商品について
独創的なフォルムで見る人をも惹きつける。超多層フィルムによる高剛性振動板を採用し、より一層リアルに高音質を再現する「ハイレゾ音源」対応ステレオヘッドホン。
◆「ハイレゾ音源」に対応した高音質ステレオヘッドホン
高解像度な音楽ファイルである「ハイレゾ音源」に対応した高音質ステレオヘッドホンです。φ12.5mmのドライバーを採用し、力強い低音と伸びやかな中高音を再現します。
◆超多層フィルム採用の高剛性振動板
数百ものポリエステル樹脂フィルムを積層した「MLF=超多層フィルム」を素材に、ラジアル構造のリブを設けた高剛性振動板を採用することで、残響を抑え、高レスポンス・高解像度を実現しています。その場の空気感をも感じる自然な音の広がりと豊かな音場表現、クリアで伸びのある高域を再生します。
◆独自開発「Magnetic Turbo Axialy Port」
ドライバー、ボールピース、マグネットを同軸上に配置する新開発の音孔構造「Magnetic Turbo Axialy Port」を採用しています。これにより低域から高域までスムーズなレスポンスを実現します。
音質は「低重心だが低域過多ではなく、高域も派手にせずしっとりとした落ち着きのある音調」という方向性を、この見た目にして、しっかり推し進めている。
相対性理論「たまたまニュータウン(2DK SESSION)」冒頭のバスドラムの柔軟性を備えてどしんとした重量感はこの曲の雰囲気にも合っており、この曲を聴き込んでいる方にも納得できるであろう感触だ。ベースも同じく柔軟性と量感を豊かに備える。
ハイハットシンバルなど高域は、低域の充実と相対的に見ると存在感が少し弱くはなるが、しかしこちらの感触も柔軟で良好。粒子感や質感の柔らかなきめ細かさは特筆にも値する。例えばこの曲のやくしまるさんや「こきゅうとす」での花澤香菜さんの声は、ふわっと柔らかくほぐれながらも息遣いのシャープな成分も生かしてあり、実に見事だ。
他の楽器の音色も、例えば特にエレクトリックギターのクリーントーンの滑らかな艶は素晴らしい。
TECHNOBOYS P.G.「SHaVaDaVa in AMAZING♪(OUT OF LOGIC)」はベースのかっこよさも際立つ曲なのだが、その重量感はここでも改めて心地よい。重みはあるのだがもったりとはしないので、曲の躍動感を落とすこともない。
TM NETWORK「Beyond The Time」では空間とそこに広がる粒子も豊かに感じられ、宇宙の情景を自然と思い浮かべられる。
空間性や豊かな粒子感というところでは、Hoff Ensemble「Dronning Fjellrose」の再生も見事だった。教会でのオフマイク録音でその場の響きをたっぷり生かしてある作品だが、その雰囲気も柔らかく濃く再現される。
ということでこのイヤホン、僕の期待通りに「見た目に反しての高品位サウンド」だった。見た目は個性派がいいけど、音は落ち着いた正統派がいいという方にぴったりだ。
また見た目にはこだわるけれど音は特に強い好みがあるわけではないという方に向けて「だったらこれが『いい音』ですよ」と正統派のサウンドを推してくる姿勢にも好感を持てる。
文:高橋 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。