商品について
更に高性能になったポタアン
■ESS Technology社製の最新世代DACチップ「ES9028Q2M」を採用。384kHz/32bitまでのPCMデータおよび12.2 MHz (DSD256)までのDSDデータの再生に対応し、あらゆるハイレゾ音源をお楽しみいただけます。
■最新のDACチップにふさわしい最新のアナログアンプ回路を搭載。新回路は従来製品と比べノイズレベルを約1/2に抑え、より低歪かつフラットな音圧周波数特性を実現するなど、ワンランク上の性能を実現しました。
■ステレオヘッドホン出力はアンプ回路から4極タイプのジャック部に至るまでGNDを左右で完全に分離した設計を採用することで、チャンネルセパレーションの悪化を徹底して抑え込んでいます。これにより、より明瞭な定位だけでなく広い音場再現を実現しました。
■ご使用のイヤホン/ヘッドホンとのより良いマッチングを実現するために、2つのゲインレベル設定を備えています。Highゲインモードは大きな駆動力を必要とするヘッドホンを想定し16Ω負荷で最大300mWの大出力を誇ります。Lowゲインモードは高感度なイヤホンやカスタムIEM(イン・イヤー・モニター)を想定して更なるチューニングを施し、より快適にお使いいただけるようになりました。
■USBデジタル出力機能を持たないポータブル音楽プレーヤーとの接続用に3.5mmアナログオーディオ入力を装備しています。
■HA-2SEは接続するスマートフォンに傷を付けないように、また、所有する満足感を演出するために、CNCマシンで削り出したアルミニウム合金の筐体を高品質な本革製カバーで覆った構造になっています。
■USB入力時に約7時間、ライン入力時に約13時間の長時間連続再生が可能です。
■HA-2SEにはOPPO独自のVOOC高速充電技術が使用されています。同梱の高速充電器を使用することで、わずか30分間で内蔵バッテリーの容量の70%を安全に充電し、フル充電でも約90分間しかかかりません。
■HA-2SEはモバイル機器用補助バッテリーとしても使用可能です。内蔵バッテリーの容量は3000mAh、フル充電で約1回分のスマートフォンの充電が可能です。
OPPO DigitalのUSB-DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」が、優れた機能性はそのままに音質をさらに向上させた「HA-2SE」へと進化を果たした。
DACチップが最新世代の「ES9028Q2M」に変更。本機ではダイナミックレンジが127dBから129dBへと改善された。リニアPCMは最大384kHz/32bit、DSDも最大12.2MHz(DSD256)をカバーし、先端フォーマットへの対応にも抜かりはない。
ヘッドホンアンプ回路を新規設計。ノイズ量を約1/2に低減することができたという。このノイズ低減は、音質の向上に加え、いわゆる残留ノイズ(ホワイトノイズ)の極小化にも貢献した。
今回は、4極グラウンド分離接続に対応したOPPOのヘッドホン「PM-3」と、4極グラウンド分離接続専用のリケーブルを用意して試聴を行った。また、比較用に従来モデルのHA-2も使った。
宇多田ヒカル「道」では、エネルギッシュなHA-2に対して、本機ではボーカルがよりウェットで艶めかしい。ブレスはともに鮮明なのだが、吐息がすっと空気に馴染むように爽やかなHA-2に比べて、本機は耳の奥に余韻が溶けてるような生々しい感覚だ。本機はビートの重心がより低く、安定している。ベースラインに躍動感があり、HA-2と比べて密度感も一段と高まった印象だ。
ホリー・コールのアルバム「Girl Talk」でDSDもチェック。冒頭のウッドベースのソロでは、鋭いインパクトを特徴とするHA-2に対して、本機ではさらにスピード感が増して、よりしなやかで肉付きの良いベースラインとなる。静と動の鋭いコントラスト表現には息を呑む。パワーのないアンプで聴くと、ボーカルがもっさりとした印象になる楽曲だが、本機のサウンドはクリアで清涼感にあふれる。特に声の鮮度が高い。キリッと硬質な芯を持ったピアノの音は、本機では芯の硬さも程よくほぐれる。
OPPOのスゴい所は、私たちがポータブルオーディオリスニングを楽しむにあたって必要なキホンの機能や使いやすさにもしっかりと目を向けながら、最先端の技術や仕様を真っ先に取り込むスピード感を持っているブランドであるということだ。一段と飛躍を遂げたポータブルオーディオの革命児「HA-2SE」は、前機種からほぼ据え置きの価格で登場した。ぜひその革新性を体験してほしい。
文:山本 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。