商品について
想像を超える、ワイヤレス。レスポンスに優れた高解像度再生
想像を超える、ワイヤレス。レスポンスに優れた高解像度再生
■能率性と解像力に秀でた高精度なドライバー設計
各音域の解像度を高める内蔵アンプで奥行きのある音場表現
■不要共振を抑える強靭アルミニウムハウジング
■襟元にバッテリーケースを固定するClip-Onスタイルで安定装着
■耳元で音楽・動画、通話の操作ができるインラインコントローラー付き
■高音質aptX/AACコーデックに対応
<div class= phile_web >「ATH-CKR75BT」は、オーディオテクニカ『Sound Reality series』初のBluetoothイヤホン。ひと口で言えば「ATH-CKR70」のBluetooth(BT)版。
しかしドライバーユニットは口径こそ同じだが、BT用に最適化した新開発の広帯域再生対応ドライバーを積む。ハウジングは不要共振を抑えるアルミ製、内蔵アンプは奥行きある音場表現を目指したという。
装着性を考慮し、バッテリーとイヤホンを分離。バッテリー部はちょうど襟元にくる形で重量バランスも良好だ。一般的に高級機ほど金属製ハウジングにより振動を抑える設計を採るが、BT搭載機の場合、それが電波送信の妨げになるため、必然的にプラ系パーツにせざるをえない。
しかし同社ではオーバーヘッド型の上位機種「ATH-DSR9BT」などで、アルミハウジングとBTの両立を実現。本機も分離したバッテリー部やリモコン部とともにアンテナの機能もハウジングから解放したことで、アルミ素材の採用を可能にした。
さっそく、aptXコーデックにて音質チェックを行った。基本的なサウンド傾向はレンジの広いスムーズな性質で、中低域の制動性も高く、クリアでヌケ良く爽やか。BT伝送だと思わせない、滑らかで落ち着きのあるサウンドでもあり、女性ボーカルもハリ良く澄んだ質感で描き出す。
クラシックのレヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』から「木星」では、管弦楽器の旋律を丁寧にトレースし、太鼓系の響きもキレ良く、低域方向も穏やかで、細やかなニュアンスもヌケ良く聴き取れる。余韻の爽やかさも印象的だ。
ジャズのオスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』から「You Look Good To Me」は、硬質でコロコロとしたピアノのアタック感がすっきりとした音場を作り出す。ハーモニクスも低域を控えめにまとめており、全体的にクリアな表現だ。ウッドベースは弦のたわみ感を鮮やかに引き出し、スネアブラシの質感も丁寧で、かっちりとしたアタックも付帯感がない。
本機は、現実的な価格帯で高音質を目指したモデル。初めてワイヤレスイヤホンを購入するユーザーにとっても、従来の有線環境とそん色ないバランスで音楽を楽しめるような、エントリークラスの新たなBTスタンダードとなるクオリティを持つ製品だ。
文: 岩井 喬
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。</div>