商品について
映画やハイビジョン映像を忠実に再現できるRec.709対応フルハイビジョンホームシアタープロジェクターです。
■フルHD1080pの高解像度で2000ルーメンの高輝度
HT3050は、フルHD(1920x1080)の高解像度で、高輝度2000ルーメンの明るさと、高コントラスト比15000:1を実現しています。フルハイビジョンの映像を、きめ細やかで細部まで美しい映像をお楽しみいただけ、15000:1の高コントラスト比で、映画など暗いシーンが多い映像でも、階調をつぶすことなく黒色を美しく表現し、映像の世界観をしっかりと映し出すことが出来ます。
■国際標準規格Rec.709に対応
一般的な映像機器は、入力された映像信号をそれぞれの機器でチューニングされた色で表示をするため、録画機器、編集機器、出力機器の間で色の破たん(範囲外)が起こり、最終的に制作側の意図しない色が表示されてしまう事がありました。そこでITU-R(国際電気通信連合 無線通信部門)は、基準となる色域・ガンマ値を『Rec.709』として策定し、映像における業界標準を策定。現在の各デジタルテレビ放送、ブルーレイ映像は基本的にRec.709を基準にて制作されています。HT3050はこのRec.709に対応。プリセットモードのシネマモードをお選びいただくことで、映画やハイビジョン映像を映画監督や編集者の意図した正しい色で再現することが可能です。尚、全てのHT3050は工場生産最終段階において、厳密なRec.709への対応のため、1台ずつ色調整を実施しています。
■レンズシフト機能を搭載
HT3050は、レンズシフト機能を搭載。上部のレンズ調節ネジで、本体の設置場所を動かさずに画面の位置を上105%〜115%移動させることが可能です。
■縦横台形補正機能を搭載
HT3050は縦(自動)±30°/横(手動)±30°の台形補正を行うことができます。プロジェクターの傾きによる画面のゆがみを簡単に補正することができ、設置自由度が広がります。
■HDMI端子(v1.4a)を3系統搭載し、MHLにも対応
HT3050は、HDMI(v1.4a)端子を3系統装備しています(うち2系統はMHL対応)。様々なAV機器との接続が可能なほか、ブルーレイプレーヤーや、次世代高解像度ゲーム機との接続も可能です。
※全てのHDMI機器への接続保証をするものではありません。
■10Wx2ステレオ高音質チャンバー型スピーカー・オーディオエンハンサー搭載
好評のチャンバー型スピーカーを2基搭載しステレオ化。より高音質の音声をお楽しみいただけます。更にBenQオーディオエンハンサー(Poword by MaxxAudio)を追加し、重低音を強化しました。映画ファンも納得の音質・音量をご家庭で楽しむことが可能です。
BenQがホームシアター用プロジェクターとして装いも新たに投入した、「HT3050」。従来製品からの進化点は、さらなる画質向上への取り組みはもちろん、ラウンドフォルムを採り入れたリビングに馴染み易い外観デザイン、静音性の向上など、ホームシアターとの親和性向上がポイントだ。HT3050は色の忠実な再現性がトピックで、ほか、豊富な入力端子、上下に加え左右の台形補正に対応するなど、機能面での充実ぶりが光る。
本機の特長は何と言っても、正確な色の再現にこだわった点である。本体天面にも大々的に「Rec.709」と表示されていることからもその意気込みが感じられる。
近年は4Kの登場で、より色の再現範囲が広い規格「BT.2020」がキーワードとして浮かび上がり、「広色域」であることが良しとされる風潮があるが、Rec.709ベースで制作されたコンテンツを視聴する場合は、色を拡張することになる。鮮やかな色を楽しむという観点では否定しないが、制作者の意図した色調ではない事は理解しておきたい。
本機の場合、Rec.709を正確に再現できるよう配慮されており、出荷時に一台ずつ調整を行っている点は興味深い。この価格帯としては前代未聞で特筆に値する。
本格的なホームシアター向けプロジェクターでは予算的にも設置スペース的にも敷居が少々高い。一方、データ用プロジェクターでは映画作品の高画質を充分かつ忠実に引き出すのは難しい。本機は、そうした狭間で悩んでいるホームシアタープロジェクター入門ユーザーに適していると言える。
文:鴻池賢三
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。