PIL 業界四方山話 「仏蘭西少女 〜Une fille blanche〜」
人間やればできるもんですな。
『仏蘭西少女 〜Une fille blanche〜』が先ほどマスターアップしました。
信じておられませんな、この金山の言うことなぞ。
ふぉっふぉっふぉ。申し遅れました。ストーンヘッズの金山と申す爺です。小間使いを務めております。
月日は百代の過客にして、行かう年もまた旅人也。
苦節10年、原案の荒縄猫田は既に鬼籍に入り、日本もすっかり貧乏国に落ちぶれ果てた今、
シナリオライター丸谷のエロゲ屋通いだけは変わらない。
そんなことはどうでもよろしいが、「PILの宿痾」「中目黒のサグラダ・ファミリア」とまで言われ、もはや永遠に完成しないのでは?
社員も思い始めていたエロゲーがついにできあがってしまいましたぞ。
今はまだ工場に向かってルート246をひた走っている頃ですが。
やれやれですわ。爺的には、今回はなにしろシーツでしたわ。徹頭徹尾シーツ。悩み抜いたシーツ。
実を申せば抱き枕はキリヤマでたくさんやっておるのじゃが、シーツ作りは初体験ですじゃ。
というわけで、慎重を期すために、まずはそういった類に通じておられる業界の大御所のご仁を尋ねていったのですが、
開口一番「大事なのは生地!」と大喝されましてな。なんでも「スームズななんとかニット、しかもツーウェイ」でないと価値がないと仰る。
と言われても、さっぱり要領を得なかったのですが、しかしわからんと言うのもシャクなので、
「むろんそれでいきますぞ! わっはっは!」と大見得を切ってしまいました。
じゃがのー、帰ってきてさっそく出入りの業者に伝えると
「それ、高いっす。おまけでそんなのは無理! 高すぎますよ!」
とびびりよってのう。杖で頭を叩いてやりましたわ。ふぉっふぉっふぉ。
かく言うワシも値段を見て一瞬後悔しましたわ。正直なところ。高い。他の生地より抜群に高い。
だがそこはそれ、無理が通れば通りが引っ込むの精神、なにせ大御所がこれでなくてはダメだとのたまうのだから、
これはもう石にかじりついてもその「スムースのツーウェイ」ですわ。
まあ、人間やればできるもんですな。
ダイジョウブ、オールオッケーです。調達できました。
ですので、このシーツはなかなかの逸品ですぞ。まあ、そうは言っても肝心なのはゲーム本編ですがな。
そんな「もっと安くしろ」「もう無理」なシーツ生地攻防戦の最中に、Tonyさんから肝心のシーツ絵が来よったのですが、
皆様ご覧の通り、これが素晴らしいデキでしてのー。
ダウンロードした三ツ矢Dが「あひゃあ! これはもう!」とデスクで悶絶。
すかさず盗み見たゆとり代表のシャモア(広報)なんぞは、政重子爵ばりにいきなり射精ですわ。
いや、これは冗談ですぞ。冗談。
政重子爵と言えば、ああ、このひとが主人公です。
数奇というか、珍奇というか、翻弄されますですよ。
おなご達に。なにせ48もエンディングがあるうえ、中で起きる事件が、もう選択肢によってあらぬ方向に行きまくり、
ある時は縛り上げた香純を少女と執事が、
ある時は舞子をヨコハマの倉庫街で水責めに……、あ? ダメ? わかっておるわい。
はいはいはいはい。あーー「ネタバレ」だのなんだのこわっぱどもがかまびすしいのーーー。
これ以上はダメですと。ケチくさい。神経が細かすぎるわ。
ま、内容については、今度またお話しいたしますわ。爺も思わず落涙してしまったENDなど、
いろいろと語りたいこともありましてな。上海のホテルで……、ああ、言いたいのー。詳しく。
まあ、とりあえず7月10日(金)『仏蘭西少女〜Une fille blanche〜』発売です。
ぜひともお買い上げくだされ。多少なりとも楽しんで頂ければ幸いです。
発売後には、攻略情報などをお話する予定です。
では、失礼つかまつる。
金山拝
2009/7/2
PIL
仏蘭西少女 〜Une fille blanche〜 豪華特装版 〜Tony’s BOX〜

少女

矢旗澤 香純

織田桐 舞子

北畠 蝶子

織田桐 治道

執事

中畑 伊佐治

ツァイ ツーサイ

眞山 皐之介