商品について
スマートフォンの為のオーディオブランド「GLIDiC」から左右を繋ぐワイヤーの無い、完全ワイヤレスイヤホンが登場。
スマートフォンの為のオーディオブランド「GLIDiC」から左右を繋ぐワイヤーの無い、完全ワイヤレスイヤホンが登場。
■耳の形状に合わせてラウンドさせたイヤホンは装着感抜群
■コンパクトなケースから取り出すと自動電源ON/ケースに収めると自動電源OFF
■簡単ペアリング、ボリューム調整や曲送り/戻し、最大10時間再生など、便利で使いやすい完全ワイヤレスイヤホンです
GLIDiCの完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-5000」は、手に入れやすい価格で、VGP 2018で金賞を受賞すると共に完全ワイヤレスイヤホンとしてコスパ賞を受賞した唯一のモデル。
充電ケースは、同カテゴリの中でもコンパクトな部類だ。ケースとイヤホン本体はマグネットで固定されおり、取り出す際もスムーズでストレスがない。
イヤホン本体のサイズは普通のイヤホンよりほんの少し大柄かなという程度で、完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなりコンパクト。重さもまったく気にならない。
耳に当たる側は素直な曲線で構成されており、装着感も良好だ。付属イヤーピースで調整すれば、耳から外れてしまいそうな不安も感じない。
本体側面にマルチファンクションボタンがあり、音楽再生や通話の基本操作も可能。さらに曲送り/戻しや音量調整などが行えるのは、他にはない本機ならではの特徴だ。
連続再生は単体約3時間、ケースで約2、3回のフル充電が可能で合計約10時間使え、完全ワイヤレスイヤホンとしての平均をクリアしている。通信、左右接続の安定性なども、短時間のテストではまったく問題なかった。
サウンドは、低音はやや軽めだが、だからこそ中高域の音色や抜けは素直で、特にボーカルは聴きやすい。
左右の音量やタイミングがずれて音場のセンターが出ていないとか、センターの音像がぶれるといったことも、本機では気にならない。当たり前のことなのだが、その当たり前のことにも当たり外れがあるのが、現状の完全ワイヤレスイヤホンだ。それをしっかりクリアしてきてくれている。
音場全体のクリアさや見晴らしの良さを強みとするタイプだ。例えば悠木 碧『レゼトワール』やコーネリアス『いつか/どこか』といった、空間表現の豊かな曲を聴くとわかりやすい。左右に大きく広がり、音と音の間の余白も十分に感じられる。完全ワイヤレスイヤホンでこういう広がり方を表現できる製品は少なく、その意味でも貴重だ。
代わりに、ロックバンドのサウンドで一体感やパワフルさがほしいという場合には少し物足りないかもしれないが、そこはスマホ側のプレイヤーアプリで遠慮なく調整すればよいだろう。
屋外ではAirPodsにはない遮音性という強みが発揮され、それでいて価格はAirPodsの半分。完全ワイヤレスイヤホンの定番になり得る力を備えたモデルだ。
文:高橋 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。