商品について
人間の視野に近い自然な画格を得られる標準レンズ(35mm換算で45mm)、新開発Foveon X3 Quattroセンサーを採用したデジタルカメラ。
●垂直色分離方式を採用した世界唯一のダイレクトイメージセンサー
Foveonセンサーは、光の波長特性を利用し、シリコンの異なる深さに3層のフォトダイオードを配置して色分離する垂直色分離方式を採用した世界唯一のダイレクトイメージセンサーです。他のほぼすべてのセンサーはカラーフィルターを水平に配列して色情報を取り込んでいますが、Foveonセンサーは、垂直方向に色分離を行うため、単一セル内ですべてを記録することができ、豊かなグラデーションやトーンを表現できます。「カラーフィルターで光情報を損失しない」「フィルターアレイの干渉を隠すための光学的ローパスフィルターが不要」というネイティブデータの特徴を示し、演算による補間も不要なため、どこまでも質の良い画像生成ができる原理特性をもちます。
●3900万画素相当の高解像度を実現。新開発Foveon x3 SENSOR Quattro
Foveonセンサー独特の豊かなトーンとグラデーション、しっかりとしたテクスチャを感じさせる「フルボディ」画質は、光の情報を垂直方向にまるごと取り込める世界唯一のセンサー方式、「フルカラーキャプチャシステム」によるものです。新センサーでは、新たな3層構造1:1:4を採用。輝度情報はトップ、色情報はトップ、ミドル、ボトムの3層で取り込み、Foveonセンサーならではの持ち味はそのままに、さらなる高画質を追求。解像度(従来比30%アップ)とノイズ特性を向上させ、高画素化に伴うSN比の悪化を抑えられるだけでなく、忠実な色再現を行うための膨大なデータ処理の高速化にも成功しました。新センサーのジェネレーションネームは、「1:1:4」ソリューションにちなんで「Quattro」と命名されました。
●「Quattro」に最適化した画像処理を行う新開発画像処理エンジン「TRUE III」
新しいdpシリーズには、シグマが新開発した画像処理エンジン「TRUE(Three-layer Responsive Ultimate Engine)V」を搭載しています。Foveonセンサーの進化とともに長年培ってきたノウハウを余すところなく投入し、新世代Foveonセンサー「Quattro」から出力された信号を「TRUE V」によって14bitで処理する事により、生成するリッチな画像信号を最適に処理できるよう洗練させました。大容量の画像データを生成し、豊かなカラーディテイルを損ねることなく、高精細で立体的な描写を実現します。
●最高レベルの光学性能。高性能専用レンズ
シャープで安定した描写を可能にし、微細な被写体まで精緻に結像できる性能を発揮。ピントはあくまでシャープに、アウトフォーカス部へはスムースで自然なグラデーションを描き、優れた像面特性を示しています。光の情報を素直にセンサーへと運ぶことを最優先に設計され、諸収差を極限まで追い込んで最適なかたちにまとめあげたこの「標準」レンズの性能は、DP2 Merrillでも高い評価を得ています。今回、新世代のQuattroセンサーを搭載するにあたりレンズの仕様を徹底的に検証した結果、その完成度ゆえに、dp2 Quattroにおいてもレンズの仕様は一切変更せずに採用することとなりました。
●単焦点レンズ固定式。単焦点レンズ固定式カメラの威力
単焦点のレンズ固定式カメラであるdpは、ずば抜けた解像力をもつセンサーとレンズを正確に正対させることにより「画質の最適化」を実現しています。「最高のレンズと、最高のセンサー」のベストマッチングを追求して製品開発に取り組んできたシグマのノウハウが凝縮されているのが、単焦点レンズ固定式カメラならではの特長なのです。
●画像ポテンシャルを存分に引き出す専用現像ソフトウェア「SIGMA Photo Pro」
SIGMA Photo Proは、自分自身の手で「作品」を仕上げたいと考えるアーティスティックなマインドをもつ人のためのRAW現像ソフトウェアです。デジタルカメラを手がけて以来、RAWモードでの撮影と現像を推奨してきたシグマのノウハウが凝縮。本当に必要な機能だけを厳選して採用し、数あるRAW現像ソフトウェアのなかでも最高水準を自負するほど、直感的に操作できるインターフェースに集約されています。豊富な光情報を保有するFoveonセンサーの特長を活かした、どこまでもリッチで質のよい画像データは、トーンやグラデーション描写、奥行きのあるモノクロームの現像も可能にします。
●新規追加4モードで作画意欲を刺激。充実のプリセット・カラーモード
心象風景に忠実に表現できる広いダイナミックレンジと豊かな階調・色調。色感や質感を引き出しながらイメージを再現できる、リッチで素性のよい画像情報。どのようなフィニッシングにも堪えうる、懐の深い画像データを提供できるFoveonセンサー。撮影時に「こんな風に表現したい」というイマジネーションを引き出せるよう、カメラで設定できるプリセット・カラーモード設定を新たに4モード追加。画像処理エンジンの進化で、処理プロセスの最適化も進み、画像処理にかかる時間も改善。本格的な芸術表現をより身近に、気軽に楽しめます。
●光の全波長情報を記録できるから本格的なモノクロ写真が可能に
Foveonセンサー の画像生成プロセスがもたらす豊かな質感、ダイナミックレンジの広さ。どこまでもなめらかで美しいグラデーションや、繊細な陰影の描写は、モノクローム写真でも際立ちます。モノクロフィルムで言えば、「Panchromatic(光の全波長情報を保持している)」という特長をもつFoveonセンサーの画像は、赤や黄の色味の違いを情報として残したまま、モノクロームの画像を生成します。例えばモノクロフィルムでは、唇の赤を強調するために緑色のフィルターを使ったりすることがありましたが、その効果を撮影後の現像処理ソフトウェアで再現することが可能です。
●画質と操作性の向上を両立させるための新しいカメラのあるべきかたち
新しいdpは、その高い画質ポテンシャルを最大限に引き出し、芸術的な作品を生み出すための最適なボディバランスを追求しています。カメラを構え、両手でしっかりとホールドしたときの操作感、ポータビリティを考慮した場合に最適な重量や形状。そして直感的な操作をサポートする構成を工学的に追求しています。センサーとレンズとの正対、レンズユニットの独立配置。熱による信号への影響を避けるため、熱源となりやすいバッテリーや電源回路からセンサーや基板を極力離し、ボディにレイアウトすること。これらすべてが完全に統合された「最高画質での作品づくり」のためのカメラを、ぜひその手にとって確かめてください。