商品について
こだわりの映像表現を堪能できる高画質モデル
更なる高輝度化と高コントラストを実現。フルスペックの4K映像入力〜最新HDMI2.0a&HDCP2.2に対応!
■新しいHDR方式であるHybrid Log-Gammaに対応
■ダイナミックコントラスト130万:1、低遅延モード搭載
■明るさ1900lm
■ネイティブコントラスト 130000:1
■ダイナミックコントラスト 1300000:1 4K60P
■4:4:4 18G bps対応
■HDCP2.2対応
■HDR/HDR10・HLG HDRフルオート
JVCケンウッドの4K/HDR対応D-ILAプロジェクター「DLA-X770R」。ネイティブ4K対応のフラグシップモデル「DLA-Z1」と同等の新解析アルゴリズムを採用するなどした同機の画質傾向、および従来機「DLA-X750R」からの進化点をチェックする。
従来機DLA-X750R/550Rは、HDR対応機の先駆者だった。しかしHDR10のピークの再現を重視した同機のガンマ設定は非常に明るいシーンが連続するソフトはいいが、アベレージのソフトはデフォルトでは全体の映像が圧縮されたように暗くなってしまう。
そこでHDR10採用ソフトのデータを集めフィードバックで実戦的な対応力を高めた製品が、新モデルDLA-X770Rだ。
X750R→X770R、X550R→X570Rと控えめな型番の変更からもっぱら機能と使い勝手を改良したものだ、と考えたらいけない。この1年間のノウハウ蓄積は数カ年分に匹敵。分かりやすく整理された機能以上にそれは画質の変貌に現れている。
本機は画素ずらし方式4K e-shift4を使って2Kデバイスから4K解像度を得る。従来機まではネイティブ4K機への対応上、エッジエンハンスの精細感、鮮鋭感主体の画作りだった。2Hくらいの至近距離で映像を見ると被写体の輪郭が強調されシュートに微細なノイズがまとわりつくのが見え、エンハンスレベルを止むなく下げることもしばしばだった。
本機はディテールエンハンス主体の画作りに変更、輪郭の硬さが消え細くしなやかな描線に変わり、自然な立体感の素直な映像がデフォルトのまま得られる。
初年度に4KUHDBDの10bit階調情報、BT.2020色域情報が多数収集出来フィードバックした結果、多彩な4K映像に密着したカラーマネージメントへ一歩前進、「レヴェナント」「エクソダス」等同じディスクで色数が目を覚ましたように増え原画のリアリズムへ肉薄する印象だ。
この他「低遅延モード」は倍速回路のチップをパス、4Kの12bit4:4:4を圧縮せずそのままフル一貫処理し抜けのいい映像に変わるので出力可能なプレーヤーをお持ちならゲームファンならずとも映画や音楽ソフトに試す価値がある。
型番上いくぶん控えめな新製品だが、フラグシップDLA-Z1の開発経験も反映され内容はすこぶる濃い。4K HDR 2年目もJVCプロジェクターが先頭を行く。
文:大橋伸太郎
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。