商品について
着脱可能ケーブルでリケーブルに対応したハイレゾイヤホン
ハイブリッドドライバーを採用したハイレゾイヤホン
「EHP-R/HH1000A」は、ハイレゾ対応にとどまらない“高音質イヤホン”として同社が本気の姿勢で臨んだモデル。
BAドライバーと8mmダイナミックドライバーを搭載するハイブリッド型。帯域は40kHz〜5kHzまでをカバーしてハイブリッド構成ならではのワイドレンジを確保。ハウジングは高剛性アルミニウムと樹脂のハイブリッドで、不要振動を抑制しピュアな再生を実現する。
早速試聴を始めると、そのワイドレンジさとライブ感、聴感上の気持ち良さに振り切った鮮やかなサウンドを聴かせてくれた。
プレイヤーはiBasso「DX80」を使用し、まずハイレゾ音源の宇多田ヒカル『Automatic』を聴く。空間に浮かび上がるライブ感を持つ歌声の絶妙な響き、中高域の滑らかな表現は、ハイブリッド型の持ち味を存分に発揮する。低音はゴリっとした質感を持たせつつ、沈み込みもディープで奥行きが見通せる情報量も持つ。響きと余韻を丁寧かつ徹底的に引き出す様は見事だ。
アニソンの藍井エイル『IGNITE』でも、伸びやかさやアタックの鋭さは本物。高域は音数多さゆえに耳に付くところもある事は覚悟しておこう。
男性ボーカルのロックバンド KEYTALKの『桜花爛漫』ではライブ感たっぷりに鳴らす。特に冒頭のエレキギターの走りっぷりと、適度にエッジの立つボーカルのバランスも良い。シンバル音はピーキーだが、その鋭さがハイレゾ対応らしい所だろう。空気の張りを持って鳴らすバスドラムといい、疾走感の中に飛び込むような気持ち良さは他にない水準だ。
様々なハイレゾ音源を聴いてみたが、共通するのは圧倒的なライブ感だ。競合する高音質モデルが多い3万円クラスにあって、その点は傑出している。ハイレゾ志向にも、モニター系では足りない空間再現と包み込まれるサウンドを求めるユーザーにも“エレコムの本気”を聴ける本機はオススメだ。
文:折原一也
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。