商品について
4KエンハンスメントとHDR対応で驚きの高画質映像を
■明るさ2500lm、コントラスト1000000:1
■対応入力解像度:4K(4096×2016)
■上下96%、左右47%の広範囲光学レンズシフトを搭載
■投写距離は最短約3.0m〜最長約6.3m
■エプソン独自の4Kエンハンスメントテクノロジーにより4K・HDRに対応
■4Kエンハンスメントテクノロジーと画質調整機能「イメージ強調」の合わせ技で驚きの高画質映像を実現
■4K映像の無線伝送にも対応したワイヤレスモデルで、HDMIケーブルの長い配線も不要
「4K」の登場でプロジェクター市場も盛り上がりを見せている。そこで注目したいのが、本機「EH-TW8300W」である。映像デバイスは0.74型1,920×1,080画素のポリシリコンTFT液晶パネルを3枚備える透過タイプの3LCD方式で、新開発の「4Kエンハンスメントデバイス」を用いて4K解像度を実現している。エプソンが得意な3LCD技術をベースとした独自のシステムで、本機がフルHD機に近い小型軽量化と価格を実現できた理由と言える。
HDMI入力は本体背面に2系統、「WirelessHDトランスミッター」に4系統を備え、いずれも4K/HDR/HDCP2.2に対応する最新仕様。4:4:4(12bit)入力の際は圧縮されることになるが、EH-TW8300本体から最終的に出力されるのは4:2:2(10bit)なので、クオリティー面での心配は無い。
ほか、レンズは電動制御の2.1倍ズーム&上下96%/左右47%ものワイドなシフトが可能。また、映像の明るさはカラー/全白ともに最大2,500lmと明るく、設置場所を選ばないのもエプソン流のこだわりだ。本体重量は約11.2kgで4Kモデルとしては非常に軽量。
映像の位置や投写サイズ、ピントの調整は、電動仕様なのでリモコンで操作が可能。レンズのシフト幅が大きいのがエプソンプロジェクターの特徴だが、レンズの端を使うと、どうしても映像の角や端部にケラレのような輝度落ちが発生してしまう。しかしながら、本機ではユニフォーミティー調整機能が備わり、中央以外の明るさを個別に補正することができる。
リファレンスとしている4K/HDR収録ソフトで確認。映像モードは、エプソンがHDR映像で推奨する「ブライトシネマ」だ。明るい映像に慣れると、視覚の色に対する感度が高まるせいか、色の乗りや透明感もアップしたように感じる。
HDR映像は最大nit数の設定に加え、制作者の意図した明暗の表現にバラツキがあり、視聴者側での調整が不可欠だが、本機には「ダイナミックレンジ」としていくつかのモードが用意されているためエントリーユーザーにもフレンドリーだ。
4K/HDR時代のパワフルな光源、明るく解像度に優れたレンズは、従来のHD映像も今まで以上の高画質で楽しめる。本機は身近な4Kモデルとして、2K映像が主流のユーザーにもお薦めしたい高品位モデルだ。
文:鴻池賢三
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。