商品について
木が奏でる美しい響きを堪能できるフルレンジウッドコーン
※iPodの対応機種に関しては、メーカーページをご確認ください。
◆木が奏でる美しい響きを堪能できるフルレンジウッドコーン
「スピーカーは楽器でありたい」その思いから生まれた木の振動板を使ったフルレンジウッドコーン。シリーズハイエンドモデルとして音の伝搬速度を向上させる異方性振動版を採用、ワイドな音の広がりを実現しました。
◆広い音場と豊かな空間表現を実現するキャビネット
コンパクトなサイズからは想像できない大きな音場を再現するため、キャビネットには響きの良い無垢材を採用。さらに内部には楽器のようにチェリー材の響棒、複雑な形状の竹響板を設置、キャビネットの剛性を高め、響きをコントロールするとともに、重心の低い低音再生と音のスケール感向上を実現しています。
◆高音質技術 New K2テクノロジー
さまざまな音楽フォーマットを切り替えなしで最適に適応処理し、音源をマスタークオリティに近づけるJVC独自の高音質化技術「NEW K2テクノロジー」を搭載。
◆高音質デジタルアンプ DEUS 搭載
デジタルとアナログのフィードバックを組み合わせたハイブリットフォードバックにより、高調波歪みの大幅な低減と性格なデジタル変調を実現しました。さらに、スピーカーの駆動力をアップさせることで、クリアかつダイナミックな音場を再現します。
◆センターユニットにサイドウッドとアークベースを採用
センター部の両サイドにサイドウッド(木製ボード)、底面に厚さ9mmのアークベースを装着、振動吸収と剛性を向上させ音楽の表現力をアップさせました。
EX-HR9を聴いてみると、従来機EX-AR7で完成された基本的な音調は維持しつつ、つまりウッドコーンならではの素直な感触はそのままに、より無駄を削いですっきりとした印象も兼ね備えるようになったと感じられる。
例えばドラムスの太鼓はEX-AR7の時点でも、素直な抜けっぷりが好印象だった。これがさらにEX-HR9では音色が抜けた後に音色が膨らむ感じを少し抑える、気持ちタイトな鳴り方にチューニングされているようだ。スパン!というキレが高まっている。
また、するとその中低音の膨らみや広がりが控えられた分、空間に余白が確保され、その余白を生かして、音色の響きや演奏の細部といった要素がより明瞭に伝わってくる。
そしてそうして浮かび上がってくる細部の描き込み自体にも向上が見られる。ハイハットシンバルはより薄刃に描き出されて、リズムがシャープ。女性ボーカルはより明るく通る声になる。
音質調整周りの進化もポイントだ。EX-AR7には音質調整機能はほとんど用意されていなかった。対してEX-HR9には低音と高音それぞれ±4段階のイコライザーと低音強化機能「AHB」を搭載。リモコンにそれぞれの専用ボタンが用意されており手早く調整でき、しかも「フラット」ボタンですべての調整を一括一発解除もできる。実に使い勝手がよい。
木材を生かしたチューニングをさらに突き詰めると同時に、アンプやデジタル部分の技術の進化も盛り込み、その音質はより整えられている。だからこそ、それを土台にして、充実の音質調整機能も効果的だ。CDをシンプルなシステムでよい音で聴きたい。EX-HR9はそれに応えてくれるモデルと言える。
文:高橋 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。