商品について
ボーズ独自のTriPortテクノロジーによるオーディオパフォーマンスに加え、StayHearチップによる快適性と装着性を実現。エクササイズから日常の音楽鑑賞までシームレスに使用出来ます。
◆汗や水しぶきに強い防滴性能
◆コンパクトな付属のキャリングケースに収納して持ち運び可能
◆優れた耐久性
◆スマートフォン対応モデル
スポーツをしながらでも音楽を楽しめる仕様を備えたボーズのイヤホン「Bose SoundSport in-ear headphones(以下、SoundSport in-ear)」が、デザイン/カラーともにリフレッシュして新しくなった。
同社は2010年に「Bose IE2 audio headphones」を発表し、今回の新製品も採用している「StayHearチップ」を世に送り出した。通常のシリコンイヤーピースに、サメの背びれのようなウィング型のフィンを一体化したイヤーチップを初めて見たときには驚いたが、耳に装着してみるとその驚きはさらに大きくなった。実に快適で安定感の高いフィット。耳穴の入口にそっと置いただけのような軽い着け心地なのに、ケーブルを引っ張ると普通のイヤホンよりも外れにくい。
本機はネーミングに“スポーツ”を冠したイヤホンだ。そこで、今回は実際にジョギングしながら使ってみたレポートをお届けしたい。
新しいSoundSport in-earには5色のカラバリがあり、全色から選択できるのはiOS対応リモコン付きのモデルだ。5色の内訳は、落ち着いたチャコールとフロストのほか、鮮烈な印象のネオンブルーにパワーレッド、エナジーグリーンだ。特に後の3色はスポーツを楽しむ際の“やる気”も湧いてくるパワーカラーだ。
筆者の勝手な印象だが、それぞれにアディダスのブルー、ナイキのレッド、プーマのグリーンと有名ブランドのテーマカラーに合わせ込んだ配色のように思えた。今回筆者が借りて使ったモデルはエナジーグリーンだが、偶然にいつもランニングの時に着ているニューバランスのTシャツとカラーコーディネートができた。
イヤホンをiPod touchに接続して、ゆっくりと走り始める。StayHearチップの装着感があまりにライトなので、走り出したら落ちてしまうのではないかと不安になるほどだが、実は耳の穴の周りにあるくぼみにチップがはまってピタリとフィットするので、多少頭を激しく振ってみたり逆立ちしても、その動きが原因でイヤホンが外れることはない。抜群に安定した状態で耳穴の中に収まっている。
ジョギングのペースを徐々に上げていくと、イヤーチップだけでなく、イヤホン全体がとても軽く耐ノイズ性能に優れていることがわかってくる。例えば意図的にケーブルを衣服にこすりつけてみてもタッチノイズが発生しないほど、ケーブルの被覆にもノイズが出にくい素材を厳選して使っているようだ。
走りながら音楽を聴いてみた際のリスニング感については、ボーカル系楽曲のクリアで余分な色づけのない声の印象がとても良かった。ロックやポップス系の楽曲はリズムの躍動感が鮮やかに伝わってくる。空間表現が非常にワイドで、奥行き方向への見通しがよいところも、さすが開放型だ。特にEDM系の楽曲は雄大なスケールの演奏を楽しむことができた。
さて続いては、スポーツをしていない状態で、ピュアに音楽鑑賞の目的のみで本機を使う場合の試聴感について。静かな場所でのリスニング感をレポートする。AWAで配信されている楽曲を中心に、音質は320kbpsに固定して聴いた。
全体的に、開放型ならではの爽やでヌケの良いサウンドが一番の持ち味だ。特にクリアでエッジがシャープに再現されるボーカルの清涼感が抜群にいい。
ボーカリストの作品は城南海のアルバム「ミナミカゼ」から『渡良瀬橋』を試聴。奄美出身のボーカリストである彼女ならではのテクニックである「グイン(こぶし)」がとても軽やかにまわる。声のイメージがクリスタルのように透明で、ディティールが鮮明に浮かび上がる。彼女のように元から爽やかな声質のボーカリストの作品と見事にマッチするイヤホンではないだろうか。
「最高のスポーツイヤホン」であることを大前提に、安全性や使い勝手の面も十分配慮して開放型を選んだイヤホンだが、独特の爽やかで広がり感の豊かなサウンドは、スポーツ向けであることを除いてもユニークで価値ある個性として確立されている。たとえばボーカルものの楽曲ではボーカリストの声の特徴や細かなニュアンスまで忠実に再現しながら、空間を広く立体的に描き込めるセンスを持ち合わせている。
文:山本 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。