商品について
ピュアストレートで硬質ステンレス(SUS304)と宝石軸受けで、カートリッジをしっかりと支えます。
ピュアストレートで硬質ステンレス(SUS304)と宝石軸受けで、カートリッジをしっかりと支えます。
■トーンアームの設計は伝統的にトラッキングエラーを少なくすることが第一でした。しかしそれ以上に大切なことがサイドフォースの変動による時間揺れだったのです。それによってトラッキングエラーよりも遥かに大きな問題を生じていた事が浮き彫りになりました。サイドフォースが0になることから製品名は「0 SideForce」です。サイドフォースが発生しようとしてもアームが水平に移動することで必ずバランスを取る動作なのでキャンセラーも不要です。
■加工困難な硬質ステンレス(SUS304)と宝石軸受けやMITCHAKUヘッドシェルによる明確な保持と相まってカートリッジをしっかりと支えます。0 SideForceの基本構造は、宝石軸受けによるワンポイントタイプですが、左右のフラつきを無くすべく、レコード側に錘を設けることで支点下20mmの位置を意図的に軽く接触させた構造なので、厳密には2ポイントアームですが、圧力比からすれば1.01ポイントとも言えます。
■このため、手で持つと0.1ミリの程度のガタがありますが、演奏中は針先の1点と合わせ3点による最も曖昧さの無い明確な動作をします。この構造は、スタックスのUA-3、UA-7、UA-9あるいはサテンなどに採用されていた方式です。この方式が持つガタはとかく誤解され易いので、多くのアームメーカーは、手にはガタが感じられないベアリングを採用することで、誤解を防いでいます。ベアリングは厳密には多点接触なので曖昧動作にもなりがちです。ベアリングは長年使うと磨り減ってガタが出がちですが、本方式は重力がある限り1.01ポイント動作なので、真のガタは生じません。支点前方はリジッドな構造ですが、支点後方の錘はゴムでオーソドックに浮かしています。さもないと僅かな共振音が付くからです。
■穴はターンテーブルのセンターから232mm位置にφ30mmですが、230mmのFR-64や235mmのWE-308の位置には問題なく適合します。これまでの試作品との変更点は、支点の上に六角ナットがついたことと支点の左側に丸いウェイトが付いたことです。あとサブウエイトの関係で、錘を受けるシャフトがφ10からφ12に変わった点です。細部まで検討したので遅くなりましたが、完成度には大いに満足しています。
【製品仕様】
■ターンテーブルとアームのセンター間距離:232mm±3mm
■アームの支点と針先距離:214mm
■アンダーハング:18mm
■適合カートリッジ重量:28.5g(サブウエイト使用で35.5gまで対応)
■付属品:MITCHAKUヘッドシェル、ロジウムメッキのDIN5ピン-RCAの出力コード、サブウエイト、ナット回し、6角レンチ、スタイラスクリーナーSaSuPa