商品について
リニューアルした定番ステレオヘッドセット
リニューアルした定番ステレオヘッドセット
■安定したゲーム内オーディオとコミュニケーションのための50 mm オーディオ カスタムチューンドライバ
Razer Kraken Pro V2 は以前のバージョンよりも大きなドライバーを搭載しているため、より大きくて幅広いオーディオを再生できます。 それはまるで自分がゲームの中に入り込んでいるかのような没入感を得ながら、チームの指示なども明確に聞き取ることができます。
■単体構造のアルミ製フレームで耐久性を強化
ボーキサイトアルミニウムで作られた Razer Kraken Pro V2 の全フレームは軽量、柔軟、そして非常に頑丈です。プロゲーミングの環境に耐えるための厳しいテストを受けています。
■明瞭なコミュニケーションを可能にするインラインリモコンが備わった完全格納式マイク
今日の競争の激しい eSports タイトルではチーム内のコミュニケーションはとても重要です。指示と戦略的なディスカッションがチームに絶対的な明瞭さで届けられるように Razer Kraken Pro V2 ではマイクは完全な格納式単一指向性で設計されています。更に、インラインリモートによって音量の調整、ミュート、各種オーディオコントロールを素早く操作できるようにすることで自分は常にゲームに集中することができます。
2005年にアメリカのサンディエゴに誕生したRazerは、世界中のe-Sportsの舞台で活躍するプロゲーマーから支持を集めるゲーミングデバイスブランドだ。ゲームの世界にプレーヤーをより深く引き込むハイクオリティなサウンドや映像が再現できる同社のプロダクトには、ありふれたAV機器にはない独特な個性があるに違いない。今回は同社のラインナップの中でもとりわけハイエンド志向の強いヘッドホン「Kraken Pro V2 Oval」の実力を、前世代モデルの「Kraken Pro」と比較しつつチェックする。
まず装着感は、明らかに本機の方が快適だ。ドライバーの大型化でイヤーカップ内の容積が増し、耳を包み込むほどゆったりとしたサイズ感だ。イヤーパッドは楕円形になって中のクッションが柔らかくなったうえに、外皮の肌触りがより滑らかになっているので、メガネをかけたまま装着しても締め付けられる感じがしなかった。
試聴では、CDやハイレゾ音源のソースを再生しながら、オーディオヘッドホンとしての実力をチェックした。
EDMから、Lykke Liの『I Follow Rivers(The Magician Remix)』を聴く。想像していたよりもずっとS/Nが高く、クリアで見通しが良い。解像度も秀逸で、微細な音の粒がキリッと立っている。低音は立ち上がりが鋭く、ビートが軽やかにホップする。沈み込みも深く、奥行き感の豊かな情景を描く。明るく伸びやかなシンセサイザーのハイトーンが気分を高揚させてくれる。
旧モデルと聴き比べると音場が明らかに広がり、中低域の歪みっぽさがきれいに取り除かれている。“V2”でドライバーを大型化した効果が活きているのだろう。音楽を楽しむためのヘッドホンとして、ひと皮むけた印象がある。
前機種と色んな点を比較してみて、特にサウンドは大きな飛躍を遂げていると実感した。正直、ルックスからするとベースヘビーなチューニングのヘッドホンなのだろうと先入観を持って試聴に挑んだが、間違いだった。細かな音を捉える解像感、音の定位を明瞭に描く力は、もともとプロゲーマーのシビアな評価にさらされながら培ってきたRazerのノウハウによるものなのだろう。楽曲の世界に深く没入できる確かなパフォーマンスを備えたオーディオヘッドホンだ。価格の割にとてもコストパフォーマンスが高いところにも注目だ。
文:山本 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。