商品について
Advanced AL32 Processing Plus、DACマスタークロックなど、デノンのHi-Fiオーディオ技術の粋を集めたネットワークオーディオプレーヤー/USB-DAC
◆5.6 MHz DSD、192 kHz / 24 bit PCM対応 ネットワークオーディオプレーヤー機能
◆11.2 MHz DSD、384 kHz / 32 bit PCM対応 USB-DAC機能
◆フルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプ (with DDFA)
◆「Advanced AL32 Processing Plus」
◆DACマスター・クロック・デザイン
◆デジタル・アイソレーター
◆デジタル/アナログ独立電源トランス
「DNP-2500NE」は、デノンの新たな中核Hi-Fiシリーズとして登場した“2500NEシリーズ”のネットワークプレーヤー/USB-DACだ。
NAS、パソコン、USBメモリー、AirPlayなど複数のデジタルメディアを1台でカバーする多芸多才に加え、ヘッドホンアンプをフルデジタル化して音質改善を徹底し、ソースコンポーネントの新たな可能性を開拓した。ネットワーク再生における対応ファイル形式は、5.6MHz DSDと192kHz/24bit PCMまでサポートしており、ハイレゾ音源の大半をカバーする。操作アプリは従来機同様に「DENON Hi-Fi Remote」を使う。
ネットワーク再生の音は、まずは音像のフォーカス精度の高さを強く印象付けられた。ポッジャー&ブレコンバロックの演奏で聴いた『ヴィヴァルディ《調和の幻想》(2.8MHz DSD)』は、ポッジャーの独奏ヴァイオリンがオケの手前にホログラムのように浮かび、両者の立体的な対比は鮮やか極まりない。しかも、弾き始めたときはクリアに分かれて聴こえるのに、余韻は独奏とオケが自然に溶け合って、それぞれの楽器のまわりを柔らかく包み込む。独奏が2人以上の曲ではソロの掛け合いの様子に現実感があり、弓や奏者の身体の動きが目に浮かぶような生々しさがある。テオルボとギターは弾むような発音の良さがあり、チェロの低音は量感を保ちつつ広がりすぎないので、少人数のアンサンブルらしい透明感をたたえている。DSD録音のメリットが大きいとはいえ、それをここまで忠実に引き出し、立体的な音場を再現する能力は特筆していいだろう。
USB入力の音は、結論から紹介すると、イーサネットや他のデジタル入力と同様、USB入力についてもグラウンドの分離やノイズ遮断を徹底しているためか、DACの基本性能は非常に高く、透明感の高い音を引き出すことができた。
文:山之内 正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。
デノンの「DNP-2500NE」は、フルデジタル・ヘッドホンアンプをはじめとする多彩な機能性はもちろん、ネットワークプレーヤーとしての高い完成度を誇る。まず最初に感じた本機の長所として、以下の5つを挙げておきたい。
(1)物量が投入されたハードウェア、(2)ハイエンドゾーンに入っている優れた音質、(3)多彩な再生方式に対応、(4)、DDFAを採用した強力なヘッドホンアンプ、(5)ネットワークプレーヤーとしての完成度の高さ。
ネットワーク再生は5.6MHz DSD、192kHz/24bit PCMに対応。USB-DAC部は11.2MHz DSD、384kHz/32bit PCMの再生も可能だ。再生できるソース音源が多く、コストパフォーマンスも抜群だ。
そして本機の操作アプリ「DENON Hi-Fi Remote」の仕上がりも想像以上だ。NASに保存した楽曲の選曲や再生の操作が、スマホやタブレットから快適に行える・
さて、気になる本機の音質だが、まずクラシックからUNAMAS(沢口音楽工房)の『The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』(192kHz/24bit FLAC)を聴く。一聴して弦楽器の美しい音色と情報量の多さに驚く。リファレンスとなり得る音質と言っていいだろう。
また、フルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプの音はレンジが広く、一つ一つの音が滲みなくしっかりと聴こえてくる。適度な躍動感があり音楽性も高い。ヘッドホンアンプ部の駆動力は相当優れている印象だ。
本機の音質の良さ、多種多様な音源への対応力、そして操作アプリには、音楽好きな担当者がしっかりと監修した完成度の高さがある。アプリはバージョンアップによる進化もあるので、今後の機能追加やさらなる操作性向上も楽しみだ。
文:土方久明
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。