商品について
重低音&タフボディ「XX」シリーズの新ラインナップ「ELATION」
■バスブースト機能による迫力の重低音サウンドを実現
内蔵アンプにより低音を増強するバスブースト機能(オン・オフ切り替え可能)を搭載。迫力の重低音サウンドを実現します。
■応答性の高い高解像度サウンドを実現するダブルマグネットを採用
メインマグネットの前方に、さらにもう1つマグネットを配置することで、磁力を最適化。低音から高音までの全帯域において高解像度サウンドを実現します。
■ワンタッチでワイヤレス接続が可能なBluetooth/NFCを搭載
Bluetooth/NFCを搭載し、対応機器とのペアリング/接続がワンタッチで行え、手軽にワイヤレス再生が楽しめます。
■新開発Xダンパーの搭載により、高音質再生を実現
ハウジングの背面に、振動をコントロールする新開発のXダンパーを搭載。クリアな中高音とキレのある低音を再現します。
■携帯・収納に便利な折りたたみ機構を採用
コンパクトに折りたため、スペースをとらずスマートに携帯・収納できます。
■安心の付属品
充電用マイクロUSBケーブル、ヘッドホンケーブル(1.2m)
JVCの「HA-S900XBT」は、スイッチでON/OFFできる“出来の良い”低音強化「バスブースト機能」を搭載したワイヤレスヘッドホン。
Bluetooth周りはNFC対応。コーデックはSBCの他、AACとaptXにも対応。バッテリーは約10時間の連続使用が可能。耳に乗せるオンイヤー型のイヤーパッドの感触はやや硬めだ。
音を聴いてみての印象として特に伝えたいことは「重低音系ワイヤレスにしてはボーカルの感触が自然」と「バスブーストの効果は曲によって変わるが不安定というわけではなくハズレになることは少ない」ということだ。
まずボーカルの感触。「重低音重視」と言われれば「高域軽視ということ?」と思うだろうし、「ワイヤレス」と言われれば「伝送路の圧縮で高域が荒れる…」と思うだろう。
しかし、女性ボーカルの声を聴き込んでみても、もちろんワイヤードのハイエンドのような上質さはないが、明らかに声が荒れているだとか雑な刺さり方をするとか、そういう感触にはなっていない。かといって不自然なほどぼやけていたりもしない。
バスブーストの効果は曲によって少し違ってくる。ペトロールズ「表現」では、相対性理論の曲よりもブーストがわかりやすい。オンにすると曲のグルーヴの、タイトでかっちりした部分よりも、大きなうねりの要素の方をより強く感じる。これは好みや気分で使い分けたい。
曲ごとの効果の違いは、単にその曲のベースラインの音域や音色の重心の違いによるものと思う。この曲に限らず、低い音域を太い音色で演奏しているならそれはやはり重みや厚みを狙っての演奏や編曲である場合が多いだろう。ならばその帯域を狙ってその意図を強めるようなバスブーストチューニングは、音楽的にも妥当に思える。
低音重視であるとかワイヤレスであるとか価格帯であるとか、諸々の狙いや事情を受け入れつつ、その中でのチューニングの巧みさが光るヘッドホンだ。
文:高橋 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。