SIGMA fp の特長
世界最小・最軽量フルサイズ
外形寸法112.6×69.9×45.3mm、質量はボディ単体370g。フルサイズミラーレスカメラにおいて世界最小・最軽量※です。普段使いにも気軽に持ち出せるサイズなので、日常のスナップ撮影でもフルサイズ画質を楽しみやすくなります。
- 2019年7月11日現在、シグマ調べ
フルサイズセンサー
裏面照射型の35mmフルサイズ有効2460万画素のベイヤーセンサーを搭載。高画質な静止画・動画撮影が可能です。
防塵防滴構造
カメラ本体の42ヶ所に防塵防滴用シーリングを採用。防塵防滴構造のレンズと組み合わせることで、雨天や砂の舞う環境など様々な条件下での撮影が可能です。
三脚と共通サイズのストラップ金具
ボディ両側面のストラップホルダには、三脚と共通の1/4インチサイズのネジとネジ穴が採用されています。金具を外して縦位置で三脚に設置できたり、底面のネジ穴に金具を付ければストラップを縦持ち用に付け替えたりと、使い方の幅が広がります。
大型ヒートシンク
業務用シネマカメラなどに採用される放熱板に着想を得た大型のヒートシンクをLCDとボディの間に搭載。さらに外観に施された放熱塗料により、高い放熱性を実現しています。高気温下や長時間の撮影でもオーバーヒートが抑制されることで、安定した動画撮影が可能です。
フルタイム電子シャッター
機械式シャッターのデメリットである、作動時の衝撃、音、そしてタイムラグを限りなくなくすことにより、多様なシーンに対応するシステムを追求しました。わずかなブレも排除したい精密な撮影、音に対するデリカシーが求められる場面での撮影、周囲の雰囲気を壊すことのない撮影、シャッターチャンスに遅れないレスポンスの良い撮影。これらが新たな映像表現を生み出します。加えて、機械式シャッターがないシンプルな構造により、カメラ自体の信頼性も向上しています。
カラーモード「ティールアンドオレンジ」
映像の色彩を演出に沿って調整するカラーグレーディングは映画や作品の印象を大きく左右する重要な制作工程です。その中で、近年ハリウッド映画などで人気の高いカラーグレーディング手法に着想を得た「ティールアンドオレンジ」をカラーモードに初搭載。人間の肌の色などに含まれるオレンジ系の色味と、その補色に当たるティール系(シアン系のブルー)の色味を際立たせることで、映像を鮮やかかつ印象的に演出することが出来ます。 Cineモードではもちろん、Stillモードでも設定可能です。
Srandard
Teal and Orange
Fill Light機能

SIGMAの独自現像ソフトSIGMA Photo Proにのみ搭載されていた「Fill Light」機能をカメラ本体に搭載。Fill Light機能を使うと、画像の明るい部分の露出を変えることなく、暗い部分にライトを追加するように明るさを調整することができるので、露出調整ではコントロールしづらい部分の表現を作りこむことができます。調整範囲は従来の±2.0から±5.0に拡張され、より細かい調整が可能になりました。
トーンコントロール・カラーモード
トーンコントロールメニューには、従来のオート強・弱の2つの設定に加え、マニュアル設定を採用。トーンカーブを任意に設定できるようになりました。カラーモードメニューには「効果」スライダーを初搭載。各効果の強調具合を±5の11段階から設定でき、カラーモードの効果の微調整が可能です。さらにボディにはトーンコントロール・カラーモードのそれぞれのメニューに素早く移行できる「TONE」ボタン、「COLOR」ボタンを採用。充実した調整機能と操作部により、カメラ内の操作だけで画像・映像の作りこみが楽しめます。
HDR撮影
電子シャッターの特性を活かし、静止画では3コマ、動画では2コマを異なる露出で1度に撮影・合成することで、通常の撮影では得られない広いダイナミックレンジを持つ静止画・動画を生成できます。
- Cineモード中のHDR撮影は、後日ファームアップで実装予定。
Cinemagraph機能
画像と映像のハイブリッドなGIFアニメーション「Cinemagraph(シネマグラフ)」が生成できる機能を搭載。写真の一部が動き続ける、独特な作品をカメラ内だけで作ることができます。
- 画像はイメージです。Cinemagraph機能は、後日ファームアップで実装予定。
顔/瞳優先AF機能
人間の瞳をカメラが検出し自動的にピントを合わせる顔/瞳優先AF機能を搭載。被写界深度の浅い大口径レンズを使ったポートレート撮影でも、瞬時かつ正確に人物の瞳にピントを合わせることができます。
フォーカスピーキング機能
ピントが合った被写体の輪郭部分を色付きの線で強調するフォーカスピーキング機能を搭載。マニュアルフォーカス時のピント合わせをアシストします。
Lマウントを採用
Lマウント※はショートフランジバック、大口径、高耐久性を特徴とする、ミラーレス機に最適化されたマウントです。2018年にSIGMAはライカカメラ社、パナソニック株式会社との3社によるLマウントアライアンスを締結。同じLマウントを中核としてのカメラシステム開発を発表しました。そのため、SIGMA fpにはSIGMAのレンズだけでなくライカカメラ社、パナソニック株式会社の各種Lマウントレンズを使用することができます。Lマウントでは、メーカーの垣根さえ越えた、かつてないほどの拡張性と可能性を持った撮影システムが構築できます。
- Lマウントはライカカメラ社の登録商標です。
本格的な映像制作に対応
SIGMA fp専用の純正アクセサリーに加え、シネマカメラライクなユーザーインターフェイスに対応。映像制作の現場にそのまま持ち込んでも使用可能な互換性を確保しています。
ディレクターズビューファインダー機能
シネマカメラによる画角や見え方をシミュレーションできるディレクターズビューファインダー機能を搭載。映像制作現場で使用されている主なメーカーのカメラでの設定が可能です。ARRI ALEXA LFやRED MONSTRO 8Kといった最新ラージフォーマットカメラにはもちろん、フィルムカメラ、アナモルフィックレンズにも対応しています。
業務用シネマカメラに準じた専用機能
Cineモードでは業務用シネマカメラに準じた各種専用機能を搭載しています。例えばシャッター角度表示や、露出や色情報の波形表示機能、ゼブラパターン表示機能など、従来の撮影機材同様に使用できる機能や画面表示を実装しています。
StillモードとCineモードをシームレスに移行可能
CINE
STILL
ダイヤルやQS(クイックセット)ボタンを使ったSIGMA独自の操作感はそのままに、SIGMA fpでは操作系と画面表示をStillモードとCineモードそれぞれに完全対応。専用のスイッチにより切り替えることで2つのモードを自由に行き来できます。静止画用・動画用といった従来のカメラの垣根を越えた、新たな撮影体験を可能にします。
SIGMA fp 開発コンセプト
Pocketable Full-frame(ポケッタブル・フルフレーム)
いつでも気兼ねなく撮れる「限りなく小さく軽いボディ」と、画質に妥協せず本格的な撮影ができる「フルフレームセンサー搭載」、高性能なレンズシステムの中核にふさわしい「高いビルドクオリティ」の達成。
Scalable(変幻自在の拡張性)
SIGMAのレンズはもちろん、自社・他社を問わずに多様なアタッチメントを付け替えて自由に組み合わせられる「オープンでリベラルなシステム」と、どんなシーンやニーズにも対応できる「変幻自在な拡張性」の実装。
Seamless(本格的で自在な撮影機能)
本格的なスチル撮影と映像撮影の機能を指一本で切り替えるだけで「直感的に操作できるUI」と、スタイルやジャンルに縛られない「シームレスでクリエイティブな道具」の実現。
SIGMA fpは、この3つのコンセプトを一挙に、矛盾なく実現させることを最優先に、本当に必要な要素や機構だけをとことん吟味し、一切妥協のない「いまSIGMAが提案できるまったく新しいシステムカメラ」として具現化しました。使う人を中心に置いて、自由に姿かたちを変えるカメラボディとして。撮る人自身もまだ知らない、新しいカメラライフの楽しみを提供する道具として。そして「デジタルカメラ」のパラダイムを変える、新しいシステムカメラとして。SIGMA fpが、「撮ること」の可能性を無限に拡げます。
SIGMA fp 7つの撮影スタイル
基本形は最小限に、組み合わせの可能性は最大限に。“カメラが人に合わせる” というコンセプトは、撮影スタイルに多様性をもたらしました。
スナップスタイル
小型軽量のボディを活かし、本格撮影を手軽に楽しめるスナップスタイル。
ストリーミングスタイル
パソコンとUSB接続をするだけで、ウェブカメラと同様に使用可能。映像だけでなく音声も同時に入力できます。
ポートレートスタイル
本体付属のホットシューユニットを使用することでクリップオンストロボが利用可能に。
ジンバルスタイル
手持ちのジンバルによる映像撮影スタイル。軽い機材は撮影者の負担も低減し、ジンバルの消費電力も抑制します。
シネスタイル
SIGMA fpはシネマカメラライクなユーザーインターフェイスに対応しているので、映像制作現場で活用することができます。
フィールドスタイル
本体の防塵防滴機構や、専用アクセサリーにより、晴天から雨天まであらゆる環境において撮影に集中することができます。
ドローンスタイル
ドローンによる空撮スタイル。軽量なボディはドローンの電力消費を抑え、飛行可能時間の延長に寄与します。