商品について
SoundTouch 20 IIIはコンパクトなボディの中にボーズ独自の小型高性能スピーカーテクノロジーが凝縮され、高いレベルでサイズと音質を両立しています。書斎やダイニング、リビング等、マルチにお楽しみ頂けます。
SoundTouch 20 IIIはコンパクトなボディの中にボーズ独自の小型高性能スピーカーテクノロジーが凝縮され、高いレベルでサイズと音質を両立しています。書斎やダイニング、リビング等、マルチにお楽しみ頂けます。
Bluetooth搭載、Bluetooth搭載機器の音声再生にワイヤレスで対応
家庭内のホームWi-Fiネットワークを通じて、iTunesなどPCに収められた音楽を、ワイヤレス再生することができます。
お気に入りの曲をワンタッチで呼び出せる6つの専用プリセットボタンがついています。このボタンにお気に入りのインターネットラジオ局やPCなどに収められた音楽を登録すれば、ワンタッチで直接呼び出すことができます。
楽曲の選択や、本体プリセットボタン登録などの管理は専用アプリ“SoundTouch app”(Android、iOS、Mac OS、Windowsに対応)を使って行います。シンプルな操作性で、iTunesなどに保存したお気に入りの曲も、インターネットラジオ局も、ソースの場所を意識することなくすべてアプリを通じて管理することができます。
ボーズが展開する据置型ワイヤレスサウンドシステム“SoundTouch”シリーズ。「SoundTouch 30 Series III wireless music system」と「SoundTouch 20 Series III wireless music system」、そして「SoundTouch 10 wireless music system」の3製品が発表され、サイズと機能、そして音にそれぞれのキャラクターを与えている。
今回取りあげる「SoundTouch 20 Series III wireless music system(以下、SoundTouch 20 III)」は、有り体にいえばSoundTouchシリーズ3兄弟の“次男坊”だ。下位機種SoundTouch10と比較した場合に一見してわかる違いは、前面中央に据えられた有機EL(OLED)ディスプレイ。単色表示のためアルバムアートワークの表示には対応しないが、再生中の曲などの情報を表示することができ、付属のリモコンで操作するときに重宝する。
31.4cmのボディを二分するかのようにOLEDが据えられたことからもわかる通り、スピーカーユニットは左右に2基取り付けられている。
背面は樹脂製で、その上部にはバスレフポート兼取っ手が用意されている。本体重量は3.2kgと軽くはないものの、置き場所を調整したいとき、別の部屋で聴きたいとき掴みやすく、あると無いでは大違いの仕掛けといえる。ボーズスピーカーの肝である低域のキャラクターづくりにも大きく影響している。
現行のSoundTouchシリーズは、AC電源を使用することもあり、屋外での利用を想定していない。しかし、Wi-Fiネットワークを用意すれば、異なる部屋/場所で同じサウンドを楽しめる「マルチルームリスニング」を実現できる。1台のスマートフォンで再生し複数のSoundTouchシリーズから出力する事が可能。操作は専用アプリ「SoundTouch app」から行う。
居間にSoundTouch 20 III、寝室にSoundTouch 10を置き、どちらも同じスマートフォンで管理できるうえ、同時再生に対応する。もちろん、SoundTouch 10とSoundTouch 20 IIIそれぞれがBluetoothやNASなど独自の音源を再生することもできる。
SoundTouch 20 IIIの音は、低域がはっきり強調される“最近のコンパクトスピーカーで聴くボーズの音”とは趣が異なる。低域はしっかりと出るものの、控え気味で押しつけがましさはない。一方、ボリュームを絞ってもバランスを損なわない程度に低域の存在感が残るため、夜間でも心地よく音楽を愉しめる。
だが、ボリュームを上げれば“地力”を発揮する。ベースやドラムのリズム隊が繰り出す音は、低域に漲るパワーを感じさせ、スピード感をもって突き抜けていく。ボーズスピーカーとしての真価を発揮するのはやはりボリュームを上げたときで、周囲の環境と時間帯が許せば大音量で楽しみたいところ。街乗りは快適性重視だが、高速に乗れば爽快感を味わわせてくれるクルマのような、いい意味での二面性を備えたスピーカーだ。
文:海上 忍
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。