヤー置いてけぼり。
ハフマン島ならぬアフリカが舞台の本作。非常に泥臭く、登場キャラに「女性」は登場しません。
っていうかチャミリって言うヒロインが出てきますが、本作には「女性」は登場しません(晴天缶キャラ)。
さらにダル准尉と言う登場キャラと主人公のやり取りが、完全にボーイズラブ入ってて汗臭いことこの上ありません。
エンディングで舞い散る薔薇の花びらがナニを表すのか、製作スタッフに小一時間問い詰めたい作品です。
こんな人にオススメ!
ボトムズ系ロボのファン

掲載日:2005/05/12 本部のジャンカー

第86回 スパロボ色物『クリックまんが ダイナミックロボット大戦1』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : 徳間書店
タイトル : クリックまんが ダイナミックロボット大戦1
ジャンル : その他
発売日 : 1999/09/30
入荷頻度 : 殆ど入荷は無い 殆ど入荷は無い
中古店頭価格 : \280(税込)
※この価格は2005/04/28現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★☆☆☆☆

キャラクター版権物、特に20代後半〜30台前半に圧倒的支持を受けたスーパーロボット物に関しては、発売以降クソゲーなどと叩かれる事はありますが、発売前は何かと話題になる物です。
今回紹介の本作はスパロボ物にも関わらず発売前からあまり話題にすらならず、話題になってもきな臭い物ばかり。
案の定、発売されて「やっぱり」だった迷作です。
ゲーム(?)システムとしては、最初の1コマのある部分(目立つ建物/人物/セリフ)をクリックすると、音声やフキダシが表示され次のコマに、次のコマでも同様の作業を延々と繰り返す「賽の河原」仕様。
マンガなのに非常にテンポが悪く、イライラする事この上ありません。
シナリオもダイナミックプロ作品のごった煮で往年のマンガ絵本的と言うか、お約束のオンパレードで何でもアリアリ。
解りやすく説明すると「喰い断」/「後付」はおろか「喰い平和」ありの麻雀やってる気分になります。
そんなシナリオにも関わらずセリフの漢字には(解像度の問題か)フリガナが無く、小さいお子様をターゲットにしている風では無い有様。

さらに本作はシナリオが完結しておらず、続編に続く仕様。
挙句の果てにこのシリーズは「2」が発売されはした物の、以降は発売中止。地雷と言うか凶悪な罠(解り易く説明すると親のダブリーで北と西のシャボ待ちみたいな)が仕掛けられています。
それでも作中に断片的にではありますが、正規の声優の起用や作画もボチボチと。
コアなファンであれば「コレクション」として購入するのはアリなのかなぁ……と。
こんな人にオススメ!
クソゲーハンター資格2級以上

掲載日:2005/04/28 本部のジャンカー

第85回 間違った温故知新『戦闘メカ ザブングル THE レースインアクション』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : D3パブリッシャー
タイトル : SIMPLEキャラクター2000 VOL.17
戦闘メカ ザブングル
THE レースインアクション
ジャンル : レース
発売日 : 2003/04/03
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \480(税込)
※この価格は2005/04/21現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

ザブングル物ゲームが無い中、初のゲーム化。心躍らせて発売日に購入しました。
ゲームを立ち上げて、いきなりテレビアニメ同様のオープニングに、感涙でテレビが見えなくなるほどでした。

オープニングの感動もそこそこに、ゲームを始めてみると、これまたまったく正反対の涙が……きびし〜!

右向きにスクロール開始。武器や殴りなどで相手を転倒させ、アイテムを奪いトップを目指します。
登場する大小さまざまなウォーカーマシンにはそれなりの特徴が設けられ(坂道が早い、小さいから攻撃を受けにくいなど)、ゲームにメリハリをつけてありますが、延々と走りつつけ右端で折り返し→左スクロールに変化、ゴールを目指すシンプル設計。
面が進むと使えるウォーカーマシンが増えるなど、ヤリコミ要素らしき物があるにはありますが、単調この上なく非常にキツイ作品です。
ただし、容易されたシナリオや登場キャラクターのリアクションが原作に近く、TVアニメ同様のオープニングが用意されているなど、ファンであるならば合格ライン(スレスレですが)かと。
内容的にザブングルってゲーム向きな要素が多いのに、 スパロボシリーズ以外になんで本作しかゲームが無いのか、ちと不思議。

こんな人にオススメ!
効果音だけでテレビアニメの名場面が思い出すことができる方。

掲載日:2005/04/21 本部のジャンカー

第84回 ヤスの服を脱がすのが最終目的『ポートピア連続殺人事件』

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ
メーカー名 : ENIX
タイトル : ポートピア連続殺人事件
ジャンル : アドベンチャー
発売日 : 1985/11/29
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,480(税込)
※この価格は2005/04/14現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★☆
音楽 ☆☆☆☆☆
操作性 ★★★★☆

ドラクエの堀井雄二氏が作成した、神戸のポートランドを舞台にしたファミコン初のアドベンチャーゲームで、PCからの移植作。

近年の博覧会はどれもこれも盛り上がりに欠け、尻すぼみな事甚だしく、今年の愛知万博に関しては万博そのものよりもポケ(モン)パークの方が盛況な状態。
余談ですが、先日妻が子供をつれて横浜のポケモンセンターに遊びに行ったのだけれど、入場まで4時間30分待ちとか訳の解らない状態だったらしく、自爆後のマルマインみたいな表情で帰ってきました。

80年台までの博覧会は不思議な魅力にあふれており、今回紹介の舞台ともなっているポートピアランドもオープンはかなり盛況だった記憶があります。
そのポートピアランドも来年3月についに閉園が決まり、時代の流れを感じます。

余談が長すぎですが今回紹介の本作、FCへの移植に際し「ゲームの操作」の部分で革命的進化を遂げております。
当時のPC版アドベンチャーゲームは「コマンド入力」と言う方式がデファクトスタンダードで、何かをする場合にキーボードから「〜ヲ トレ」「GET 〜」など、直接文字を直接入力するスタイルでした。
また、ゲームの難易度=コマンドの難易度と言った悪習があり、どう考えてもそんな単語は日常で使わないだろう的な文法が跋扈
「アドベンチャーゲーム=推理/シナリオを楽しむ」物ではなく「リアクション/次の画面を見る」のが目的でもありました。
そしてFCの移植に関し、物理的に文字が打ち込めない機種への回答として実装された「コマンド選択方式」は、その後のゲームのあり方を一変させました。

演出面においても主人公=プレーヤーは一切の言葉を発せず、部下の「ヤス」に命令すると言ったスタイルをとっており、熟練刑事の雰囲気を漂わせおります。

惜しむらくはセーブや復活の呪文といった途中記録ができないために、一気にプレイしないといけない仕様。
そして効果音が稀に鳴るくらいでBGMが無く、緊迫した場面などでの盛り上がりにやや欠ける点が残念な所ではありますが、FC屈指の古典名作と謳われる本作、シナリオや操作面では十分に現在のゲームとも張り合える完成度を持っています。

しかしこのゲーム……ゲーム名を知っている人のほとんどすべてが「犯人を知っている」気がするのは私の気のせいでしょうか?

こんな人にオススメ!
男の服を脱がすゲームが好きな方。

掲載日:2005/04/14 本部のジャンカー

第83回 踏み台『ハーメルンのバイオリン弾き』

スーパーファミコン
スーパーファミコン
メーカー名 : ENIX
タイトル : ハーメルンのバイオリン弾き
ジャンル : アクション
発売日 : 1995/09/29
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \580(税込)
※この価格は2005/04/07現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★★☆

『少年ガンガン』で連載されていたコミックのゲーム化で、コミカルな画風に似合わず、かなりドロドロとしたシリアスストーリー(なんですが基本的にギャグマンガ)。
作中ではバッコンバッコン人死がある割に、主人公パーティーは「なんでこの怪我で死なないんだ?」と言うほど頑強。
また、コミック的にはよくあるヒロイックファンタジーで、ラブコメに分類されるであろう本作ですが「ラブ」の部分が破綻しているのが最大の特徴です。

作中に登場するヒロイン「フルート」、彼女の役回りは「道具」です。
時に体の自由を操られ巨大モンスターと戦わされたり、芸(猿回しなど)をして旅費を稼ぐ。
逃げるときの身代わりや生贄などに利用(使用)されるなど、ヒロインとしての体裁がまったくありません。

ゲーム中でもこの特徴が最大限に生かされており「敵に投げつける武器」として、或いは「高いところに上る踏み台」「着グルミを着せられ(特殊能力)トラップを回避する」など、非常に乱暴に扱われています。
ハーメルン(主人公)自身も攻撃の手段はあるのですが、主人公は「ダメージ=死」なため、基本的な攻撃スタンスはフルートに頼る事になります。
落とし穴など、主人公がはまれば「死」なのですが、フルートは気合と根性で這い上がり、必死の形相で主人公についていきます。
ダメージペナルティーとして「お金」の管理はフルートが行なっているため、コインをばら撒く程度。
原作を知らなければ、なんでこんなに鬼畜なゲームなのか理解に苦しむこと請け合いです。

ゲーム自身、マップが冗長で中だるみしやすい上に「くるみ割り人形」などのクラシックなBGMが眠気をさそうB級ベルトアクションですが、話のネタには最適かと。
   

こんな人にオススメ!
女性を道具扱いするゲームが好きな方。

掲載日:2005/04/07 本部のジャンカー

第82回 戦車長、そんな所で水浴びかい?『PANZER FRONT Bis.』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : エンターブレイン
タイトル : PANZER FRONT Bis.
ジャンル : アクションシミュレーション
発売日 : 2001/02/08
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,980(税込)
※この価格は2005/03/31現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★★★
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★★★☆

思えばライフ(HP)制のゲームの場合、一部例外もありますがライフが満タンな状態でもギリギリ残っている状態でも至って元気。
しかしライフが0になると突然ゲームオーバーor死、自然に考えるとライフが残り少ない状況=死にかけな訳でおかしな話です。
今回紹介の本作、かなり忠実に戦車戦をシミュレートしており、臨場感が半端ではありません。
当然、登場する戦車はライフ制ではなく、至って元気な状態でも攻撃の受け方によっては一撃であっさり死ねます。
基本的に「戦車を操縦し敵を撃破/作戦遂行」が本作の命題なんですが、 何も考えずに突貫すれば100%死にます。
敵の機種/配置、味方の進行を把握し有利な地形に陣取り/待ち伏せを行い絶対的不利な状況から勝利を目指します。

このゲームをリアルに至らしめている特長として、砲弾/装甲の取り扱いが非常にデリケートな点。
砲弾にも種類があり「徹甲弾」「榴弾」「炸薬弾」ほか、用途に合わせた使い分けが重要である上に、同じ敵に対しても前面/側面など弾の突入角度や飛距離次第で有効であったり弾かれたり。

またBGVも秀逸で、敵を発見した際には「〜時の方向にM6発見」など伝えてきたり、敵機の破壊、自機の損壊でも気の聞いた(?)アナウンスが入ります(戦闘に夢中で池に突入→自爆の例だとタイトルの叱責が……)。

戦車好きには長く楽しめる逸品ですが、反射神経だけではどうする事もできないゲームのためにプレイヤーをかなり選びます。
戦略ゲームが好き、若しくは隠れて敵を狙い撃ちにするスナイプゲームが好きな人にはオススメです。

こんな人にオススメ!
男じゃなくて漢。

掲載日:2005/03/31 本部のジャンカー

第81回 シーナ・ワイドスクリーンを思い出す……『カウボーイ・ビバップ』

PlayStation
PlayStation
メーカー名 : バンダイ
タイトル : カウボーイ・ビバップ
ジャンル : シューティング
発売日 : 1998/05/14
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,680(税込)
※この価格は2005/03/24現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆

後方視点で奇妙な浮遊感が特徴の3Dシューティングで、今ひとつビバップである必要性が感じられない本作。
無理やりビバップを組み込んだ感が満載です。

ポイントとして、最初の面は渓谷に沿って自動でスクロールするのですが、敵弾を交わそうとして自機を動かすと自動スクロールのために突然岸壁が接近→激突ダメージのコンボが発動。
自動スクロールの船酔い感に加え、無意味に難易度が上がっています。
さらに、ボス戦ではボスキャラを中心とした360度空間での戦闘 (イメージとしてクリムゾンスカイみたいな)となるのですが、高度計もなければメリハリの無い背景表示で遠近感が希薄なため、地面に激突/壁に接触など、ボスの攻撃より自爆に注意しなくてはいけません。

ゲーム中、自機の移動で幾つかの分岐点があり、各面異なる攻略が必要となる部分が若干ながら有り、プレイを飽きさせない工夫とはなっています。
しかし根本的にこのゲームは「セーブと言う概念が無い」ので、特に後半の別ルートを攻略しようとした場合など、常に「最初から気合をいれてのプレイ」を強制させられ、幸せになれます。

プレイしている最中は無駄弾を撃ったりダメージを受けると仲間から叱責の通信が入るなど、無理やり世界観を出そうとしていますが、これって何処かで見たような……
ってまんま某スターフォックスのパクリですか。
雰囲気はあるのですが妙に白々しい仕上がりになっております。

単純にシューティングとして見ると比較的難易度は低いのですが、上記の通り仕様によるトラップが満載な上、ヤリコミするにも「常に最初からプレイ」なので、後半の武器がパワーアップされている状態とのギャップを感 じる様になると精神的に非常に辛いゲームです。

忘れた頃に、気分転換にプレイする分にはそれなりに面白いゲームではありますが、根を詰めてやると泣きを見る種類のゲームです。

こんな人にオススメ!
船酔いに強い人

掲載日:2005/03/24 本部のジャンカー

第80回 ドーピングコマンドー『エグザイル -時の狭間に-』

PC Engine SUPER CD-ROM2  メガドライブ 
PC Engine SUPER CD-ROM2 メガドライブ
メーカー名 : 日本テレネット
タイトル : エグザイル -時の狭間に-
ジャンル : RPG
発売日 : PC Engine版:1991/03/29
メガドライブ版:1991/12/06
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : PC Engine版:\380(税込)
メガドライブ版:\980(税込)
※この価格は2005/03/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆

ドラゴンクエストを『陽』のRPGとするならば、今回紹介の本作はまさに『陰』のRPG。
PC版XZR2の移植作品で、個人的には某国大統領と某国書記長を暗殺するPC版1作目が好みで残念至極。

このRPGの最大の特徴は「微妙なリアル感」。

ドラクエなどはHPの回復に「薬草」や「ポーション(飲み薬)」が用いられますが、考えてみればキズだろうが火傷だろうが毒のダメージだろうが、何の説明もない「薬草/ポーション」で回復しちゃうアバウトさ、かなり乱暴です。
それに対し、本作はHPやMPの回復に「コカ」「ハシシ」「マリファナ」など、効用については歴史が証明する好事家垂涎の逸品が数々登場。
しかも服用し効果が現れたら直ぐに「中和剤」を服用しないと死んでしまうリアル設定。

また、勧善懲悪物のRPGにありがちな「少数精鋭で世界征服を目論む帝国を撃破」の部分、ドラクエで言えば竜王に挑む主人公パーティー。
冷静に考えれば、どんなに強靭なパーティーでも戦時下厳戒態勢の国家元首を真正面から撃破するってのはムチャにも程があります。
例えるならば、数人でイラクへ行ってフセイン大統領を倒すシュチュエーション。
近代兵器で完全武装した所で、真正面から挑むのであれば「自殺行為」に他なりません。
本作の場合、主人公面々の職業は「アサシン」。
真正面から攻撃を仕掛けるのではなく、あくまでも「ターゲットの暗殺」が本職なため、例え敵が国家元首だとしても基本は個人VS個人、説得力が違います。

問題はシナリオ。
イスラム勢力の主人公面々と十字軍(キリスト勢力)が手を組んで統一された神を誕生させようと言う物。
ストーリーの紆余曲折で世界中はおろか、時間さえも飛び越えて歴史上の名だたる偉人と出会い、目的を見失うパーティー一行。
ネタバレですが、ヒロインもあっさり死んじゃう上にエンディングでは「唯一神などありえない」と帰結しちゃう主人公。
ネタ的に「宗教と歴史を適当に鍋に放り込んで煮詰めきらない内に引き上げた感」が満載で、かなりサイコです。

こんな人にオススメ!
80年代のトンデモ本とか好きな人

掲載日:2005/03/17 本部のジャンカー

第79回 微妙すぎるタイアップ『グルメアクションゲームPart2 満福!! 鍋家族』

PlayStation 
PlayStation
メーカー名 : メディアエンターテイメント
タイトル : グルメアクションゲームPart2 満福!! 鍋家族
ジャンル : アクション
発売日 : 2002/01/31
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \580(税込)
※この価格は2005/03/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

あまりにもシュールな絵柄とゲーム内容だった前作の「焼肉奉行」、ネタがネタだけにウケ狙いの一発屋と思いきや「グルメアクション」と銘打ってシリーズ化……と言うかレインズ3業種をカバーするとは思っても見ませんでした。
「焼肉奉行」が「牛角」、「満福!! 鍋家族」が「しゃぶしゃぶ温野菜」、3作目の「やきとり娘〜スゴ腕繁盛記〜」が「とりでん」と、それぞれ協賛しており、オマケで共通割引券がソフトに同梱されてました。

肝心のゲーム内容ですが、シナリオ/内容共に極めて強引。

初めて彼女(ハルコちゃん)の家に遊びにいったタロウくん、しかし彼女の一家は「鍋道」を伝える一族のため「鍋に弱い男に娘はやれぬ!」と鍋バトルをけしかける父親。
ノリはベーマガ投稿ゲーム級のシナリオで、コレだけでお腹一杯です。

「鍋でアクションバトル」の部分ですが、要は「鍋に投入された具材を相手に先駆けて箸で奪取すること」。
まだ煮えきっていない具材をつかむと5秒間動けなくなるペナルティーがあり、奪取した具材の組み合わせに「役」が設けられ戦略性を持たせると共に、相手の箸をジャマする事でより対戦性を引き上げています。

前作の「焼肉奉行」では、アイデアは良かったのですがグラフィックがアレだったためかなり引いてたのですが、本作ではアットホームの中に微妙な緊張感が孕む独特な雰囲気に仕上がっており、何気に面白く仕上がっています。
特に対人での対戦プレイは熱くなれる上、必要以上に具材や鍋の湯気などがリアルなのに笑えます。

しかしながら……対PC戦において、満面の笑みで主人公に情け容赦の無い連続コンボを叩き出すハルコちゃん。主人公と付き合う気は無い様です。
彼氏(恋愛)そっちのけで鍋を突付くその姿に、この一族の業の深さを思い知ります。

こんな人にオススメ!
トランプの「スピード」とかが好きな人

掲載日:2005/03/10 本部のジャンカー

第78回  市販されなきゃ名作だったかも『電波少年的ゲーム』

PlayStation  SEGA SATURN 
PlayStation SEGA SATURN
メーカー名 : ハドソン
タイトル : 電波少年的ゲーム
ジャンル : テーブル
発売日 : PlayStation版:1998/04/02
SEGA SATURN版:1998/03/05
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : PlayStation版:\1,480(税込)
SEGA SATURN版:\1,980(税込)
※この価格は2005/03/03現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★☆☆☆☆
操作性 ★★★☆☆

TV番組「進め電波少年」の1コーナから派生したゲームで、番組中ではふかわりょうが全国のセガカラ設置店に本作を独自の営業活動で売っていく姿が放送されました。

ゲームの内容は、元々カラオケ店での使用を前提とした番組独自のパーティーゲーム(ミニゲーム)集で、番組放送による宣伝効果で後日市販されました。
本来は市販を前提にしていなかった物のため、内容はかなり「グズグズ」。
感覚的に、SFCのUFO戦士ヤキソバンの用にプレミア要素があったにも関わらず、フタ(市販)を空けたら「クソゲー」だったみたいな(SSはコンビニ専売でした)。

SEGA SATURN版とPlayStation版では内容にやや違いがあるそうですが、基本的にジャンケントンカチやモグラタタキ、紅白旗上げなどのミニゲームを複数人で行ない、最下位の人にランダムで100種類用意された罰ゲーム(恥ずかしい過去を告白、所持金を発表など)が掲示されると言ったスタイル。
狙ったであろうウマヘタな絵と手書き文字、シュールな音楽は狙いすぎて後味が悪い仕上がりになっており、ゲームの内容も「わざわざTVゲームじゃなくてもいいんじゃないのか?」と思わせるシンプルな物ばかり。
そのため、プレイ人数も1〜7名(PS1は8名)まで参加できるのですが、少人数や男同士でのプレイはかなり強力に「鬱」が入り、強引にテンションを上げておかないと危険な状態に陥ります。
反面、一人でプレイした場合、何かノスタルジーを感じる……なんかこう……あまりにもシンプルなゲーム内容に、思わずオニオンソフトの\100ディスクシリーズをフラッシュバックさせるシュールな作品。
洒落のわかる好事家ならば受け付けられるかも。
こんな人にオススメ!
常人にはオススメできません

掲載日:2005/03/03 本部のジャンカー

第77回  タケオゼネラルカンパニー『有限会社 地球防衛隊』

PlayStation  PlayStation
メーカー名 : メディアリング
タイトル : 有限会社 地球防衛隊
ジャンル : シミュレーション
発売日 : 1999/04/28
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,180(税込)
※この価格は2005/02/24現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★☆☆☆

「地球防衛隊」と言うタイトルではありますが、実際は保険会社の下請けで「災害救助や事件、2次災害を処理し保険金をおさえる」ための子会社が舞台。かなり強引です。

親会社から与えられた「2年以内に経常利益100億円達成」の社命を果たす事がゲームの目的で、単なる税金対策会社が社命を果たすために立てた「案」は「前線従業員をアイドルとして売り出すと共に、会社の広告塔として使用する重機を巨大ロボにし、会社をアピール」する事。

一見、 ウケ狙いのギャルゲーではありますが、監督に「ウルトラマン」で有名な実相寺昭雄監督が起用され、ものすごく強引なシナリオではありますが非常にうまくまとまっております。

問題はゲーム内容。

まずはアイドルとして売り出す「女性従業員」のトレーニング。
内容はボイスレッスンや礼儀作法に加え、危険物や大型重機操作資格の取得のための教育と実務(人命救助/人員整理他)による収入確保を行ないます。
次に営業活動。 アイドルの売り込みやイベント/サイン会/コンサート実施の手配などで、知名度と収益を稼ぎ出します。
そして「メカ」開発。得られた収益を元に巨大ロボや重機の製造/強化パーツの開発を行ないます。
最後に本来の業務である「地球防衛」。災害や事故などがイベントとして発生すると、重機を伴い被災地に直行、2次災害を防ぐなどの災害救助を行ないます。

完結にまとめると「育成」「経営」「戦闘」の3大シミュレーションを同時にこなさなくてはいけない無謀なボリューム。やること多すぎです。
さらに、アイドルとプレーヤー間に微妙な「恋愛」シミュレーションも 絡んでいて、何がなにやら解りません。

ゲームの内容その物はやや単調でイベントも少なく、操作面においても「やんなくちゃいけない事が多い」割りに、無用な動作を強いられる部分が多々ある上、どのシミュレーションパートも消化不良を起こしており、中途半端感満載。
序盤を乗り切れればそれなりに楽しめる作品だとは思うのですが、詰めが甘い作品です(ロボなんて最初は「材質:強化プラスチック&木材」とかなんですが、最終的に「チタン合金&ケプラー複合装甲」まで進化しちゃうし)。

こんな人にオススメ!
ストライクゾーンの広いシミュレーション好きな人

掲載日:2005/02/24 本部のジャンカー

第76回  クリスとアイシャは登場しません。『10101〜“WILL”The Starship〜』

PlayStation  PlayStation
メーカー名 : サンテック
タイトル : 10101〜“WILL”The Starship〜
ジャンル : シューティング-RPG-アドベンチャー
発売日 : 1997/11/06
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \280(税込)
※この価格は2005/02/17現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
操作性 ★★☆☆☆

スタートレックを彷彿させるシナリオのスターラスターです(レビュー終わり)。

いやいや、さすが「里見の謎」をリリースしたサンテック、本作もかなりキテます。
基本的にスターラスター風味のシューティングなんですが、探索や戦略判断、成長要素と詰め込むだけ詰め込んだ結果、破綻。
宇宙空間を彷徨い、別の宇宙(の階層)に進んで行くのがこのゲームの基本スタイルですが、ゲームの攻略よりもデータやアイテムの収集、船の強化といったオマケ要素がメインになっちゃってます。
このゲーム、突っ込み所が満載過ぎて何処から手をつけて良いのか判りません。
まず、マニュアルがゲームのボリュームに対して薄く淡白すぎます。
また、ゲーム開始早々ボスコニアンの様な画面が展開。この段階で「あれ?これってPS1だよな……?」と、思わずファミコンと錯覚させるシンプルな罠が発動。
そして宇宙船を適当に動かすのですが、少し動く度に燃料を大量消費。敵との遭遇でスターラスター発動、ガンシュー風味なのに操作はパッド。
ガス欠&ダメージ超過で即ゲームオーバーで、ストレスこの上ありません。

ビジュアル面でもアメコミ調のバタ臭い絵&微妙なBGM。登場キャラの中でも一人だけ浮いている棒読みのキャラ……「VOICE 飯島 愛」って痛い痛い痛い……

シナリオ的に、既に地球は宇宙に存在せず新天地を目指すと言ったこのゲーム、まんまスクウェアの「α」なんですが、名前が「WILLデストラップ2」に似ている段階で確信犯決定。
よく見てみれば宇宙空間の扱いも「ブラスティー」チックで、一体何がしたかったのか小一時間ほど問い詰めたい問題作です。

こんな人にオススメ!
「黎明期のスクウェア」ファン以外の人

掲載日:2005/02/17 本部のジャンカー

第75回  夢と希望と友情と〜『超鋼戦記キカイオー』

DreamCast  DreamCast
メーカー名 : カプコン
タイトル : 超鋼戦記キカイオー
ジャンル : アクション
発売日 : 2001/01/18
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \780(税込)
※この価格は2005/02/10現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆

どこかで見たようなスーパーロボット同士のガチンコ対戦格闘ゲーム。
基本的な動作パターンが少なく戦略性に薄いが、大味な技が多いため見た目はハデ。
それを補うべく、登場ロボットそれぞれに独自のシナリオが用意されていりるのだけれど、そのために対戦よりもソロプレイがメインになってしまったのが珠に傷。
ソロプレイとして割り切れば、登場キャラ毎によっては「熱血」「シリアス」「ギャグ」などのシナリオが展開。
プレイ内容/選択によりシナリオが分岐するなど、飽きさせない工夫が見られます。

肝心のシナリオですが、シリアス路線のキャラの場合、選択した機体以外のロボットが敵として登場するのですが、中途半端にそれぞれのシナリオが相関しており事実上破綻、ギャグ化してしまう欠点があります。
そもそもマジンガーZ、ガンダム、マクロス、エヴァンゲリオン、魔法少女ほか諸々をオマージュした機体群、これらが一つの鍋でグツグツ煮えてるんですから大味にもなろうって物です。

対戦格闘ゲームとして見るとB級臭が強くオススメできませんが、ロボット好きならばどこかにはまれる「壷」がかならず用意されていると思います。
好きな人は好きなんでしょうが……個人的にはもう少し統一感、あるいはゲッPのように行ける所まで行ってた方が良かったなぁ。

こんな人にオススメ!
対戦格闘が苦手な人でも多分OK

掲載日:2005/02/10 本部のジャンカー

第74回 銀の力(100円玉)が僕を変えて行く〜『超絶倫人ベラボーマン』

PC Engine Hu  PC Engine(Hu Card)
メーカー名 : ナムコ
タイトル : 超絶倫人ベラボーマン
ジャンル : アクション
発売日 : 1990/07/13
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \980(税込)
※この価格は2005/02/03現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆

源平討魔伝で「アーケードゲームはここまでできる!」と世間に知らしめたナムコが、次に放ったスクロールアクションゲーム。
討魔伝から一転し、コミカルなキャラクターと昭和30年代後半〜40年代前半の世界観をベースにした、ちょっと不思議なゲームです。

アーケードゲームでの最大の特徴は「ベラボースイッチ」。
8方向レバー+2ボタン操作の本作、ボタンを押す強弱で3段階に攻撃/ジャンプが変化、スタンドアップ型の初代ストリートファイターと同様のシステムです。

アーケードのリリースからしばらくたつと、 ゲームセンターの隅に追いやられるベラボーマン。
それらは通常のスイッチに入れ替えられてしまっている事がまま有り、常時「弱ジャンプ」しかできない事もしばしば。ゲームになりません。
ベラボースイッチ自体、その後も有効活用されるゲームがリリースされず、結果的に「一発屋」状態。

そんな特殊なボタンをPCエンジンでは「ボタンを押す時間」で処理。
長く押せば強攻撃/大ジャンプで、短く押せば弱攻撃/小ジャンプ。
操作に微妙な違和感がありますが、なかなか上手く処理されています。
ゲーム本編はスーパーマリオ宜しく、 右スクロールで障害物を交わしつつ敵を撃破する良くあるベルトアクションで、背景の作りを見てるだけでノスタルジックに浸れます。
また、水中での戦いではシューティングに変化。さらに登場する魅惑的な敵キャラ(ピストル大名、ベンジャミン大久保彦左衛門、ブラックベラボー等、名前だけでもご飯3杯行けそうな面々)の数々で、プレイを飽きさせません。
リリース当時、わや姫が「ちくわよー(行くわよーと行ってるらしいが)」と投げて来るのが「ちくわ」じゃなくて手裏剣だと知ったのは、かなり後になってから……

こんな人にオススメ!
ちくわ好きな人

掲載日:2005/02/03 本部のジャンカー

第73回 これチャイね。『ぎゅわんぶらあ 自己中心派』

ファミリーコンピュータ  ファミリーコンピュータ
メーカー名 : アスミック
タイトル : ぎゅわんぶらあ 自己中心派
ジャンル : テーブル(麻雀)
発売日 : 1988/11/11
入荷頻度 : 入荷は珍しい 入荷は珍しい
中古店頭価格 : \980(税込)
※この価格は2005/01/27現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★★☆

片山まさゆきの同名コミックからをゲーム化したPC88からの移植作品です。

コンピューター麻雀を大別すると、「思考ロジックを詰めて作られた物」と「思考ロジックを詰めずに作られた物」に大別できます。
前者は俗に言う「本格麻雀」で後者は「脱衣麻雀」に代表される、エンターテイメント重視のゲームとなります。
後者で有名な物にスーパーリアル麻雀シリーズが上げられ、スタート直後に「ツモ天和」とか、全然リアルじゃないと言う以前に、思考ロジック云々なにも考えて作られて無い事が明白な物が非常に多く存在します。

今回紹介の本作、基本的には後者のエンターテイメント系麻雀に分類されるのですが、何気にコンピュータ側はきちんと「登場キャラクターの打ち方」を忠実に再現。
単体ではイカサマ麻雀キャラなのですが、その他PCが受け持つ2つのキャラと相殺しあってるため、微妙ではありますが本格麻雀の気配をかもし出しています。

また、登場キャラを味方につけてのプレイでは、選択したキャラクタならこのように打つと言った解説や、実際にプレイしてからの評価、上がり役の解説は符ハネも紹介されます。
エンターテイメント麻雀系にも関わらず「このゲームで麻雀を覚えた」と言う人も多く、非常にとっつき安い作品に仕上がっています。

純粋にゲームとして見た場合、コンピュータの思考ロジックが遅い上に、あまりにも「引き」が強いキャラや「場を荒らすだけ」のキャラがいるため、割り切ってプレイしないとストレスが溜まるのが欠点かも。

こんな人にオススメ!
麻雀初心者(特に脱衣麻雀しかプレイした事の無い人)

掲載日:2005/01/27 本部のジャンカー

第72回 CDの容量ってこんな物?『アークザラッド』

PlayStation  PlayStation
メーカー名 : SCE
タイトル : アークザラッド
ジャンル : RPG
発売日 : 1995/06/30
入荷頻度 : 良く入荷する 良く入荷する
中古店頭価格 : \380(税込)
※この価格は2005/01/20現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★☆☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

SCEが万を期して放ったRPGで、発売前後のキャンペーンや告知が異常に過熱しておりました。
個人的に「FM-TOWNSの電脳遊園地の再来」と言う印象が先行してしまい、脳内で「じゃ、ダメじゃん」と帰結しちゃった微妙なソフト。
宣伝がハデなほど購入意欲は下がります。

本作はPlayStation初期のRPGとして、それなりに独自の表現やギミック(お金の概念が無い、経験値の入手が特殊など)を盛り込んだ、実験的ソフトであり、比較的シンプルに作られているため、可も無く不可も無いRPGに仕上がっています。

しかしながら、致命的な欠点は「ボリューム感」。

ヤリコミ要素がある訳ではなく、単純にクリアするだけなら数時間〜10時間程度でクリアできてしまう上、元々続編が発表されていたとは言え、あまりに唐突で尻切れトンボなエンディングに腰を抜かすこと請け合いです。

反面、その後リリースされた「アークザラッド2」では、クリアするのに数十時間必要と言う、極端なボリューム増& ラスボスが倒せない(倒しにくい)マニアックな仕様に
変貌しており、評価を一変させています。

シリーズを通して、1作目が好きな人は2作目を酷評し、2作目が好きな人は1作目を酷評する素敵なシリーズになっております。

その後も1作目、2作目から灰汁を取って無難に仕上げた「アークザラッド3」、
シナリオに凝りすぎて淡白になった「アークザラッド 精霊の黄昏」、
色々な意味で問題作な「アークザラッド GENERATION」と、シリーズが進むにつれガタガタになって 行く様はウィザードリーシリーズに通じる物があります。

こんな人にオススメ!
耐えられる人(色々な何かに)。

掲載日:2005/01/20 本部のジャンカー

第71回 ボンクラーズ103点『あずまんがドンジャラ大王』

PlayStation 
PlayStation
メーカー名 : バンダイ
タイトル : あずまんがドンジャラ大王
ジャンル : テーブル
発売日 : 2002/04/18
入荷頻度 : 時々入荷する 時々入荷する
中古店頭価格 : \1,680(税込)
※この価格は2005/01/13現在のものです
記者の主観による評価
シナリオ ★★☆☆☆
音楽 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆

「キャラクターゲームはクソゲー」と言う有名な格言がありますが、今回紹介の作品はまさにその通り
原題がギャグマンガと言う事も手伝い、原題を基にしたネタが大量に出てくるために予備知識の無い人がプレイすると何が面白いのかまったくわかりません
原題を知っていれば随所に笑える壺が用意されているので、楽しめるは楽しめますが。

で、肝心のゲーム内容について……対PCとのドンジャラな訳ですがPCの捨牌を見てるだけで役がバレバレな上、駆け引きも無く、登場キャラクタ毎に設定されている裏技 (使うと自滅する裏技も満載ですが)を使用していれば概ねクリア可能。
リーチの意味がまったく無く、その際の画面エフェクトがうっとおしい事この上ありません。
手役が原作を知っていれば概ねどんな組み合わせが手役なのかわかりやすく設定はされていますが、麻雀と異なり狙って役が作りにくく、さらに複数の役を作る事ができず、安上がり(上がっても10数点〜50点で持ち点300)で淡白な内容。
よく言えば麻雀を知らない人や小学校低学年でも遊べるシンプルなゲームに仕上がっています。

つまり、「大きなお兄さん」をターゲットにした「小さな子供」向けゲームな訳ですが、その事実がこのゲームを一層シュールな物にしています。

こんな人にオススメ!
あずまんがファン以外は手を出しちゃだめです(ファンでもどうかと思うが)。






掲載日:2005/01/13 本部のジャンカー

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